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カルシウム摂り過ぎると死亡率2.6倍の根拠を医療専門家解説 (NEWS ポストセブン) 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/768.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 3 月 17 日 12:58:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130317-00000000-pseven-life
NEWS ポストセブン 3月17日(日)7時6分配信


「私は毎日小魚を食べてますし、ヨーグルトは大好物。お風呂上がりの牛乳も欠かしません。丈夫に育ってほしいから、子供にも毎朝欠かさず牛乳を飲ませています。カルシウムはたっぷり摂らないと…ですよね?」(50才・専業主婦)

 こんなふうに心がけている人は多いはず。カルシウムは骨や歯を丈夫にすることはもちろん、神経の伝達や筋肉の収縮など、人が生きる上で欠かせない栄養素というのが“常識”だからだ。

 ところが今年2月、「カルシウムを摂りすぎると死亡率が約2.6倍になる」という驚きの研究が発表された。

 骨を強くしたり、骨粗鬆症を予防したりするために、積極的にカルシウムを摂取するよう言われてきたのに…。

 この衝撃的な研究報告を発表したのは、スウェーデンにあるウプサラ大学の研究チーム。今年2月にイギリスの医学雑誌に研究結果が掲載された。

 50才以上のスウェーデン人女性6万1443人の食事を平均19年間にわたって追跡調査。その結果、通常の食事で1日1400mg以上のカルシウムを摂取していた女性は、摂取量が欧米の標準値である600〜1000mgの女性に比べ、死亡率が1.4倍も高かった。

 さらに、通常の食事にサプリメントを加えて1日1400mg以上のカルシウムを摂っていた女性は、なんと死亡率が2.57倍に跳ね上がったのだ。

 この研究で死亡リスクを上昇させたのは、心筋梗塞、狭心症などの「心血管疾患」だった。なぜ、体に不可欠の栄養素であるはずのカルシウムが「死」につながるのか。

 東邦大学医療センター佐倉病院教授の東丸貴信さんは、その理由をこう解説する。

「体内のカルシウムの99%は骨や歯に存在し、残り1%は血液や筋肉など体内のさまざまな器官にあるのですが、カルシウムを過剰に摂取すると、血中のカルシウム濃度が上がり、血液がドロドロになってしまいます。

 同時に、カルシウムが血管の細胞や組織に付着して固まったり(=石灰化)、プラーク(脂肪などの塊)という堆積物をつくりだすことで動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞などを発症すると考えられます。サプリは一般の食事より吸収率が高く、服用すると血中のカルシウム濃度を急激に高めるため、体に影響が出やすいと考えられます」

 今回のスウェーデンの研究では、50才以上の女性が対象だった。しかし、同様のリスクは、老若男女関係なく存在すると、東丸さんは言う。

「たとえば、30〜50才以上の女性を対象としたニュージーランドの研究では、カルシウムサプリの過剰摂取により心筋梗塞のリスクが25%高まると指摘しています。年齢や性別に関係なく、カルシウムの過剰摂取は深刻な疾患を引き起こすリスクがあると世界で認められているのです」

 特に、30〜40代は注意が必要だ。骨粗鬆症を防ぐにはカルシウムの摂取が必要とされているので、予防のつもりで若いうちからカルシウムを多めに摂取している女性が少なくないからだ。また、東丸さんはこうも語る。

「ただし、通常の食事でたくさん摂る分には、サプリほど急激に血液中のカルシウム濃度が上昇するわけではないので、あまり気にする必要はありません」

 高齢化社会の進行により、現在日本には約1100万人もの骨粗鬆症患者がいて、そのうち女性は約700万〜800万人と推定されている。サプリを使う人も多いが、医者の適切な指示なしに、そればかりに頼るのは危険ということだ。

※女性セブン2013年3月28日号


 

