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性交渉での「HPV感染」が子宮頸がんを招く (週刊朝日) 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/548.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 8 月 24 日 16:46:31: igsppGRN/E9PQ
 

性交渉での「HPV感染」が子宮頸がんを招く
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120824-00000005-sasahi-soci
週刊朝日 2012年8月31日号


 最近では、性交渉開始の低年齢化や生活スタイルの欧米化などから、子どもを産む前の20〜30代に発症するケースが増えてきた子宮頸がん。日本婦人科腫瘍学会の治療ガイドライン作りに携わり、ライフワークの一つとして子宮頸がんの検診推進に取り組む熊本大学医学部付属病院産科・婦人科教授の片渕秀隆医師に、子宮頸がんの最近の傾向と予防について聞いた。

*  *  *

 子宮頸がんの発症は、多くの場合、性交渉によるHPVの感染がきっかけとなります。HPVは6割以上の男性の亀頭、陰茎、陰嚢(いんのう)、肛門、尿などにごく普通にいるウイルスで、コンドームでは完全には感染を予防できません。性交渉の経験のある女性なら、一度はHPVに感染したことがあると思ってもよいほどです。しかも、感染したHPVは通常数カ月で自然に体外に排除されてしまいます。つまり、ウイルスに感染しただけではがんにならず、HPV感染が持続する環境にあることが発がんを招く一因となります。HPVの感染から発症までには5年から10年ほどかかります。最近では10代で性交渉を経験することも増えているため、20〜30代の罹患(りかん)率が急激に高くなってきました。

 晩婚・晩産の傾向のなかで、妊娠かと受診するとがんが見つかるという悲劇も少なからずあるのです。

 2009年から日本でもHPVに対するワクチン接種が始まり、若い世代の接種率が確実に増加しています。ワクチンで予防はできますが、感染したHPVを排除することはできません。

 ワクチン接種に加え、20歳以上になったら1〜2年に1回の子宮頸がん検診も必要ですし、できるなら性交渉を経験した年齢から始めることが理想的です。

 

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コメント
 
01. 中川隆 2012年8月24日 19:36:04 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

こういう無責任情報を垂れ流されると困るんだけど:

子宮頸がん検診はしない方がいい。

子宮がん自体も戦後急激に減っている。

子宮ガンについてはガン検診でガン死亡は減ったか/子宮ガンを例に検証するとニュージーランドでの例を掲載しておりますので参照してください。
まず、日本での子宮ガンによる死亡はここ50年で大幅に減っています。
そしてその理由は検診によるものではないことが明らかです。

また、子宮ガンについて、早い段階で発見して死亡率が下がることは証明されていません。ここでも良性の『ガンのような』顔つきの異変を手術で取り去れば、結果として治療した人の中で見る治癒率は上がります。しかし全体の死亡率は下がりません。検診を受けない人にも同じ割合で良性の病変は出来るのですが、それらの人は気づかず平穏に暮らしているのです。検診で見つかる『医者の言うガン』の半数以上は、近藤医師の言うがんもどきでしょう。乳がんと同じく何か異常が続くようになって始めて治療しても、結果は同じと予想されます。

もう一つの問題は日本では過剰に切り取る医者が多いということです。超早期ガンと診断しながら子宮切除は当たり前、膣切除におよぶ医者もいますから要注意なのです。これを読んだ方は、せめて「たくさん切った方が助かる可能性が高いということはない」という事実をしっかり記憶にとどめておいてください。

最後に子宮ガンによる死亡率は20歳代では問題にならないくらい低く、交通事故の1割にもなりません。40歳代でやっと交通事故と同じ率になります。ですから少なくと20歳代の人死ぬのが怖い人は「危ない人」の運転する車に乗らないなど路上の生活を工夫する方が大事だと思います。

検診費を払う場合はもちろん、金をくれるといわれても異常が無い限り検診には近づかないことです。また異常が続く場合は、検診ではなく一般の診療を受けるべきです。やたら切りたがる医者を避けて・・・
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan.htm


02. 2012年8月24日 22:49:46 : HNPlrBDYLM


ニュージーランドの疫学調査

子宮ガンの検診で、子宮頸部の上皮内癌(早期の癌)と診断されながら
 治療を受けなかった女性(750人)を20年間追跡した結果である

癌の中で取り扱かいが容易とされる子宮頸癌は早期の癌と診断されると、通常はことごとく手術となってしまう。取ってなくなってしまうので、早期の癌に自然消滅があるなどと確かめられない。

集団検診によって、子宮頸部の上皮内癌(早期の癌)と診断されながら、治療を受けなかった女性を、20年間追跡したニュージーランドの疫学調査がある。このような女性750人のうち、子宮頸癌となった者は、10人(1.3%)しかいなかった。しかも、検診で見つけられた上皮内癌から本当の癌に進展したと認められたのは2例しかなく、他は、当初の上皮内癌とは関係なく起こったものと考えられたという。  

このことは別のことからも裏づけられた。子宮の集団検診をしている地域の子宮癌罹患率と、していない地域の罹患率はほとんど変っていなかったのである。  

上皮内癌の病理所見(視覚的形態的診断)と発達した子宮癌の病理所見が似ていたことから、おたまじゃくしはなまずに似ているからなまずの子式の発想で、上皮内癌は子宮頸癌の子供と思われたのではなかろうか。  上皮内癌といわれて、それが本当の癌に発達するのは750人中2人しかいないとしても、子供を後々望まないのなら、子宮を取ってもいいのだろう。ただ、日本の婦人科医がこの確率を頭に入れて、患者に手術を勧めてきたとは思えない。
 
むろん、ニュージーランドの疫学調査を100%うのみにはできないにしても、日本の癌学者がこの論文を否定しうる根拠を示し得ないことは確かなのである。従って、日本の癌医学は定量的に未来の予測をなし得ておらず、科学とはまだいえる段階に達していない。


改めて要点を書くと

 ・治療を受けなかった女性750人の中で、
 ・20年の間に本物の 子宮頸癌になった人はたったの10人(1.3%)でした。
 ・しかもその10人のうちで、
 ・検診時に見つけられた上皮内癌が進行したものは2例(0.3%)しかありませんでした
 ・他は検診時の上皮内癌とは関係なく出来たガンでした(1%)

と言うことです。
検診を受け、上皮内ガンと言われた人750人中、2人しか本物のガンの人はいなかった!
この割合は素直に治療を受けた人も同じ!つまり・・・

子宮ガンの発見率から13万人が検診を受け、その内約3000人にガン宣告がされた事に相当します
宣告された3000人のうち、本物のガンを見つけてもらった人はたったの8人!
2200人余りが不要な手術を受けた(750人は治療拒否)

本物のガンを見つけてもらった8人を除く約13万人が意味のない検査を受け
2200人あまりが不要な手術を受けて治療費を払ったことになるのです

子宮ガンを参照していただければ一目瞭然ですが、
最近50年間の子宮ガンによる死亡率(10万人あたり)の変化と子宮ガン検診が膣から行われはじめたかを示す下図も参考に、子宮ガンの検診や治療にどれほどの意味があるのかを考えてみてください
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan015.htm

”早期発見”が決して早期ではないことは別のところで示したが、医者の言い分を仮に認めるとしよう。本書のこの節では、その早期がんの大部分を占める無症状のがんを放置しても、殆ど不利益がないことが示されている。それどころか、がんが消えることも結構な確率で起こることが分かる。だから、慌てて治療すると損をする可能性が高い。これは実感としても頷けることだが、これを支持する重要な証拠を管理人から付け加えておこう。

膨大な数のくじ引き試験が世界中で行われ、殆ど全てのがん検診を通じて”顕著な生命を守る効果”が、がん検診には無いことが示されている(多少ある〜全くない・・に限られると言うこと)。この事実をまず受け入れ、他の事実を組み合わせれば自ずと正しい答えが見えてくる。

その事実とは、日本では解析に好都合な適度な割合の人が、がん検診を受けているということだ。国民が一番従順に受けている肺ガン検診で、がん年齢人口のの6〜7割。胃ガンや大腸がんの受診率は2〜4割程度の筈だ。

どうだろう、お気づきでしょうか?

「がんを放置したらどうなる」と言うこの節のテーマは、「がん検診→早期発見→放置→どうなる?」を考察している。

がん検診を受けない人にも受診者と同じ比率の早期がん患者が居ることは自明のことだ。そしてこの患者達は自らの意志で結果的に放置している。
つまり、「がん検診を受けない→早期発見できない→放置→どうなる?」と言う大規模な全国民参加の試験がいま進行中なのである。


がん検診が始まる以前は、殆どの早期がんは放置されていたことになる。いまは上記の比率で受診され、発見された早期がんの大部分が治療されている。放置と治療でその後が違うのなら、その差は当然死亡統計に現れることになる。

全死亡を原因別に纏めた年齢調整死亡率の年次変化図がある。それによれば、検診が行われ始めた頃から現在まで、がんによる死亡率は殆ど増減していない(がん死が増えているのは高齢化による)。

言い換えると、特定の年齢層、たとえば50歳の人ががんで死ぬ確率は、検診の有無で変化していないと言うことだ。つまり、「早期がんを放置しても殆ど死には繋がらない・・症状が現れてから治療するのと大差ない」というのが、この超大規模試験の結論だ。

これまでの知見を整理すると

@検診をすると、がんを多数発見できる。

Aそれらは大部分が潜在がんないし無害がんである。

B実際に放っておいても増大しないか、消えてしまう、

となります。

http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/seijinbyou/209ganwohoutisitara.htm


03. 2012年8月24日 23:12:05 : HNPlrBDYLM

一般にがんの治療に関しては、この進行度にはあの治療法、あの進行度にはこの治療法というように、進行度別にむいた治療法があると思われているようです。しかし本当にそうなのかは、食道がんの例からもわかるように、いま一度疑ってみなければなりません。

そもそも進行度の判断というのは、機械による検査に頼るために誤りをふくむものですから、そんなものを頼りに治療法をかえるのは危険といえます。また、仮に進行度判断が正確にできたとしても、ある進行度を境にして、急に手術が適当になったり、とつぜん放射線が適当になったりすると考えることのほうが、一貫しない便宜的な思考方法のようにも思われます。

食道がんの進行度といえば、過日、日本から提案された進行度分類が、世界中で便われることに決まりました。食道壁の深部方向へのがんの進行度と生存率とが関運することが、日本の研究でわかったからです。日本の外科医たちは、提案が採用されたことを名誉と考え、誇らしげです。

しかし、がんが進行しているほど成績が悪くなるのは当然です。その日本の研究が世界初になったのは、そもそも進行がんの手術成績が良好になりようがないので、他の国は日本ほど手術せず、それで深部方向への進行度を手術で正確に決めたデータに乏しいからです。

つまり日本の手術しすぎの実態が、その研究に結実したわけで、そう考えると、世界初になったのは名誉でもなんでもありません。私としてはその研究には、ドラキュラ大賞でもつくって進呈したい気持ちですが、それはともかく、なんでもかんでも手術してから臓器を研究対象とするのは、「分類あって治療なし」ではたいでしょうか。

進行度によって治療法をかえることは、子宮頸がんでもみられます。子宮頸がんは進行度によって、一期から四期までにわかれ、それぞれがさらにA期とB期とにわかれています(たとえば二A期、三B期など)。そして日本には、一期、二期は手術、三期、四期には放射線治療、という慣行があるのです。

ところが世界では、一期から四期まで、ぜんぶが放射線治療の対象になっています。

欧米では一期や二期も放射線治療の対象となるのは、医師たちのあいだに、手術と放射線治療とで生存率に大差がない、という認識があるからです。この点、くじ引き試験がおこなわれていないので、優劣の正確な判定はできませんが、一期と二A期では生存率は同等、二B期になるとむしろ放射線のほうがすぐれていると考えられています(『Canser』JB Lippincott 参照)。

しかし手術と放射線治療とでは、合併症や後遺症の程度や頻度がまったくといっていいほど異なります。この点みなさんは、放射線治療のほうが合併症・後遺症がひどくてこわい、と考えているのではないでしょうか。ところが実際には、放射線治療のほうがずっと楽に治療を終えられ、治療後の生活も普通にできます。

高齢のため手術ができず放射線治療をうけた患者は何年かして、「年をとっていて好運だった」といいました。婦人科でいっしょになる若い患者たちが、手術の合併症や後遺症で苦しんでいるのをみているからです。

子宮頸がんの手術のあと、合併症や後遺症で苦しむ大きな原因は、子宮ばかりでなくリンパ節を広範囲に切除することにあります。みなさんはがんの手術というと、がんが発生した臓器だけを切除するのだと考えているかもしれませんが、日本ではどの臓器のがんでも、臓器の周辺のリンパ節まで切除するのが一般的です。子宮頸がんの場合、骨盤のなかにあるリンパ節を広く切除しますが、その影響でいろいろな合併症・後遺症が生じるのです。

リンパ節を切除するとき、リンパ節周囲にまつわりついている神経をどうしても切断してしまいます。その結果、膀胱や直腸を支配する神経も切れてしまって、排尿・排便の機能に障害がおきます。

機能障害のひどさは、神経を切断した程度によるわけですが、子宮がん切除手術を受けた患者の多くは、自分の力では排尿ができなくなります。それでどうするかというと、カテーテルという管をそのつど尿道にさしこんで排尿するわけですが、なかには一生そういう生活をしいられる人もいます。

といって放射線治療に問題がない、というわけではありません。子宮頸がんの放射線治療では腔内照射という方法が大切です。これは、放射線をだす小さな線源を、膣のほうから子宮の内部におくりこんで、子宮とその周辺を強力に照射するもので、この方法があるために、放射線治療は手術と同等以上の成績がでるわけです。しかし腔内照射をするために、直腸出血や腸閉塞などの合併症・後遺症がでることがあり、実施技術が劣っていると、その程度が重篤になるのです。

もっとも技術が劣っていれば問題性が高まるのは、手術の場合も同様ですから、それは放射線治療を排斥する根拠にはならないわけで、リンパ節切除の問題一つを考えても、手術をやめて放射線治療にしておくのが賢明でしょう。

ただ国際的にも一期の子宮頸がんで、しかも閉経前の患者さんには、放射線科医も手術をすすめる傾向にあります。手術なら卵巣機能がのこるので、閉経までより快適な生活をおくれるからです。

しかし日本では、そういう患者さんが婦人科に行こうものなら、卵巣ばかりかリンパ節も広く切除されてしまう可能性が非常に高いのです。それゆえ、他国での議論を日本にそのまま持ちこむと、患者さんにとって危険です。どの臓器でも日本は一般に、世界の標準より広い範囲を切除することを念頭において議論する必要があります。

子宮頸がんを自然の経過にまかせると、がんが増大してからだの栄養を奪い、栄養失調になって死ぬことが考えられます。他の死因としては、がんの表面から出血することによる強度の貧血、がんが子宮のそばにある二本の尿管をふさいだための腎不全などが考えられます。これらはいずれも、からだがだ、んだん衰弱していく自然な死に方で、苦しみが生じる要素がほとんど見当たりません。わが国では以前、老衰という死因が多かったことはすでに述べましたが、そのなかには子宮頸がんも相当含まれていたと思われます。

これに対して手術をすると、合併症・後遺症に苦しむことになります。子宮は、重要な臓器がぎっしり詰まったお腹のなかに位置していますから、開腹手術をすると、周辺に重要臓器がない乳房の場合よりも重篤な合併症・後遺症が多発します。子宮がん手術の揺藍期の死亡率は、おそらくハルステッド手術に数倍したはずで、手術直後の時期を生き延びても、たとえば尿路を傷つけられた影響で腎不全になってジワジワ死亡するケースも多発していたようです(『現代産科婦人科学体系八E』中山書店一〇五頁)。腎不全を防ごうという手術で腎不全になるのは皮肉というほかありません。

肝心ながんを治す効果ですが、手術後に局所再発や遠隔転移がある点は乳がんと変わりませんし、前述した手術が仮定している二つの機序は、やはりうまく働きません。そして局所再発や遠隔転移が生じれば、まず間違いなく死ぬことになります。そうであれば、手術直後の死、合併症・後遺症によるジワジワ死をも考慮すると、子宮がん手術に延命効果があったと断定できないように思われます。

