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ダチョウ抗体入りの化粧品の使用で、ニキビの症状が改善した例(塚本康浩教授提供)
ダチョウ卵でニキビを抑制 府立大グループ、化粧品販売も
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20130604000066
2013年06月04日 14時30分 京都新聞
ニキビの原因となる細菌の活動を抑える抗体を、ダチョウの卵から作ることに、京都府立大生命環境科学研究科の塚本康浩教授のグループが成功した。「ニキビに悩む若者の役に立てれば」と期待している。
■原因菌抑制抗体を精製
ニキビ治療には抗炎症剤や抗生物質が主に用いられているが、原因菌のアクネ菌や黄色ブドウ球菌だけでなく、皮膚を健康に保つ常在菌にも作用するため、肌荒れの恐れもあった。
グループは、インフルエンザウイルスなどの抗体を、ダチョウの卵から大量に精製することに成功している。今回、ニキビの原因菌だけをとらえる抗体を精製した。抗体を含んだ液体を患部に1週間塗ると、約6割の人で症状が改善した。アトピー性皮膚炎の症状も改善したという。
抗体を含んだ洗顔液やローション、クリームを府立大発ベンチャーと共同で開発しており、化粧品製造販売「ジールコスメティックス」(大阪市)が6月にも国内や東南アジアで販売を始める予定。
塚本教授は「ニキビに悩む若者のストレスは大きい。ダチョウが若者の役に立てると信じている」と話している。
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