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2013/6/4 14:20 山陽新聞
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の有元佐賀恵准教授(医薬品安全性学)は真庭市蒜山地区特産のヤマブドウの果汁に、皮膚がんの発症を抑える効果があることをマウスによる実験で確認した。
有元准教授はマウス28匹の皮膚に発がん性物質を塗り、果汁を飲ませるグループと、水道水を与えるグループに分けて経過観察。水道水の14匹は11週までに全てがんになったが、果汁の集団は20週たった後も5匹にとどまった。
果汁を直接皮膚に塗る実験でも同様の効果があり、がん化の前に起きる炎症や腫れを軽減させていることも分かった。がんに対する有効成分でポリフェノールの一種「カフタル酸」の働きとみられる。有元准教授は「非常に高い効果が表れた。他のがんに対する予防効果も検証したい」としている。
地元産のヤマブドウでワインやジュースを製造販売している「ひるぜんワイン」(真庭市蒜山上福田)の植木啓司社長は「体に良いという昔からの伝承が証明され、ありがたい。健康志向が高まる中、生産と販売の拡大につなげたい」としている。
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