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コメント
 
01. 2013年3月18日 07:08:03 : x9ELPebigM
カルシウムとマグネシウムを質量で2対1の割合で取るのがのぞましい。

02. 2013年3月18日 21:31:47 : xEBOc6ttRg
認知症予防、将来は注射で?=遺伝子治療、マウスで成功−理研・長崎大など
 理化学研究所と長崎大などの研究チームは、アルツハイマー病のマウスの血管内に、遺伝子の運び屋ウイルス(ベクター)を投与し、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβたんぱく(Aβ)を分解する遺伝子を脳内で働かせることに成功した。一部の脳神経疾患の遺伝子治療では、手術などで脳内に直接ベクターを注入する方法が取られていたが、この方法は比較的簡単に、広範囲に遺伝子を注入できるため、将来はアルツハイマー病の「予防接種」の実現につながる可能性があるという。
 論文は18日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載される。(2013/03/18-19:56)

03. 2013年3月19日 08:42:01 : zHH7btCNFo
骨って、カルシウム取っても負荷かけないと結着しないんじゃ無かったですか。
むしゃむしゃジャコ食べながらパソコンしてても、指しか丈夫にならない。
石灰化って、血管につくのも怖いけど、胆石とか尿路結石とかの要因にもならないですか?痛いらしいですよお。
『まともな食事がとれない』からって、サプリメントなんてあんな腹の足しにならないもんに金かけられる国って、景気いいんだか悪いんだか解りませんね。
ラムネかもしれないと思っちゃう。

04. 2013年3月22日 00:46:57 : mHY843J0vA
体のためには強烈なにおいのニンニクを
孤高の食材「ニンニク」の真相(後篇)
2013年03月22日(Fri) 漆原 次郎
 日本における「ニンニク」の存在を見つめ直している。強烈なにおいを放つこの“孤高の食材”を人々はどう捉えてきたのか。前篇では、日本におけるニンニクの歴史をひもといた。そのにおいから仏教の戒律で避ける対象となったニンニク。それでも江戸時代の料理集や明治以降の新聞にニンニクは登場し、戦後、肉料理や油料理を受け止める食材としての役割を果たすようになった。

 ニンニク料理は「におう」だけでなく、「精力がつく」「元気が出る」といった強壮面の効果も言われている。でも、そのように言われるのはなぜなのか。また、ニンニクの体への作用には他にどのようなものがあるのか。後篇では、こうしたニンニクの体への効果に目を向けて、ニンニクの成分を研究する日本大学生物資源科学部の関 泰一郎教授に解説してもらう。実は、ニンニクのにおいと、ニンニクの体への効果は、切っても切り離せない関係のようだ。

敵を遠ざけるためにおいを放つ


関 泰一郎氏。日本大学生物資源科学部生命化学科栄養生理化学研究室教授。農学博士。日本大学農獣医学部助手、講師、米国ミシガン大学医学部人類遺伝学科博士研究員、日本大学生物資源科学部講師、准教授を経て、2011年より現職。専門は、栄養生化学、生理活性物質化学など。共著書に『健康栄養学 健康科学としての栄養生理化学』(共立出版)がある。
 まず、そもそもなぜニンニク料理はにおうのか。ニンニクにはニンニクなりの、においを放つ理由があるはずだ。ニンニクはにおいを放つのみだが、関氏がその理由をこう代弁した。

 「ニンニクにとって、あのにおいは忌避効果をもたらすものです」

 忌避効果とは、敵を寄せつけない効果のこと。自分が食べられたり、細菌に感染したりしなければ、生存や種保存の可能性が増す。そのためニンニクは、多くの生きものや細菌が避けるあのにおいを発するのだ。

 だが、スーパーマーケットなどに並んでいるニンニクには、あまりにおいを感じられないが・・・。

 「においのもととなる物質が細胞の中にあり、別の細胞の中にはにおいを作る酵素があります。鱗片が傷つくとこの2つの物質が出合って、においが放たれるのです」

 ニンニクの細胞には、無臭のアリインという物質がある。また別の細胞にはアリイナーゼという酵素がある。例えば、動物が生のニンニクをかじると、ニンニクの細胞が傷ついてアリインとアリイナーゼが触れ合うことになる。すると、この2つの物質が反応して、別の「アリシン」というにおい成分が作られる。このような反応によって生み出されたにおい成分が、動物にイヤな思いをさせるわけだ。

