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食べ物だけじゃない あの習慣が「がんのリスク」を高める (週刊朝日) 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/680.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 12 月 11 日 16:16:00: igsppGRN/E9PQ
 

http://dot.asahi.com/life/lifestyle/2012121000013.html
週刊朝日 2012年12月21日号


 食道がんの手術後に難病を患い、中村勘三郎さんが急逝した(享年57)。また、お笑い芸人や俳優として活躍していた宮迫博之さん(42)が胃がんであることを公表している。がん治療が進んできたとはいえ、働きざかりを急襲する「がん」はやはり恐ろしい。がんの一因に食生活があると言われているが、食べ物だけではない。働きざかりにありがちな「不規則な生活」や「過労」も体の免疫力を失わせ、がんのリスクが高まるという。

 自律神経失調症などを引き起こすような「ストレス」も、がんへの道筋となることもある。働きざかり世代の生活習慣は、がんのリスクだらけなのだ。

 一方、がんは、早期発見、早期治療が重要だ。宮迫さんは今回、6年ぶりに検診を受けたことで、胃がんが発見されたという。国立がん研究センターの森山紀之がん予防・検診研究センター長はこう指摘する。

「日本人はなかなか検診を受けません。例えば乳がんの死亡率は、検診を7、8割が受けるアメリカやイギリスでは下がり、2割しか受けない日本人では上昇しているのです」

 森山センター長は、自身の机の横に小銭を入れる箱を用意している。気がついたときに小銭を放り込んでいると、1年で検診代がたまるという。

「パチンコや競馬代の一部でもいい。少しずつためて楽しみながら検診を受けてはいかがでしょうか」

 早期発見が、大切な家庭や職場を守ることにもつながるのだから。


 

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コメント
 
01. 中川隆 2012年12月13日 16:02:28 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM
>がんは、早期発見、早期治療が重要だ。

これは悪質な嘘

検診で発見された胃がんが殆ど命取りにならないことを示すマクロなデータ
東京都がん検診センター「日消集検誌・消化器集団検診」78号100頁(1988)


検診(大部分は自覚症状なし)での胃ガン発見率
50歳以上の男性;2.0%(早期がん1.4%)
        女性;0.9%(      0.7%)

検診を受けない人の方が多いから、
早期発見理論では数年後の死亡率は1〜2%程度になるはず…ところが実際は

調査7年後の胃ガン死亡率
(50歳代後半) → 男性 : 0.071%
女性 : 0.026%


結論 >>> 検診で発見される胃がんのほとんどは命とりにはならない

ガン検診を受けてもがん死を減らせない
これは事実です!
なぜか

      1.悪性ガンを判定する技術がない
      2.誤診・見落としが多い
      3.転移する前に発見出来ない(発見が遅い)


1.手術・抗ガン剤・放射線で悪性ガンは殆ど治らない
2.抗ガン剤・手術ともに、副作用の方が効果より大きいため治療効果が出ない

PET検診のいかがわしさに関する記事あれこれ

PET検診、がんの85%見落とし…がんセンター調査

国立がんセンター(東京)の内部調査で、画像検査PET(ペット、陽電子放射断層撮影)によるがん検診では85%のがんが見落とされていたことが分かった。
 PET検診は「全身の小さながんが一度に発見できる、がん検診の切り札」と期待され、急速に広がっているが、効果に疑問符がついた形だ。

 PETは、放射性物質が含まれた薬剤を注射し、がんに集まる放射線を検出してがんを発見する装置。

 2004年2月から1年間に、約3000人が超音波、CT、血液などの検査に加えPET検査を受け、150人にがんが見つかった。

 ところが、この150人のうち、PETでがんがあると判定された人は23人(15%)しかいなかった。残りの85%は超音波、CT、内視鏡など他の方法でがんが発見されており、PETでは検出できなかった。

 がんの種類別では、大腸がんが見つかった32人のうち、PETでもがんと判定された人は4人(13%)。胃がんでは22人中1人(4%)だった。

 PETによる発見率が比較的高いとされる肺がんでも28人中6人(21%)、甲状腺がんで11人中4人(36%)にとどまった。

 PETは1994年ごろから使われ始め、現在は100近くの医療機関が導入、多くでがん検診にも使われている。がん検診には保険がきかないため、10〜20万円程度の費用がかかる。日本核医学会の調査では、2004年9月の1か月間だけで4600人が受診した。PET検診と温泉ツアーなどをセットにした旅行企画も売り出されている。