がんによる死亡にしろ、手術による死亡にしろ、死んでしまったら、手術による苦痛はそっくり無駄になるわけです。手術で死ななかった人は、一時的な延命効果を得たのかもしれませんが、隠れていた遠隔転移が増大する時間的余裕を与え、転移による苦痛を自招しているとも考えられます。

再発した場合の心理的なショックも無視できません。どの臓器でもそうですが、治療が大変であればあるほど、治療をうけた患者の期待は大きくふくらむので、再発したときのショックが大きくなります。治療が大変になるのは、一般にがんが進行している場合ですから、再発する可能性も高いわけで、ショックをうける頻度も高まります。このように考えてみると、子宮頸がん手術の意義も大変疑わしいといわざるをえません。

ではあっても、がんへの恐怖から、子宮頸がんと診断されれば治療を希望するのが人間というものでしょう。しかし治療といっても、開腹手術をうける必要はありません。ごく早期のがんには膣のほうから子宮頸部だけを部分的に切除する方法がありますし、それ以上に進行したがんには放射線治療があり、どういう進行度の子宮頸がんも開腹しないで治療することが可能だからです。しかし日本の現状をみると、開腹手術が圧倒的多数を占めています。


リンパ節切除の問題点
がん治療に力をいれている婦人科に対し、どういう治療をおこなったかを調べたアンケート調査があります。一九九一年の一年間、全国百五十五の婦人科では、たとえば二B期の子宮頸がんの七一パーセントを手術して子宮を摘出しています。この病期では、手術はゼロでもいいぐらいですから、あまりにも手術のしすぎです。つぎに、ゼロ期という、子宮頸部の上皮内にとどまっているごく早期のがんをみてみましょう。

ゼロ期では、全員の治療を子宮頸部の部分切除ですませている大学病院があることからも知られるように、子宮摘出がそもそも不要です。ところが全国平均をみると、子宮を残す治療は、わずか二四パーセントでしかありません。治療法の詳細が不明なのは三パーセント弱にすぎませんから、ゼロ期でも七割以上が子宮を摘出されていることになります。

より問題なのはゼロ期でも、膣の一部やリンパ節まで切除する婦人科医がいることでしょう。全国平均では、膣部分切除が一ニパーセントに、リンパ節切除が五パーセントにおこなわれています(以上「日産婦誌」四七巻一七七頁、九五年)。なお、これらの切除には、かならず子宮摘出が伴っています。


なぜ睦の部分切除を問題にするかというと、膣が短くなるために、性交がスムーズにいかなくなることが多いからです。ことにゼロ期の子宮頸がんは、二十代、三十代で発見されることが多いので、治療後の人生に重大な結末をもたらしかねないのです。

ところが、膣の部分切除をする率が一〇〇パーセントという婦人科さえありますから、若い女性も睦を切られているのは間違いありません。事前にきちんと説明されていないで、手術がすんで家へもどってみたら性交困難ないし不能になっていて、それでも泣き寝入りしている人がほとんどなのでしょう。

参考のために、ゼロ期の患者を年間十五人以上治療していて、膣部分切除の率もしくは、リンパ節切除の率が全国平均の三倍以上のところを表にしました(前貢)。

リンパ節切除のほうはなぜ問題になるかというと、ひとつには、子宮摘出だけの場合とくらべて、合併症・後遺症の程度と頻度が高まるからです。そして二つには、リンパ節切除が生存率を高める証拠がないからです。

どういう臓器のがんでも、どういう病期でも、リンパ節切除が正当化されるには、リンパ節切除で治る率があがるとか、延命効果が生じるとかの結果がなければなりません。このことは前述の、リンパ節切除をすれば遠隔転移を予防できるか、という問題に還元されます。

http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan.htm


04. 2012年8月24日 23:17:01 : HNPlrBDYLM

ガン検診を受けてもがん死を減らせない
これは事実です!
なぜか

      1.悪性ガンを判定する技術がない
      2.誤診・見落としが多い
      3.転移する前に発見出来ない(発見が遅い)



1.手術・抗ガン剤・放射線で悪性ガンは殆ど治らない
2.抗ガン剤・手術ともに、副作用の方が効果より大きいため治療効果が出ない


ガン検診でガン死亡は減ったか?   子宮ガンを例に検証する


この図を見ていただきたい。最近50年間の子宮ガンによる死亡率(10万人あたり)

の変化を示した図に、子宮ガン検診の実施状況を書き込んだものです。

(国立がんセンターHPの統計および近藤誠著書の資料から作成した)

結論:議論の余地は無いでしょう。

1) 子宮ガンによる死亡は減っている

2) ガン検診によって子宮ガンによる死亡率が低下したのではない

問題点

1) なのに「子宮ガンが増えている・ガン検診を受けなさい」と医者が薦める

2) 検診を受けて「ガン」が見つけられると、日本では子宮摘出になることが多いが、

「摘出が必要なガン」を正確に判定できるか疑問視する医者も多い

(→富士見産婦人科事件を思い出してください、医者が患者を騙して正常な子宮を

切り取ったうえ金も取る・・こんなことすら起こるのです・・傷害・強盗・詐欺)

どうすれば良いのか

1) 効果がないのですから、自覚症状のない人は子宮ガン検診に行かないことです。とくに40歳未満の人は仮に検診に効果があっても不要です。近藤医師が著書で指摘するように、20代の人が子宮ガンで死ぬ確率は交通事故死の1割以下です。死ぬのが怖い人は、事故率が高い若者の車に同乗するのを止めたり、自車の走行速度を10%遅くするだけで、子宮ガンの死亡率をカバーできるでしょう。


http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan.htm


05. 中川隆 2012年8月24日 23:21:44 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

がんの治療現場で何がおこなわれているか
医療法人慈繁会土屋病院外科部長 土屋 繁裕

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8C%E3%82%93%E7%97%85%E6%A3%9F%E3%81%AE%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E2%80%95%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%AE%E6%B2%BB%E7%99%82%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%81%A7%E4%BD%95%E3%81%8C%E3%81%8A%E3%81%93%E3%81%AA%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%8B-%E5%9C%9F%E5%B1%8B-%E7%B9%81%E8%A3%95/dp/4766782097

 癌外科医のなかには、まるで辻斬りのように、出会った患者さんを切り捨てていく医者がいます。これがすべて有効な手術なら問題はないのですが、明らかに無駄な手術が含まれています。治る見込みのない患者さんまで切られ、患者さんは肉体的、精神的損害をこうむるだけでなんの得もない。そんな手術が少なくありません。

 現場の医師として長年、この事実に接し続けているうちに、現在の手術絶対主義の癌外科医のあり方はおかしいのではないか、と強く感じ始めました。数年前から手術だけを奨励するのではなく、場合によっては手術をしない方針でいく方が、かえって患者さんのメリットは大きくなるのではないかという思いが募ってきたのです。

 手術をしなくてもよい患者さんまで切る。

この背景には、癌の外科医たちの患者さん不在の治療があります。ただ興味本位で患者さんのお腹を開いてみたり、患者さんの術後の生活や苦しみなどまったく顧みず、まるでベルトコンベアで流れてきた商品でも扱うように切る外科医がいたり、患者さんをモルモットがわりにする・・・・・・

医者という前に人間として許せない医者がいることに怒りを禁じ得ませんでした。


06. 2012年8月24日 23:38:23 : HNPlrBDYLM

医者を目指す大秀才にはこういうのが多い:


静岡県伊豆の国市の県立高校1年の女子生徒が、自分を育てている母親の食事に毒を入れて殺害しようとし、しかも母親が苦しむ姿をまるでモルモットの変化を見るような冷酷さで日記につけインターネットで公開していた事件が、父母や祖父母、教師に深い衝撃を与えている。

この女子生徒は小学校から成績優秀で、県内有数の進学校にすすんでからは「将来は化学者になる」と教師のなかで期待されていたという。こうした「成績のいい子」の冷酷で残忍な犯罪がつづいている。

肉親や同級生でも平気で殺す

 「自分の母親によくあんなことができる」――女子生徒が母親を実験台にし、食べ物に混ぜて劇物のタリウムを飲ませた今回の事件に、多くの人が驚きと怒りを持って語っている。

苦しむ母親の病状の推移を克明に記録し、それを公の場であるインターネットに出す。その内容は「全身に発疹が起こり、とくに顔面に症状が強く出ている」「脚の不調を訴えていたけど、ついにほとんど動けなくなってしまった」「母は幻覚を見はじめたらしい。血圧は150前後にまで落ちたが、まだまだだ」など、毒を食べさせたハムスターの実験経過と同じような調子の、冷酷なものであった。

彼女はまた、病室の母親の髪の毛がぬけるなどの症状を撮影し、その写真をパソコンに保存していた。

 彼女はいまの学校のなかでは、小学校時代から「成績優秀な生徒」と評価されている。高校は地元で一番の進学校の理数科に合格。とくに化学の知識がずばぬけており、4月の東大教授を招いた講義ではレベルの高い質問を積極的にして「すごい子がいる」と評判になった。教師のあいだでは「将来は化学者」と期待されていたという。

その一方で、筆記用具を忘れたときには「(先生に)泣きながら母の話をして、同情を得た。人って案外かんたんにだまされるものなんだなと思った」というような二面性を持ち、同級生からは「爬虫類」とも呼ばれていたという。

http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/seisekinoiikonoreikokunasatujin.htm


現在、ドクターハラスメント(ドクハラ)という医者にとっては耳の痛い言葉が浸透しつつあります。

“ドクハラ”とは、患者に対する医者の配慮のない言動の事です。
“ドクハラ”を起こす医者にはそれなりの背景があるようです。

医局は非常に閉鎖された社会ですから、一般常識や社会的倫理観を学ばないまま、医者として独り立ちしてしまうケースが多々あります。
医者の多くは過酷な受験戦争を勝ち抜き、勝利者のようなプライドを持っている人も多いです。

まだ、臨床経験も、医者としての技能もなくても、「研修医」として患者と接する際に「先生」と呼ばれ、信頼と尊敬の態度をとられると、たちまち勘違いする人も多いようです。

その様な医者は、例えば患者が、自分の症状を鑑みて「この病気だと思う」と、自己診断を口にすると、突然逆上し「なら、ここに来る必要はない」「他の病院へ行け」などと暴言を吐いたりします。
これは、医者としてのプライドを傷つけられたと感じ、「素人のくせに、勝手に医者の領分を侵すな!診てやっているんだぞ!」という気持ちが働くからに他なりません。

形だけは「インフォームドコンセント」を行っても、自分の勧める治療法に患者が難色をしめすと、

「どうなっても知らないよ」

「今、手術しないと死ぬよ」

と、脅かしめいた事を言う医者もいます。
まして、他の病院に移りたいと患者が言うと、

「カルテや検査データは渡せない」

「底で死ぬ気なの?」

と捨て台詞めいた事を言う医者もいます。これは、病院経営を第一に考える医者が、“お客”をとられたと思うから発せられる言葉です。

大量に処方された薬の種類のそれぞれの効能を聞くと、

「俺が信用できないのか?」

と怒鳴られた患者もいます。診てもらっている立場の患者は萎縮してしまい何もいえないこともあるでしょう。

また、大学病院の産婦人科で、患者の許可も無く、主治医が研修医に「今後の研究のため」と称して局部の写真を撮らせたり、不必要な内診をし、女性患者に多大な心的外傷を負わせたという事もあります。

こういった“ドクハラ”を追求すると、たいてい病院側は、医者の言葉がいたらなかったとしたら、多忙で疲れているせいだと弁解します。

確かに外来を一日に数十人もの患者を診る医師もいます。

しかし、患者は体が弱っている弱者です。

体だけではなく、胸の中も不安でいっぱいです。

そんな弱みに付け込んで、嫌味を言ったり、暴言を吐き、不安を煽る言動は許しがたいことです。

現在、医師免許を持っている医者の倫理観、道徳観を今から変えるのは難しいのが現状です。

医者の意識を改革するには、医者になる前、つまり医大に入学する学生を人間性という視点でシャッフルすべきだといえるでしょう。

進路相談の際、偏差値が高いからといって、闇雲に医大を勧めない、また、受け入れる医大も人間性を重視するなどの対策が必要だといえるでしょう。
http://www.asyura2.com/0502/social1/msg/339.html


07. 中川隆 2012年8月24日 23:50:25 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

☆★がんと宣告されたら

「がん」とは、悪性腫瘍の総称で、塊を作り腫瘍血管構造のあるものを「癌」、塊を作らないものを「がん」とよぶ。
 治るがん(精巣腫瘍、絨毛癌、悪性リンパ腫、急性白血病)なら標準治療を受けましょう、進行していてもかなりの確率で治ります。不勉強な医者の中には、副作用が怖くて、へんてこな薬を使うことがあるので要注意、治癒率が低下します。

 それ以外の癌なら、転移があるのか否かを確認します。転移がなければ、半年から一年間様子をみます。転移する(能力のある)癌は、癌発生後早期に転移していて、しばらく様子をみると、大きくなり転移巣がみえてきます。「転移しないうちに手術しましょう」と誘う医者は、基礎腫瘍学すら知らない、バカな専門医です。様子をみて転移が現われなかったら、転移しない癌です。その場合、その後も転移することはありません。万が一、癌の塊による症状がでれば、そこだけ治してもらえばよい。

 転移があれば、寿命です。残された時間を有意義にすごされるのがベストです。手術は無駄、転移巣を切除するなど愚の骨頂。点滴による抗癌剤治療を受けても、最も抗癌剤が効く「小細胞性肺癌や大腸癌」で延命効果は、最長 2〜3ヶ月。癌はやさしい病気です、たくさん時間を残してくれます。痛むことはめったにありませんが、もし痛めばそれを取ることは簡単です。「死」とは熟睡すること、邪悪なものではありません。生を謳歌してください。

 藁をもつかむ患者から、詐欺まがい から悪質な詐欺まで、あの手この手で治療に誘導されます。そこは、リテラシ―を発揮するしかありません。それができない方は、死ぬまで苦しみ、大枚を巻き上げられ、周囲の悲しみを助長する。また、自分だけが特別と錯覚した自己顕示欲の強い輩は、闘病記を出版したり、発信して、被害者を多くする。
http://blog.livedoor.jp/leeshounann/archives/51344498.html


お薦めサイト

ガンの検診や治療の問題
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/gan.htm


まあ、何もしないより癌に効く温泉に行って温泉水でも飲んだ方がいいですけどね:

癌に効く温泉・アトピーに効く温泉
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/357.html

アタマに効く温泉
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/345.html

恐怖の玉川温泉 _ 本当に怖いのは強酸性のお湯ではなく玉川温泉信仰
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/308.html


08. 2012年8月25日 09:33:28 : HNPlrBDYLM


女性の癌死亡率が減ったのは医療の進歩とは関係無い:


男女の胃がんと女性の子宮がん死亡の減少は著しい。ある方は、医療技術の進歩によってがんが早期に発見され(集団検診)、治療技術(手術、放射線、抗がん剤)が向上したからだというだろう。そうではない。

なんでこんなことが言えるかというと、強固な状況証拠があるからだ。アメリカでもかつて胃がんが多かった。第二次世界大戦前のアメリカ人男性のがん死亡1位は胃がんであったし、女性の1位と2位は子宮頚部がんと胃がんであった。それが過去50年間に著しく減少した。胃がんも子宮がんも1930年ごろ(有効な手術法もなかったし、抗がん剤も開発されていなかった)から急速に減少し始めた(要文献)。

胃がんが減った最大の要因は輸送手段の進歩と冷蔵庫の普及によって新鮮な食物がいつでも手に入るようになったからである。

また、子宮頚部がんの減少はシャワーの普及によって全身くまなく手指で洗えるようになったからである。


日本でもアメリカにやや遅れて胃がんと子宮がんの減少が始まった。しかし、アメリカでは昔から大腸・結腸がん(男女とも)、前立腺がん(男性)、乳がん(女性)が多かった。アメリカにおける肺がんは、男性では1945年ごろからほぼ直線的に増加し始めたが、女性で肺がんが急激に増え始めたのは1960年代に入ってからのことである。現在でも肺がんががん死亡のだんとつ1位であることに変わりはないが、近年は増加傾向に歯止めがかかり、最近では減少ぎみである。
http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/eating1-10/cancer1.html

