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ご飯・パンを抜くのが人類本来の食事法 ダイアモンドオンライン 江部康二
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/583.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 9 月 21 日 08:36:03: tZW9Ar4r/Y2EU
 

私たちが毎日食べている米飯やパン。これらの「主食」を控えれば、肥満や糖尿病などさまざまな生活習慣病が予防・改善できます。江部康二医師が理事長をつとめる京都・高雄病院での10年以上の経験をもとに、糖質制限食の効果をご紹介します。この第2回では、「変わった食事」と思われがちな糖質制限食が、じつは「人類の健康食」であることをご説明します。

食前・食後血糖値の変化からみる
人類の食生活
江部康二(えべ・こうじ)
医師、高雄病院理事長。1950年生まれ。京都大学医学部卒業。高雄病院での臨床活動の中から肥満・メタボリックシンドローム・糖尿病克服などに画期的な効果がある「糖質制限食」の体系を確立。ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を発信中。 約700万年間の人類の歴史のうち、穀物を主食としたのは、農耕が始まってからの約1万年間にすぎません。それまではすべての人類が糖質制限食を実践していました。これは私たちの食生活を考えるうえで非常に大事なことなので、少し掘り下げて考えてみましょう。

 人類の食生活は「農耕が始まる前」「農耕以後」「精製炭水化物以後」の3つに分けることができます。この3つの変化がきわめて重要な意味を持っているので、それ以外のことはすべて枝葉末節と言い切ってもよいくらいです。その重要な意味というのは、血糖値の変化です。

 血糖値を切り口にして人類の食生活を考えてみると、鮮明な変化が見えてきます。

 人類の歴史のうち農耕が始まる前の約700万年間は、食生活の中心は狩猟や採集でした。米や小麦などの穀物は手に入らなかったので、誰もが糖質制限食を実践していたといえます。

 このような糖質の少ない食生活なら、血糖値の上下動はほとんどありません。例えば、空腹時血糖値が100mg/dl(ミリグラム・パー・デシリットル)程度とすると、食後血糖値はせいぜい110〜120くらいで、上昇の幅は10〜20程度の少なさです。これならインスリンの追加分泌はほとんど必要ありません。


 次に、農耕が始まったのが約1万年前です。人類は狩猟民から農耕民になったとき、単位面積あたりで養える人口が50〜60倍にも増えました。しかし、収穫した穀物を食べると血糖値が急上昇します。

 空腹時血糖値が100mgとして、食後血糖値は140くらいで、上昇の幅は40もあります。穀物を食べるたびに血糖値が上昇してインスリンが大量に追加分泌されますから、農耕以後の1万年間は、すい臓のβ細胞はそれ以前に比べて毎日10倍以上も働き続けなくてはならなくなったのです。


http://diamond.jp/articles/-/14901

さらに、18世紀に欧米で小麦の精製技術が発明されます。白いパンの登場です。日本では江戸中期に白米を食べる習慣が定着していきます。すなわち、ここ200〜300年間、世界で精製された炭水化物が摂取されるようになりました。

 現代では、少なくとも文明国の主食は白いパンか白米です。精製炭水化物は未精製のものに比べて、さらに血糖値を上昇させます。空腹時血糖値が100mgとして、食後血糖値は160〜170くらいで、上昇の幅は60〜70もあります。

 こうなると、インスリンはさらに大量に追加分泌されます。頻回・大量分泌が長期におよび、すい臓のβ細胞が疲れきってしまえば糖尿病にもなります。インスリンの分泌能力が高い人は、さらに出し続けて肥満になります。

 健康を維持するには、恒常性を保つことが重要です。人類の食前・食後血糖値の恒常性は約700万年間保たれていましたが、農耕開始後の約1万年間は上昇幅が2倍になり、精製炭水化物を摂るようになった約200年間は3倍になり、インスリンを大量に分泌せざるをえなくなりました。

農耕が始まる前の人類は
何を食べていたのか?
 それでは、農耕が始まる前の人類はいったい何を食べていたのでしょう?