 国立がんセンターの村松幸男検診部長は「PETでは『小さながんを見つけやすい』と言われてきたが、早期がんでは他の検査に比べ検出率が低かった。PET検診の意義は小さいのではないか」と話している・・・(読売新聞) - 3月3日


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管理人注
どうだろう? PETツアーなんていかがわしい催しに、大金をはたいて応募参加することのバカバカしさを知った人が多いのではないだろうか?この記事が出るまでもなく、PETがいい加減であることは前から分かっていたことだ。

PETによるがん検診の限界・・・転移前の発見は無理ですよ〜〜

日本医学放射線学会で陽電子放射断層撮影装置(FDG−PET)の有用性に関する発表が相次いだ。

   まず、古賀病院21の吉田氏らは、2003から2004年に同病院PETセンターでがん検診を受けた5086人から、PETで発見できなかった癌35例を発見と報告。

部位別では肺癌が6例で最も多く、胃・大腸・膀胱・腎臓・前立腺などの癌も目立った。35例中8例は他の医療機関で発見された。

病期や悪性度が判明した21例のうち7例は、stage2以上の進行癌で、胃癌では長径が3cmを超えていたものもあった。

  また西台クリニックの松尾義朋氏らは、同クリニックのがん検診で発見され病理診断の確定した前立腺癌26例について、PET、PSA、骨盤部MRIの検査結果を検討した。

PSAは全症例で上昇(4ng/ml以上)しており、MRIでも21例が陽性と判断されたが、PET陽性はそれほど多くはなかった。特に、PSAの軽度上昇の13例では、MRIでは10例で異常所見が認められたが、PET陽性は4例に過ぎなかった。

 一方、厚地PETセンターの立野利衣氏らは、頭頸部リンパ転移で発見された原発不明癌67例についてPETを実施したところ、39例で新たな病変を発見し、うち23例が原発巣だったと発表した。

原発部位は頭頸部が11例で最も多く、次が肺で4例だった。  静岡がんセンターの関明彦氏らも、原発巣の検索を目的にCTを併用したPET検査を行った78例のうち、PETで原発臓器が特定できたのは24例にとどまったと報告。・・・以下省略(MedWaveより)


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管理人注
PETにより数ミリの大きさで”早期に”ガンが発見できるようになり、毎年PET検診を受ければガンで死ななくて済むかのように喧伝されている。それに騙され大金をはたいている人が増えている。PETによる検診を目的とするツアーもあり大盛況の由。商魂たくましいことこの上ない。

記事にあるようにPETが見落としするのは、最初から分かっていたことで驚くには当たらない。しかし大方の場合、「最新の技術ですから数ミリまでのガンは発見できます」と云うことだけを病院は説明しているはずだ。

見落としなど無いがごとく患者は思わされるはずだ。 しかしPETに関して知っておくべき最も重要なことは、見落としのあるなしではない。PETの能力では転移前に発見することが出来ないという事実だ。

転移する性質を持つガンであった場合、0.1ミリで既に転移が始まっている。 モグラ叩きじゃないけど、見えてから”発見”して叩いても命は救えない。  (ただし、転移しない性質のガンが大部分だからご安心を) 数ミリで発見しても”早期発見”とはとても云えない! 発生してから確実に人を死に至らせる大きさになるまでの経過と、転移が始まる時期、PETで発見できる大きさの関係は、

これをグラフで表すと

のようになる。

この図から分かるように、PETに関して医者の云う”早期”は”従来よりほんのちょっと早い時期”という意味であって、 決して転移するガンから命を助ける事が出来ると云う意味でないことが分かる。

以下論評無しで引用
PET検査の限界示す報告、日本医学放射線学会で相次ぐ

2005.4.12   4月8日から横浜市で開催された第64回日本医学放射線学会学術集会では、導入ブームが続いているブドウ糖類似物質を用いた陽電子放射断層撮影装置(FDG−PET)の有用性に関する発表が相次いだ。

 まず、古賀病院21の吉田毅氏らは、2003年5月から2004年10月の間に同病院PETセンターでがん検診を受けた5086人から、2005年2月末までにPETで発見できなかった癌35例が発見されたと報告した。部位別の内訳は、肺癌が6例で最も多く、胃・大腸・膀胱・腎臓・前立腺などの癌も目立った。35例中8例は他の医療機関で発見されたもの。病期や悪性度が判明した21例のうち7例は、stage(grade)2以上の進行癌で、胃癌では長径が3cmを超えていたものもあった。

