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2013.01.18 夕刊フジ
年をまたいで猛威を奮うノロウイルス。まだまだ油断は禁物だ。ウイルス感染症に詳しい赤坂山王クリニック(東京都千代田区)の梅田悦生院長に、10の疑問をぶつけてみた。
Q1 インフルエンザは手指などのアルコール消毒が有効なのに、なぜノロには効果がないの
「インフルエンザウイルスは、主に脂質から成るエンベローブというアルコールで破壊しやすい膜のようなものに覆われているため、アルコール消毒剤でその膜を壊してウイルスを退治することが可能です。ノロウイルスはその膜がない。だからアルコール消毒では効果は低く、次亜塩素系の漂白剤が有効なのです」
Q2 石鹸で死滅しないのなら、手洗いでノロは撃退できない
「死滅させるというよりも、洗い流すことをイメージしてください。他のウイルスなども手には付いていますから、石鹸を用いて手首まで含めて流水で30秒ほど丁寧に洗い流しましょう」
Q3 流水で手を洗うときの注意点は
「手を洗った直後に洗濯したばかりのタオルでふくのがベター。使用済みのタオルにノロウイルスが付着していることもあるからです。面倒かもしれませんが、家族でタオルを使い回さないほうが無難です」
Q4 乾燥した嘔吐物から空中に飛散するウイルスを避けるにはマスクとうがいが重要という。うがいだけで大丈夫か
「ノロウイルスに限らず、インフルエンザやスギ花粉などは口や鼻の周り、すなわち顔に付着して体内に入ることがあります。女性のようにお化粧をしている人は難しいかもしれませんが、スッピンの人は、帰宅後に手洗い、うがいと同時に顔洗いも大切です」
Q5 仕出し弁当などの集団感染で、症状が出る人と出ない人はいるのはなぜ
「症状の個人差は、その人の体力と免疫力が関係しています。抵抗力が強い人は、体内にノロウイルスが入ってきても増殖を抑えて、症状を軽減、もしくは無症状であることが可能なのです」
Q6 一度感染したら抗体ができて、2度目の感染は避けられる
「残念ながらノロウイルスは、インフルエンザのような抗体ができにくい。同シーズンに2回発症する人は珍しくありません。それを防ぐには、抵抗力の維持が重要。食生活の乱れや睡眠不足を解消、ストレスをためないようにしてください」
Q7 アツアツの料理なら、ノロウイルスによる食中毒は避けられる
「85度以上1分間の加熱でノロウイルスは死滅するといわれます。しかし、料理はアツアツでも器にウイルスが付着することがある。食べる人よりも、作る人の衛生管理の徹底が求められます」
Q8 買ってきた総菜や弁当は、電子レンジでノロウイルスを退治できる
「電子レンジで中までしっかり高温加熱できれば、ノロウイルスを退治できる可能性はあります。ただ科学的な実験データはないので、100%安心とはいえません」
Q9 流行はどのようにして終息するの
「集団生活が途切れる学校の休みには患者数は減り、休みが明けると増える。1月の後半からはインフルエンザウイルスが猛威を振るうので、それに圧倒されるかのごとく、患者数は減ってきます。ただし、ノロウイルスがなくなるわけではありません。気温や湿度が低い時期に流行しますが、1年を通して感染者を出しています」
Q10 インフルエンザとノロウイルスのダブルで感染することは
「今月4日に亡くなった80代の男性は、インフルエンザA型とノロウイルスに感染していました。抵抗力が落ちている人は、ダブルで感染することがあるので要注意です。身体を冷やさないように、予防に努めていただきたい」
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