 関氏によると、ニンニクから放たれるにおい成分には、硫黄元素(S)を多く含んでいる。アリシンには他に、ニンニクの細胞が傷ついたとき感染を抑える抗菌作用もある。

 人間の中にも、あのにおいを避けようとする者はいる。ニンニクのにおい戦略は成功と言える。反面、あのにおいが好きという者もいる。これは、ニンニクにとって“誤算”だったのかもしれない。もっとも、人に栽培してもらえるという、生存や種保存にはプラスとなる“誤算”もあっただろうが。

ビタミンB1と結びついて力をもたらす

 「ニンニク」と聞いて思いつくのは、においの他に「精力がつく」「元気が出る」といった強壮効果だ。経験的には、ニンニク料理を食べたあと、力がみなぎるような気もするが、どのような理由でそう言われるのだろう。

 「ニンニクのにおい成分が、ビタミンB1の吸収を助けることがよく知られています」と、関氏は話す。

 ビタミンB1は、体に摂り込まれた糖の代謝を促し、エネルギーを生み出す過程を支える栄養素だ。ただし、ビタミンB1は水溶性で、体に効率よく摂り入れるものではない。「ところが、ビタミンB1とアリシンが結合すると、脂溶性のアリチアミンという化合物になり、これで体への吸収率が高まるのです」

 アリチアミンになれば、効率よく体内に取り込むことができる。ニンニクのにおい成分のアリシンが、水溶性のビタミンB1を脂溶性のアリチアミンに変えることで、よりエネルギーを生み出す効果を高めるのだ。

 ニンニクの成分には、「ここ一番」というとき力を出すための効果もあるという。

 「交感神経の刺激を介して、アドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンの分泌を促進します。ニンニク摂取後の元気感はこの作用によるところが大きい」

 アドレナリンもノルアドレナリンも、一時的に心臓がどきどきしたり、血圧が上昇したりするのを促す、いわば“やる気モード”を引き起こすホルモンだ。ニンニクのにおい成分のアリシンが分解して作られるジアリルジスルフィドなどの物質が、これらのホルモンの分泌を促すという。

血栓の成長を遅らせる「MATS」

 関氏たちのチームが解明を進めたテーマもある。血管の詰まりを防ぐ血小板凝集抑制作用はその1つだ。

 血管の詰まりは、心筋梗塞や脳梗塞の症状で現れる。それは、次のようなプロセスで起きる。まず、高血圧や糖尿病がもとで、血管の動脈の壁が弾力を失い脆くなる動脈硬化が起きる。動脈硬化が進むと、血管の内膜が厚くなり異常な“こぶ”ができる。この“こぶ”が破綻すると、血液中の成分である血小板が、破れた部分に集まり“かさぶた”のような血栓を作る。血管内にできる“かさぶた”は都合の悪いことに血管を詰まらせてしまうのだ。

 この一連の症状を抑える効果が、ニンニクの成分に含まれている。関氏は「血栓の形成速度を、ニンニク中の成分が遅らせることが分かってきたのです」と説明する。

 関氏たちが効果を見出したのは、「MATS(メチルアリルトリスルフィド)」というにおい成分などだ。MATSは、“かさぶた”ができるのを強力に促すトロンボキサンA2という物質を作らせないように作用する。血小板の凝集を抑える薬として欧米で一般的に使われているアスピリンの効果と同じだ。

 血小板の凝集を遅らせる効果は、ニンニクに含まれる様々な成分で見出されているが、「MATSがいちばん効くということが、様々なニンニクの成分を比較するわれわれの研究で分かりました」と関氏は話す。

 では、どのくらいの量のニンニクを食べると、効果が現れるのか。

 「まだきちんとした実験データがないので答えにくいのですが、1週間に2〜3個の鱗片を食べておけばよいのではという見積もりぐらいは出ています」

がん細胞の増殖を抑制する「DATS」

 ニンニク成分の効果は、まだ他にもある。がんを抑える効果にも注目が集まっている。

 「アメリカで、がんを予防する可能性のある食品を洗い出して一覧にする『デザイナーフーズプログラム』というプログラムが1990年代に行われました。その一覧図のピラミッドの頂点にあるのがニンニクなのです」