 また西台クリニックの松尾義朋氏らは、同クリニックのがん検診で発見され病理診断の確定した前立腺癌26例について、PET、PSA、骨盤部MRIの検査結果を検討した。PSAは全症例で上昇(4ng/ml以上)しており、MRIでも21例が陽性と判断されたが、PET陽性はそれほど多くはなかった。特に、PSAの軽度上昇の13例では、MRIでは10例で異常所見が認められたが、PET陽性は4例に過ぎなかった。

 一方、厚地PETセンターの立野利衣氏らは、頭頸部リンパ転移で発見された原発不明癌67例についてPETを実施したところ、39例で新たな病変を発見し、うち23例が原発巣だったと発表した。原発部位は頭頸部が11例で最も多く、次が肺で4例だった。静岡がんセンターの関明彦氏らも、原発巣の検索を目的にCTを併用したPET検査を行った78例のうち、PETで原発臓器が特定できたのは24例にとどまったと報告した。ただし、78例の中には良性疾患や転移巣ではなかったケースが十数例含まれていた。

 PETが医療現場に急速に普及し、症例が増えてきたからこそ、その限界も見えてきたと言える。今後、PETによるがん検診については、他の検査との最適な組み合わせや適切な検査間隔について、さら検討が進められるべきだろう。5割に満たない原発巣発見率の評価は人によって違うだろうが、治療方針の決定や病変範囲の診断など同時に得られる情報の有用性も含めて、より深い検討が必要になりそうだ。

定期検診・人間ドックは無意味2 結論から言えば、「いま体調に特に問題がない人は人間ドックには近づかない方が良い」 これは年齢と関係ないことで高齢者にも成り立つ。

今健康だけど、しっかり調べて貰った方がより安心、隠れた病気を発見出来たら大事に至らぬうちに治せる・・など受診する理由は様々だが、いずれも見当違いだ。効果がないことは、医師が人間ドックを殆ど受けないことからことからも推測出来る。

検査値を知れば食生活が改善出来るじゃないかという人もいる。が、そんなことは検査を受けなくとも出来る。検査結果がないと生活を正しいものに出来ないのは、他力本願、医療に振り回される生き方だろう。

これを読んだ気骨のある医療関係者の反論・批評が欲しいところだ。いつぞやの日動会員のように”あなたのデータは古い”、こんな新しいデータがあり”人間ドックは有益だ”と云ってくる人はないのか?(もっとも、彼は嘘をつき読む人を騙そうとしたのだけれど!)

現時点で人間ドックの有効性を証明するのは無理だろう。人間ドックは日本にしかない病院経営お助けマシン。海外での、”定期的に検診を受けることは無意味”だと確定した結論を、覆すほどに治療技術は進歩していない。それに日本では批判に耐えうるまともな医療技術に関する検証試験は行われていない。情けないことこの上ない医療大国なのだ。近年に健診や人間ドックの有効性を証明するデータが得られた可能性はまず無い。PETなどの最新のIT医療に期待する向きもあるようだが、まだまだ転移前に癌を発見するレベルにはほど遠い。遠い将来どうなるかは別として、このような本当のことを知らないで飛びつくと、確実に期待は裏切られるであろう・・・・
「成人病の真実」から

高齢化時代をむかえ、人びとの関心や願いは一層健康に向かっています。その願いを実現するためには、がん、脳卒中、心臓病、高血圧、糖尿病など、いわゆる生活習慣病を制圧する必要があります。それには、@生活習慣病の早期発見と治療、A生活習慣(ライフスタイル)の変更が実現手段になりそうなことは誰にもわかります。問題は、それらの対策にどれほど効果があるか、です

生活習慣病を早期発見するためには、定期的に複数項目の検査をする職場健診、人間ドックなどが行われてきました(以下では、これらをまとめて「定期健診」と呼ぶ)

40歳以上の住民に対して行われる基本健康診査は毎年1000万人。被雇用者について行われる職場健診は5000万人。人間ドックも毎年200万人以上がうけています。しかし結論を先にいえば、どんなに多くがうけていても、定期健診で健康になったり寿命が延びるというデータはありません。

