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【山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』】
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20091026/1256530124
■櫻井よしこと小林よしのりの「エイズ報道」は間違いだらけだった。
櫻井よしこと小林よしのりの言論人としての原点は「薬害エイズ報道」であったが、しかし彼らの「安部英犯人説」を中心とする「薬害エイズ・バッシング報道」は、櫻井よしこがその著書『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中央公論社)を絶版にして、読者の目に届かないようにしていることからも明らかなように、医学的にも、また資料的・実証的にも、間違いだらけであり、今から考えると典型的な「犯罪報道の『犯罪』」事件であったということが出来る。櫻井よしこ等に、根拠もなしに「犯人」に仕立てられ、激しいバッシング報道を受け続けた挙句、「薬害エイズ事件」の主犯格として逮捕され、裁判にかけられ、その裁判の渦中で亡くなった安部英医師は、完全な「報道の被害者」であったということができる。櫻井よしこ等は、現在も、「薬害エイズ事件報道」をめぐる「報道の犯罪」事件などなかったかのように、そ知らぬ顔で言論活動を続けているが、櫻井よしこ等の言論活動の本質が、どういうものであるかを知るためにも、「薬害エイズ報道」の真相を明らかにしておくことは重要だと僕は考える。櫻井よしこは、当時、日本テレビのニュース番組「きょうの出来事」キャスターであったが、そのキャスターという役割を悪用して、「薬害エイズ事件」の主犯格の人物として、「帝京大学副学長」であった安部英医師をでっち上げ、その「安部英犯人説」のストーリーにそってテレビカメラとともに執拗に安部英医師を追い掛け回し、そこで櫻井よしこやテレビカメラから逃げようとする安部英医師を、さらにカメラに撮影し、その映像を何回も何回も、全国ネットで流しつつけた。おそらく日本人で、その時の櫻井よしこと安部英医師の映像を見ていない人は、ごく小数だろう。つまり大多数の日本人が、その時の、安部英医師を追跡する櫻井よしこの雄姿と、必死で逃げようとする安部英医師のミジメな姿を、一度は見ているし、また今でも記憶しているはずだということである。櫻井よしこ等の報道に便乗して、安部英医師バッシングを繰り返したのが漫画家の小林よしのりであったが、したがって、今でも、櫻井よしこや小林よしのり等が垂れ流した「安部英犯人説」を疑わない人は少なくないだろう。しかし、この櫻井よしこや小林よしのりによる安部英バッシング報道は、まったく根拠の怪しいデッアゲ報道だったということが、医学史的にも検証されている。しかるに、老医師・安部英を社会的に葬り去っただけではなく、老後の人生やその生命さえ奪い取った櫻井よしこや小林よしのり等の「薬害エイズ報道」の犯罪、つまりメディアの犯罪、あるいはジャーナリズムの犯罪を追及する人はいない。櫻井よしこや小林よしのり等は、今も、相変わらず、似たような言論活動を繰り返しつつ「わが世の春」を謳歌している。(この項続く)