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“慢性肝炎”の病状診断に画期的技術! 組織の「硬さ」を色分け表示 (ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/636.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 30 日 09:27:42: igsppGRN/E9PQ
 

MRエラストグラフィーで使われる、空気の振動を発生させる装置(左)と患者に取り付ける円盤状の器具 (GEヘルスケア・ジャパン提供)


“慢性肝炎”の病状診断に画期的技術! 組織の「硬さ」を色分け表示
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20121030/dms1210300714003-n1.htm
2012.10.30 夕刊フジ


 慢性肝炎は、肝臓の細胞が長期の炎症で壊れていく病気だ。放置すれば肝臓の組織が硬くなる「線維化」が進み、肝硬変や肝がんへと悪化していく。病状の把握や治療効果の判定には線維化の程度を調べる検査が欠かせない。現在、その中心は針を刺して組織を採取する肝生検だが、患者の体の負担が大きい。従来の磁気共鳴画像装置(MRI)と組み合わせて肝臓の硬さを画像化し、体に負担をかけずに病気の進行度を診断できる国内初の技術が登場した。

 ▽色分け表示

 C型肝炎から肝硬変になった70代男性の腹部の画像は、肝臓に当たる部分に黄色のまだら模様が浮かんでいた。線維化が進んで組織が硬くなった箇所だ。肝細胞がんが巨大化した80代男性の画像では、真っ赤な部分が広範囲に及んでいた。赤色は組織が非常に硬いことを示している。

 画像はいずれも、今年7月に国内施設として初めて新技術を先行導入した福岡大病院で撮影された。

 この技術は「MRエラストグラフィー(MRE)」と呼ばれる。MRIと組み合わせる装置はGEヘルスケア・ジャパン(東京)が6月に国の薬事承認を受け、8月末から本格販売を始めた。

 通常のMRIでは、臓器や病変をモノクロ画像で示す。なぜ、新技術では組織の硬さまで色分け表示できるのだろうか。

 ▽振動波

 仕組みはこうだ。検査室内に横たわった患者のみぞおち付近に、直径15センチほどの円盤状の器具を取り付ける。検査室の外に置かれた電子レンジほどの大きさの装置で空気の振動を発生させ、ケーブルを通して円盤状の器具に伝える。患者の体に伝わった振動波は、肝臓の中を通過していく。

 振動波は硬い部分では速く、軟らかい部分では遅く伝わる。その波の伝わり方の変化をMRIでとらえて相対的な硬さを算出し、色分けした画像として表示する。

 「従来の肝生検や超音波を用いた検査方法に比べ、広い範囲について硬さを測定できます。誰が検査しても同じ結果が得られる再現性が高く、結果も正確だと報告されています」と、福岡大医学部の吉満研吾教授(放射線医学)は解説する。

 吉満さんによると、国内では高齢化で慢性の肝疾患を抱える患者が増えている。約90%をB型やC型のウイルス性肝炎が占め、ほかにアルコール性肝障害、メタボリック症候群関連の非アルコール性脂肪肝炎もある。

 ▽中等症まで

 健康な肝臓は表面が滑らかで軟らかいが、炎症が続いて線維化が進むと表面がブツブツとして硬くなる。中等症までなら改善の可能性もあるが、肝硬変になると、もはや元には戻らない。国内の肝硬変患者は40万〜50万人。さらに悪化して肝不全などで亡くなる人が年間約1万7000人、肝がんによる死者は同約3万人に上る。

 「それだけに、線維化の程度を正しく評価し、中等症までの段階で治療することが大切です」と吉満さんは指摘する。

 肝生検は確立された手法で、線維化以外の情報も得られる長所がある。しかし、採取される組織片の体積は肝臓全体の5万分の1程度にすぎず、病変部がうまく取れない可能性もある。また、痛みが20%の患者で生じ、まれに合併症で死亡することもある。長期の経過観察で検査を繰り返せばリスクも高まるため、体に影響の少ない高精度の検査が求められていた。

 「線維化の早い段階から診断や治療に貢献できます。初回は肝生検、2回目以降はMREという使い方が有用です」と吉満さん。日の浅い技術のため標準的な測定法が未確立など課題もあるが、今後、症例を重ねて解決していくという。


 

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