わが国の系統的な子宮癌検診は1961 年に宮城県の南方 ((みなみかた)という町ではじまりました。

癌の検診事業を行っている市区町村数は胃・子宮癌が昭和30年代にはじまって急速に増加、昭和40年代後半か50年にはほぼ全体に広がりました。

しかし、子宮癌の受診率は今現在でも低く、1980年以前は無視できる程度です。
http://www.yamanashi.ac.jp/hospital/bumon/d0pathol/KR19JSCC/KR19-ProgFile.pdf

1970年代前半まで、がんによる女性の死亡では胃がんに次いで2位を占めていた子宮がん。「おかしいな」「ぐあいが悪いな」と思っても、婦人科を受診するのは今よりもはるかに気が重かった時代、ようやく病院へ行く頃には進行して手術もできないような状態だった、という場合がほとんどでした。

しかし、それにも関わらず子宮がん死亡率は1950年から減り続けています:

戦前の一時期(1937〜43年),年間7,000名台だった子宮がん死亡は1950年には8,783名となり,これをピークとして以後着実に減少していた.1970年代後半には5,000名台となり,1994年には4,445名と極小を示した.しかし,1995年4,865名,1996年4,963名と微増傾向を示している.
http://www.tokyo-eiken.go.jp/SAGE/kozo-j/japan/trend/c_uter.gif



09. 中川隆 2012年8月25日 09:50:48 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

ついでに、戦後胃癌と子宮癌が減少したのと反対に肺癌だけが増えた理由も書いておきます:

肺癌の本当の原因は? _ 戦後肺癌が増えた理由


アスベストや喫煙による発ガンの本当の原因


岡山大の研究でアスベストの発ガン機構をあきらかにしマスコミにも公表した。

にかかわらず無視のような状態であり、このような重大なニュースを報じないのはマスコミの原子力への自己規制ではないかと思われます。

 肺に付着しているアスベストにラジウムが高濃度に濃縮しアルファ線が強烈に組織を照射することが発ガンの原因との結論です。

「・・・、海水の数百万倍の濃度に達するラジウム濃度を持つことである。その結果、ラジウムとその娘核種による局所的だが強力なα線被ばく(ホットスポット被爆)が長期に渡って引き起こされ、このことが複雑な発がんメカニズムの中で最も重要な役割をしていることが示された。

肺組織のDNAは重大な損傷を頻繁に受け、悪性中皮腫細胞を含むいろいろなタイプの腫瘍細胞を生じ、がんを発生すると結論づけられた。」


なお、喫煙も同様なメカニズムで発ガン原因になると書かれています。

ラジウムは天然にあるウラン238やトリウム232などの壊変により絶えず生成されています。

タバコはタールが原因と思っていましたが、タール中の鉄分に濃縮してくる放射能が原因とは・・・。


アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍の発がんメカニズムを解明


 本学地球物質科学センターの中村栄三教授らは、アスベストなどが原因とされる肺悪性腫瘍が、局所的な強力α線被ばくによることを解明し、発表しました。


 中皮腫を含む肺のいろいろな悪性腫瘍は、ある種の繊維や粒子への曝露により引き起こされるといわれていますが、その発生メカニズムは十分に理解されておりませんでした。

中村栄三教授らは、肺中の含鉄タンパク質にラジウムが蓄積され、それがホットスポットとなって局所的な内部被ばくを引き起こし、悪性中皮腫やほかの悪性腫瘍の原因となることを解明しました。


 この論文は、

Proceedings of the Japan Academy, Ser. B, Physical and Biological Sciences 7 Vol.85(7月28日発刊)に表題

「Accumulation of radium in ferruginous protein bodies formed in lung tissue : association of resulting radiation hotspots with malignant mesothelioma and other malignancies」


として掲載されています。

 リリース詳細:
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727.pdf

 リリース資料:
http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/soumu-pdf/press-090727-1.pdf

http://senmaya.at.webry.info/201009/article_5.html

タバコに放射性物質 日経サイエンス


植物のタバコには低濃度のポロニウム210が蓄積する。その大部分は肥料に含まれている天然の放射性元素から生じたものだ。

喫煙者が吸入したポロニウムは肺の“ホットスポット”に定着し,がんを引き起こす原因となりうる。

ポロニウムはタバコの煙に含まれる発がん物質として主要なものではないだろうが,それでも米国だけで年間に数千人がこのせいで死亡していると考えられる。
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/331.html

肺がんの原因は煙草ではなくプルトニウムだった?

「角砂糖何個で日本全滅」などと言われるプルトニウムですが、実は疫学的にプルトニウムがどれほど危険かは証明されていません。調査に何十年もの時間と莫大なコストがかかるためです(このことがプルサーマル原発の設立の一助となりました)。

しかし、眞鍋攝医師によって、核実験と肺がんの相関が指摘されています。こちらの「肺がん」の項を参照してください 。簡潔にまとめると、核実験を行った数十年後、肺がんが世界中で特異的に上がる。特に喫煙者に顕著である。喫煙者は肺に入った異物の排出機能が低下しているため、プルトニウムが排出できず蓄積し、肺がんを引き起こすのではないか。というものです。

劣化ウラン弾の使用に伴い発ガン率が10倍上がったと言われています。
http://blog.livedoor.jp/jazzim/archives/2755613.html

要するに、肺癌の原因第一位のタバコによる発癌機構はニコチンが吸着する放射性物質による内部被爆だったという事です。

ですから、周りに放射性物質さえ無ければいくらタバコを吸っても肺癌にはならないという事ですね。

戦後、日本で肺癌が急増したのは明らかにアメリカやフランスによる核実験の影響でしょう。


詳細は

調査報告/原子力発電所における秘密
http://www.asyura2.com/09/reki02/msg/363.html

タバコを吸わない人でも内部被爆で肺癌になる理由


答えは簡単

ニコチンでなくても肺に固着して放射性物質を吸着する物質は沢山あるからですね:

ディーゼル がんリスクが最高度に WHO (NHK) 
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/493.html


健康への悪影響が指摘されているディーゼルエンジンからの排気ガスについて、WHO=世界保健機関は、これまでの研究で肺がんの原因になることが確認されたとして、発がん性のリスクを5段階の危険度のうち、最も高い分類に引き上げると発表しました。

これはWHOの専門機関でIARC=国際がん研究機関が、12日、発表したものです。

ディーゼル車など、ディーゼルエンジンから出される排気ガスにはごく小さな粒子状の大気汚染物質が含まれ、肺がんなど健康への悪影響が指摘されてきました。

IARCでは、高濃度の排気ガスにさらされている鉱山労働者を対象にしたアメリカでの最新の疫学調査など、これまでの研究を分析した結果として「ディーゼルエンジンからの排気ガスは、肺がんの原因になるとともに、ぼうこうがんのリスクを高める可能性もある」と結論付けました。そして、その発がん性のリスクについて、5段階の危険度のうち、上から2番目の分類から、喫煙やアスベストなどと同じ最も高い分類に引き上げました。

WHOの専門家は、先進国を中心に排気ガスの規制が進み、クリーンなディーゼルエンジンの開発が進んでいることを評価する一方で、こうした環境性能が高いエンジンが普及するには時間がかかるとして、とりわけ環境規制が立ち遅れている途上国で対策の強化を呼びかけました。

幹線道50m圏内、肺がん発症1.8倍

交通量が多い幹線道路から50メートル圏内に住んでいた人は、それより離れた地域の人より肺がんになる率が約1・8倍も高いことが千葉県がんセンターの三上春夫・疫学研究部長らの調査でわかった。

ディーゼル車の排ガスに含まれる微粒子が、肺がんのなりやすさに関係するとの説はあるが、実際の患者データで裏づけられたのは初めて。 25日から名古屋市で始まる日本癌(がん)学会で発表する。三上部長らは、「トラック街道」と呼ばれる幹線道路が通っている同県内の1市で、1975年以降に肺がんになった患者622人の発症当時の住所を調査。幹線道路から50メートル圏内に住んでいた人と、500メートル圏内の人に分けて、発症率を比べた。

その結果、85年以降、幹線道路から50メートル圏内での発症率が、500メートル圏内より高くなってきたことが判明。特に90―94年の5年間では、1・83倍(男性1・76倍、女性2倍)も、肺がんになる確率が高かった。(平成15年9月22日 読売新聞)


今現在、東日本の人は既に内部被爆していますから、今後20年以内に東日本在住の何割かの人は確実に癌になります。タバコは特に放射性物質を吸着し易いので、東日本在住の喫煙者は100%死ぬと覚悟しておいた方がいいですね。

癌の検診を定期的に受けるより、早く西日本に移住する事をお薦めします。


10. 2012年10月14日 10:04:39 : HNPlrBDYLM

癌掲示板は見てはいけない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/332.html

11. 2012年10月18日 10:34:58 : HNPlrBDYLM


最先端治療、実は不要かも

検証:最新技術で確実に診断がつき、確実に完治できる
そんな「科学信仰」が不要な検査と治療を蔓延させている


 PSA(前立腺特異抗原)検査は「推奨しない」 − 米政府の予防医学作業部会(USPSTF)がまとめた新指針は医療現場に激震を巻き起こした。

 前立腺癌の検診では、PSAの血中値を調べる検査が広く行われている。今年5月に正式に発表されたこの指針は2つの大規模な調査に基づいたもの。PSA検査では誤って陽性の判定が出ることが多く、健康な男性がリスクを伴う不要な治療を受けるデメリットを無視できないとしている。

「PSA検査の有効性は極端に過大評価され、過信されてきた」と、アメリカ癌協会のオーティス・ブローリーは言う。

「全体として見ればむしろデメリットがメリットを上回る」

 しかし新指針は医師や患者の猛反発を招いた。09年に米政府の別の作業部会が40代の女性には定期的なマンモグラフィー(乳房]線撮影)検査を推奨しないと発表し、大騒ぎになったときと同じ構図だ。

 こうした勧告が実際にどんな影響を及ぼすかはよく分かっていない。メディケア(高齢者医療保険制度)は今もマンモグラフィーによる乳癌検診を給付対象にしており、PSA検査にも引き続き保険が適用される。09年の勧告の影響でマンモグラフィーを受ける女性が減ったかどうかを調べたデータもない。


明らかなメリットはない

 ともあれ2つの新指針が明らかにしたのは、100%確実で100%安全な検査などないということだ。早期発見のメリットと、検査や誤診のリスク。医師も患者もこの2つを天秤に掛けて賢い選択をする必要がある。

 マンモグラフィーとPSA検査が広く行われている今の状況を一歩下がって眺めれば、現代医療の抱える大きな問題が見えてくると、医療専門家は言う。調査でほとんど有効性が認められないのにリスクを伴う高額な検査を、善意の医師たちがせっせと行っているのが医療現場の現状だというのだ。

 PSA検査の新指針をめぐっては目下激論が戦わされている。批判派は、90年代以降減る傾向にある前立腺癌の死亡者数が再び増加に転じることを危倶している。とりわけ強く反発しているのは泌尿器科医たちで、作業部会が判断の根拠ヒしたデータの信頼性を問題にしている。

 泌尿器科医は進行した前立腺癌患者を診ることが多いため、問題の全貌を客観視しにくいのではないかと、ワシントンのシンクタンク、ニューアメリカ財団の医療政策担当シャノン・ブラウンリーは指摘する。「泌尿芽医の気持ちは分かる。患者の苦痛を目の当たりにしているから、早期発見のメリットに目がいくのだろう。でも大きなデメリットがあるのも事実で、両方に目配りする必要がある」

 一部の医療関係者の問では、不必要な検査や治療は避けるべきだという認識は何十年も前からあった。にもかかわらず最近までこの間題にまともに向き合う医師は少数派だった。

 85年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争を防ぐための国際医師の会」の共同創始者バーナード:フウンは30年前にニューヨークで循環器専門医らを相手に講義を行った。そのとき会場の医師たちに、冠動脈バイパス術を行う前に「手術で確実に寿命が延びるわけではない」と患者に説明するかと聞いたところ、誰も手を挙げなかった。

 ラウンによれば、不必要なバイパス術が行われるのは第1に「利益」のためだが、医者を育ててきた「文化」も過剰医療を促す要因になっている。

「医学生時代、研修医時代にたたき込まれた思考パターンがある」と、ラウンは言う。

「バイパス術やステント治療は決定的な解決策であり、手術が成功すればそれで治療は成功だというものだ。だが実際は違う。手術後も患者はリスク要因を抱えている。発症につながった生活習慣を変えなければ、再発を繰り返すことになりかねない」

一部の医師が何十年も前から憂えていた事実、つまり患者にとって何のメリットもない高額な検査や治療が広く行われているという事実を裏付けるデータがいま次々に発表されている。

 冠動脈疾患と診断されて入院した場合、その費用は1万6000j以上。症状が安定している患者に対して、毎年40万件以上の血管形成術が行われている。だが米国医師会の機関誌アーカイブズ・オブ・インターナル・メディスンに最近掲載された記事によれば、安定型冠動脈疾患の患者に血管形成術を行っても、アスピリンやベータ遮断薬、ACE阻害薬やスタチンの投与といったそれまでの治療の効果がさらに上がるわけではない。

 薬物療法や生活改善に加えて、体にメスを入れる高額な治療をしても明らかなメリットはないということだ。この調査によれば、安定型患者の最大76%は血管形成術を受ける必要がない。生涯医療費に換算すれば、患者1人当たり1万j近くを節減できることになる。


重くのしかかる医療費

 不要な治療がなくならない理由は医療報酬体系にもある。患者と話し合う時間を今より1時間多く取れば、痛気の根本的な原因を的確に突き止められると、ラウンらは力説する。
 だがメディケアは「点数制」で、実際の治療行為にしか報酬が支払われない。そのため、不要な治療の最初の防衛線となる地域のかかりつけ医はあまり儲からない。結果的に若い医師たちはかかりつけ医よりも生涯所得が平均350万j多い専門医になりたがると、ハーバード大学医学大学院のアラン・ゴロール教授は事情を話す。

 不要な検査や治寮がはびこるもう1つの理由は、マウント・サイナイ医学大学院のデービッド・ニューマン准教授の言う「科学信仰」だ。最先端の治療法や技術があるのなら利用しない手はないという幻想である。

「乳房の内部を撮像したり、前立腺に特異な抗原が血液中に掘れ出ていないか検出したり、狭くなった動脈を広げると聞けば、いかにも先端科学という感じがして、それだけで病気が防げ、病気が治るような気がする」

と、ニューマンは言う。

「だが、こうした技術のどれ1つとして、期待される効果を挙げていないのが実情だろう」

 不要な検査や治療を見直す動きは広がりつつある。米内科専門医認定機構財団は不要な検査と治療をなくすキャンペーンを展開中だ。ラウンの主宰する循環器学研究財団も今年4月にマサチューセッツ州ケンブリッジで不要な検査と治療の回避をテーマに会議を開催した。高額で不要な検査・治療をなくそう、という意識は医療従事者の問に着実に浸透し始めている。

 こうした動きを後押しするのがコスト意識だ。「議論はコストの問題に移っている」と、ラウンの財団のビカス・サイニ理事長は言う。「税負担が経済成長の足を引っ張ると言われるが、経済に最も重くのしかかっているのは医療費負担だ。その多くが使わずに済むコストだとすれば、どう見ても大問題だ」
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/614.html


12. 2012年10月19日 21:31:29 : HNPlrBDYLM


「延命」に支払うつら過ぎる代償:死を目前にした検査、巨額の請求書

「ニューズウイーク日本版10・10号」


終末医療:死を目前にした検査、巨額の請求書 末期癌の夫を看取った経験を通して人生の幕引きドラマがどうあるべきか考える


 病院の診察室で、床に倒れた夫テレンス・フォーリーは立ち上がれなかった。07年11月8日のことだ。腎臓癌との闘病生活は7年続いていた。
 既に癌細胞は体中に転移していた。せき込んだ夫は体力がないので座っていられない。床で身をよじって、楽な姿勢になろうとする。私は彼の上着を丸めて頭の下に置き、自分のコートでその体を覆った。

 病状は深刻だったが、私たちは諦めていなかった。主治医のキース・プラハティは、ある実験的な薬に望みを託していた。そして転移した腫瘍をやっつけるために、しかるべき専門医を紹介してくれた。

 ところがその医師は治療を諦め、テレンスをペンシルベニア大学病院の進行癌治療病棟に人院させた。その時点で医療チームの顔触れが一新し、人生の幕引きへのドラマが始まった。アメリカ各地で毎日のように繰り広げられているドラマが。

