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“大動脈瘤破裂”はこうして防ごう!気温が下がる10月は危険
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20121002/dms1210020756004-n1.htm
2012.10.02 夕刊フジ
9月は残暑が厳しかったが、10月に入るとグンと気温が下がって身体の血管にダメージを与えやすくなる。とくに「大動脈瘤(りゅう)破裂」など、重篤な事態も寒くなると起こりやすいので要注意だ。専門医に話を聞いた。
【気温の低下】
大動脈は、心臓から血液を全身に送り出す太い血管で、動脈硬化などで血管の壁が弱くなると、壁の一部がコブ状に膨らむ。これが「大動脈瘤」だ。このコブが、寒くなると破裂しやすくなる。
長年、大動脈疾患の診断と治療を行っている東京医科大学病院心臓血管外科の荻野均主任教授が説明する。
「気温の急激な低下によって血管が収縮すると、血管の壁に圧力がかかりやすくなります。高血圧の人はなおさらです。その結果、大動脈瘤破裂、あるいは、血管の壁が縦に裂けてそこへ血流が流れ込む『大動脈瘤解離(かいり)』にもなりやすい。寒くなると、患者さんは増えるのです」
ザ・ドリフターズの加藤茶(69)も、2006年の秋に、大動脈解離で緊急入院して手術を受けた。気温の低下は大動脈にとって危険な季節なのである。
【予兆なく襲われる】
大動脈は全身の血流の要だけに、破たんして大出血を起こすと命に関わる。ところが、その危機的な状況の一歩手前まで、ほとんど症状はない。つまり無自覚のまま、突然大出血に見舞われやすい。これでは防ぎようがないように思えるが…。
「大動脈瘤は、無症状でも、人間ドックの胸部CT検査や腹部超音波検査で発見することができます。そして、金属製の骨組みを取り付けた新型の人工血管(ステントグラフト)や、手術によって人工血管に置き換えることで、破裂を防ぐことが可能です。しかし、コブのできない大動脈解離は、事前に察知するのは難しい」(荻野教授)
唯一、自覚症状が生じるのは、破裂や解離が起こったとき。激烈な胸の痛みに襲われ、そのまま意識を失って亡くなるケースもある。
【60代以上がピーク】
突然の恐ろしい事態を防ぐには、日頃からの予防が何より。大動脈の壁は高齢になればなるほど、動脈硬化でもろくなりやすい。それを後押しするのが生活習慣病だ。
「高血圧、脂質異常症は、大動脈瘤破裂や解離の最大の危険因子です。医療機関を受診するなどして、今すぐ改善するようにしてください。血圧のコントロールがきちんと行われていれば、急激な温度変化にも血管のダメージを抑制することができます。ご高齢の方だけでなく、若い方でも、遺伝的に発症しやすい人がいるので注意が必要です」と荻野教授は警鐘を鳴らす。
大動脈瘤破裂や解離の発症ピークは60〜70代だが、遺伝的に血管壁が弱く、40代以下で発症してしまう人もいるそうだ。「若いからまだ安心」と、高血圧などを放置するのは×。年齢に関係なく、とくに秋が深まる今の時期は予防がなによりだ。
「生活習慣病のコントロールに加えて、過度なストレスも引き金になります。また、運動習慣のない人が、秋の運動会などで、重い荷物を一気に持ち上げるような動作も、血圧変動を引き起こすため、やはり危険です。日頃から生活習慣を見直し、体調管理に努めていただきたいと思います」(荻野教授)
涼しくなると身体を動かしたくなるが、重いバーベルの一気上げなどは、運動習慣を身につけてからと心得たい。
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