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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130621/k10015481841000.html
6月21日 17時53分 NHK
食品添加物としてケーキや菓子パンなどの一部に含まれているアルミニウムについて、子どもたちの一部が国際的な基準を超える量を摂取しているとみられることが分かり、厚生労働省は、食品に含まれる許容量について基準を作ることを決めました。
これは21日開かれた食品添加物に関する厚生労働省の専門家が集まった部会で決まりました。
厚生労働省によりますと、アルミニウムは、ケーキや菓子パンを膨らませる膨張剤の一部や、ウニなど魚介類や野菜の煮物の形が崩れないようにする安定剤などの一部に含まれています。
国内には摂取量に基準はありませんが、動物実験で神経の発達などに影響が出るおそれが指摘されていることから、国際的には、体重1キロ当たり、1週間の摂取量を2ミリグラムまでとする基準が設けられています。
厚生労働省が、昨年度までの2年間、年代別に食事の摂取について調べた結果、1歳から6歳までの子どもの20人に1人が、国際的な基準を超える量のアルミニウムを摂取していると推計されることが分かったということです。
この年代の子どもは、ケーキなどの「砂糖類・菓子類」と菓子パンなどの「穀類」から全体のおよそ70%のアルミニウムを摂取しているとみられるということです。
このため厚生労働省は、アルミニウムの使用実態を調査したうえで、食品に含まれる許容量について基準を作ることを決めました。
大手の菓子パンメーカーでは、数か月前からアルミニウムが含まれていない膨張剤に切り替える動きが広がっているということですが、厚生労働省は近く、パンや菓子、それに製粉業者の業界団体に対してアルミニウムの使用量を減らすよう、自主的な取り組みを要請することにしています。
専門家による部会の会長で静岡県立大学の若林敬二教授は「今の食事ですぐに問題になるというわけではないが、より安全にするために基準を作ることになった。国際的な基準を参考にしながら、国内での使用実態を考慮に入れ、基準を作っていきたい」と話しています。
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