 約700万年間、人類は狩猟・採集を生業としており、日常的な食料は、魚貝類、小動物や動物の肉・内臓・骨髄、野草、野菜、キノコ、海藻、昆虫などです。ときどき食べることができたのは、木の実、果物、球根(山イモなど)でしょうか。

 すなわち、高脂質・高タンパク・低糖質食です。糖質制限食における3大栄養素の割合は「脂質56%、タンパク質32%、糖質12%」ですから、これが「人類本来の食生活」に近い比率だと思います。

 この700万年間は穀物がなく、日常的に摂取する糖質のほとんどが野草や野菜分の糖質です。古くから野草や野菜は日常的に食べていたと思います。

 このことは、人類がビタミンCを体内で合成できないことからも推察できます。動物性食品だけでは、ビタミンCが必ず不足してしまうからです。野草にもビタミンCが豊富なものがたくさんあります。

http://diamond.jp/articles/-/14901?page=2

ちなみに、現在、糖質制限食で野菜を摂ることは、ビタミンCを確保するためにも重要な意味を持っています。皆さんも適量の野菜(最低ビタミンC必要量)は必ず食べるようにしてください。ただし大量の野菜は糖質量が増えるので要注意です。

 次に果物やナッツ類は、秋を中心に季節ごとに少量は手に入るので、当然食べていたと思います。もっとも、当時の果物やナッツは野生種ですから、現在食べているものに比べたら、はるかに小さくて糖質含有量も少なかったと思います。

 そして、ジャガイモやサツマイモを人類が食べはじめたのは、農耕開始と同じ頃か、それ以降です。山イモなどの球根は、さまざまな種類が山のなかに自生していたと思われるので、たまに運よく採集できたら食べていたと思います。

私たち人類の遺伝子は
穀物に対応できていない
 人類がチンパンジーと分かれて700万年です。その後、アウストラロピテクス属、パラントロプス属、ヒト属などの7属23種の人類が栄枯盛衰をくり返し、結局、約20万年前に東アフリカで誕生したホモ・サピエンス(現世人類)だけが現存しているわけです。

 ここで大切なことは、7属23種の人類はすべて狩猟・採集が生業だったということです。つまり、農耕が始まる前の約700万年間は、人類皆糖質制限食であり、ヒトは進化に要した時間の大部分で狩猟・採集生活をしていたということです。

 したがって、現世人類の行動や生理・代謝を決める遺伝子セット(DNA)は、狩猟・採集の生活条件に適応するようにプログラムされていると考えるのが自然です。

 大ざっぱですが、人類の歴史700万年のうち、農耕が始まって1万年なので、穀物を主食にしている期間はわずか700分の1となります。残りの期間は、人類の食生活は糖質制限食でした。


http://diamond.jp/articles/-/14901?page=3

くり返しますが、人類の進化の過程では「狩猟・採集期間:農耕期間=700:1」で、狩猟・採集期間のほうが圧倒的に長いのです。

 このように人体の生理・栄養・代謝システムにおいては、糖質制限食こそが本来の食事であり、穀物に60%も依存するような食事を摂るようになったのは、ごく短期間にすぎないのです。

 本来、人間は、穀物に依存するような遺伝的システムは持っていないということです。しかし、人口の増加を支えるため、やむをえず穀物が主食になっていったものと考えられるのです。

 糖質制限食の基本スタンスは、長い歴史のなかで人類が日常的に摂取していたものを食べるということです。

 糖質制限食でも、「適量の野菜、少量のナッツ類、少量の果物」程度の少なめの糖質量は、大昔からときどき摂取していたもので、人体の消化吸収・栄養代謝システムにおいても許容できる範囲だと思います。

 山イモはさすがに糖質含有量が多いので、正常人はともかく糖尿人はやめておくほうが無難です。正常人が、健康のためにスーパー糖質制限食を実践する場合は、糖尿人より多めの野菜、適量のナッツ類、適量の果物、適量の山イモなど球根、くらいまでの糖質量は許容範囲だと思います。

http://diamond.jp/articles/-/14901?page=4

 

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コメント
 
01. BRIAN ENO 2012年9月21日 08:42:31 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
続 ヤノマミ・・
http://www.asyura2.com/12/music9/msg/407.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 9 月 20 日 10:40:45: tZW9Ar4r/Y2EU

02. BRIAN ENO 2012年9月21日 08:45:58 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 [単行本]
ジャレド ダイアモンド (著), 倉骨 彰 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/%E9%8A%83%E3%83%BB%E7%97%85%E5%8E%9F%E8%8F%8C%E3%83%BB%E9%89%84%E3%80%88%E4%B8%8A%E5%B7%BB%E3%80%89%E2%80%951%E4%B8%873000%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%82%8B%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%8F%B2%E3%81%AE%E8%AC%8E-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%89-%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%89/dp/4794210051/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1348184598&sr=8-1