 この驚きの発表を受け、関氏たちはニンニク成分のがん抑制作用の研究も進めてきた。そして、ニンニクのにおい成分の1つである「DATS(ジアリルトリスルフィド)」というにおい成分に高いがん抑制効果があることを発見した。

 「ジアリルトリスルフィドの『トリ』は、硫黄元素のSが3個あるという意味です。その当時ニンニク由来の抗がん作用成分として、Sが2個の物質であるジスルフィドが一般的に知られていました。しかし、Sが3個の物質が最も強力な抗がん作用を示すことを初めて明らかにしたのです」

 Sが1個や2個の物質は、作用の標的となる分子に対して反応性を生み出さないが、Sが3個の物質は反応性を生み出す。関氏たちは、Sが3個のニンニク成分であるDATSの体内の働きを調べた。すると、がん細胞が増えていく過程で登場するチューブリンというタンパク質が細胞分裂に関与することを阻害し、“細胞の自殺”と言われるアポトーシスを起こすことが分かった。がん抑制効果があるニンニク成分は複数あるが、ジアリルトリスルフィドが最も顕著に効果を発揮したという。

 「実際、ニンニクの量にして、どのくらい食べておくのがよいのかといったことがこの研究分野の課題です」

体への効果を考えたら「におい」あるニンニク料理を

 ニンニクの成分の様々な体への効果を見てきたが、これらの効果にはほぼすべてに当てはまる共通点にお気づきだろうか。それは「におい成分」が作用するということだ。エネルギーを生み出す材料となるアリシン、血小板の凝集を抑えるMATS、がん細胞の発生を抑えるDATS。いずれもニンニクの、あのにおいをもたらす要素である。

 ニンニクは体が傷ついたときの防御反応として、アリインとアリイナーゼが結びつくことでにおいを放つことを述べた。逆に、においが起きないニンニクやニンニク料理を食べても、ここで紹介した体への効果は期待できないことになる。

 “無臭”を謳うニンニクも出回っているが・・・。「無臭ニンニクには、においのもとになる成分を除去したものや、ニンニクと似て非なる植物によるものなどがありますが、においに効果があるという点からすると、いずれも期待はできません」

 他にも、ニンニクをそのまま加熱した料理も、体への効果は小さいことになる。加熱により酵素のアリイナーゼが壊れてしまうため、アリインがにおい成分に変わってくれないからだ。ラップに包んでレンジで熱した「ほくほくニンニク」などでは、においがマイルドになるが、その分、体への効果もマイルドになってしまう。

 では、どのようなニンニクの食べ方が、体への効果の点で適しているのか。

 「生ですり下ろせば、においは出てきます。ただし、多く摂りすぎると胃潰瘍を起こすおそれもあるので、注意が必要です」

 関氏が勧めるのは、刻んだニンニクを油で包み込む調理法だ。「スライスしたニンニクを油と混ぜて、それを炒めて油で封じ込めれば、においを保つことができます」と関氏は言う。ニンニクのスライス揚げや、刻みニンニクのオリーブ油炒めなどはこれに当てはまりそうだ。

 ニンニクの体への効果を得るには、においを受け入れるのが不可欠であることは承知した。それでもなお、可能ならそのにおいをなるべく早く体から取り除きたい。

 「それはみなさん気になるところでしょうが、根本的ににおいをなくすのは無理なのです。これまで、水を摂るのが効果的とか、牛乳のようなタンパク性の物質でにおいをマスクすると効果的といった論文も出てはいます。しかし、根本的には、食べたニンニクのにおいをすぐに除去するのはむずかしいのです」

 ニンニクのにおいと、ニンニクの体への効果は直結している。においを体に摂り込むのも、体の健康のためなのだと、考え方を切り替えた方がよさそうだ。

必須ではないけれど体を顕著に変えてくれる

 人体には、生きていくうえで摂取しなければならない必須栄養素がある。炭水化物、脂肪、必須アミノ酸、ビタミンなどだ。一方で、ニンニクに含まれる香辛料としての成分は、いずれも必須栄養素ではない。つまり、生きていく上では食べなくてもよいのである。