 テレンスは4日間で8回も採血された。採尿は2回以上。胸部のCTスキャンと脳のMRI検査もした。理学療法士が顔を出した日もある。闘病生活は体力を消耗するのでカロリー摂取が大切だと説く栄養士も。
 テレンスと関わったのは、医師9人を含む少なくとも29人の専門家。みんな初顔だったし、大半の人とは一度きりしか顔を合わせなかった。

 主治医と違って、彼らの所見は楽観的ではなく、テレンスの死は近いと見ていた。それでも夫の体に針を刺し、スキャンし、検査していた。そのことに気付いたのは、数年後に医療記録を見たときだ。退院記録には「緩和ケア」しかできなくて残念だったと書いてあった。退院から33日後の12月14日、夫は別な入院先でこの世を去った。

 あれから5年近くたった今私には分かる。なぜ私たちは、あれほどまでに生きようとしたのか。
 私たちは、冒険好きで勉強好きの夫にはもっと生きる時間が必要だと信じていた。私たちはその20年前に中国で出会い、結婚し、息子を儲け、養女を迎えていた。
 夫は私と旅するたびに職業を変えていた。ラジオのアナウンサー、歴史の先生、不動産鑑定人、高級食品の販売業者。デキシーランド・ジャズとフィルム・ノワールを愛していた。6カ国語を操り、7つ日も勉強中だった。60代で中国史の博士号を取得していた。子供はまだ成人していない。いい年だけど、まだまだ生きなくてはと私たちは思っていた。


第三者がいない医療現場

 でも病院の人たちは? どうせ死ぬと思っていたのに、たった4日間の「緩和ケア」に、なぜ3万3382ドル分もの医療措置を施したのか。
 ある調査によれば、65歳以上の人の延命に掛かる費用は、70年代には1年当たり4万6800ドルだったが、90年代には14万5000ドルと3倍以上に増えていた。08年のスタンフォード大学とウオートン彼の共同研究によると、人工透析患者の命を1年延ばす平均コストは約12万9000ドルだ。

 もちろん、そうした支出が無駄ではない場合もある。主治医のフラハティも私自身も、テレンスは治療のおかげで17カ月問生き延び、20回目の結婚記念日を迎え、息子を大学に入学させ、娘と一緒にスペインを旅行できたと思っている。

 しかし、一般論としてはどうか。終末医療は、まるで癌細胞のように「自己増殖」を繰り返しているのではないか。

 テレンスの死から2年、治療費を計算してみようと思い立った。何カ月もあちこちに問い合わせ、医師たちから話を開き、私たちや保険会社の支払い内容を詳しく調べた。
 やっているうちに、医療費の3分の1が事務処理費なのも納得できた。とにかく仕組みが複雑過ぎる。だからコストの中身が見えにくい。

 もっと重要なのは、終末医療には真の意味の第三者がいないということだ。患者側の生きたい思いと、病院側の儲けたい欲望が、終末医療ではひそかに絡み合う。そこへ医療現場の調整不足や監視制度の不備が加わって過剰治療になり、法外な費用が発生する。
 テレンスは何回もCTスキャンを受けた。私は7年問で20回ちょっとかと思っていたが、実際は76回だった。CTスキャンには正当な理由があり、それなりに役立ったのだろう。それでも全部が必要な検査ではなかったと思う。

 ジャーナリストのシャノン・ブラウンリーは著書『過剰治療』で、スキャンを繰り返しても診断の精度は上がらないと主張している。
 30年近く終末医療コストを研究しているダートマス大学ガイセル医科大学院のエリオット・フィッシャー教授も、2倍の治療費を掛ける病院が他の病院よりも成果を挙げているわけではなく、かえって悪い結果をもたらすこともあると言う。

 新著『可能な限り最高のケア』の著者で競和ケア専門の医師であるアイラ・バイオックは、過剰治療は医学の進歩の不幸な副産物だと言う。

「私たちは優れた科学的知識、診断力、治療法を手に入れた」とバイオックは言う。だから入院した途端に、ある巨大なシステムに組み込まれてしまう。それは「人を大事にし、人の健康を守るのではなく、ただ個々の疾患に対処するだけ」のシステムだ。そこでは「流れ作業で次から次と専門分野ごとに診断が下されるだけで、病気の全体像は見えなくなる」。


保険によって費用が変化

 医療の専門化は両刃の剣だといわれる。バイオックによれば、それは確かに素晴らしい知識や治療法を生み出し、多くの命を救うことにつながる。しかし一方で、治寮の打ち切りや最終的な死の受け入れを「失敗」と見なす考え方につながりかねない(いくら手を尽くして延命させても、人を永遠に生かすことなど不可能なのだが)。

 私たちの場合もそうだった。テレンスの病気が悪化するたびに、私たちはその局面に必要な医師を探した。もちろん癌に詳しい主治医はいた。でも喉に転移した腫蕩は?
 テレンスが床に倒れたのは、その専門医を待っていたときだ。腸に副作用が出れば消化器の専門医。皮膚に問題がでれば、壌和ケアの専門家か皮膚科医を訪ねた。
 専門医の診察を受けようとするたびに長いこと待たされた。入院しても状況は変わらず、変わったのは担当する医師の顔触れだけ。みんな症状の出ている部位しか気にせず、テレンスの体を、病状を、トータルに見ようとしなかった。

 テレンスの死から3年後、あるホスピス付きの牧師が、ホスピス職員のブラックジョークを教えてくれた。遺体を運び出す役目の磯貝が遺体安置所に行ったら、遺体は消えていて、「ただいま]線検査中」というメモがあった……。今の医療制度の中で、いかに検査や治療が自己目的化し、痛気の全体像や患者の尊厳を無視しているかを物語るジョークだ。

 過剰治療・過剰検査の原因は制度的なものかもしれないし、医者たちの善意ゆえかもしれない。だが、金の問題もある。

 病院や医師は、何らかの診療行為をすることで報酬を得る。病状が重い患者や高齢者を一般の長期療養施設から病院に移したがるのはそのためだ。施設への訪問診療は月1回だが、病院なら毎日、何らかの措置をできる(稼げる)。
 こうした問題に取り組む医療施設もあるが、うまくいかない。無駄な医療行為を減らせばコストは減るが、収入も減ってしまうからだ。
 入院中に個々の治療費を計算することはほぼ不可能だ。多くの場合、個々の医療機関が個々の診療行為について請求書を発行するので、1つの治療の請求書が何十枚にもなることがある。
 しかも費用は、保険会社と医師と病院の合意で決まる。無保険の患者は保険に入っている患者よりはるかに支払額が多くなりがちだ。保険もすべての治療をカバーするわけではないので、治療が長引くと貯金が底を突くこともある。

 カリフォルニア大学サンフランシスコ彼の助教で救急医のレネ・シヤー医師が言う。「毎日のように『先生、これにいくら掛かる?』と患者に開かれるが、私には答えられない」。カリフォルニア州における単純な虫垂炎手術の費用を調べたところ、下は1500ドルから上は18万3000ドルまであった。中間値は3万3000ドルで、値段の違いに医学的理由はなかった。

 患者の中には、費用負担の予測がつかないために重要な治療を控える人もいる。「本当に困る。仕観みが複雑過ぎるからいけない」と、彼女は言う。


過剰治兼は心も傷つける

 私たちの場合、何日もかけて請求書を分析するまで、同じ病院で受けた同じCTスキャンでも、保険会社がいくら負担するかで776ドルだったり2586ドルだったりしたことに気付かなかった。
 重複と混乱には金銭的なコストだけではなく、感情的な犠牲も伴う。末期医療、特に痴呆の末期患者のケースを研究するブラウン大学のジョーン・テノによれば、患者が集中治療を受ければ受けるほど、患者の家族の治療に対する満足度は低下する傾向があるという。

 米国医師会報に載った最近の調査によれば、遺族のほぼ3分の2は延命治療の停止について医師と一度も話し合ったことがないという。そういう話し合いをしていない患者ほど積極的な治療を選びがちで、最後の数週間は悲惨な状態に陥りやすい。
 私たちにとって、さらなる感情的な損失は最後の最後にやって来た。私たちには、さよならを言う機会もなかった。ある若い研修医が延命治療停止の選択肢について話してくれたのはテレンスの死の数日前、彼が昏睡状態で集中治療室に入ってからだった。

 もっといい方法があったはずだ。医師や病院、保険会社のビジネスモデルではなく、患者のニーズを第1に考えるべきだ。聡明で中立的なカウンセラーがいれば、治療をすべきか否かに関する決定が楽になると考える人は増えている。

 患者一人一人の状況を考慮し、治療の選択肢だけでなく個人的な選択肢もきちんと示す。それが「可能な限り最高の治療」だとバイアックは言う。
 私たちの最後の選択を助けてくれる終末期アドバイザーがホスピスにいたら、テレンスと私はもっと早い時期にホスピスを選んでいただろうか。私には分からない。でも彼が受けていた治療のコストを当時から知っていれば、それだけでも彼の生きざまにふさわしい選択ができたのではないかと思う。

 7年間の治療費は総額61万8616ドルだった。それだけの金の使い道を自分で決める機会があつたら、彼は途上国の子供たちの予防接種に使ってくれと言ったに違いない。テレンスはそういう人だった。』

 


01. 2012年10月19日 17:49:50 : veOkUshvFA

アメリカも日本と同じなんですね。抗がん剤は効きません。手術もリンパ球は取ってはいけない。医者は皆分かっているのに利益のために過剰手術、過剰診療を行います。私の友人も「横行結腸」のがんで最初から人口肛門になると教授が言ったので、親しい医者の名前を出したら「人口肛門」にはされませんでした。点数稼ぎで平気で患者に負担を掛けます。日本の医者は鬼畜です。
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/593.html


13. 2012年10月21日 21:18:50 : HNPlrBDYLM


家族は癌で死んだと思っているけど 


医療裁判では、被害に遭った人達、皆が皆、訴訟を起こしているかというとそうではありません。

 例えば抗癌剤を投与されて、その抗癌剤の副作用で亡くなられる人達がいます。化学療法をどんどんやることによって、骨髄の働きが悪くなって、結局血小板とか白血球等を作れなくなり、その為に亡くなっていく。このように抗癌剤で患者さんが亡くなるということがあります。

抗癌剤で亡くなるのを化学療法死と言います。ケモセラピー(化学療法)によるデス(死)を略してケモデスという言い方をします。

でもケモデスなどという言い方はあまり一般化されていなくて、家族は癌で死んだと思っています。

ところがよく調べると抗癌剤の副作用に対する対処の仕方の問題で、実は下血をして亡くなっているということがあります。亡くなった本人もそうでしょうけれども遺族の人達も気付かないわけです。

癌で死んでいったと思っておられるのですから、薬の使い方等を問題にするという気にもならないわけです。自分が事故にあったことも気付かないのですから、クレームを出すこと或いは何か疑問をお医者さんにぶつけるということはできません。こういう人達が多分、相当数いると思います。

又、仮にクレームを出しても、体質的なものではないかとか色々なことを後から言われるという雰囲気があります。

どうもおかしいと気付いたけれど、今更お医者さんに言っても死んだ人が返ってくるわけではないし諦めたという人が沢山います。「年寄りだったし、まあそれも寿命と考えます」とそういうことを言う人もいるでしょう。

どうも変だなと思い、思い余ってお医者さんにどうして亡くなったのか申し出たけれども、それはその方の寿命と考えて下さい等と色々なことを言われ諦めさせられるというケースもあります。
http://homepage2.nifty.com/pcmv/001kyuusai.html

口がうまくなければ医者になれない  

●あぶない言葉(こんな言葉で医師は不必要な治療や治験に誘う)

「危ない言葉」キーワード目次◆五十音順

新しく認可されたいい薬です

あなたの病気に効果が期待できる薬です

あなたの病名はがんです

あなたもがんばればこういけるんだよ

安全です。心配ありません

胃潰瘍の薬です

1%くらい向上する可能性はある

一緒にがんとたたかおう

1種類だけで治療しよう

今まで飲んだのが水のあわになる

がんが消失した。しこりが消えた

がんがなくなった状態を維持するために続けよう

がんが半分の大きさになった。続けましょう

患者さんの気の済むようにさせてあげたい

がんにならないように、予防のために飲もう

効く。有効だ。奏効率は30%です

急にやめたらあぶない

薬を変えてみましょう

薬を増やしてみましょう

経口でもがんが消失する患者さんはいるんですよ

抗がん剤で痛みを取ろう。腹水を取ろう

抗がん剤は小出しにしたほうが効果的

最後にもう1回、挑戦してみたい患者さんもいる

最善を尽くしたい

在宅でも抗がん剤治療はできます

再発予防のために飲もう

サインしてください

しこりが小さくなる人もいる

手術の補助に使います

点滴しましょう

統計学的に一番公正な方法で決めます

何もしないでよりは何かやったほうがいい

入院しましょう

念のためやっておこう

飲まないならもう来なくていい

吐き気止めがあるから心配ない

白血球増多剤があるから大丈夫

副作用はほとんどないマイルドな薬です

やれば楽になる。やれば長期生存できる

ゆっくり説明しましょう

http://www.sanseido-publ.co.jp/publ/sin_kogan_fuku.html


14. 2012年10月24日 09:17:53 : HNPlrBDYLM


抗ガン剤は絶対に使ってはいけない・・・・?!

今回は、資料なしに独白する・・・!
と言うのも、又一人、大切な友人が抗ガン剤であっちに逝った・・・。

紛れもない抗ガン剤による衰弱、そして、唖然たる急逝だ!!


 4ヶ月前までは、一緒に温泉に入り、酒を飲み、某スナックでカラオケを歌った。歌のうまい奴だった。


 55歳であった。


変調を来したのは、足かけ3ヶ月前。

 それは突然の変貌だった。

 まるで人が変わったような変貌だった。

 先ず、食事がのどを通らない。聞くと、一週間病院に入っていたという。

 抗ガン剤治療の最後のクルーだったという。

 実は、

 今年の開けから、抗ガン剤治療に入るとは聞いていたが、

 比較的、元気そうであったので、

 余計なことは言わなかった。

 只、

 春ウコンとフルボ酸は推奨した。

 彼は

 素直に従ってくれていた様であった。

 本当のところ、

 抗ガン剤の治療を断念させるべきであったが、

 そこまでは出来なかった。

 私と再会する以前にも決めていたことで、

 医者との話し合いを覆させるほどの力は

 友人関係では出来なかったのである。

 暗に、遠回しに癌について、

 新たな癌治療の可能性について

 語ったのみである。

 幸い、5月までは元気に推移していたから、

 油断した。

 勿論、毛髪は全て抜けた。

 ところが、6月に会って驚愕した。

 あまりの変貌だったのである。

 生気の抜かれたような状態というのであろうか?

