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米の相次ぐ髄膜炎発症−汚染注射剤投与は1万3000人か
2012年 10月 9日 10:55 JST
米疾病対策センター(CDC)は8日、汚染されたステロイド注射剤の投与を受けた100人以上が真菌性髄膜炎を発症し、うち8人が死亡した問題について、この汚染された注射剤の投与を受けた可能性のある患者の数が1万3000人に上るとの推計を発表した。医療機関は、感染した恐れのある患者への連絡に努めている。
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Centers for Disease Control and Prevention/Associated Press
髄膜炎発症の要因となったとされるカビ「アスペルギルス・フミガーツス」
この発表は、今回の相次ぐ髄膜炎の発症について、CDCが初めてその潜在的な拡大範囲を予測したものだ。連邦政府と州の捜査当局は、医薬品調剤会社のニュー・イングランド・コンパウンディング・センター(NECC)が製造した酢酸メチルプレドニゾロン薬の3ロットが相次ぐ髄膜炎の原因であることを突き止めた。CDCの広報担当者によると、9州のおよそ105人が真菌性髄膜炎を発症したという。
CDCによれば、テネシー、バージニア、インディアナ、メリーランド、それにミシガンの各州で新たに発症例が報告された。発症数が35件と全米で最も多いテネシー州では、4件目となる新たな死亡例も報告された。
米食品医薬品局(FDA)と州の当局者は、汚染された恐れのある注射剤1万7676体が製造されたマサチューセッツ州フレーミングハムにあるNECCの施設を捜査している。汚染された恐れのある注射剤は23州の75の医療機関に出荷されたという。
ただしCDCの広報担当者は、今後拡大する規模を実際に予測するのは不可能だと述べた。CDCと州の保健当局は先週から週末にかけ、注射剤の投与を受けた患者を追跡して健康状態を確認し、こういった症状が出る可能性があるので気を付けるようにと警告する作業に追われた。
症例の報告数が現在急増しつつあるのは、必ずしも病気になっている人々が急増しているためではなく、背中や首の痛み軽減のために酢酸メチルプレドニゾロン薬の注射を受けた患者の発症例の追跡に捜査当局が狙いを定めているからだ。
注射剤は7月から9月の間に投与された。これまでのところ、感染患者は、注射剤の投与後1週間から4週間で発症している。
調査に関わっているCDCの医療疫学者ジョン・ジャーニガン氏は、「新たな感染スピードがもっと急速になっていることを示す証拠は一切ない」と話した。
感染患者の人数を最終的に判断するのは時期尚早だ。連邦政府と州の調査員は、まず潜在的に汚染された注射剤を投与された患者数を特定し、それぞれの注射剤について追跡を行う。その後、実際に病気になった患者について、真菌性髄膜炎を発症したのか、それとも他の病気を発症したのかの確認をしなければならない。CDCの広報担当者は「可変要素が多過ぎるため、症例数の推測は不可能だ」と述べた。
問題の注射剤を製造したNECCは6日、同社の調剤施設で製造した全ての製品について、自主回収を発表した。NECCは声明で、「この回収は、汚染の潜在的リスクに十分注意を払うために実施する措置だ」と説明した。同社は調査当局に協力しているという。
FDAは既に先週、NECCで製造された製品を使わないよう医療関係者に勧告している。
記者: Timothy W. Martin、Thomas M. Burton、 Betsy McKay
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