 「しかし、そんなニンニクの中に、体の機能を顕著に変えてくれる作用があるということを考えながら、うまく食事の中に取り入れていくことが、食生活を豊かにする1つの要因になるのではないかと思っています」。そう、関氏は話す。

 日本の長い歴史において、ニンニクは人から距離のおかれる食材であり続けた。それは強烈なにおいが災いしてのことだ。しかし、ここ数十年、肉料理や油料理が日本でも広まり、それらの料理との調和を図れる香辛料として役割を果たし始めた。さらに、においが様々な点で健康を増進することも分かってきた。

 長い食の歴史の中で、いまはニンニクの転換点。日本の食におけるニンニクの新たな歩みは、始まったばかりなのだ。


05. 2013年3月26日 04:20:00 : GnRfb4ci8o
世間に広がるダイエットの常識、半分以上は疑問
郷に入っても郷に従わず(11 )〜肥満と7つの神話
2013年03月26日(Tue) 大西 睦子
MRIC by 医療ガバナンス学会 発行

 よく噂になっているダイエットに本当に効果があるのか、興味がありませんか?

 アラバマ大学バーミングハム校のデビッド・アリソン博士らのグループは先日、メディアや科学論文によく紹介されているダイエットに科学的な根拠が本当にあるのかどうか検討し、医学界のトップジャーナルとして評価されている『New England Journal of Medicine』に報告しました。

 博士らは、肥満にまつわる事柄を、以下の3通りに分類しました。

●科学的証拠と矛盾する「神話」:7つ
●科学的証拠を欠いている「推定」:6つ
●科学的な裏付けのある「事実」:9つ

神話

 反する事実・根拠があるにもかかわらず、一般的に根強く信じられている肥満の“神話”には次のようなものがあります。

(1)わずかなカロリーの摂取量やエネルギーの消費量の変化が、長期的に大きな体重の変化をもたらす。

事実:半世紀前から言われている「3500kcalルール」というのがあります。3500kcalのカロリーの増減が0.45kgの体重の変化に相当する、というものです。ところが、体重変化は個人差があり、実際もっと少ないと考えられています。

 例えば3500kcalルールですと、毎日1マイル(1.6km)歩いて100kcalの消費をすれば5年後に22.7kgの減量になるはずですが、実際は4.5kgの減量です。

(2)現実的な減量目標の設定が大事。

事実:これは妥当そうに思われますが、挑戦的な目標を設定して減量が成功する人もいるものの、実際には、達成不可能な目標によってかえって挫折につながることが多いようです。

(3)ゆっくり体重を減らすことは、急激な減量より優れている。

事実:早く体重を減らした人は、長期的に減量に成功しています。

(4)ダイエットのタイミングの見極め、心構えが大事。

事実:減量しようと思っている人は、みんな心の準備はしているものです。

(5)体育授業は子供の肥満防止に重要。

事実:今の体育授業は、子供の肥満の予防にならないようです。それより、活動の頻度や強さ、持続が、減量や肥満防止につながります。

(6)母乳で育てると、将来の肥満の予防になる。

事実:母乳には、母と子供の絆などたくさんの利点はありますが、子供の肥満の予防にはなりません。

(7)セックスでカロリー消費(1回100〜300kcal)。

事実:例えば、体重70kgの男性は、性的刺激時1分間に3.5kcalのエネルギーを消費します。その平均時間は6分間と報告されていますので、30代半ばの男性は21kcalの消費となります。

