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子供の面倒をみながらの携帯使用に潜む危険
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投稿者 MR 日時 2012 年 10 月 01 日 22:43:15: cT5Wxjlo3Xe3.
 

子供の面倒をみながらの携帯使用に潜む危険
2012年 10月 1日 21:12 JST 
 7月のある晴れた午後、ハイテク業界のリクルーター、フィル・ティラペルさんはサンフランシスコの公園で、18カ月になる息子と歩きながら携帯電話でメールを打っていた。妻にメールを打っていると、内輪もめを止めに入っている警官の前に息子が進み出た。


Corbis
一部の医者は携帯端末の使用の増加で幼い子供のけがの増加は説明がつくと考えている
 「私は携帯電話に目を落とし、警官は前を向いていて」、息子は「あやうく踏み倒されるところだった」とティラペルさん。「1つ学んだことは、マルチタスキングは間抜けに輪を掛けるということだ」と話す。

 しかしその数分後、ティラペルさんは再び電話を取り出していた。「偽善者だと認めるよ」と話し、「みんなそうだけどね」と続ける。

 ハイテク機器のせいで、幼い子供に対する大人の適切な監督能力が低下しているのだろうか。子供たちに対する脅威が次々に明らかになるなか、悩める親たちはこの忠告にじっくり耳を傾けた方がいいかもしれない。緊急外来の医者の多くは懸念している。携帯電子の使用拡大が、長期にわたって低下していた幼い子供たちの負傷率が驚くほど反転している理由だとみられるからだ。その中には死亡や溺水といった極端な例もいくつかある。

 緊急外来の記録に基づき米疾病対策予防センター(CDC)が公表した最新データによると、5歳未満の子供の致命的でないけがは2007年から10年の間に12%増加した。それまでの10年間の大半は低下していた。13歳以上でアップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」あるいは、リサーチ・イン・モーション(RIM)のスマートフォン「ブラックベリー」を持っている米国民の数は、アップルがアイフォーンを投入した07年半ばの約900万人から、10年末には6300万人、さらに12年7月には1億1400万人に達した。

 子供の安全に関する専門家たちは、子供たちのけがは少なくとも1970年代以降は減少傾向にあったと指摘する。より安全な遊び場から階段の安全ゲート、庭先のプールの周りにめぐらせたフェンスに至るまでさまざまな安全対策のおかげだという。フェニックス・チルドレンズ・ホスピタルの小児科医で、米国小児科学会のけが・暴力・毒物予防のための作業部会の一員を務めるジェフリー・ウィース氏は、「かなり満足できる状況だった」と話す。「けがは減少の一方だった」とし、最近の増加は「非常に目立つ」と続ける。

 子供のけがの専門家は、いわゆる携帯機器による注意散漫と子供のけがの関係を証明する正式な研究や統計はないようだと話す。ネイションワイド小児病院の傷害研究政策センターの創設者で所長のゲリー・スミス博士は、「分かっているのは関連性だ」と指摘する。「因果関係を証明できることが待たれている。明らかに大きな疑問だ」と話す。

 運転中あるいは、通りを渡っているときでさえ、スマートフォンの使用により事故のリスクが上昇することは十分に証明されている。ウォール・ストリート・ジャーナルがインタビューした十数人の小児科医や緊急外来の医師、学術研究者、警官は、幼い子供たちのけがについて同様の要因が関係している可能性があると話している。

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Getty Images
親が携帯端末を使用している時には「子供は親はそこにいるがあまり注意を払っていないと気付いているのかもしれない」
 サンタモニカ・UCLAメディカルセンター・整形外科病院の緊急センターの医師、ウォーリー・グラビ博士は、「救急医療関係者の間では、子供の面倒をみている時に携帯端末を使用していてけがが発生した場合、端末を使っていたことが原因である可能性が非常に高いことがよく理解されている」と指摘する。

 オレゴン州のカイザー・パーマネント緊急外来の医師、ラフル・ラストギ博士も、「われわれはマルチタスクをやっていると考えていて、実際気が散ってはいないと感じている。しかし、現実は気が散っている」と語る。

 アップルとRIMの担当者はコメントを控えた。

 米疾病対策センター(CDC)のデータでみられた3年間の子供のけがの増加は統計上のブレかもしれない。子供のけがの専門家たちは、こうした数字の増加には、例えば、子供たちの危険な行動や親が子供たちを緊急外来に連れて行く傾向が強まっているといった他の要因が影響している可能性があると指摘する。

 ノーザンアイオワ大学の教授で、ナショナル・プログラム・フォー・プレイグラウンド・セイフティーの教育ディレクターを務めるスーザン・ハドソン氏は、学校や地方自治体の予算削減が要因である可能性もあると指摘する。同氏は、「景気低迷期にあり、メンテナンスは無視されるという事態が起きている」と語る。

 一部の専門家はこうした説明は、同じ時期に発生した、年齢のより高い子供たちのけがの数には当てはまらないとみている。通常、大人の監視が弱まるような年齢の高い子供たちのけがの増加率は小幅だった。CDCによると、5〜9歳の子供たちの不慮のけがは2007年から10年の間に5%増加し、10〜14歳では3%増加した。さらに、15〜19歳は3%減少した。

 アラバマ大学で外傷予防を専門とする心理学教授、デービッド・シュウェベル氏は、幼い子供たちは、「大人が適切に見守っていないと、けがをする当然のリスクがある」とし、「大人が気が散っていると、そのリスクが高まることは明らかだ。運転手や通行人が携帯機器を使用しているときには注意力が散漫になり、リスクが高まることは分かっている。監督者の注意力が逸れていることを示唆するのはかなり容易だ」と話す。

