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http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2009/10/post-385d.html
2009/10/21
日経の購読をやめる理由はROIの低さ
ここ最近更新していない当ブログに昨日、思いの外アクセスがあったので、何が原因だろうと思ったら「西川善文」という検索からのトラフィックであった、、、
さて、コメントなどへのご返事も書かなければならないナと思いつつ、バタバタしていて果たせない今日この頃だが、本日は軽くサクッと数日来思っていることを書く。
今月前半に1週間、海外に行った間は当然のことながら新聞を読まず、帰国してからもしばらくはゆっくり新聞に目を通す時間がなかった。一方、この間もRSSリーダーに登録してあるブログは未読がたまらないように極力目を通すことにしていた。
そしてわかったことは、、、
新聞を読まなくてもまったく困らないということだった。
考えてみると、ここのところ新聞(日経)を読むモチベーションは、スポーツ面(このブログでは何度か書いているが、日経のスポーツ面は面白い)以外は、ブログネタになるような素っ頓狂な記事を探すことしかなかった。それにしては新聞は高く、しかもこれを読むために意外に時間を取られている。当たり前のことだが、ただのサラリーマンなので新聞購読料が経費で認められるわけでもない。
「これは本当にそろそろ新聞購読をやめる潮時かナ、、」、
と思っていると、18日の朝刊に「小泉駐米大使を提案する」というコラムが掲載された。で、この内容というのが例の職人http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2009/09/post-6a75.htmlの書いたもの並みにぶっ飛んだものだったので、これはブログネタにしようと思っていたのだが、そう思いつつサボっていたら天木直人のブログhttp://www.amakiblog.com/archives/2009/10/19/#001509がこの記事について触れていた。それをお読みいただければ十分だが、まあひどい記事であった。
そして今日の朝刊を見ると、これがまた西川辞任報道に関して「郵政改革の“逆戻り”はけしからん」という論調一色である(ちなみに昨晩、報道ステーションなる番組を夕飯を食べながら久しぶりに見るともなく見ていたら、これがまた今朝の日経と同じ論調で、竹中平蔵のインタビューを垂れ流していたのにはのけぞった)。
私は現在の鳩山政権について白川勝彦が指摘するような危うさhttp://www.liberal-shirakawa.net/tsurezuregusa/index.php?itemid=1171は確かにあると思うが、それでも自分が生まれる以前から続いていた自民党政権よりははるかにマシだし、この政権を大事にしないといけないと思っている。
そういう立場の者としては、現在の日経の論調は郵政問題以外にも多くの論点で自民党政権時代の既得権益者集団の機関紙にしか見えない(以前、「おやっという記事が出始めている」と書いたが、それは本当に少ない)。
話は飛ぶが、先日のニューヨーク出張の主な内容は、当地のメディア及び広告の状況の視察であった。それは結局、印刷媒体の存続が非常に厳しいことを再確認することにしかならなかったが、その際、良く見聞きしたのがROIである。これは「Return On Investment(投資収益率)」の略で、投下した資本がどれだけ利益を生んでいるか、つまり費用対効果のことである(もちろん以前からある用語)。
広告に関して言えば、広告主はブランディングよりも、よりROIを重視する傾向にある。したがって広告出稿するにしても、より厳密にROIを測定することによって媒体を選択していくということなのだが、これはどの分野にでも言えること。
で、私にとって日経の購読料と記事内容を改めて比較検討するとROIが低い。
一方でネットでは、前述の天木直人や白川勝彦、あるいは植草一秀、田中良紹といった名のある筆者だけでなく、多くの秀逸なブロガ―による卓見をほぼ無料で読むことができる。さらに最近はこんな動画http://ketudancom.blog47.fc2.com/blog-entry-238.htmlまで見ることができるわけで、しかも無料ということはROIもへったくれもない。
となれば、旧来の既得権益まみれの媒体の露骨な世論誘導にカネを払ってまで接触するのは、もはや浪費以外の何ものでもない。
ということで、、、
とりあえず日経の購読を終了しようと思うのである。