定期健診の効果を確かめるには、くじ引き試験が必要です。日本ではくじ引き試験が行われていないので、欧米での試験結果をみてみましょう。

一つは米国での試験で、一万人以上の35歳〜54歳の男女をくじで二分し、片方のグループには毎年健診をうけるよう勧奨し(健診群)、他方は勧奨せずにおきました(放置群)。健診の項目は、

・身長、体重     ・血圧、心電図
・視力、眼圧    ・聴力
・呼吸機能     ・胸部レントゲン撮影
・種々の血液検査 ・検尿
・S状結腸鏡を用いた大腸検査(40歳以上の男女)
・マンモグラフィ(11乳房レントゲン撮影)
・婦人科検査

です(「Preventive Medicine」2巻197頁・1973年)。欧米は胃がんが少ないので、胃の検査は入っていませんが、そのほかは曰本における定期健診の内容に類似しています。この試験では、健診の効果の指標として、仕事を休んだ期間、医療機関での受診回数なども調べていますが、最も確実な指標は死亡したか否かです。そこで試験開始から七年間に、どれほどが亡くなったかをみると、放置群は1000人当り39人が死亡しています。これに対し健診群では、36人。少し差があるようにもみえますが、統計学的には意味がない差という結果でした。つまり、定期健診は有効とはいえません。

別の英国での試験では、7000人以上の40歳〜64歳の男女を2グループにわけました。健診項目は、前述米国試験とほぼ同じです。

この試験では9年間にわたり、死亡した人数を調べています。そして被験者1000人当り、一年間に何人が死亡したかを計算すると、放置群では9.2人。これに対し健診群では、10.0人。他の指標として、試験期間中の受診回数や入院日数も調べていますが、それらにも違いがありませんでした。論文では、前述した米国試験の結果をもふまえて、つぎのように結論しています(「International J Epidemiology」6巻357頁・1977年)。


「科学的、倫理的、経済的見地からして、公衆健康の望ましい増進策として一般医療の場において、中年における多項目健診はもはや唱道されてはならないと信じる」

これでは定期健診のほぼ全否定です。実際英国では、日本のような定期健診は行われておらず、日本の会社に就職した英国人が、毎年職場健診があるのに仰天したといいます。

しかし定期健診で、病気や異常がみつからないというわけではありません。日本の人間ドック受診考は、平均で毎年8割以上もがなんらかの病気や異常を指摘されているのてす。したがって米国と英国のくじ引き試験でも、かなりの病気や異常が発見されていたことでこよう。それなのに、なぜ効果が上がらないのか。定期健診で発見される個々の病気や異常について、ざっと検討してみます

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「無症状者」の定期健診

定期健診で発見される代表的な疾患はがんで、肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮がんなどが数多くみつかります。がんを発見するためには、胃の検査だけ、子宮の検査だけというように、市町村が実施主体となった「がん検診」も行われています(年間、のべ2000万人以上がうけている)。しかし、がん検診で死亡を減らすことができるというデータがなく、肺がん、大腸がん、乳がんに関しては、欧米で実施されたくじ引き試験で、死亡減少効果が否定されたのでした。個別の臓器を対象としたがん検診で死亡を減らすことができなければ、定期健診で複数の臓器を調べても、死亡は減らないこどになります

定期健診では、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病なども発見できます。しかし、定期健診をうけるのは、それらの病気や異常に起因する症状をもたない「無症状者」です。無症状者では、いずれの疾患を発見して治療しても寿命がのびない(つまり死亡数が減らない)ことが、欧米でのくじ引き試験で確認されています。そうであれば、定期健診で複数項目を調べ、病気や異常を発見して治療しても死亡が減らなくて不思議ではありません。

定期健診による生活習慣病の予防に効果がないなら、ライフスタイルの変更はどうか。具体的な方策としては、早寝早起きして規則正しい生活をおくる、偏食せずバランスよい食事内容を心がける、太っているなら痩せる、禁煙・節酒、などが思い浮かびます。

これらは確かに有効そうな気がしますが、誰もが闇雲にライフスタイルを変更して効果があるものかどうか。最初に、検査で病気や異常が発見された人たちで、その効果を試してみようというのが自然のなりゆきです。


正体見たり「本当は怖い家庭の医学」・・本当に怖いのはこの番組!