 誰が見ても異常であると言うことはすぐ分かる・・。

 先ず、声が出ない、

 記憶がもうろうで、夢遊病の人を見ているようだ。

 本人の自覚もあって、

 『医者は信用できん・・・』とぽつりと言った言葉が忘れられない。

 意を決して、

 その治療、即刻中断しよう、殺されるよ、とまでは言ったが、

 彼はそのことに抗わなかった・・・。

 しかし、その後の推移は見るも無惨であった。

 きっと、神経をやられたのであろう・・・。

 そして、みるみるうちに痩せていった。

 最後に会ったのは

 8月9日、一緒に花火を観賞した・・・

 その時、私の細君も同席していたので、

 問うた。

 同じ見立てであった。

 彼の奥さんも古い知り合いだ。

 もう十数年ぶりの再会だが、

 楽しい席で、無粋な話題も避けたいが密かに聞いた。

 『最後の薬で急に変調した・・・』

 と言った。

 そして、

 『息子達が、全部片づいていないので、何とか元気になって貰わないと・・・』

 とぽつりと言った。

 心なし、涙声であった。

 そこはお客席、祭りの席だ。

 明るい話題で終始賑やかにしたが、

 心は重かった。

 別れ際、握手をし、腕にそっと触れたが

 真夏の盛暑に冷たく、か弱かった。

 そして、一週間前、電話で話した。

 『元気か?』

 声はあくまでかすれ声であったが、

 気丈に『大分、元気になった・・・』

 と応えた。

 そして、

 今日、『8時50分、彼は逝去した。』

 別の情報網からの通知であった。

 予感したこととは言え、

 寝耳に水、驚天動地の通知であった。

 明日は、通夜、そして、明後日は告別式である。

 そこで、

 如何なる代替治療を志すとも

 抗ガン剤を使用しては助からないと言うことである。

 奇しくもそれを再確認した。

 抗ガン剤は最大の毒物だ。

 抗ガン剤は最大の発ガン物質である。

 もう、遠慮はしない。

 もう、控えめなことは言わない。

 抗ガン剤治療をすると、必ず、死ぬ。

 どんな方法を講ずるとも良いが、

 抗ガン剤は絶対にしないことだ。

 それが言いたいから、

 書いた。

 これも彼の無言の意思だと確信している。

 奇しくもこの一ヶ月の間に二人の友人が逝った。

 これも奇縁と認(したた)めるものである。



父がガンで亡くなりましたが転移が分かってからの抗ガン剤で見る見る弱りました。激痩せし食事は殆ど摂れなくなりました。別人のようになりました。虚空を見つめて、この薬を飲み出しておかしい。おかしい。 -- pineapple 2012-08-24 (金) 22:32:27


途中でした…。父がそう言うので薬飲まないで! とお願いして。結局ホスピスに入院して抗がん剤中止しましたが時既に遅く。一ヶ月足らずに亡くなりました。風貌はユダヤ人収容所の被害者の遺体のようでした。抗がん剤は絶対にだめ。死を早めて尚且つ苦しみを与えるのみです。 -- pineapple 2012-08-24 (金) 22:38:33
?%E6%8A%97%E3%82%AC%E3%83%B3%E5%89%A4%E3%81%AF%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E3%81%AB%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%EF%BC%9F%EF%BC%81


15. 2012年10月24日 09:27:07 : HNPlrBDYLM
http://blog.tumuzikaze.net/index.php?%E6%8A%97%E3%82%AC%E3%83%B3%E5%89%A4%E3%81%AF%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E3%81%AB%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%E3%83%BB%EF%BC%9F%EF%BC%81

16. 中川隆 2012年11月04日 08:30:36 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

5種類のがん、28施設の生存率公表 診断5年後
国立がん研究センター研究グループ

※2001〜03年の症例を集計。

生存率の単位は%。
1期/4期比は、初期がんの患者数を進行がんの患者数で割った数値。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2203J_S2A021C1CR8000/?df=2

 肺がんは施設間で生存率の差が最も大きく、四国がんセンターの58.1%から群馬県立がんセンターの24.8%まで33.3ポイントの差があった。

 胃がんは80.2〜56.2%、子宮頸がんは84.4〜65.8%、大腸がんは81.4〜64.0%、乳がんは95.4〜84.1%だった。

 初期がん(1期)の患者数が進行がん(4期)の20倍以上に上る施設もあり、初期がん患者が多ければ生存率は高くなる。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2203J_S2A021C1CR8000/

単純比較は禁物 
病院別がん生存率の読み方 末期患者比率が大きく影響


 全症例に占める手術患者の割合を示す「手術率」にも注意が必要だ。手術を施すのは、ほかの臓器やリンパ節へ転移しておらず、手術で腫瘍を切除できる状態の患者。手術率が高ければ、生存率も上昇する傾向にあるといえる。

 例えば、乳がんの生存率が95.4%と最も高い国立がん研究センター中央病院の手術率は100%。同病院は「乳腺外科のデータベースから症例を集計したため、4期の症例が極端に少ない」と説明する。

 研究グループの主任研究者を務める千葉県がんセンター疫学研究部の三上春夫部長は「放射線療法や化学療法だけの患者を含む病院と、外科手術のみの病院とは、生存率を区別して考えてほしい」と話す。

 治療成績が高い病院の中には、院内に検診センターを併設し、早期発見率が高いところがある。逆に、治療困難な患者を他の病院から受け入れる県立病院などは治療成績が悪くなりやすい。「病院の体制や地域での役割が成績に影響する。生存率の差を単純に技術力の差と捉えないでほしい」と三上部長は強調する。


 一方、全病院の平均生存率は集計数が異なり単純な比較はできないものの、肺や乳、子宮頸、食道などで前回から改善がみられた。「化学療法の進歩が影響したと考えられる。2000年代半ばには、外科手術と化学療法の組み合わせなど治療法が進歩しており、現状は成績がさらに向上している可能性がある」(三上部長)という。

 精度の高い生存率を算出するには、患者の生死の追跡調査率を高めることが不可欠。今回は追跡率90%以上を公表基準としたが、これに届かなかった病院もある。三上部長は「患者の転居情報などについて自治体の協力が得られない場合もある。公益性の高い情報なので、国主導で収集体制づくりを進めてほしい」と話している。
[日本経済新聞夕刊2012年11月1日付]
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO47935780R01C12A1NNSP01/?df=2

病院別がん5年生存率 数字だけで病院を選ぶのは危険?〈週刊朝日〉


 がんの治療を受けるとき、「病院によって生存率が3割以上違う」と聞けば、生存率の高い病院を選びたくなるのが人情だろう。全国がんセンター協議会は10月22日、がん診療を受けた患者の、病院と部位ごとの5年生存率などを発表した。このデータをどう見れば、「いい病院」を選べるだろうか。

 今回のデータは、全国のがん診療の中核的な役割を担う28病院を対象にしたもの。それでも、がんの5年生存率のトップの病院と最下位で比べると、胃がんで24ポイント、肺がんで33.3ポイントといった大きな差になった。

 だが、この数字だけで病院を選ぶのは、早計である。

 発表されたデータは生存率だけではない。今回発表された「1期/4期比」という数字も重要だ。

 この数字は、最も早期の1期と最も進行した4期のがん患者数の比だ。この数字が大きいほど、「早期患者が多い」ことになる。逆に小さいと、がんが進行した患者を多く診療していることになり、生存率は悪くなりやすい。

 最もわかりやすい結果が出ているのは、胃がんの生存率だ。トップの大阪府立成人病センターの生存率は80.2%で1期/4期比は6.5と高く、早期の患者が多いことがわかる。一方で生存率最下位の茨城県立中央病院は56.2%だが、1期/4期比は1.9と小さい。胃がんは進行の度合いによって、生存率が大きく変化してくるため、強い相関関係が出ている。

 また、全体の傾向として、がん治療に特化する「がんセンター」が上位にランクインする一方、県立病院が下位に低迷しているのがわかる。これは、それぞれの病院が置かれた状況が異なるためだ。

 今回の調査結果をまとめた、千葉県がんセンターがん予防センターの三上春夫部長がこう話す。

「がん治療に特化した病院は早期にがんを発見して、治療できるインフラがしっかりしている。さらに、医療機関同士の連携がうまく機能していると考えられる。一方、県立病院は、重度のがん患者や行き場のない患者を積極的に受け入れているので、どうしても生存率が低くなってしまう。だから、上位グループと下位グループの治療技術の差は小さいだろう」
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/603.html
 


17. 中川隆 2012年11月06日 10:30:30 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

2012年11月06日(Tue) 多田 智裕

 10月23日、「全国がん(成人病)センター協議会」は胃、肺、大腸、乳、子宮頸(けい)の5部位のがんについて、 病院別の5年生存率を公表しました。

 受診する病院によって生存率が異なることが明らかになり、一部メディアでは「病院間で生存率に最大33%(肺がんの場合)差がある」との見出しで報道されました。

 公表されたデータの解釈は後ほど触れますが、リンク先をチェックしていただくと、違和感を感じることがいくつかあります。まず、情報を閲覧する前に「Q&A」および「データについてのコメント」を読んで、同意ボタンをクリックしないと情報ページにアクセスできないのです。

 さらには、膨大な労力を払って集計されたデータにもかかわらす、各病院のホームページからこのデータにアクセスするリンクが張られていません。

 データに詳細な注釈が付いていること、そして病院ホームページからこのデータにリンクが張られていないことの理由は何でしょうか。

 おそらく大きな理由の1つは、9月28日に厚生労働省が公表した「医療機関のホームページに関するガイドライン」にあるのではないかと思われます。

 そこには、「他との比較等により自らの優良性を示そうとする事項」は「仮に事実であったとしても優良性について国民・患者を誤認させ、不当に誘引するおそれがあるものでありホームページに掲載すべきでない」と明記されているのです。

医療機関のホームページは過大広告や虚偽記載があふれている

 現在の日本では、病院担当医の顔写真や経歴、診療実績などをネットで検索して自分で病院や担当医を選ぶのが当たり前の時代です。

 でも、実は医療機関のホームページは医療法規制の対象になっていません。そのため、ある意味、過大広告や虚偽記載があふれているのが実情です。

 一例として一番注目されることが多い、診療実績(どれだけ手術や検査を行っているか)の記載を見てみましょう。

 多くの病院は手術件数を直近1年間の数値で記載しています。しかし、これを3年間分の件数で記載して、手術件数を多く見えるようにしている施設もあります。

 検査件数については、診療所レベルだと2〜3倍に水増しして掲載している施設も見受けられます。困ったことに、新聞や雑誌などの「病院ランキング」では、アンケート用紙を各医療機関にファクスして、返答のあった件数をそのまま記載しているので、それが「○○新聞に掲載されました」とさらに正当化されてしまっていたりもします。

 そのため、ホームページガイドラインが必要であることは間違いありません。でも、その内容は、あくまで「過大広告や虚偽記載をしてはならない」という一言に尽きると思います。具体的には、「実績を記載する際には直近の1年間の件数で記載するように」とか「実績はレセプト(診療報酬請求書)データに基づいた件数を記載すること」といったことを指導するガイドラインであるべきでしょう。

 今回公表されたガイドラインには、「内容が虚偽にわたる、又は客観的事実であることが証明できないもの」はホームページに掲載すべきではないと記されていますが、診療実績については触れられていません。

 その代わり、ガイドラインは、たとえ事実であっても「○○の治療では、日本有数の実績を有する病院です」と記載してはならないことを記しています。

 私は、そういうガイドラインになるとは思っていませんでした。これでは、年間10件しか手術を行っていない病院と、年間400件も手術をやっている病院を、表面上は同じ宣伝文句になるように指導しているのと同じことです。

実際には施設間の生存率の差はほとんどない

 医療情報を公開することには、医療従事者側からも根強い批判があります。冒頭のがんの生存率公開に関しても、「生存率の差で病院の優劣を判断するのは誤解を生むだけ」との意見もあります。

 確かに、早期がんの患者を多く手術すれば(そして進行がんの患者を断れば)、病院の実力とは関係なく施設の生存率は上がります。

 実際のデータを見てみましょう。大腸がんの5年生存率は埼玉県立がんセンターが70%なのに対して、がん研有明病院は77%と7ポイントの差があります。

 でも、ステージ別(がんの進行度合いを1〜4のステージで分類し、数字が大きいほどがんが進行していることを示す)で分類したデータを比較すると、ステージ3では埼玉県立がんセンターが生存率80%なのに対し、がん研有明病院が63%となっています。むしろ、埼玉県立がんセンターの方が成績は良いのです。

 つまり、全体の生存率の差は、単純に進行がんが多いか、早期がんが多いかによるものであり、数字は病院の実力差を反映してはいないということになります。

 マスコミでは最大33%もの生存率の差が存在するかのように報道されましたが、今回生存率のデータが公表された病院は、ほぼ全てががん専門病院であることもあり、病院間の差はあまりないと解釈してよいと思います。

 データにアクセスする前にQ&Aやコメントを読むように求めていたのは、このような理由があったのです。

情報公開こそが医療費削減に寄与する

 診療実績についても、単純に手術件数だけでランキングをつけると、病院の実力とは似ても似つかぬランキングになってしまう可能性はあります。

 手術件数が多い施設は、症例数を稼ぐために、本来手術が必要ではない人たちに手術を勧めているだけかもしれません。

 私が専門で行っている消化器内視鏡件数に関して言うと、本来は毎年受ける必要がない人たちに対しても「毎年受けましょう」という趣旨の手紙などを出して毎年受けるように熱心に指導している施設が、実際の実力よりも内視鏡件数が多い印象はあります。

 業界の実情を知っている医療関係者は、これらの事実を加味した上での手術・診療実績の評価が可能ですが、一般の方が判断することは極めて困難でしょう。


 医療情報の公開が「患者のためにならない」と反対している人たちは、「情報が誤って解釈されるから公開すべきでない」と言っているのです。厚労省のガイドラインも、この意見を基に、「仮に事実であったとしても(中略)ホームページに掲載すべきでない」とのガイドラインをまとめたと思われます。

 しかし、誤解を恐れるあまり情報が公開されなくなってしまっては、一般の方は選択権を完全に失うことになってしまいます。

 情報の解釈の仕方の解説を加えた上で、積極的に情報を公開していくことこそが、競争と相互チェックを促すのだと思います。監査を厳しくするよりも、ずっと効率的に無駄な医療費削減と質の向上に寄与するのではないでしょうか。
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/605.html


18. 中川隆 2012年11月07日 13:12:41 : 3bF/xW6Ehzs4I : HNPlrBDYLM

成績を上げようと思えば、難症例に手をつけないこと。

難症例はパス。簡単な症例だけに絞ってやる。

トラブルは起きにくいし、ネットの評判も上々。
治療時間も短くなり表彰されるかも。
スタッフの仕事も楽。患者さんも重い病気が簡単に治ったと喜びます。

いわゆるWIN WINである。こんな病院ばっかしになる。その病院は、行列のできる病院として人気が出る。

ニュースで、MBA取得のコンサルタント云々となり、経営改革が病院を救うと報道。

まじめに難症例に取り組み、経費はかかるは、成績はあげれない、あげくに長引く治療に対する説明不足などのトラブルや、しんどくなったスタッフの雇用問題を抱え、まじめにやってる病院の多くは潰れるだろう。

それが、実態。

大変な病気の人が入ってくると、看護師一人がやめていくのは常識。

ネットの口コミも同じ。やらせもあるが、難症例をパスするほど評判が高くなる。
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/605.html


19. 2013年2月25日 17:12:33 : W18zBTaIM6

どうせ死ぬなら「がん」がいい (宝島社新書) [新書]
中村 仁一 (著), 近藤 誠 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%9B%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%AA%E3%82%89%E3%80%8C%E3%81%8C%E3%82%93%E3%80%8D%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%84-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E6%9D%91-%E4%BB%81%E4%B8%80/dp/4800202868

無駄に苦しむだけの治療や、悲惨な医療死から逃れるために 2012/10/13

Amazon.co.jpで購入済みこの本がもっと早く出ていたら、父は抗がん剤で苦しまずに、安らかに逝けたのに。

がんや生活習慣病、インフルエンザについて2人のベテラン医師が臨床でつかんだ
「本当のこと」が満載の対談集。


・がんの9割に抗がん剤は無意味

・本物のがんと「がんもどき」

・治療しなければ、がんはけっこうな病気

・スキルス胃がんも切らない方が余命が延びる

・手術は「人工的な大けが」。傷口が痛み、がんがはびこる

・抗がん剤が「効く」とは、しこりが一時小さくなるだけ

・がんの集団検診をやめたら、がん死が減った

・放置すれば最後まで痛まない胃がん、肝臓がん、食道がん、子宮がん

・高血圧のガイドライン操作で薬の売り上げが6倍に

・1日1食で「若返った」医師の素顔

・医療は恫喝産業。不安をあおって患者を増やす

・「やるからには徹底的に」が医者の性(さが)

・「香典医療」で死ぬ前の数カ月に大金を使わせる

・自分のがんは放射線で治療する外科医

・ワクチンやってもインフルエンザにかかります

・胸部CT検査2回で「避難」レベルの被ばく


ほかにも

「予防医学は患者を呼ぼう医学」

「大学病院は、いい実験を受けられる病院」

などわかりやすい言葉で、医療の「裏の顔」が語られている。

がんや生活習慣病と闘っている人、医療を信じきっている人、逆に信じられない人、病魔におびえる人、がんが見つかって頭の中がまっ白な人、がんに苦しむ身内や知人の助けになりたい人…

みんなこの本を読んで、無駄に苦しむだけの治療や悲惨な医療死を、この世から少しでも減らそう。


_________


ーー本書は『どうせ死ぬなら「がん」がいい』と、かなり挑発的なタイトルですが、なぜ、死ぬならがんがいいのでしょうか?

