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http://gendai.net/articles/view/kenko/143488
2013年7月17日 日刊ゲンダイ
<トイレが近くなるのを嫌って水も飲まない>
熱中症で死亡した41人のうち、実に34人はエアコンがないか、あっても使っていない――。
警視庁や東京都監察医務院などによると、梅雨明けした今月6日以降に都内で熱中症で亡くなった人は41人。8割超が50代以上の中高年で、そのほとんどがエアコンを使っていないという。
エアコンがないなら仕方ないが、この“殺人猛暑”でエアコンがあっても使わないのは不思議。その不可解な行動には、中高年特有の体調が関係している。
「冷え性で寒いから、エアコンを使おうという意識がないのですよ」というのは、西崎クリニックの西崎統院長。この猛暑で「寒い」とはにわかに信じられないが……。
「ウチには、この暑さでも股引(ももひ)きをはいて来られる方がいます。巣鴨に行ってごらんなさい。長袖姿の人が目立つ。中高年は血行が悪く、程度の差こそあれ冷え性です。冷え性がひどい人は、この猛暑でも手足の先が冷たく、外気温に関係なく〈寒い〉と感じます。だから股引きをはいて、エアコンをつけないのです」
「エアコンの風は、体に毒」「電気代がもったいない」といった中高年特有の思い込みもあるだろう。それでも、この暑さで股引きをはくくらいだから、寒いのだ。この寒さと相まって、もうひとつの熱中症死の引き金を引く中高年ならではの原因がある。
「中高年は、男女関係なくトイレが近くなることを極度に嫌がります。〈喉が渇いた〉という感覚も鈍くなりがちで、水をあまり飲みたがらない。それで水を飲まないでいると、脱水状態になり、脳や心臓など体の中枢にたまった熱が下がらなくなります。それでも水を飲まないから、さらに脱水し、熱がこもる。その悪循環とエアコン未使用が重なり、熱中症が重篤化しやすいのです」(西崎氏)
消防庁によると、全国で今月8〜14日の1週間に熱中症で救急搬送されたのは前週比約4倍の1万913人。暑さが本格化するこれからは、さらに増えるだろう。悲劇を免れるには、最低限、熱中症予防に効果的なミネラルを含む麦茶を飲む。高齢の親には飲ませる。エアコンが嫌なら扇風機を使うことだ。
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