以前から胡散臭い番組だと思っていたが、たまたま23日の番組を見て確信を得た。

本当に怖いのはこの番組だった。 肺腺ガンを取り上げた部分から問題点を抜粋

●3ヶ月も放っておいたから手遅れになって死亡した
●他人の吸うタバコの煙の方が4倍も危ない
●早期発見があなたを救う

これを信じたら毎月か2ヶ月に一回は肺ガン検診を受けねばならなくなる。他にも胃ガン、大腸がん、前立腺ガン、・・・と数えだしたらキリがないくらいある。全部受けていたら毎週検診を受けなくてはならない。唯でさえ世界一多い放射線被曝量がさらに増えガンになること受け合いだし、検査ミスで死ぬ確率も無視できないから確実に命を縮める。しかも、最新のPETを使っても転移前には発見できないし、肺ガン検診は肺ガン死を減らせないとの大規模試験結果が沢山あるのに、この出鱈目解説ぶりはどうだ。
”専門医”氏が原因と結果の関係をまともに解析できないことを如実に示したのは、タバコのくだり。いわゆる副流煙の害を一番受けるのは誰あろう喫煙者本人。それが理解できる人なら上記のような発言はあり得ない。分析と特殊環境での動物実験の結果しか見ることが出来ない、およそ科学者とは云えない”専門家”だろう。だったら”もっと自分で吸おう”とたけしが混ぜ返したのは当然だ。
”早期発見があなたを救うのです”と毎週3回ほど医療産業PRにご執心だが、
早期発見が命を救うと証明された病気は数多ある病気のうち僅かだ。この番組で紹介された症例は珍しいものが殆どだから、早期発見の効果が証明されたものは無いだろう。そういうことも分からず、**の一つ覚えのように早期発見を唱え続けるのは、社会に対する詐欺行為である。


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ご参考までに良識ある医師の批評を

ココログ版診療日誌から

「たけしの本当は怖い家庭の医学」という「メディカル・ホラー・エンターテインメント番組」なるものを見た。確かにエンターテインメントとしてみるのが正しい姿勢なのだろうが、後味はすこぶる悪い。食事しながらちらちらと見ただけなのだが、やれやれという気分。前編の「本当は怖いかすみ目」はくも膜下出血の前駆症状に「かすみ目」があるということなのだが、脳動脈瘤破裂の恐怖をあおって(つまりホラーですな)心当たりのある人(そんな人いくらでもいますわな)を脳ドックに走らせようという魂胆なのである。心当たりのある人だけでなく全く無症状のひとも駆け込ませる効果があるだろう。検診でたまたま未破裂動脈瘤が見つかったりしたらどうするかという問題はいまも議論になっているというのに・・・以下略


なぜ医者は「早期発見・早期治療」と叫ぶのか

近藤誠著「僕がすすめるがん治療」 文藝春秋より

・・・
さて、症状は何もないのにがんを心配している人は、タバコをやめるとか、食生活の内容に気をつけるなどの対策を別にすると、がん検診をうけることを考えるだろう。がん検診というのは、症状がないときにうける検査と定義できる。したがって市町村が主体となっておこなっている集団検診、職場での健診の一部、人間ドックでの諸検査の一部などがそれに当たる。

だが、がん検診には問題が多い。検査をうければ、確かにがんを早期発見できることがあるが、それと寿命が延びるかどうかは別問題なのである。そのことに関して、がん統計の専門家である大阪府立成人病センター調査部部長の大島明さんとわたしとの対談の一部を紹介しよう。


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近藤 しかも(大腸癌の)検診を毎年受けた群の死亡は(千人あたり)五・九人、隔年群では八・三人。とにかく三〇%減るとはいうものの、大腸癌死亡が216人中の3人減ったのに、ほかの原因での死亡が3人増えたので、総死亡は検診群と非検診群で(千人あたり)228人と変わらない。隔年検診群は218人とむしろ増えている。
"全体に与える影響はわずか。ではなくて"影響はなかった。わけだから、それをもっと率直に認めないといけない。ほかの今度出た二つのRCT(くじ引き試験のこと)結果も総死亡への影響はなかった。ところがこれまでの検診関係の専門家の論文では、大腸癌死亡が減った減ったと強調するだけで、総死亡に関するディスカッションがない。

大島 いや、総死亡のデータは論文に載っていますよ。

近藤 表には載っていますが、「考察」や「抄録」には載せていない。大腸癌死亡の減少だけを強調するものだから、一般の人たちも検診を受ければ寿命は延びるんだと錯覚する。