近藤誠氏(以下、近藤) がんは、ほとんどの場合、最後まで患者の意識はしっかりしていますし、普通の生活を送れます。また、何よりも周りにかける迷惑の度合いが、他の病気と比べて低いので、家族などに惜しまれながら死んでいくことができます。日本人の死因でがんの次に多い心筋梗塞や脳卒中では、なかなかそうはいかない。例えば、脳卒中の場合などは半身不随になって、何年も寝たきりになる人も多いですね。そういう介護生活になると、本人も大変ですが、周りにも迷惑をかけてしまいます。

ーーしかし、「がんは痛い」というイメージがあります。

近藤 皆さんがそういうイメージを持たれているのは、抑えきれないほどの強烈な痛みや苦しみを伴い、のたうち回って死ぬと思われているからでしょう。そういう痛みや苦しみは治療から来るものであって、世間で思われているほどがんは痛くはありません。つまり、患者は手術で痛み、抗がん剤で苦しむわけです。そういう治療の痛みを、がんの痛みだと思ってしまうわけです。痛いのは治療するからですよ。そして不必要な手術をしたり、抗がん剤治療をするから、苦しい死、悲惨な死になってしまうのです。

 病院経営という面から見ると、がんの治療というのは、すごく大きな割合を占めています。がんが怖いから病院に来たり、人間ドックを受けたりするわけですよね。でも、医者が「外科手術はほとんど無意味だから、放射線治療でいい」とか、「抗がん剤は効かない」「がん検診や人間ドックは受ける必要がない」というようなことを言い始めたら、誰も病院に来なくなり、治療の数も減って、つぶれる病院がたくさん出てしまいます。だから、医者はそういうことを知っていても誰も言わないわけです。

 それから、痛みという意味では、治療を受けて当面延命できた場合には、どこかに転移している病巣が育つ時間を与えるということです。つまり、「骨に転移が出て痛い」「脳に転移して麻痺が出た」というようなことにつながるわけです。これも、やはり治療したがゆえの痛みであり、苦しみです。

ーー外科手術でがんを切り取らないほうが、長生きできるのですか?

近藤 胃がんで外科手術というのは、間違っていると思います。とにかく食事がとれていれば胃がんでは死にません。でも、歴史的に外科医が治療に当たってきましたから、「がんというと外科手術」という風潮がまだ残っているわけです。そして、それを疑わない人が多い。固形がんの治療は、痛みが現れたときに、それを抑えたり、QOL(Quality of life:生活の質)を維持するために緩和的な治療をすればいいと思います。

ーーそれは若い人にも言えることですか?

近藤 若い人こそ先が長いのですから、QOLが高い治療を選ばないといけませんね。「まだ若いのだから、徹底的にやりましょう」と言う医者がいますが、これは罠です。徹底的にやると、臓器を全部摘出されてしまいますよ。気をつけてください。

●固形がんに抗がん剤は効かない?
ーー「がんには、抗がん剤を使うのが当たり前」と思っている人が多いと思います。

近藤 間違えないようにしないといけないのは、がんには血液がんと固形がんの2種類あって、固形がんというのは、胃がん、肺がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんのような塊をつくるがんです。このような日本人がよくかかるがんには、抗がん剤は効かない。でも、急性白血病や悪性リンパ腫のような血液がんには効果があります。先日亡くなられた市川団十郎さんが急性前骨髄球性白血病と診断されたのは、2004年でしたね。昔ならだいたい半年くらいで亡くなられていたと思います。団十郎さんの場合も治ったわけではなくて、延命効果ですけれども、それにしてもやはり10年近くも長生きできたというのは、抗がん剤の効果もあったと考えなければいけない。

ーー本の中で、9割の人はがんという病気そのものではなく、治療に苦しめられているとも書かれていますね。

近藤 寿命を縮めるがん治療というのは、すごく多いのです。中村勘三郎さんの場合が典型的ですね。勘三郎さんの場合には、人間ドックでがんが見つかったわけですが、それまではなんの自覚症状もなかったと聞きます。いずれは食べ物などがのどを通りにくいというような自覚症状が出たと思いますが、治療をせずに放置しておけば、あと2〜3年は生きられたでしょう。もちろん4月の新歌舞伎座のこけら落としにも出演できました。がん検診を受けてがんが見つかると治療に走ってしまう、これは多くの人が陥りやすい間違いなのです。自覚症状が出てから医者にかかれば十分です。

ーーがんと診断されたら、どのように治療すればいいのでしょうか?

近藤 早期発見努力をせずに、例えば肺がんであれば少し呼吸が苦しいとか、食道がんや胃がんは食べ物が通らないとか、そのような自覚症状が出てがんが見つかった場合は、それは「がんもどき」ではなく、本物のがんですね。それに対しては体が一番楽な治療、つまり外科手術は避け、臓器を残す非手術的な治療を選ぶことです。

 選択の道は2つあります。例えば食道がんだと、1つは、食べられなくなっても完全放置することです。そうすると、最後には水も飲めなくなって餓死することになります。健康な人が食べたいのに食べられないというのは悲惨ですが、体が衰弱して食べようと思っても無理というときには、心理的な飢餓感は少なくなるようです。この道を選ぶのはなかなか難しいのですが、体は楽なまま死ねます。

 もう1つの道は、放射線治療を選択する道です。食事をすることができるようにもなりますし、長生きできる。それに臓器を残すわけですから、QOL、生活の質の面でもいいですね。12時間もかかる、開胸・開腹手術をしなくても済みます。しかも、比較試験の結果を見れば、外科手術より放射線治療のほうが成績がいい、治療で死ぬ人が少ないというのははっきりしているのです。比較試験というのは、外科手術を受けたグループと放射線治療を受けたグループの2つに分けて、それぞれを5年後の生存率などいろいろな観点から比較するものですが、試験結果は論文などで公表されていますから、外科医も当然知っているはずですよ。

●病院・製薬会社・厚労省のタブー
ーーそうした事実を知りながらも、なぜ病院はがん患者に対し、抗がん剤投与や外科手術を行うのですか

近藤 まず病院側は、先ほども申し上げた通り、病院経営の大きな部分を、がん検診や抗がん剤投与、外科手術をはじめとするがん治療が占めている。外科医は、手術をしなければ、自分のよって立つものがなくなってしまう。製薬会社にとっても、抗がん剤は大きな収益をもたらせる。そして厚生労働省はこうした現状を是認しているし、基本的には病院、製薬会社寄りの立場です。つまり、外科手術や抗がん剤を否定することは、病院・製薬会社・厚労省にとってタブーともいえます。
ーーそのタブーを侵した近藤さんに対し、圧力がかかったりすることはないのでしょうか?

近藤 20年ほど前、月刊誌「文藝春秋」(文藝春秋)に『がん検診・百害あって一利なし』を載せた際は、病院の上層部から呼び出されて、「謝罪しろ」と言われたりしました。また、今でも肩書は講師のままで、出世させないなどという程度の措置は受けていますが、それ以上の圧力をどこからか受けたりするようなことはありません。また、私の主張は論文やデータに基づいていますので、正面切って反論してくる人もいません。

ーー外科医の方々は、実際に自身や家族ががんになっても、手術をするのですか?

近藤 普段がん患者の手術を行っている外科医でも、自分や母親ががんになると、手術ではなく放射線治療にするケースは多いですよ。

●がん検査で発がん率上昇?
ーーCTスキャンなどを使った検査が原因の発がん死亡率は、日本が世界一だと書かれていますね。

近藤 これほど国民に被曝させている国はないですね。原発事故での被曝量が問題になったときに、特攻隊の隊長さんが27ミリシーベルトの放射線を浴びて問題になりました。ですが、CT検査を受けると普通は20〜30ミリシーベルト程度は被曝しますし、多い人だと50〜100ミリシーベルトの人もいます。CT検査を受けたことで、5〜10%くらいは発がんしている可能性があります。10年以上前にイギリスで出された報告では、すでに日本人のがん死亡の3%くらいは、放射線によるものだと推定されました。

ーーがんを予防するには、どのようにすればよいのでしょうか?

近藤 喫煙者は禁煙することです。それから規則正しい生活を送り、適量のバランスがとれた食事をとるのが一番だと思いますね。太りすぎもよくないし、痩せすぎもよくない。メタボと騒がれていますが、ちょっとくらいメタボでも、それほど寿命が短いわけではありません。それから、「長生きしたければ、肉を食べるな」と言う人もいますが、そういうことをしたら逆に寿命を短くしてしまいます。肉ではないにしても、魚や卵など、良質のタンパク質は必要です。

 人間は、何万年、何十万年にわたって、炭水化物、野菜、あるいは動物性タンパク質を食べて生きてきました。そして、それに適応して今の体があるわけです。ある特定の食べ物を長く断つと、体にゆがみやきしみを生じることがありますね。

ーー一般にがん予防というと、がん検診や人間ドックが頭に浮かびます。

近藤 がんの中には、大きくならず、あるいは放っておくと消えてしまうものがあります。こういうものを「がんもどき」と言っているのですが、痛い、苦しいなど日常生活で不便を感じる症状がなく、検査や人間ドックなどで見つかるがんは、ほとんど「がんもどき」です。つまり、がん検診や人間ドックなどの早期発見努力をしてがんを無理やり見つけ出すから、放っておけば消えてしまうがんもどきのために臓器を失って苦しむことになるわけです。

近藤 まず病院側は、先ほども申し上げた通り、病院経営の大きな部分を、がん検診や抗がん剤投与、外科手術をはじめとするがん治療が占めている。外科医は、手術をしなければ、自分のよって立つものがなくなってしまう。製薬会社にとっても、抗がん剤は大きな収益をもたらせる。そして厚生労働省はこうした現状を是認しているし、基本的には病院、製薬会社寄りの立場です。つまり、外科手術や抗がん剤を否定することは、病院・製薬会社・厚労省にとってタブーともいえます。

ーーそのタブーを侵した近藤さんに対し、圧力がかかったりすることはないのでしょうか?

近藤 20年ほど前、月刊誌「文藝春秋」(文藝春秋)に『がん検診・百害あって一利なし』を載せた際は、病院の上層部から呼び出されて、「謝罪しろ」と言われたりしました。また、今でも肩書は講師のままで、出世させないなどという程度の措置は受けていますが、それ以上の圧力をどこからか受けたりするようなことはありません。また、私の主張は論文やデータに基づいていますので、正面切って反論してくる人もいません。

ーー外科医の方々は、実際に自身や家族ががんになっても、手術をするのですか?

近藤 普段がん患者の手術を行っている外科医でも、自分や母親ががんになると、手術ではなく放射線治療にするケースは多いですよ。

●がん検査で発がん率上昇?
ーーCTスキャンなどを使った検査が原因の発がん死亡率は、日本が世界一だと書かれていますね。

近藤 これほど国民に被曝させている国はないですね。原発事故での被曝量が問題になったときに、特攻隊の隊長さんが27ミリシーベルトの放射線を浴びて問題になりました。ですが、CT検査を受けると普通は20〜30ミリシーベルト程度は被曝しますし、多い人だと50〜100ミリシーベルトの人もいます。CT検査を受けたことで、5〜10%くらいは発がんしている可能性があります。10年以上前にイギリスで出された報告では、すでに日本人のがん死亡の3%くらいは、放射線によるものだと推定されました。

ーーがんを予防するには、どのようにすればよいのでしょうか?

近藤 喫煙者は禁煙することです。それから規則正しい生活を送り、適量のバランスがとれた食事をとるのが一番だと思いますね。太りすぎもよくないし、痩せすぎもよくない。メタボと騒がれていますが、ちょっとくらいメタボでも、それほど寿命が短いわけではありません。それから、「長生きしたければ、肉を食べるな」と言う人もいますが、そういうことをしたら逆に寿命を短くしてしまいます。肉ではないにしても、魚や卵など、良質のタンパク質は必要です。

 人間は、何万年、何十万年にわたって、炭水化物、野菜、あるいは動物性タンパク質を食べて生きてきました。そして、それに適応して今の体があるわけです。ある特定の食べ物を長く断つと、体にゆがみやきしみを生じることがありますね。

ーー一般にがん予防というと、がん検診や人間ドックが頭に浮かびます。

近藤 がんの中には、大きくならず、あるいは放っておくと消えてしまうものがあります。こういうものを「がんもどき」と言っているのですが、痛い、苦しいなど日常生活で不便を感じる症状がなく、検査や人間ドックなどで見つかるがんは、ほとんど「がんもどき」です。つまり、がん検診や人間ドックなどの早期発見努力をしてがんを無理やり見つけ出すから、放っておけば消えてしまうがんもどきのために臓器を失って苦しむことになるわけです。

近藤 まず病院側は、先ほども申し上げた通り、病院経営の大きな部分を、がん検診や抗がん剤投与、外科手術をはじめとするがん治療が占めている。外科医は、手術をしなければ、自分のよって立つものがなくなってしまう。製薬会社にとっても、抗がん剤は大きな収益をもたらせる。そして厚生労働省はこうした現状を是認しているし、基本的には病院、製薬会社寄りの立場です。つまり、外科手術や抗がん剤を否定することは、病院・製薬会社・厚労省にとってタブーともいえます。

死ぬまで気づかずに共存共生できるがんというのは、たくさんあります。50歳以上の男性では、50%以上の人が前立腺がんを持っていますが、普通は気づきませんね。前立腺がんが原因で亡くなる男性は1%しかいない。胃がんでも大腸がんでも、同じような傾向があります。

ーーしかし、会社員は年1回の健康診断を受けなければなりません

近藤 私は、定期的に健康診断を受けさせるのは、人権侵害だと思っているのです。健康診断を義務づけている国は日本以外にありません。でも、そういうことを主張して会社と闘うのは難しいでしょうから、健康診断を受ける際には、がんが発見されそうなものはなるべくやめる。身長、体重、視力を測って、それで済めばそれだけにしておくのが一番ですね。採血検査、それから胃のレントゲンや胸部レントゲンとか、とにかくがんが発見されそうなものはなるべく省く。そうすると、はるかに長生きできますよ。
http://biz-journal.jp/2013/02/post_1565.html

がんを「治療しないこと」に耐えられない日本人に向けた書 2012/10/8

Amazon.co.jpで購入済み「大往生したけりゃ医者とかかわるな」の著者中村氏と、「患者よ、がんと闘うな」のの著者近藤氏の対談集です。

タイトルが衝撃的ですが、このタイトルの由来は、三大成人病の脳卒中や心筋梗塞は、一瞬のうちに最期を迎えることが少なく、長いリハビリ・介護生活を送り家族に迷惑をかける場合が多い。それと比べて、「がん」は対処法を間違えなければ、最期を迎える日まで心の準備ができる〜という意味合いからつけられているようでした。

「大往生〜」を読んだ時に、大きな疑問を抱いていたのは、「がん」は痛みがない〜という点です。

「高齢者限定ではないのか」という私が抱いた疑問を、本書において中村氏は「自分は老人しか見てこなかった・・若い人の場合は?」と、慶応大医学部放射線科講師である近藤氏に問いかけており、近藤氏の回答は納得がいくものでした。

また、抗がん剤の有効判定⇒がんのしこりが一定程度小さくなるだけで延命効果は実証されていないこと、逆に抗がん剤で大きなダメージを受けるのは正常細胞、不必要な手術と抗がん剤の副作用が苦しみ悲惨な最期を迎える要因、日本人に多い固形がんは抗がん剤は効果なしなど、多くの点で興味深いことが書かれていると思います。

人間ドックによる早期発見の大きなリスク、胸部CTの危険性、検査と治療、終末期医療、家族のエゴによって生かされるケース、理想的な最期にまで及んでいる書です。

現在、高齢の二人の家族が「がん」ですが、特に抗がん剤投与は行っていません。普通に一人暮らしをしています。高齢者ということもあり、進行もゆるやか、痛みで床に伏せるようなこともありません。

一方、50代後半で「がん」を発見した家族は、5年間抗がん剤投与をしながら、最後まで苦しみぬいて亡くなりました。

80歳目前で脳内出血を起こし手術した家族は、リハビリ⇒鼻チューブ栄養⇒点滴栄養を約1年間行い、たび重なる転院を続けている間、何度も肺炎をおこし、最後まで床ずれの痛みを味わいながら亡くなりました。

自分が見てきたもの、経験してきたことは、ほんのわずかですが、本書に書かれている内容は、ほぼ私には共感できるものでした。

しかし、患者が高齢者ではない場合、「治療」を優先させたい気持ちを翻す事は難しく、延命を望む本人と家族の心情、病状、がんの発生部分、転移度、痛みの度合い、痛みの有無はケース・バイ・ケースのような気がします。
患者が一家の生計を支えている場合は、経済的な理由による延命希望の場合もあり、本書に書かれていること全てを受け入れる事は難しいかもしれません。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%9B%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%AA%E3%82%89%E3%80%8C%E3%81%8C%E3%82%93%E3%80%8D%E3%81%8C%E3%81%84%E3%81%84-%E5%AE%9D%E5%B3%B6%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%AD%E6%9D%91-%E4%BB%81%E4%B8%80/dp/4800202868


20. 中川隆 2013年3月02日 18:08:04 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

「早期発見すればがんは治る」のに、いまだにがんが死因のトップなのはなぜ?