推定

 次は、科学的に正しいとも間違っているとも証明されていませんが、多くの人に受け入れられている信念です。

(1)朝食を規則正しく食べることは、肥満の予防に役立つ。朝食を摂らないと、あとで食べ過ぎる。

事実:2つのランダム化試験で、朝食ありVSなしの差は、体重に影響しませんでした。

(2)幼児期に学んだ運動や食生活が、生涯の体重に影響する。

事実:これまでにランダム化された試験はありません。

(3)より多くの野菜や果物を食べると体重が減る。

事実:野菜や果物の摂取が健康に良いことは、もちろん事実です。ただ、野菜や果物を食べても体を動かさないと体重は減りません。

(4)ウェイト・サイクリング(weight cycling)は死亡率を高める。

 事実:確かに、ヨーヨーダイエットのように、体重が増えたり減ったりを繰り返したり、あるいは体重が安定しないことと死亡率の上昇には関連性が見られます。

 しかしながら、この死亡率上昇はおそらく健康状態に関連するものであって、原因の混同があります。動物実験では疫学的関連性は証明されませんでした。

(5)間食で太る。

 事実:ランダム化試験で実証されていません。

(6)歩道や公園などの環境整備の有無が肥満に影響する。

事実:観察研究などから、首尾一貫した関連づけはされていません。

事実

 肥満についての事実は以下です。

(1)遺伝的要因が大きな役割を果たすが、それが運命ではなく、環境の変化は減量を促進する。
(2)エネルギー摂取量を減らせば、非常に効果的に体重を減らす。
(3)体重減少にかかわらず、運動は健康を促す。

(4)十分な運動や身体活動は、長期的な体重維持に役立つ
(5)肥満は慢性のものであって、減量促進の状態を継続することが長期的な減量の維持につながる。
(6)肥満児は、親を巻き込んで家庭から環境の整備を図ることが、減量につながる。

(7)給食や食品代替製品は減量に有用。
(8)いくつかの医療品は、臨床的に意義の多い減量の達成に有効であり、使い続ける限りは効果が見られる。
(9)適切な肥満外科手術は、長期的な減量と糖尿病やその死亡率低下をもたらす。

 さて、みなさんはどんなご感想をお持ちでしょうか?

 神話の中で、いくつか信じていた話はありませんか?

 最終的な事実は、「食べ過ぎず、体を動かす」ことを続ける!、という特に驚く結論ではないのです。

 ところで、「フードファディズム」って、ご存知ですか?

 これを食べれば健康になる、病気が治るとか、あれを食べると病気になるなど、科学的に特に証明されていなくても、食べ物が体に対して与える影響を過大に信じることを意味します。

 原因は、メディアの伝え方も問題視されていますが、それに振り回されては大変です。栄養学を研究する学者、その情報を受け取る一般の人が、正しいコミュニケーションをする必要があります。

 また驚いた点は、今回の報告の最後に、20人の共著者のうち少なくとも1人が、研究のために金銭的サポートを受けた組織を開示していることです。こうした情報公開は、より研究の透明性や信頼性の向上につながると思います。


06. 2013年3月28日 01:53:06 : GnRfb4ci8o
2013年 3月 27日 12:01 JST
消費者は「プロテイン」表示の食品が大好き

By SARAH NASSAUER

 米ゼネラル・ミルズは2種類の新しいスナックバーの発売にあたって、同じ言葉を使って人気商品にしようとした。「プロテイン(たんぱく質)」という言葉だ。


Consumers are going gaga for protein as food companies race to slap the nutrient on packaging. WSJ's Sarah Nassauer joins Lunch Break to explain why this move is part of a larger trend of consumers demanding to know more about the benefits of the food they eat. Photo: AP.

 プロテインは多くの食品の販売促進に使われる業界の流行語だ。食品メーカーは、パッケージに目立つたんぱく質ラベルを付け、ドリンクやバー、シリアルなどにたんぱく質を添加している。

 クラフト・フーズ・グループのイノベーション部門担当の副社長バリー・カルピノ氏は「プロテインは多くの人々にさまざまな意味合いを投げかける、まれなものの一つであり、その意味合いは全てがポジティブだ」と語った。同社はチーズの「ベルビータ」からナッツの「プランターズ」に至る多くの製品を販売している。

 クラフトやケロッグ、ゼネラル・ミルズなど大手食品数社が行った消費者調査では、母親はたんぱく質を含む食品は、子供がサッカーの前に食べればエネルギーとなり、自分で食べれば、満腹感が得られて体重を減らすのに役立つと考えている。あるオフィスワーカーは午後4時にキャンディーをなめるより栄養豊富なスナックの方がいいと思い、重量挙げの選手は筋肉増強の手段と見ている。彼らは全てこれがヘルシーな食べ物だと考えている。


