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実証 花粉症対策にはフェカリス菌の力
http://gendai.net/articles/view/kenko/140568
2013年1月22日 日刊ゲンダイ
花粉の辛い季節がやって来る
花粉症対策としてまず重要なのが、花粉をなるべく吸い込まないようにすることである。環境省で発表している「花粉症環境保健マニュアル」によると、マスクやメガネ(サングラス)を着用することで花粉の付着を3分の1から6分の1まで減らすことができて、マスクの内側にガーゼを付ければさらに効果的なのだそうだ。また、部屋を換気する時は、レースのカーテンで遮るとともに、窓を開けるのを10センチ程度にとどめるようにする。洗濯物はなるべく室内に干すようにし、衣類は起毛ではないものを。綿やポリエステル素材のものは花粉が付着しにくいという。
帰宅時には「うがい」と「洗顔」をして、花粉を洗い流すことも大切である。
花粉症の治療には、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、抗ステロイド薬などが使用されるが、薬に頼らない方法として、抗アレルギー作用を持つ植物成分・天然成分が注目されている。緑茶、ウーロン茶、甜茶(てんちゃ)、ワサビ、プロポリス、シソなどである。
さらに、もう1つ、数年前から注目を集めているのが「乳酸菌」。
花粉症をはじめ、鼻アレルギー、アトピー性皮膚炎の発症予防に効果があるとする、さまざまな研究論文が発表されているのである。この乳酸菌が期待されているのは、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンを抑えるといった対処療法的な効果ではなく、アレルギーになりにくい体質づくりに役立つと考えられているからだ。
乳酸菌の一種フェカリス菌のスギ花粉に対する症状緩和効果を確認
最近では、多くのメーカーが花粉症の症状緩和効果のあるさまざまな乳酸菌を発見しているが、その中で、昨年の3月に新たな研究成果として発表されたのが、フェカリス菌を含有する乳性飲料がスギ花粉に対する症状緩和効果を発揮するという臨床試験だったのだ。ちなみに、このフェカリス菌による花粉症の症状緩和効果の確認についてだが、NPO日本健康増進支援機構の花粉曝露試験施設(和歌山県)で2カ月間かけて試験が行われた。
試験の内容は、花粉症(スギ)の患者さん20人にフェカリス菌含有乳性飲料(1本200ml当たりフェカリス菌1000億個含有)を毎日1本、2カ月間飲用してもらった結果、鼻かみ回数、鼻づまり、目のかゆみなどの花粉症の症状緩和に明らかに役立つことが判明したというもの(※グラフ参照)。
フェカリス菌は加熱殺菌した状態でも症状緩和効果を発揮した
今回の研究報告が従来の研究成果と大きく異なる点は、フェカリス菌が加熱殺菌した状態であるにもかかわらず、症状緩和効果を発揮していることである。
生きている乳酸菌を腸内に届けることが重要視されていた従来の乳酸菌製品の研究に、まさに一石を投じる内容の研究報告だったのだ。
腸内細菌研究の第一人者である光岡知足東京大学名誉教授もこう話す。「生きた乳酸菌を効果が期待できるほど食品に添加することは、品質保持や多量摂取の困難さなどから簡単なことではありません。たとえそれが可能になったとしても、生きた乳酸菌を腸内に定着させるのはとても難しいことです。殺菌されたフェカリス菌は加工や品質保持がしやすく、多量摂取できることが特徴だと言えますね。フェカリス菌は、殺菌されていても整腸作用や花粉症の症状を抑えるなど様々な効果を発揮することが明らかになっているのです」
乳酸菌は生菌でも死菌でも、菌数が多いほど効果が期待できる
フェカリス菌は、他の乳酸菌、例えばビフィズス菌などに比べて約5分の1の球状の超微粒子なので、わずか200mlの飲料に1000億個も含有することができると言う。このため大量に摂取することが可能で、免疫細胞を刺激しやすいことも特徴のひとつなのだそうだ。
「何よりも菌体成分が直接腸管免疫系に働きかけることにより、善玉菌だけを増やし、腸内環境が改善されることが重要。摂取する乳酸菌が生菌でも死菌でも、菌数が多いほど高い効果が期待できます」(前出・光岡氏)
要するに、乳酸菌が生きていようがいまいが、数多くの乳酸菌を摂ることが花粉症対策には大切だということだ。2週間の継続的な摂取で善玉菌増加効果や整腸効果が認められ、花粉症の症状緩和も継続的な摂取で確認されているということなので、試すなら花粉が大量飛散する前に始めた方がいいだろう。
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