WEB本の雑誌 3月1日(金)7時0分配信

厚生労働省の統計では、がんは日本人の死因のトップです。少しでも死亡率を減らすため、国は「早期発見・早期治療」を提唱し、年に1度は検診を受けるようにすすめています。

 ですが、いまだにがんが原因で死亡する人は減っていません。慶應義塾大学医学部講師の近藤誠さんは、著書『医者に殺されない47の心得』で全がん死亡率は1960年代から50年間下がっていないと言います。

 検診で早期発見しているのに、死亡率が下がらないのはなぜでしょう? 近藤さんはその理由を「検診が、何の役にも立っていないから」だと言います。

 50歳を越えた男性の2人にひとりは、亡くなったあと解剖すると「前立腺がん」が見つかるそうです。ですが、これは放っておいても大きくならないがん。それにも関わらず最近は検診で『前立腺がん』を見つけては手術を迫られると近藤さんは言います。その結果、不要な治療をされて、手術の後遺症や抗がん剤の副作用、精神的なストレスなどで早死してしまうことが多いのです。

 実際に、がんの検診をやめたら死亡率が激減したという例も。1989年に信州の泰阜村で胃がんなどの集団検診をやめたところ、以後6年間は胃がんの死亡率が半分に減ったそうです。

 また、近藤さんは「患者さんががん手術の直後に亡くなることはとても多いのに、裁判で争われることがとても少ないのも不思議」と述べています。がんなら、世界最先端の日本の医療技術でも治せないのなら仕方がないと思っているのでしょうか。しかし、苦しみ抜いて亡くなる原因はがんでなく抗がん剤。「こうして『がんは放っておくとみるみる大きくなって痛み、命を奪う恐ろしい病気という誤解が広がっていく』と近藤さんは指摘しています。

 手術をするかどうか決めるのは医者ではなく自分自身。本当に手術する必要があるのかしっかり考える必要があります。
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/645.html


21. 中川隆 2013年3月13日 21:04:02 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

2012年02月15日(水) 週刊現代
岡田正彦・新潟大学医学部教授 

長生きしたければがん検診は受けるな賢者の知恵


早期発見・早期治療で寿命は延びない。それどころか、CTなどの検査にはこんなに害がある

 3人に1人ががんで死亡する時代。恐怖に駆られ、多くの人が検診へ急ぐ。だがその検査に、治療に、寿命を左右しかねないほどのリスクを伴うと知ったら---あなたはそれでもがん検診を受けますか。


肺がん検診で肺がんになる

 ここ数年、「がんの見落とし」に関する裁判が急増しています。患者側は「どうしてくれるんだ!」と激怒して病院を訴えますが、私は、見落とされてかえって良かったかもしれないと思うんです。へたに発見されて激しい治療を受けていたら、もっと苦しい思いをして、寿命を縮めてしまう可能性があるからです。

 私は過去20年にわたって、世界中で発表された検診の結果に関する論文を読んできました。睡眠時間、体重、生活習慣、過去に受けた医療行為など、あらゆる条件を考慮した上で、がん検診を受けた人と受けない人が十数年後にどうなっているか、追跡調査した結果にもとづく論文などです。

 その中で最も衝撃的だったのが、20年以上前にチェコスロバキアで行われた肺がん検診の追跡調査です。そこでは、検診を定期的に受けていたグループは、受けなかったグループより肺がんの死亡率が圧倒的に多く、それ以外の病気による死亡率も明らかに多いという驚愕の結論が出ているのです。

 その後、欧米各国でより精密な追跡調査が行われてきましたが、その多くが同様の結果でした。つまり、「検診を受けようが受けまいが、寿命が延びることはない」のです。

 肺がんだけでなく、他のがん検診やその他の検診でも、同傾向の結果が出ています。
肺がんの検診を受けると、なぜ死亡率が高くなるのか。理由の一つはエックス線検査にあります。

 国や専門家たちは、「エックス線検査には放射線被曝というデメリットがあるけれど、それ以上にがんの早期発見というメリットの方が大きい。だから害は無視できる」と主張します。

 しかし、これには科学的根拠がありません。私はありったけの関連論文を読んできましたが、放射線を浴びても、それを上回るメリットがあるということを科学的に証明した論文は、1本もなかったのです。

 イギリスの研究チームが、医療用エックス線検査で起こったと考えられるがんを調べたデータがあります。その研究では、日本人のすべてのがんのうち、3.2~4.4%はエックス線検査が原因だと結論づけています。残念ながらこのレポートは、日本では話題にされることはありませんでした。

 新潟大学医学部教授の岡田正彦氏(65歳)は予防医学の第一人者で、現代医療の無駄の多さ、過剰さに疑問を呈し、健康のために真に必要なものは何なのか、独自に調査・研究を進めてきた。

 胸部エックス線検査でさえこれだけ有害なのですから、被曝量がその数十倍から百数十倍もあるCTを使った検診が身体にどれだけ大きなダメージを与えるかは、火を見るより明らかです。


CTが原因でがんが発症するというデータは年々増えています。アメリカには、CTを繰り返し受けると、がんが十数%増えるというデータもあるのです。ところが、日本では全く問題になりません。それどころか、日本のCTの普及率は、2位以下を3倍も引き離す、ダントツの世界一なのです。

 それでも、CTを使って数mmのがん腫瘍を早期に見つけることができれば、手遅れになる前に手術で切除して命を繋ぐことができる。だからCTは素晴らしいものだと、多くの人は思ってしまうでしょう。でも、一概にそう言えるでしょうか。

 手術となったら、肺にしろ、胃にしろ、肝臓にしろ、組織をごそっと取り去ります。しかも、がんはリンパ管を通って転移するので、近くのリンパ節も全部取らなくてはいけない。大変な肉体的ダメージを受け、免疫力が大幅に落ちます。手術後には何度もエックス線写真を撮りますし、抗がん剤治療も必ず行われます。放射線療法をする可能性も高い。なおかつ、人間の身体にとって最もハイリスクな寝たきり状態を強いられ、何重もの責め苦を負うわけです。これで健康でいられるわけがありません。

 そうは言っても、やはりがんは悪いものなんだから除去すべきだという反論が必ず返ってきます。しかし、「がん=悪性」というイメージは、もはや古い認識です。

治療しない方がいいがん

 動物実験で人工的にがんを発症させて、経過を調べたデータがあるのですが、がんの大多数は大きくならず、身体に悪影響を与えないタイプのものでした。

 近年、世界的な研究が行われ、人間の場合も生涯大きくならないがんが相当数あることが分かってきました。そうしたがんは、へたにいじらない方がいい。それに、もしタチの悪いがんなら、早い時期に全身に転移するので、早期発見した時には手遅れの場合が多く、予後はそれほど変わらないというのが私の考えです。

 だとすると、検診で微細ながんを見つけ出し、激しい治療を施される不利益の方が、放置しておくよりもむしろ大きいかもしれない。これ一つをとっても、がん検診の有効性には大きな疑問符がつくのです。

 そのことを考えるのにもってこいの、前立腺がんに関するデータがあります。死亡後、解剖によって初めて見つかる前立腺がんは非常に多いのですが、彼らはがんを抱えたまま天寿を全うしたことになります。もし彼らが前立腺がんの有無を調べるPSA検査を受けていたら、必ず手術になっていたでしょう。その場合、果たして天寿を全うできたかどうか・・・。治療の弊害で早く亡くなっていたかもしれません。同じことが、すべてのがんについて言えるのです。

 がんの発症人口が増えている中、近年、急激に死亡者数が減っているのが胃がんです。多くの専門家は検診の効果であると口を揃えますが、胃がん検診が普及したのはごく最近で、胃がんが減り始めたのはもっと前。実は胃がんの死亡者数が減少した本当の理由は、日本人の塩分摂取量が減ったことが大きく関係しているんです。


 私の計算では、胃がん検診は、胃がんを減らすどころか、むしろ増やしている可能性があります。肺がん検診はエックス線写真を1枚撮れば済みますが、胃がん検診ではバリウムを飲んで検査をしている間、ずっと放射線を浴びなくてはなりません。その被曝量は、肺がん検診の100倍近くも高くなります。

 そもそも胃がん検診をやっているのは、世界中で日本だけ。日本は、大規模な追跡調査をやらない国なので、胃がん検診が有効だということを実証する証拠は一切ありません。にもかかわらず国が推奨しているのが、私は不思議でならないのです。

 大がかりな検診は意味がないという認識は、すでに欧米の研究者の間で広まっています。アメリカ人の医者千数百人を対象にしたアンケート調査のデータでは、大部分のドクターは、「検診はやった方がいい。ただし血液検査や尿検査があれば十分で、レントゲンや心電図までは必要ない」という意見でした。

人間ドック、脳ドックも

 ところが日本では、いまだに検診は有効だと盲信され、国を挙げて推奨されています。それはなぜかというと、ひとつはビジネスマター、つまり金儲けをする手段として検診がもてはやされているということ。もう一つは「検診は有効だ」という、人々の深い思い込みによります。なくてもいいという発想そのものを持っていないのです。

 医者の側にも問題があります。医療が細かく専門化した結果、自分の領域しか知らない医者ばかりになり、検診が他の領域に及ぼす影響まで思いが至らなくなっているのです。

 また、医者はこれまで自分のやってきたことが正当だったと信じたいため、検診に否定的な論文を目にしても、それは例外だと自分自身にも言い聞かせ、患者さんにもそう伝えるのです。

 だから、がん検診を受けても寿命は延びないし、かえって苦しい思いをしたり、がんを発症させたりする可能性があるという事実が、患者側には一切伝わってこないのです。

 こういったケースは、がん検診だけに限ったことではありません。人間ドックに入れば、ありとあらゆる検査の中で何らかの病気が見つかりますが、その中には無理に治療が必要でない微細な病気も多く、結果的に過剰医療に繋がって身体にダメージを与えてしまう恐れがあります。

 そもそも、人間ドックという言葉があるのは日本だけ。推奨している国も他にはないのです。

 また糖尿病の検査にも身体に悪いものがあります。ブドウ糖負荷試験という検査方法で、75gのブドウ糖を飲んで血糖値を計るのですが、これは5g入りのコーヒー用スティックシュガー15本分の糖分に相当します。これを一気に飲むのですから、糖尿病体質の人にとっては、発病の後押しをするようなものです。

 そもそも、この検査をしなくても早朝空腹時の血糖値を計れば必要なデータが得られるということは、外国の調査研究で15年も前に明らかになっています。


脳ドックも毎年多くの人が受診しています。検診を受けた結果、小さな脳動脈瘤が見つかり、手術で取り去ることができた---そう聞いたら、それは良かったと思うでしょう。脳動脈瘤が破裂すれば、命にかかわるということは広く知られていますから。

 しかし、'03年に世界13ヵ国の医師と研究者が5年間放置した脳動脈瘤が破裂した割合を調査したところ、動脈瘤の大きさが7mm未満で0・2%、7~9mmで0・5%、9mm超で3・1%だけという結果でした。一方で、破裂を予防するために手術を行った場合、1年後に2・7%が治療そのものが原因で亡くなり、半身麻痺などの障害を加えると、じつに12%が死亡もしくは障害を受けていたことが明らかになったのです。

 日本政府が熱心に進めてきたメタボ健診も、有効性は認められません。健診では特に腹囲が重視されますが、欧米の研究で、腹囲の大小と寿命は無関係ということが実証されていますし、メタボリックシンドロームという病気自体、そもそも存在しないのでは、と思っています。最初にこの言葉を使い始めたWHO(世界保健機関)も、'06年以降は使わなくなりました。

検査が余病を引き起こす

 メタボ健診の大罪は、血圧が少しだけ高いと判定された人にも降圧剤が処方されてしまうことです。調査の結果、降圧剤を飲んでも飲まなくても、5年後、10年後の死亡率そのものは変わらないか、飲む薬によっては増えるということがわかっています。降圧剤を飲めば、確かに血圧は下がります。しかし、心筋梗塞を誘発したり、思わぬ余病を引き起こすことがあるのです。

 要するに、早期発見・早期治療をしても結果が変わらないということを、様々なデータが示しているのです。

 検診に大金を費やすより、予防に力を入れるほうが、国民の健康保持にとってはるかに有効だと私は思います。

 がんも、8割方予防できると考えられます。遺伝によって起こるがんは全体の5%ほどだけで、残りの80%は原因が分かってきましたから。

 その一つには、前に述べたエックス線検査があります。そして、今深刻な問題となっている放射能。それ以外にも、よく知られたところでたばこや塩分の取りすぎ、野菜や果物不足も、がんの発症の大きな要因となっています。それらを解消すれば、がんの半分以上は防ぐことができるのです。

 最近では、手軽に野菜の栄養素を摂取できると謳ったジュースやサプリが売られていますが、それでは野菜を食べたのとイコールにはなりません。成分を分解してしまうと、がんを抑制する抗酸化物質が作用しないため、意味がなくなってしまうんです。野菜はぜひ、生で食べるようにしてください。

 生活習慣のちょっとした工夫で、病気は改善されます。薬や手術では、効果があっても微々たるもので、生活習慣を改善した方が、その1・5倍もの効果があります。50%も違うということですから、これに匹敵するような医療行為は他にありません。

 人間の身体は、余計な手を加えずとも、自然に沿った生活をすることで、健康が保たれるようにできているのです。検診大国・日本で健康に生きていくために、過剰検査・過剰医療の恐ろしさをよく理解することが大事なんです。
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=d1fo1MFMz-8J&p=%E5%B2%A1%E7%94%B0%E6%AD%A3%E5%BD%A6&u=gendai.ismedia.jp%2Farticles%2F-%2F31785


22. 2013年5月01日 21:41:36 : W18zBTaIM6

大往生したけりゃ、医療とかかわるな 中村仁一先生と船瀬俊介対談
http://www.youtube.com/watch?NR=1&feature=endscreen&v=zq9Tfgao7D0

23. 中川隆 2013年6月12日 18:38:38 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

抗がん剤治療は確率の悪いギャンブルと同じ・・・!!
効果有効例は160人中たったの6人 (宝島) 

 5000人以上のがん治療をし、ホスピス医として2500人以上の末期がん患者を診てきたホスピス医、小野寺時夫(おのでら・ときお)氏にお話を伺いました。

 ホスピスで心を痛めることのひとつは、抗がん剤治療を受けすぎてズタズタになってくる人が非常に多いことです。高度進行がんに対して諦めずに種々の抗がん剤治療を受けたが効果が なく、ひどく衰弱進行してくるため、ホスピス入院後間もなく死亡する人が少なくないのです。

 抗がん剤は、どんながんにもやらないよりは多少でも効果があると思っている人が多い感を受けますが、それは大きな誤りです。抗がん剤が効くのは、急性白血病、悪性リンパ腫、 睾丸のがん、胎盤の絨毛上(じゅうもうじょう)皮ひがん、小児がんで、これらのがんには7割くらいの人に有効で、5年生存率も6割を超えます。

 問題なのはそれ以外のがんで、乳がんや卵巣がんでは有効例が比較的多いのですが、それ以外のがんで本当に延命効果があるのは、おそらく10人に1人以下ではないでしょうか。

近年、分子標的薬が開発され、副作用が少なく効果が一段と上がっていると医師が話し、マスコミも報道しますが、副作用がかなり強く重大なものもあり、効果は従来の抗がん剤に比較すれば多少効く頻度が高いのが真実でしょう。

 抗がん剤治療は効かなければ苦しみながら人生の大切な時間を失い、命を縮める危険も あるので、患者は効く率や副作用をよく理解した上で、受けるか受けないか、効かなければすぐに中止する決断をしなければならないのです。

