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そのままでも食べられる生のテンペ(手前)。白く見えるのは発酵した菌。登喜和食品はテンペのスープも発売する
大豆発酵食品「テンペ」で新学説 メタボ予防+排便改善に期待
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/597509/
2012/10/09 19:04 産経新聞
高脂肪で食物繊維が少ない「食の欧米化」の傾向にどのように向き合ったらいいのだろうか。その一案として、インドネシア発祥の大豆食品「テンペ」が注目されている。その成分からメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防に良いとされてきたが、先月の学会で排便回数が有意に増えるとの試験結果が発表された。低脂肪で食物繊維が豊富なテンペはさまざまな可能性を秘めている。(大家俊夫)
◆食物繊維2倍
テンペはインドネシアの納豆と呼ばれる発酵食品。納豆のようにねばねばしておらず、大豆そのものの味が生き、納豆の臭いなどが苦手の人にも食べやすい特徴がある。
相愛大学(大阪市)の太田美穂教授(発達栄養学)がテンペのヒトへの試験を実施。9月中旬、名古屋市で開催された第59回日本栄養改善学会学術総会で結果を発表した。
同試験は、健常な18〜22歳の女性25人(平均年齢20歳)を対象に平成23年11月から4週間、テンペを1日50グラム摂取してもらい、排便の日数、回数、量を調べた。その結果、週当たりの排便回数は4・70回だったのが同6・59回に、卵1個当たりに換算した量は週8・52個だったのが同11・51個へとそれぞれ増え、回数、量ともに有意差が確認された。
「出す(排便)ところまでが栄養学」という太田教授は「食べて、腸で栄養吸収され、排便がスムーズにいって初めて健康な状態を維持できる。便秘だと、がんにもなりやすい。テンペによって整腸作用の手助けが可能となる。そんな研究成果だと思う」と話す。
ポイントは、魔法のような発酵効果だ。太田教授によると、大豆に含まれるイソフラボンが消化されやすくなり、食物繊維がほぼ2倍に増えることが判明している。これが整腸効果につながるとみられている。
テンペの特徴はそれだけではない。別の大学で動脈硬化や糖尿病の予防に良いとの研究が報告されている。太田教授は「生のテンペはタンパク質を摂取できる。だが、コレステロールや塩分は含まれていない。このため、脂質異常症や高血圧症の人にも効果が期待できる」と語る。
◆命支える食べ物
テンペは最近、日本でも製造されるようになった。アイスクリーム、お粥(かゆ)、チョコレートの形などで販売されている。
今回のヒト試験にテンペの食材を提供したのが製造業者の一つ、登喜和食品(東京都府中市)だ。特別栽培の国産大豆を使い、工場も国内に置き、純国産のテンペを実現している。同社の遊作(ゆうさく)誠社長は「食べ物は命を支えるもの。学会でテンペの新しい特徴が発表されたことで、さらに多くの人に役立つことができる」と期待する。
同社は近く、テンペを飲みやすいスープにして生活協同組合を通じて販売を開始する。インドネシアからやってきたテンペは日本の食を変えるかもしれない。
■学習能力安定に深く関与
≪料理家の小山浩子さん≫
『頭のいい子に育つ育脳レシピ』(日東書院)を出した料理家で管理栄養士、小山浩子さんは、テンペの大豆自体に含まれるリノール酸などの成分に注目。「これらの成分が脳の神経伝達物質に作用する。学習能力の安定に深くかかわっている。子供たちに積極的にとってほしい」と話す。
「テンペの魅力は加熱しても栄養成分がほとんど損なわれないところ」と指摘。子供の朝ご飯向けにテンペをほぐしてピザトーストやみそ汁の具材にしたり、卵焼きに入れたりするメニューを提案する。
中高年のメタボ改善には「肉や魚、卵の代用として使用できる。今の季節、炊き込みご飯などの具材に使ってはいかがでしょうか」としている。
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