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40歳超えたら…20人に1人が失明危機 怖い「緑内障」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/595656/
2012/10/02 10:22 産経新聞
40歳以上の20人に1人がかかっているとされる緑内障。視野が欠けていく病気で、日本人の中途失明の原因の第1位だ。症状がかなり進まないと気づきにくいため、定期的に検査を受けて早期発見・早期治療することが重要だ。(竹岡伸晃)
◆気づかない人も
都内に住む40代の男性は約3年前、会社の健康診断で眼底写真を撮り、「視神経がすり減っている疑いが強い」と指摘された。自覚症状はなかったが、東邦大医療センター大橋病院(東京都目黒区)の眼科で精密検査を受けたところ、視野が欠けていることや視神経線維(せんい)層の欠損が見つかり、緑内障と診断された。
点眼薬で眼圧を下げる治療を続けた結果、症状の進行は止まっているという。
「ものを見る」とは、ものから反射した光が目の中に入って網膜に届き、その情報が視神経を通って脳に伝わる−という動きだ。同院眼科の富田剛司(ごうじ)教授は緑内障について、「視神経がすり減ってものが見えにくくなる病気」と説明する。
視神経がすり減る主な原因は眼圧の上昇。目の中でレンズの役割を担う水晶体の周りは、栄養素の供給などを行う房水(ぼうすい)で満たされている。房水は毛様体(もうようたい)で作られ、線維柱帯(ちゅうたい)から排出されるが、排出がうまくいかなくなると、眼圧が高くなる。正常眼圧は10〜21ミリ水銀柱。これを超えると高眼圧と呼ばれる。普段の眼圧は人それぞれ異なるため、緑内障全体の約7割は正常眼圧内なのに視野が欠ける「正常眼圧緑内障」だという。
緑内障になりやすいのは、(1)40歳以上(2)身内に緑内障患者がいる(3)近視が強い(4)糖尿病を患っている−人。患者数は推計で350万〜400万人だが、「治療していない人が多い」(富田教授)。人間の目は、片方の視野が欠けても、もう片方で補って見る性質があり、「相当症状が進むまで気づきにくい」のがその理由だ。失明するリスクもあるため、富田教授は「40歳を超えたら年に1回は検査を受けてほしい」と訴える。
◆根気よく
検査方法は、眼圧測定▽房水の排水口の状態を調べる隅角(ぐうかく)検査▽視神経の状態を調べる眼底検査▽視野検査−など。これらによってタイプや進行段階を判断する。
現在の医療技術では、緑内障によってすり減った視神経を元に戻すことはできない。このため、治療は眼圧を下げて病気の進行を止めることに主眼を置く。
治療ではまず、点眼薬を使う。タイプや進行段階、年齢、全身状態などを考慮して薬を選ぶ。1種類から始め、効果が弱いときは数種類の点眼薬を追加していく。それでも効果が不十分な場合、レーザー治療や手術が選択肢となる。
緑内障の治療は根気よく、一生続ける必要がある。適切な治療・検査で眼圧を管理することで多くの場合、症状の進行が止まったり、遅くなったりするという。
富田教授は「緑内障はゆっくり進行する病気。早めに見つけて治療すれば、十分な視野を維持することは可能」と話している。
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