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【上海=共同】中国国内で人への感染が確認された鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、遺伝子解析などの結果、本来の弱毒性ではなく発症すると重い症状が出やすい強毒性で、人から人への感染の恐れがあるタイプに変異している可能性が高いと専門家が分析していることが3日、分かった。関係筋が明らかにした。
ジュネーブに本部がある世界保健機関(WHO)は今のところ「人から人への感染例は見つかっていない」としている。しかし変異が確認されれば感染が拡大する可能性もあるため、中国の保健当局と協力し、事態を注視していく方針だ。
WHOはH7N9型の人への感染は初めてと確認。これまでの調査では豚からの感染も疑われているが、上海市の川で3月に見つかった大量の豚の死骸との関係は不明で、感染源は特定されていない。
H7N9型は本来、弱毒性で公衆衛生上のリスクは低いとされている。ただ中国国内で確認された感染例はいずれも症状が重篤で、遺伝子解析を行った結果、感染した人体内で見つかったウイルスは強毒なことが分かった。さらに上海市で死亡した87歳の男性は、家族内での感染も疑われる状態だという。
世界的に大流行した最近のインフルエンザとしては2009年のH1N1型(新型インフルエンザ)があり、世界に感染が広がった。ただ、重症者の割合が少ない「弱毒性」とされた。
中国の上海市と江蘇省政府によると、H7N9型の感染ではこれまで2人が死亡、計5人が重体となっている。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0300W_T00C13A4CR0000/?dg=1
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