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毒物が混入していた中国製粉ミルク
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20121027/dms1210271435002-n1.htm
2012.10.27 夕刊フジ
沖縄県・尖閣諸島の国有化に激しく反発する中国。接続水域はおろか領海も侵犯し、隙あらば上陸しかねない状況だ。その横暴さは領土をめぐる問題だけではない。すでにお茶の間、食卓にも及んでいる。
2008年の毒餃子事件をはじめ、先日は、ドイツで中国産の冷凍イチゴが原因とみられる1万人規模の集団食中毒が発生した。専門家は「同じようなことは今後も起こりうる」と指摘、背景には中国特有の危険なメンタリティーが関係しているという。
中国が世界中に毒をまき散らしている。
ドイツ東部の学校、幼稚園など500カ所で9月末に集団食中毒が発生した。被害に遭った子供は1万2000人に及び、現地メディアが「ドイツ史上最大規模の集団食中毒」として連日報道。給食に出された中国産冷凍イチゴに潜むノロウイルスが原因だったとみられる。
「中国産食品は安価なため、世界各国に輸出されているが、以前から安全性は問題視されている。2007年には米国が輸入したペットフードで犬や猫が大量死する事件が起きた」(農林水産省関係者)
日本では殺虫剤成分が入った中国製冷凍餃子の「毒餃子事件」が記憶に新しい。07年12月から08年1月にかけて、これを食べた千葉、兵庫両県の10人が嘔吐、めまいの薬物中毒症状を訴え、子供1人が意識不明の重体となった。
事件・事故のあまりの多さに中国当局も対策を講じるが、効果は上がらない。
中国在住ジャーナリストの林真宣氏は「中国国内では08年に有毒な工業原料のメラミンが混入した粉ミルクが出回り、5万人以上の被害者を出しました。ほかにも革靴の工業用ゼラチンが混入した『革靴ヨーグルト』や『下水油』といわれる下水汚泥からリサイクル処理した食用油。人体に有害なトンデモ食品のニュースが毎日のように報じられています」と話す。
背景には、この国特有の金儲け優先主義があるという。
「中国人のメンタリティーを表す言葉に『没有問題』というのがある。問題ない、何とかなるなどの意味ですが、自分の利益を優先し、トラブルが起こればそこで対処すればいいという安易な考えです」(林氏)
日本などの外資系企業は中国産食品の被害を防ぐため、現地の工場の管理に乗り出したり、生産農家と専属契約を結ぶなどの対策を講じているが万全とは言えない。
『食品のカラクリ6 輸入食品の真実!! やっぱり危険!?「中国産」の知られざる実態』(宝島社)の著者で、食糧問題研究家の小倉正行氏は、「生産段階で汚染を防ぐことはできても、流通業者がコスト削減のため出荷前に人体に有害な農薬を散布してしまう。こうした二次汚染は検疫時に防ぐしかないが、この検査体制が機能していない」と警告する。
厚生労働省によると、中国からの輸入食品に対して行われた検査は01年に約160万件だったが、昨年は約209万件。業務は増え続けるものの、検査機関数は横ばいで「マンパワー不足が深刻化している」(厚労省関係者)のが実情だ。
「検査の網から漏れた汚染食品が市場に出回る事態になっている。大量流通・大量消費が当たり前となったいまでは、ドイツのような食中毒のアウトブレーク(爆発的な拡散)も起こりうる」(小倉氏)
没有問題−。この言葉を忘れてはいけない。
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