大島 それは錯覚ですよ。

近藤 大島さんは錯覚していないけれども、専門家は一般人の錯覚を放置してきた。(中略)
   だけど数万人規模のRCTをして、総死亡数が不変ないし増えたという結果は残ります。
なのに論文に結果として大腸癌検診はやるべきだといった趣旨で書いているのは、一般人の利益から遊離しているのではないかと思うわけです。

大島 そこは私はついていけないところがあります。大腸癌検診の評価はあくまで大腸癌死亡減少の効果があるかどうかを見るのであって、大腸癌死亡が全死亡のなかに占める割合というのは小さいものでしかない。

近藤 専門家の中で数字の意味の決着をつけるというのはおかしな話であって、きちんと一般の人向けに分かりやすい言葉で。

大島 それはおっしゃるとおりです。いままで足りなければ・・・

近藤 足りません。全然足りません(笑)。

大島 そうですかね(笑)。

近藤 足りないというより、なかったんじゃないですか。総死亡が変わらないなんて一般の人は知らないから。講演会でぼくが話すとみんな初めて聞いたっていう顔してますし、それなら検診を受けないと言いますよ。(『ガンと闘うな』論争集)


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ここでは、検診によって大腸がんの死亡数は減った、という前提で語をしているが、じつは大腸がんの死亡数も本当に減っているのか、減ったとしたら検診以外の因子の影響ではないか、などの疑問や、三つのくじ引き試験のデータが相互に矛盾しているという問題がある。にしても三つのくじ引き試験は、総死亡は減らない、という点では一貫しており、それゆえ大島さんは、「錯覚」と言い切ったのである。

大腸がんの検診は、胃や子宮など他臓器の検診と比べれば、くじ引き試験の結果がそろっており、一番データがしっかりしていると言われている。つまり推進派の自慢の種になっている検診なのだが、それがこの体たらくだから、あとは推して知るべしである。ということはじつは、検診が寿命を延ばすかどうかの議論は、ここで終わってしまっているのである。

ただ検診には、検査の影響で発がんすることがあるなど、さまざまな不利益があることは確実だから、より詳しく知りたい方は、『それでもがん検診うけますか』『患者よ、がんと闘うな』などを読んでいただくことにして、ここでは、何ががん検診を支えてきたのか、という問題を少し検討してみよう。


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がん検診を支えてきたものは、私見によれば、医者たちの言葉である。医者が「がんの早期発見早期治療を」と叫ぶとき、それを聞いた人たちの反応は想像に難くない。かくいうわたしも以前は、早期発見・早期治療に意義があると思っていた一人である(『「がん。ほどつき合いやすい病気はない』)。しかし幸か不幸か、がん検診の問題点に気づいてしまったので、前言を撤回し、こうして発言しているという事情がある。


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なぜ医者は、「早期発見・早期治療」と叫ぶのだろうか。それを信じている人もいるだろう。
問題点に気づいていながら村八分になることを恐れ、検診必要論を唱え続けている人もいるだろう。しかし最も多いのは、権威たちの言葉を鵜呑みにする人ではないだろうか。その参考に、愛知県がんセンター内科医長の福島雅典さんとの対談の一部を紹介しよう。

近藤 検診の効果を調べた調査が世界にいろいろあるけれど、どれ一つ有効性を証明できていない。

福島 アメリカのメイヨークリニックが計画して実施した比較試験がある。ヘビースモー力ーを、定期的に検診を繰り返す群と非検診群とに分け、継続観察すると、肺癌による死亡数(率)は両群で差がなかったものの、肺癌患者の治癒率は、検診群のほうが高かった。

近藤 それこそ、逆に検診に効果がないことを明らかにした調査です。検診群のほうが、自覚症状のない人まで見つける分、"癌患者”の数が多く、両群で"癌患者”という分母の質が違う。それが見かけ上、治癒率を押し上げているんです。本質的なのは、とどのつまり、死亡数に両群で差がなかったこと。
(『「がんと闘うな」論争集』)

じつは米国も、かつて肺がん検診を実施することを計画していたのである。しかしメイヨークリニックのくじ引き試験の結果が出て、実施を断念せざるを得なかった、という経緯がある。それなのに対談で福島さんが、検診を根拠づけるデータとして、メイヨークリニックの試験結果を持ち出したのには驚き呆れたことをまざまざと思い出す。読者がこの点を理解できるよう、対談の文言を少し点検してみよう。


