http://www.asyura2.com/09/health15/msg/894.html
Tweet |
ぜか急にスプーンを持てない状態が続いたら…TIAかもしれない
脳梗塞の「前兆」を見逃すな! 急激な失語症や半身の異常
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130712/dms1307120720008-n1.htm
2013.07.12 夕刊フジ
夏本番、脱水や夏カゼ、アルコールの飲みすぎなどが引き金になり、脳梗塞の発症が増える時期だ。一方で、脳梗塞患者の2〜3割に、前兆発作が現れるというデータがある。重要なサインを見逃さず、すぐ受診したい。
【ろれつが回らなくなる】
脳梗塞の前兆症状を一過性脳虚血発作(TIA)という。脳の血管のなかに血栓が詰まって起こる。ただ、血栓はすぐに溶けるため、症状は収まってしまう。
東京女子医科大学医学部神経内科学の内山真一郎主任教授が話す。
「疑うべきなのは、次のような状態です。まず、いずれも急激に起きる症状。次に、失語症のようにしゃべれなくなる、ろれつがまわらなくなるという症状。そして、半身に現れる症状。たとえば片側の手足に力が入らない、顔の半分がゆがむ、視野の半分が見えない、など」
前述した急激な症状が、数分から10分程度続いたら、すぐに検査ができる規模の大きな病院へ行こう。脳のなかでは、もっと大きな血栓が詰まる状態がつくられる可能性があるからだ。
「TIAを起こした患者の約10%が、90日以内に脳梗塞を発症するとされている。このため『前兆症状』があることを知る、症状が起きたらすぐ専門病院へ行く、症状が収まっても必ず受診する、という3点を日頃から頭に入れておきたい」(内山教授)
【普段から病院をチェック】
TIAには、脳梗塞と同様に緊急を要する治療が必要だ。このため、普段から脳梗塞を適切に治療できる病院を調べておきたい。受診には、神経内科が適するが、脳梗塞を診ていない病院もあるからだ。
日本脳卒中学会のホームページには、脳梗塞を専門に診る医師がいる「脳卒中認定研修教育病院」の一覧が掲載されている。いざとなったときのために、自宅近くの病院名を押さえておく。
【広がる治療の選択肢】
TIAの治療は近年、選択肢が広がった。まず、血栓を作らないよう、予防的に長期に薬を飲む。血液をサラサラにする抗血小板薬や抗凝固薬のいずれかを用いる。抗凝固薬は2011年、半世紀ぶりにそれまで用いられていたワルファリンに代わりうるダビガトラン(商品名「プラザキサ」など)という新薬が承認された。その後、リバーロキサバン(商品名「イグザレルト」)やアピキサバン(商品名「エリキュース」)という新薬も次々と承認された。これらの新薬は唯一の抗凝固薬だったワルファリンと比べると脳出血の副作用が少なく、納豆も食べることができ、服薬量を決めるための採血も必要なくなった。
一方で、検査の結果、あまりにも頸動脈が狭い場合は、内膜をくりぬく手術である内膜剥離(はくり)術を実施することもある。
TIAを引き起こす危険因子は、高血圧や高血糖、高脂血症に加え、たばこ、ストレス、運動不足などだ。内山教授は「遺伝や加齢という要因もあるが、生活習慣を改めることで理論上は8割のTIAや脳梗塞を予防できる。健康診断で自分の数値を知り、基準値を超えているなら、リスクが高まっていることを自覚したい」とアドバイスしている。
■TIAの症状
・急に言葉が出なくなる(失語症)
・急にろれつが回らなくなる(構音障害)
・顔がゆがむ(片側顔面まひ)
・手足の片側に力が入らない(片まひ)
・片目が見えなくなる(一過性黒内障)
・両目で見ても片目で見ても視野の半分 が見えなくなる
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。