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) [文庫]
ジャレド・ダイアモンド (著), 倉骨彰 (翻訳)

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03. 2012年9月22日 11:26:27 : HNPlrBDYLM


 『約700万年間、人類は狩猟・採集を生業としており、日常的な食料は、魚貝類、小動物や動物の肉・内臓・骨髄、野草、野菜、キノコ、海藻、昆虫などです。ときどき食べることができたのは、木の実、果物、球根(山イモなど)でしょうか。

 すなわち、高脂質・高タンパク・低糖質食です。糖質制限食における3大栄養素の割合は「脂質56%、タンパク質32%、糖質12%」ですから、これが「人類本来の食生活」に近い比率だと思います。』

これは明らかな間違いですね。

狩猟採集民というのは通常は木の実や根菜を食べていて、肉を食べるのは特別なハレの日だけなのです:


狩猟採集民ブッシュマンの生活

グイとガナの生活は、狩猟採集民社会一般の例にもれず、基本的に男の狩猟、女の採集によって成り立つ。男たちは毎日のように朝から夕方まで原野をさまよい歩くが、たいていの日には手ぶらで帰り、たまにトビウサギや小型のレイヨウを捕らえて戻ってくる。
ゲムスボックやエランドのような大きな獲物を仕とめることができるのは、よほどの幸運にささえられたまれな出来事で、平均50人の居住集団当たり月に1度あるかどうかである。

うまく狩りに成功すれば人々は大饗宴にあずかることができるかわりに、不猟が続けば1週間でも2週間でも草の根や木の実で我慢しなければならない。ブッシュマンの生活は、毎日コンスタントに必要量が保証できる女性の植物採集に支えられているのである。
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/lecture/tanaka/index.html


豊かな狩猟採集民の生活

 人類は数百万年もの間、自然の動植物をとる狩猟・採集の生活を続けてきた。農耕による食料生産が圧倒的となった現在でも、昔ながらの狩猟採集生活をおくる人々は存在している。彼らは今、どのように暮らしているのだろうか。その実態が近年、人類学者の研究によりあきらかになってきた。

 狩猟採集民は、20〜50人ほどの集団をつくり、年に数回移動しながら暮らす。男は動物をとらえる狩猟を、女は植物を集める採集を担当する。北極地方など特殊な環境を除き、ふつうは採集のほうに大きな比重がおかれている。

 アフリカ南部に住むサン(ブッシュマン)という狩猟採集民は、栄養価のひじょうに高い(コメの5倍のカロリーの)モンゴンゴの木の実が主食であり、その他数十種の植物を食べる。食料を手に入れるための労働は短時間ですむ。女性の採集は毎日1〜3時間、男性は1週間狩りをすれば2〜3週間はなにもしない。集団内の4割の人は食料調達の仕事をしていないが、食料は全員に分けられる。それでも必要な栄養量はゆうに上回り、栄養不足はみられない。

 働いていない時間は余暇であり、娯楽を楽しみながら暮らしている。あるサンは、「ふんだんにモンゴンゴの実があるのに、何でわざわざ作物を植えたりしなければいかんのかね」と語ったという。

 これは、活動範囲を狭められ、条件の悪い土地に住まざるをえない現代の狩猟採集民の話である。数万年前の人々の生活はもっと余裕があったことだろう。
http://homepage3.nifty.com/ryuota/earth/history03.html


04. 中川隆 2012年9月22日 11:38:00 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

縄文のくらし 縄文の食生活


■環境の変化■

旧石器時代の終わりから縄文時代の初めころになると,氷河期から温暖な気候へと変わっていきました。暖かくなり雨が多くなった大地では,落葉広葉樹の森が生まれ木の実を実らせるようになりました。

旧石器時代の人々は,ナウマン象やヘラジカなどの大型動物を獲って食べていましたが,彼らは徐々に滅んでいきました。滅んだ理由としては,人間に乱獲されたり,落葉広葉樹の森には大型動物の食べ物が少なかったり,大きな動物は森に住むのに適していないことなどが考えられます。

そして落葉広葉樹の森には,木の実を主食とする小型で敏捷な動物が姿を見せるようになりました。豊かな森の恵みは人間だけのものではなく,イノシシやシカなどの小型動物にとっても同じだからです。