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福島さんは「肺癌による死亡数(率)は両群で差がなかった」と言いながら、「肺癌患者の治癒率は、検診群のほうが高かった」と強調し、したがって検診は有効なのだ、という論理展開をしている。しかしそれでは、死亡率に差がなかったのに、治癒率には差があった、ということになり、一種の矛盾のように感じられるから、読者は何がなんだかさっぱりわからないはずだ。

その矛盾を解く前提として、
 @死亡率も治癒率もいわば割り算で出てくる値であること
 A福島さんの言う死亡率と治癒率は分母の数ないし質が違うこと
をまず指摘しておこう。

「死亡率」の計算では、検診をうけないグループに配属された人たちの総数と、うけるグループに配属された人たちの総数をそれぞれ分母において計算しているが、この場合には、くじを引いて二分しているのだから、各グループの総人数はほぼ同じである。

これに対して「治癒率」はというと、試験開始後数年のあいだに、それぞれのグループにおいて発見された肺がん患者の数を、それぞれ分母においている。その場合、肺がん患者のなかでの治癒「率」を比較することには大きな問題がある。というのは、検診グループでは、小さながんが数多く発見されるので、検診をうけないグループよりも肺がんの総数が増えるからである。そして分母が異なっているのに、割り算して「率」を求めれば、分子(治癒率を計算する場合は治った人数)が同じでも、両グループの「率」は当然異なってくるわけである。

そこでくじ引き試験のデータをみてみると、試験を始めるにあたってヘビースモーカー九千人を、くじを引いてほぼ同数のグループに二分しているから、「死亡率」の分母はほぼ同じ数である。それゆえ、「死亡率」を計算して比較しても、結論を誤るおそれはない。

これに対し、発見された肺がんの数は、検診をうけないグループ(放置群)では百六十人(管理者注:自覚症状がでて検査を受けて発見された人の数)、うけたグループ(検診群)では二百六人と、検診群のほうが四十六人多かった。

肺がんによる死亡数はどうだったかというと、放置群で百十五人、検診群では百二十二人と、検診群のほうがむしろ多かったのだ! したがって、この絶対数を比較しただけで、肺がん検診には意味がない、という結論になる。

すると放置群では、45人が生存していることになる(管理者注:160−115)し、検診群では84人(同:206−122)生存していることになる。これらの人たちがかりに治癒していたとすると(同:治癒したものと見なすと言うこと)、放置群での治癒率は、45÷160=28%となる。これに対し、検診群での治癒率は84÷206=41%となるから、検診群のほうが治癒率は高くみえる。しかし前述のように、肺がんで死亡した人数は両群で同じだから、この治癒率の向上は見せかけだけのもの、と言える要するに、検診のくじ引き試験では、がんで死亡した絶対数だけが間題になるわけである。


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管理者からの重要な注釈

9000人もの人をくじで振り分けたのであるから両群は同質であり、放置群には症状のないガン患者が206−160=46人居るものと推定される。しかしこの46人は死んでいない。検診群ではこの46人を患者としてカウントして治癒率を計算している。それに対し放置群では、この46人分は患者としてカウントされれていない。そのために、死亡率が同じなのに治癒率に差が出るのだ。もっと言えば、検診とそれに続く治療によってむしろ死亡率が高くなっていると考えられる!
したがってガン患者の治癒率を比較したいのなら

   放置群=(206−115)÷206×100=44%
   検診群=(206−122)÷206×100=41%

とするのが科学的に正しい計算です。

ただし、放置群については症状の出た患者の治癒率は(160−115)÷160×100=28%であり、

自覚症状の無い患者46人は無治療にもかかわらず100%が生存ということです。

●ガン検診による早期ガンの発見とそれに続くがん治療は、
 治療しなくても生き続ける人を治療して、むしろ生存率を下げたと解釈出来ます

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これが福島さんの「肺癌による死亡数(率)は両群で差がなかったものの、肺癌患者の治癒率は、検診群のほうが高かった」という言葉の意味である。その言葉は、形式的には間違ってはいない。しかし、検診をうける人たちにとって最も肝心な「肺がんによる死亡数」が放置群と比べて、変わらないかむしろ増えているのだから、読者に誤った印象を与える言葉だと言える。もう少し強く言えば、詭弁である。

