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2009年11月16日に日本外国特派員協会で行われた「記者クラブシステム問題」に関する講演の映像・音声が、「インターネット新聞JanJan」のサイトに公開されています。質疑応答での藤本順一氏(政治ジャーナリスト)の話を一部書き起こしました。音声は下記URLで聞くことができます。当該個所は95:10あたりからです。
会田・藤本・神保の3氏、記者クラブシステムの問題ついて語る・質疑応答・音声 (1時間44分46秒/日本語・通訳英語)
http://www.tv.janjan.jp/0912/0912100251/4.php
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藤本:これはシステムの問題でしてね。今の記者は自分で質問を考えないんですね。デスクやキャップや上司から「こういう質問をしてくれ」ということで、原稿自体もサブキャップなりが作りますし、そういう訓練を3年・5年とやらされるんです。ですから、そこの部分を乗り越えないと、乗り越えてようやく自分でものを考えることが許されるという、今のシステムがありましてね。そうしますと何が起きるかと言うと、われわれが知りたいことが取材してもらえない。持ちつ持たれつと言いますかね。われわれは一点突破で取材するのがフリーランスなんですけれども、組織ジャーナリズムに期待しているものは、満遍なくちゃんとフォローして欲しいわけですよね。そういう意味で、なかなかニーズにあった情報が紙面から取れないという所に、新聞を日々読んでいて、非常にもどかしさを感じたりしているということなんです。
ただ、質を伸ばすというのは会社の問題でして、会田さんもそうでしょうけれども、今の新聞社というのは漢字がたくさん読める人が合格しちゃったりするもんですから、なかなかね、入って大変なことになっちゃうんですよね。だからその辺、雇う側の姿勢の問題や基準の問題もあるでしょうし、大手のメディアが部数が落ちたり、視聴率が上がらないというのは、マンパワーによる所も非常に大きいのだろうと。経営者は外的要因に責任を擦り付けちゃうんですけれども、実は質の低下ということが、読者を紙面から離させ、という悪循環を今繰り返しているのかなという、そういう全体の危機感の方をね、その1つの象徴が記者クラブ制度かなというのが私の感じです。ですから、閉鎖すればするほど時代から取り残され、気がついた時には、記者クラブを一生懸命守って気がついて後ろを向くと、本体が無くなってたりする可能性がこれから出てくるのかなと。日本だけじゃないかもしれませんけど。答えにはなっていないかもしないですけど、そういうことです。
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[関連]
市民の市民による市民のためのメディア インターネット新聞JanJan
http://www.janjan.jp/