大型動物の捕獲に依存していた人々も,方向転換を余儀なくされました。 狩猟道具も,素早く逃げる小型動物を捕らえるために,それまでの槍主体の狩りから,弓矢などに変わりました。また,小さな動物は捕まえても食べられる量が少ないので,動物以外の食べ物が多く必要とされるようになりました。

氷河期が終わって水位が上昇したので,かつて草原だった土地は浅い海になり,魚や貝なども取れるようになりましたが,それだけでは足りません。 そこで,豊かな森から木の実や草の新芽や根っこなどを拾って食べることになったのです。

ところが木の実の多くはそのままではおいしく食べられないので,熱湯で煮てアク抜きをして食べることになりました。

■土器の発明

■ 土器はアク抜きを要する木の実を煮たり,保存するために発明されました。焚き火の跡からカチカチに変形した粘土を偶然に見つけたことが,その始まりかも知れません。


 人々は,大型動物を狩猟して生きていた時代に比べると,森から植物質の食料を多く利用することで,安定して豊かな自然環境の中で暮らし始めました。

【栫ノ原遺跡で見つかった石皿・磨石(出展:加世田市教育委員会)

この時期,発達したのは土器だけではありません。旧石器時代には,狩りをしたり,捕まえた動物を調理するのに適した石器が多く作られましたが,この縄文時代には,植物を採取するための打製石斧(だせいせきふ)や植物を加工するための石皿(いしざら)・磨石(すりいし)・敲石(たたきいし)などの生産用具が多く作られるようになりました。


■食物の調理法■ ドングリやトチの実などは,土器の中で熱湯で煮てアク抜きをして食べました。

長野県などの遺跡では,炭化したパン状やクッキー状のものが出土しており,これらの成分を分析した結果,木の実・動物の肉・鳥の卵などを混ぜて作っていたことがわかっています。

縄文時代の遺跡では,大小多くの石が意図的に集められた「集石」という遺構が数多く発見されています。集められた石に焼けた痕があることや炭が発見されることから,石を焼いて蒸し焼きをした施設ではないかと考えられています。


【栫ノ原遺跡で見つかった連穴土抗(出展:加世田市教育委員会) また縄文時代早期を中心に,大小二つの穴がトンネルで繋がった「連穴土坑」という遺構が見つかっています。トンネルの下の土が赤く焼けている場合があることから,火を使用したことが考えられます。この施設は燻製を作るためのものであったとする説もあります。

http://www.jomon-no-mori.jp/foodjyo.htm

要するに、定住民で肉を主食にしているのは現代の欧米人と日本人だけ、

遊牧民もミルク、ヨーグルトが主食で肉はハレの日にしか食べない。

従って、肉を食べないのが「人類本来の食生活」


05. 中川隆 2012年9月22日 12:00:23 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

食物によし悪しなし! 柴田流健康長寿の14か条  健康リスクを回避する、食肉生活のススメ (PRESIDENT )

のコメント 『衣食住・・・日本文化を見直そう』 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/550.html


06. 2012年9月24日 05:02:23 : txKoq6KBVw
onodekita ‏@onodekita
農薬の購入証明書がなければ、日本で小麦を出荷できない。狂った国


07. 2012年10月02日 04:56:26 : eQkML7XPaA

まあ、確かに整合性があり、説得力はあるけど…

寿命との関係はどうなのだろうか?


08. BRIAN ENO 2012年10月03日 06:45:09 : tZW9Ar4r/Y2EU : yhmbAsnuyo
07様

寿命との関係はどうなのだろうか?

その研究データはまだないようです。

江部先生と江部先生の患者さんが、
寿命という側面での生きたデータになるのでは?
と勝手に思っています。

報道特集でも、
これを継続するうえでの、何か
リクスは?

との問いに

江部先生は、
「私が11年継続して、なにも、起きてないこと・・」
と言ってました・・

寿命に関しては、
その考え方が、個人の主観や人生観、健康感等に
よりますが・・

あくまでも、個人的な考え方ですが・・

@不健康な状態で、医療を受けながら
 長生きするのをよしとするか

A健康で、元気であったが・・
 短命であった

B健康で、元気で、長寿であった

Bが理想ですが、

少なくとも、
医師による糖尿病の診断がなくても、
高血糖が人類にとって、
大きな健康の敵ですから・・
その高血糖にならなくする食事療法は、
健康な体を作り育むひとつの手法なので、
結果論として、Bに近い結果となると
予想されます。

糖尿病でなくとも高血糖が、
我々のからだに良くない状態であることは、
誰も否定できない事実なので・・


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