福鳥さんは、なぜこのような詭弁を展開したのだろうか。一つには、検診推進派の口車にのせられてしまった可能性がある。この点、現日本医師会会長の坪井栄孝さんはかって、医者たちに向かって一九九三年に、「(メイヨー肺がん試験を再分析した結果)肺がん検診が有効であったことを確認した」と言っていた。メイヨークリニックの研究者自らが、試験結果は検診をおこなうことを正当化できないと論文に書いているものを、有効だ、検診を推進しようと勇ましく言ってしまう坪井さんの論法は、福島さんのそれとそっくりである(『患者よ、がんと闘うな』一七二頁参照)。また大阪府立成人病センター研究所部長の鈴木隆一郎さんも厚生省主催のシンポジウムで、メイヨークリニックのデータを引用して、上述の詭弁を展開していた(『老人保健法とがん検診に関するシンポジウム』二一七頁、第一法規、一九九一年)。

福島さんはおそらく、論文の原典に当たられていない。なぜならば論文には、肺がんによる死亡数の実際が出ているし、論文を書いた研究者たちの論理展開と結論がわかるからである。また福島さんはおそらく、自分の頭で考えていない。対談中の「肺癌による死亡数(率)は両群で差がなかったものの、肺癌患者の治癒率は、検診群のほうが高かった」という文言が、どこか整合しがたいことは素人でもわかるはずで、そこを自分の頭で突きつめて考えていけば、原典と同じ結論に至るはずだからである。

いずれにしても坪井さんや鈴木さんたちは、詭弁を弄して医者たちを含む国民をミスリードしてきた。そしてマスコミから聡明な人だと信頼されて、新聞やテレビでよくコメントしている福島さんが、原典にも当たらず他人の言葉にのせられて拡声器の役を果たしてきた責任は重い。

福島さんにしてこうなのだから、その他大勢の医者たちは、なおさら簡単に口車にのせられてしまっているだろう。そしてわたしも前述のように、以前は専門家たちの口車にのせられていた。これが医者たちの多くが、早期発見・早期治療を口にして疑問を感じていない真の理由であろう。
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan.htm

詳細は

性交渉での「HPV感染」が子宮頸がんを招く (週刊朝日)
のコメント 『子宮頸がん検診はしない方がいい。』 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/548.html

癌掲示板は見てはいけない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/332.html

癌の通常療法の問題についてはここが一番参考になります:

ガンの検診や治療の問題
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan.htm


02. 2012年12月15日 10:46:04 : vin1Fr9cuk
>>01

ありがとうございます。
思い当たることもたくさんあり
とても参考になりました。


03. 2012年12月16日 02:04:31 : UKtgQgDNiw
中村勘三郎さんも現代医療に殺されたと感じました。6月の始めに初期の食道がんが見つかったそうですが、一切の治療を拒否しても、まだご存命だったのではないかと素人の私は推測してしまいます。
それに、亡くなるまでの約半年、手術や抗がん剤で苦しい思いをされた事でしょう。
船瀬さんがおっしゃっている事、現代医療は。。。。。って真実なんだと認識をあらたにしました。

04. 2012年12月16日 03:02:55 : mHY843J0vA

>>01

実際、早期発見と早期対策でガンによる死亡は減っていますよ

ただし、定期的な検診は成人病や脳心臓血管疾患などへの効果の方が遥かに大きいのも事実ですし

高度医療で闘病寿命が延びることが本当に、人類の幸福にとって良いかも疑問ですね

個人的にはガンにかかっても放置して数年で死ぬのが、比較的良い死に方だと考えています


05. 2012年12月18日 19:22:37 : kabMDyB51o
検診、健診に寿命の延長効果のないことは、いまや世界的には常識です。早期発見早期死亡とか癌の場合は治療を受けると格段にQOLが落ちることもあります。
基準を下げて大勢の慢性疾患を作り出し、病院と製薬会社、(それとお役人さんのお天下り)にとっては大きいメリットがある特定検診なども含め全て中止すべきです。

06. 2013年3月10日 18:44:56 : xLT9z2x8a2
近年の癌研究、治療方法も飛躍的に進歩したとは言えないのが本当だと言う気がしてる。結局は未だそのメカニズムが解明されてないと言える。
胃癌は早期発見ステージ1なら助かる可能性は高いが、内視鏡検査が確実だろう。
日本人医師が開発したナイフが威力を発揮してる。
近藤医師のがんもどき説が或は本当ではないかと、思うこともあるのだが難しい。

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