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プロテイン入りを強調するゼネラル・ミルズのスナックバー

 プロテインと書かれたラベルには研究者が「ヘルス・ハロー(後光)効果」と呼ぶものがある。これはたんぱく質が得られるという保証以上のことを期待させるものだ。人々はたんぱく質という言葉を見ると、その製品が満腹感やエネルギーを与えてくれるだろうと感じるのだ。

 米国人は食事で今以上のたんぱく質を必要としているのだろうか。米疾病管理予防センター(CDCP)などの保健機関は、肉の好きな平均的な米国人は必要以上のたんぱく質をとっており、その結果日々のカロリー摂取が高めになっていると言う。(米農務省は平均的成人のたんぱく質からのカロリー摂取を10―35%とする指針を出している)。

 健康志向の流行によって、ラベルの傾向はすぐに変わる。ニールセンのデータによると、2010年には食品購入者の多くはブドウ糖液糖など異性化糖が入っていないことを示すラベルに引き付けられたが、今ではグルテンやホルモンが含まれないものや、遺伝子組み換えでないことをうたったラベルが増えている。

 クラフトは今年初め、1袋に10グラムのたんぱく質が入っていることをうたった容器入りの「Planters Nut-rition Sustaining Energy」を発売した。同社はチーズなどたんぱく質が本来豊富な製品のパッケージにもたんぱく質が豊富に入っていることを示して、販売を促進することを検討している。


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プロテイン入りを強調したケロッグのシリアルの箱

 ケロッグのマーケティング担当上級副社長ダグ・バンドベルド氏は、ホールグレーンや繊維質、たんぱく質の良い摂取源になることをうたった食品を食べると、「人々は体のために何かいいことをしたようで、賢い消費者になったと感じる」と話した。同社は今夏、「Breakfast to Go」という名称のドリンクを発売する計画で、パッケージには「瓶のふたをねじ開けるくらいに容易に」たんぱく質10グラムと繊維質5グラムがとれる、という宣伝文句を入れる。

 同副社長は、消費者は過去数十年間、「低脂肪」、「低糖質」、「低コレステロール」といったメッセージに反応してきたが、「今では消費者の半分以上は朝食で、もっと多くのたんぱく質と繊維質を求めるようになった」と指摘した。

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Robert Neubecker
 米食品医薬品局(FDA)の規則によると、ブランド名にたんぱく質という言葉が入っている製品に最低量のたんぱく質を入れる必要はないが、食品パッケージには真実を記し、消費者をミスリードしてはならないとしている。ラベルに「良いたんぱく質源」とあれば、1回の摂取量当たり少なくとも5グラムのたんぱく質を含んでいる必要があるという。

 シルクの広報担当者によると、同社は朝、たんぱく質とジュースを求める消費者向けに「フルーツ・アンド・プロテイン」ドリンクを作った。昨年発売されたこのドリンクは、1回について摂取できるたんぱく質は5グラムで、同社の豆乳「シルク・オリジナル」よりも少ない。これはジュースが入るため、豆乳が薄められるからだ。

 ヘルス・ハロー効果のもう一つの例は、消費者はしばしばラベルに非論理的に反応するということだ。コーネル大学の消費者行動学の教授で食品・ブランド研究所の所長を務めるブライアン・ワンシンク氏は、消費者は有機栽培と記されたラベルが付いた食品を見ると、これらの食品はカロリーが低く、栄養分が多いと考えてしまうと話す。

 果物・野菜販売大手のドール・フードは、消費者に最も強く訴えかける健康に関するパッケージ表示を見つけるために2年間の研究を行った。人々は単にどんなビタミンがその食品に入っているかということ以上のことを知りたがっているのだ。ドール・フレッシュ・ベジタブルのマーケティング担当副社長クリス・メイヒュー氏は「それは『私にとってどのように役に立つのか?』ということだ」と述べた。

 同社は昨年、カリフラワーに調理法の紹介とともに、「老化を遅らせる効果のあるビタミンC」といった文言を付けて販売することを始めた。同社によると、消費者が気にしているこの他のことは健康な肌、健康な免疫システム、爽快な気分、健康な心臓、強いエネルギーレベル、それに強い骨だという。


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