 また、製品の種類ごとのけがについて記録する政府の消費者製品安全委員会(CPSC)の統計では、しっかりした監督が当然と思われるような活動や年齢の子供たちがけがをしていることが示されている。CPSCによると、遊び場の遊具に関連したけがは5歳未満の子供たちの間では07年から10年の間に17%急増した。それまでの5年間は減少傾向にあったという。また、こうした年齢の子供たちのプールに関するけがも36%大幅増加した。それまでの5年間はわずかな増加にとどまっていた。

 子供のけがと、監督役の大人による携帯機器の使用の間の直接的な関連を証明するのに役立つ種類のデータは通常、収集されない。例えば、医者は子供の腕が折れていると思えばレントゲン写真を撮るように指示を出すが、両親にけがが起こった時に何をしていたかは聞かない。警察の捜査が行われるような深刻なけがの追加報告でも、通常、放置が疑われるような場合以外は、事故の際に親が何をしていたかには触れない。

 また全般的に、親は通常、事故の原因として自身の注意散漫を自ら報告することもない。グラビ博士は「親は、私はこれをやっていて、だから子供が落ちて腕を折ったというような事実を認めることはない」と話す。

 研究者らは、こうした状況をさらに複雑にしている要因として、人々が携帯端末に費やしている時間を少なめに報告する傾向がある点を指摘する。例えば、端末の利用者は、電子メールをチェックしている時、注意力が欠けているとは思わず、テレビを見たり新聞を読むのとは異なると考えている。

 子供の監視とけがの関係について調査したカナダ・ゲルフ大学の心理学教授、バーバラ・モロンジエロ氏は、大半の人々は携帯機器によってどれほど注意散漫になっているか認識していないと話す。携帯メールを送っている親や子供の世話をしている人に、「注意を払っているか」と尋ねると、「『もちろん』という答えが返ってくる」と語る。人々は、「何かをしていることに費やしている時間を過小評価することが多い」という。

 モロンジエロ教授は、2歳の子供のいる家族62世帯から自身が集めた情報によると、けがの67%は親が監視していないか、ぞんざいに聞いていた時に起こったと報告し、親が監視していて起こったのは約10%にとどまっていたと話す。また、同教授によると、他の調査では、7〜10歳の子供は、監視されていなかったり、間接的にしか監視されていなかった場合にけがをする傾向が高いことが分かったという。

 スタンフォード大学の社会学者、クリフォード・ナス氏は、電子機器を注視している人々が焦点を絞るにはしばらくかかることを発見した。同氏は、子供を監視している時に端末に見入っていれば、たとえ親が頻繁に顔を上げたとしても、事故の前に目に入ることの多い警告サインを見逃す傾向が高くなると指摘する。例えば、遊び場で起こる事故は、ジャングルジムで高く上り過ぎるなど、一連の出来事の結果である場合が多い。ナス氏は、「携帯端末はそうした状況を気づきにくくしている」とし、「問題の予測能力が大幅に低下する」と話す。

 ピューリサーチセンターによる10年の調査では、成人の14%と、携帯メールを送っていた成人の22%が、携帯端末で注意力が散漫になり、物や人にぶつかったことがあると報告した。

 それにもかかわらず、研究者らは、端末を使う人は、それによって注意力が散漫になるなどの問題が発生しているとは考えていない、と指摘する。多くの大人が子供を見守りながらの端末使用を止めないのは、これが理由かもしれない。

記者: Ben Worthen

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http://jp.wsj.com/Life-Style/node_522329?mod=WSJFeatures

#本当に単なる注意散漫だけで、電磁波による脳への影響は無視できるだろうか  

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コメント
 
01. 2012年10月01日 23:39:29 : cqRnZH2CUM

>電磁波による脳への影響

癌になる確率は高くなるそうだが

まだ注意散漫の原因だとは断言できないだろうな


http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10072223678.html
海外:携帯基地局400m内発ガン率が4.15倍(女性のみは10.5倍という調査
企業による人体実験を許してはいけない
http://jcjkikansh.exblog.jp/6258288
http://www.antennebureau.nl/fileadmin/pdfs/Netanya-onderzoek.pdf

さらに、携帯電話の電磁波について
各国の対策を比較しておられるサイトを発見しました。
知れば知るほど大きな問題です。
http://www13.ocn.ne.jp/~tanuyo/huremu9.html
http://www13.ocn.ne.jp/~tanuyo/framepage.html
上記サイトに保存されたニュースのタイトルを抜粋。

=================
■2004年10月13日 カロリンスカ研究所のプレスリリースより抜粋
携帯電話の使用と聴神経腫 (概ね2倍・同じ側の連続使用者は4倍)
■2004年12月20日 ロイター通信
携帯電話の電磁波、DNAを損傷
■2005年 1月12日 共同通信
8歳以下は携帯使用ダメ! 英政府機関の理事長が警告
■2005年 3月27日 毎日新聞 (1面トップ記事)
  第3世代携帯、基地局周辺で「健康被害」 住民苦情、トラブル200件
■2005年 9月 9日 週刊金曜日
 奇形植物と健康被害は全国で発生している


<各国の対応から抜粋>
http://www13.ocn.ne.jp/~tanuyo/huremu9.html
アイルランド2004年9月 医師環境協会(IDEA)
「携帯電話は若者にはガンや健康被害をもたらすので親や学校は16歳未満の子供には使用させないように」
他にも多数。直接サイトをクリック


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