■大学病院医師の信じられない言葉

 肺がんの手術から2年後に再発した男性のKさん(当時71歳)は、大学病院大学病院医師の信じられない言葉で抗がん剤治療を勧められ、抗がん剤の組み合わせと投与法の異なる5種類のなかから、好きなものを選ぶよう言われたそうです。

 どれがおすすめなのかを医師に聞くと、

「治療してみないとわからないから、5通りの方法を比較しているのです」

と言われ、Kさんはあまりしつこく聞いてはいけないと思い、3番目の方法を選んだのです。

 2カ月近く入院治療を受けたそうですが、副作用で食欲がなくなり、身の置き所のない不快感に悩まされました。効いているかどうかを医師に尋ねたところ、

「残念ながら効いていないようなので、残り4つのなかから選んだものに変更します」

と言われそうです。

 Kさんは呼吸苦も胸痛も強くなってきたので、すぐには決心がつかず考えて後で返事をする、と答えました。ところが、若い医師に

「大学病院は研究機関でもあることを承知でかかっているのでしょう。もし治療を受けないのなら、すぐ退院してほかの病院に行くように」

と言われ、やむを得ず1番目の方法を選んだのです。


 新しい献立の治療は、週1回の注射に通うものでしたが、二月目に入るとまったく食欲が なくなって味もわからなくなり、だるさが増して手がしびれ、著しく減少した白血球や血小板が回復しなくなったのです。その時点で医師からホスピスを勧めれれ、私のところに入院してきたのです。

 Kさんの肺がんは抗がん剤の効きにくい「腺(せん)がん」でした。脊椎や肋骨に転移が多数ある上、腹膜転移もあり、抗がん剤治療の適応は考えられない状態でした。

本人も家族も、大学病院が抗がん剤治療を強く勧めたのは、研究のためだと不信感を持っていましたが、私もそれは否定できないと思います。

 5つの抗がん剤治療法の特徴や効く率の説明もせず、どれかを選べというのは患者の人権を無視しています。大学の権威を笠に患者を脅迫するなどは、許しがたいことで、日本がいまだ文化国家とは言い難い一端ではないでしょうか。

■抗がん剤は命を賭けたギャンブル

 抗がん剤はどれくらいの率で効くのか−これが最も大きな問題ですが、医師もマスコミもよく効いた稀な例を挙げて、あたかも誰にでも効くような印象を与える傾向が強いのですが、 延命効果のある例があることは事実ですが、非常に少ないのが真実です。殊に日本の医師は、信頼できる臨床データがなく、勘で話している場合が多いのです。

 私も若い時代の一時期は、積極的に抗がん剤治療を試みた時期がありました。しかし、 乳がんの骨移転や大腸がんの肝臓転移に著効して延命効果があった例がありましたが、30人くらいに1人の割合で、そのほかのがんの著効例はなく、私は次第に抗がん剤治療に期待しなくなったのです。

 最近、ホスピス入院患者で抗がん剤治療を受けた300人のなかで、診療情報提供書
(医師からの紹介状)に抗がん剤効果の有無が書いてある160人について有効率を
調べてみました。160人中、有効とあったのは6例だけでした。この6例のなかでも、乳がんのひどい皮膚転移、肺の小細胞がん、卵巣がんの3人は治療で延命したと思われましたが、ほかの3人は一時的に有効とあっただけ。また、160人中、抗がん剤の種類を2度、3度と変えて治療した人が約80例ありましたが、抗がん剤を変えたら効いたという例は一例もなかったのです。

 抗がん剤は使ってみなければ効くかどうかわからず、がんが少し小さくなったり、腫瘍マーカーが一時的に少し下がったりしても延命効果まではないことが多いのです。本当に延命効果のある率は、とくに乳がんや卵巣がん以外では非常に低く、肝臓がんや胆道がんの有効例を私は一例も経験していません。同じ臓器のがんでも、がん細胞の性質は個人個人みな異なり、抗がん剤や放射線がAさんに効いたからBさんにも効く、ということはなく、Bさんに効かない率のほうがはるかに高いのです。

 言い換えると、抗がん剤治療は命を賭けた当たる確率の悪いギャンブルなのです。ですから、がん治療専門医やその家族ががんの場合、抗がん剤治療を受けない例が多いのです。

高名ながんセンター総長が肺がんになった時、何の治療も受けず、モルヒネを使いながら最後まで自宅で過ごしたというのは、医療界では有名な話です。
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/690.html


24. 中川隆 2013年6月12日 19:50:47 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

癌の自然治癒


 さて、癌の自然治癒ということはあるのでしょうか。

特別な治療をしないのに癌が消えてしまい、長い間それが続く様なことが起こりえるのでしょうか。

これがあるのです。これまでの研究から、癌患者6万人から10万人に1人の割合で自然治癒が起こることが分かりました。

日本では毎日1200人から1300人が癌と診断されていますので、46日から83日に1人の割合で自然治癒が起こっている勘定になります。

 

自然治癒(退縮)とは

 自然治癒、自然退縮、長期寛解など自然治癒に関連した言葉が幾つかありますので、整理をしておきます。といっても、聖マリアンナ医科大学の星教授が1997年に提唱されたことを簡単にまとめただけですが。


1.癌(悪性腫瘍)と病理学的に(細胞の検査で)あるいはCTスキャンなどの殿画像診断で確認されていること

2.自然治癒とは抗癌剤などの治療効果消失後、少なくとも10年以上、あるいは亡くなる最後に癌が完全に消えている場合

3.自然退縮とは治療効果消失後、癌が消えてしまっている状態が1年以上続く場合

4.長期寛解とは治療効果消失後、癌が70%以上の小さくなって、それから大きくなったり転移が起こったりせずに1年以上続いた場合

5.上記のいずれも腫瘍の大きさは画像診断を含めて臨床的に確認し、また患者の社会復帰が可能でなければならない(癌が消えていても、寝たきりでは意味がない)

 米国のコーレ教授が発表した自然治癒例の内、癌が消えていた期間別の患者数を見ますと、10年以上の狭い意味の自然治癒は22人(15%)、1年以上の自然退縮は95人(64%)です。従って以後広い意味の自然治癒を意味する自然退縮という言葉を使います。

 

自然退縮を起こしやすい癌(悪性腫瘍)

 癌の種類により自然退縮を起こしやすいものがあることが分かっています。

まず、腎癌、神経芽腫、絨毛上皮癌、悪性黒色腫、膀胱癌の5つで自然退縮を起こした例の40%を占めます。

次いで白血病、悪性リンパ腫、神経芽細胞腫、乳癌の4つで全体の30%を占め、合わせて70%となります。

これらに共通するのは、抗癌剤、放射線、免疫療法がよく効くということです。

逆に言うと、抗癌剤とか放射線療法で治りやすい癌は、元々治りやすい性質を持っていると言えます。例えば腎癌と悪性黒色腫の場合、養子免疫療法(癌患者からリンパ球を取り出し、活性化、増殖をして、また体内に戻す免疫療法)で20%〜30%の割合で癌が消えてしまうのです。さらに悪性黒色腫の腫瘍内にBCG(ウシ型結核菌による結核ワクチン)を注射すると90%の割合で腫瘍が小さくなるというデータがあります。

 

自然退縮の仕組み

 癌の自然退縮が起こったケースを調べてみますと、幾つかの共通した切っ掛けがああることが分かりました。


1.高熱を伴った感染症

2.手術、生検(細胞を採る検査)、外傷

3.内分泌疾患、妊娠、出産、閉経、卵巣摘出

4.放射線照射(癌治療以外の目的で)

5.輸血

6.アレルギーの発生

7.BRM(生体応答調節剤)、免疫刺激

8.実存的転換(癌になったことを前向きに受け止めて、生き方を変える)

 高熱を伴った感染症が起こると、高熱により癌細胞のアポトーシス(生理的細胞死)が起こり、また、免疫系に対し大きな刺激となり、免疫系のパワーアップが起こります。手術、生検、外傷では免疫系のみでなく身体全体の自然治癒力が賦活されます。内分泌関係では、女性ホルモンで成長が加速される乳癌は卵巣を摘出して女性ホルモンが分泌されなくなると、成長が止まるだけでなく、癌細胞にアポトーシスが起こることが分かりました。

また、甲状腺機能低下により癌が消えた場合もあります。放射線の照射も少量であれば却って自然治癒力の賦活となることがあります。輸血に関しては血漿中の免疫グロブリンが関係したのかも知れません。アレルギーも免疫系の過剰反応です。BRMは漢方薬、キノコ類などの代替療法に使われるものが主です。天然酵母飲料もこの働きがあります。これらは、主に腸管免疫系を通して免疫系を賦活します。8は後で具体例をお話ししますが、これも自然治癒力の強力な賦活となります。これらをまとめると、自然退縮を起こす仕組みは、次の五つになります。


1.免疫系の賦活

2.内分泌的影響

3.アポトーシスの発現

4.精神・神経・免疫学的仕組み

5.癌細胞の分化の誘導


 5は癌細胞が普通の細胞に戻る現象です。ビタミンAの誘導体である非環式レチノイドは肝臓癌細胞の分化を促し、その結果正常細胞に導くことが岐阜大学の森脇久隆教授他の研究で明らかとなりなりました。肝臓癌患者で非環式レチノイドの服用しているグループと服用していないグループでは5年後の生存率で20%、7年後の生存率で35%の差が認められました。副作用もほとんど無く安全に使える非常によい薬ですが、薬事法の決まりから、一般の癌患者が非環式レチノイドを使うことが出来るのは後5年以上待たねばなりません。肝臓癌患者である三浦捷一医師は、一刻も早く全ての肝臓癌患者とC型肝炎の患者(肝臓癌の予防のため)にこの薬が使えるようにするための運動を戦っておられます。

 

精神・神経・免疫学

 九州大学医学部に心療内科を創設した故池見酉次?名誉教授は日本で初めて癌の自然退縮に関する研究を行いました。その中で、福岡近郊から5人の自然退縮患者を見つけ出して、詳しい調査を行った結果、実存的転換により自然治癒力の活性化が起こっていると結論しています。

 

Hさんのこと

 Hさんは38歳の時に肝臓癌、肺転移と診断され、余命数ヶ月との宣告を受けました。悩んだ末に抗癌剤治療は受けずに、それまでの勤務先を辞め、一家で丹波の山奥に引っ越し、玄米菜食を中心とした自然療法を行うことを決断し、実行しました。

その生活を始めて6ヶ月後には10個以上あった肺の転移巣が小さくなってきました。1年後には肝臓の原発巣も消え、そして4年後には肺転移巣はほとんど消えてしまったのです。肝臓癌が転移巣もろとも自然退縮したのです。
http://www.you-i-club.jp/sekastuigakukouwa52.htm


25. 2013年6月13日 16:31:25 : 0uakbCRtKo
中川隆さん凄いね、全部あなたの書き込み!
しかもIDが途中で変っているから違う人かと思ったよ。
あなた医者ですか?
女じゃないから経験者ではないよね。
よくそんな嘘ばっかり並べるわ!
最初に二つくらい読んだけど呆れちゃった。

>子宮頸がん検診はしない方がいい。

はぁ?

どうやって見つけるんですか?
なったら諦めろとでも?
検診していれば癌になる前の段階で見つかるのに?
いきなり手術したら膣まで切られるってどゆこと?

子宮頚癌の話がいきなり子宮がんの話になっちゃうし。
あなた子宮頚癌と子宮癌が違うって事を知ってますか?
子宮頚癌が突如ポツンと現れるとでも思っているんですか?
何ですかその”がんもどき”って。

事は人の命にかかわるのですから、こういう無責任情報を垂れ流されると本当に困るんだけど:


26. 中川隆 2013年6月13日 21:43:36 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6
子宮体癌の話は書いてないよ。

子宮ガンというのも子宮頸がんの事だ。


>何ですかその”がんもどき”って。


現代は検査の精度が上がったので、放っておいても大丈夫な癌まで見つけて、早期治療と称して手術してしまう。

それが現代では問題になっているという事だ。


27. 2013年6月16日 07:42:10 : W18zBTaIM6

子宮頚部異形成とは:2010/10/22

■子宮頚部異形成は癌(がん)ではありません!

子宮頚癌(子宮頚がん)は、異形成上皮(軽度→中等度→高度)→上皮内癌(上皮内がん)→浸潤癌(浸潤がん)と進行していくことが知られています。正常な細胞が癌(がん)になる場合、細胞の核の形に変化が現れます。

子宮頚癌(子宮頚がん)では無いものの、正常細胞では無い変化した状態のことを「異形成」と言います。HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって生じた異形成の大半(90〜95%程度)は免疫力でHPV(ヒトパピローマウイルス)を自然排除し、自然治癒しますが、一部は、軽度→中等度→高度異形成にゆっくりと進行し、やがては癌(がん)になります。途中でヒトパピローマウイルス(HPV)が消滅した場合には異形成も殆どが治癒します。

異形成は将来癌(がん)になる可能性のある病変(前癌病変)ですが癌(がん)ではありません。

異形成の程度が軽い軽度異形成は自然に治り、大部分が将来消えてしまうことが多いので通常は治療は行いません。又、高度異形成で高リスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染している場合、子宮頚癌(子宮頚がん)へ進行してしまうことがありますが全てではありません。


正常細胞が子宮頸癌になるまで

私が国立がんセンター中央病院で頂いた資料(上図)には、異形成から子宮頚癌(子宮頚がん)へ進行するのは軽度異形成では1〜2%、中等度異形成では20%程度、高度異形成では40%程度と書かれていました。

また、異形成は可逆性であるため高度異形成から軽度異形成になることもあるそうです。

これは一度組織診を行い高度異形成と診断され、定期的(2、3ヶ月に一度)組織診を受け続けることで異形細胞が採取されることと関係しています。
又、組織診で怪しい細胞・組織を採取しつづけることで無くなってしまう場合もあります。

国立がんセンター中央病院では高度異形成が一度判明した場合、「2ヶ月に一度の組織診検査を1年間続けても異形成が消えない場合は治療(手術)を行った方がいい」という考えでしたが、

別の病院では、「一度高度異形成が出てリスク型ヒトパピローマウイルス(HPV)感染がある場合は治療(手術)を行うのが通常だ」と言われました。

又、婦人科の治療指針の教科書のようなものでは、「高度異形成は稀に上皮内癌(0期の初期癌)を含む場合があるので治療(手術)を勧める」ことになっているそうです。

コルポ診・組織診で確認できるのは目で確認できる範囲の検査結果で、目に見えない部分・届かない部分・内部では進行している可能性が出てくるからです。

実際、高度異形成で手術を行い病理検査の結果で0期の癌(がん)が発見されることも珍しくないそうです。
http://indivi.net/wombs/dysplasia.html

子宮頚癌(子宮頚がん)と異形成
当サイトは子宮頚癌(子宮頚がん)の前癌病変(前がん病変)である【子宮頚部異形成】に関する情報交流サイトです
http://indivi.net/index.html


28. 中川隆 2013年6月16日 09:10:40 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6


       ∧__∧
      ( ´・ω・)∧∧  そうか・・舐めちゃったのか・・・
       /⌒ ,つ⌒ヽ)
       (___  (  __)
"''"" "'゙''` '゙ ゙゚' ''' '' ''' ゚` ゙ ゚ ゙''`


【クンニ注意!咽頭がんを誘発】
ハリウッド俳優マイケル・ダグラスもマンコなめ過ぎてが


「ビハインド・ザ・カンデラブラ(Behind the Candelabra)」でリベラーチェを演じた68歳の俳優マイケル・ダグラスは同誌のインタビューに、オーラルセックスによりパピローマウイルスが喉に感染し、クルミほどの大きさの腫瘍が喉に発生したことを告白した。

マイケル・ダグラスは前までは、喉頭がんの原因は喫煙、飲酒からではないと話していた。

驚くほど正直に記者にインタビューで答えてくれるダグラス氏であった。どうやら彼の喉頭がんは他の人間から感染するパピローマウイルスによるものだと話してくれた。そして具体的には女性器を舐めることによるオーラルセックスが原因とも告白してくれた。

三年前までは診断はものすごく深刻なものだと受け止めていた、と語る。2010年はダグラス氏にとって最悪の年であった。彼の息子の覚せい剤の所持および売買の罪で逮捕されたキャメロン・ダ­グラス(Cameron Douglas)被告(31)の禁固5­年の実刑判決、妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズの双極性障害の看病。これらのストレスから喉頭がんが発生したものだと受け止めていた。

更にこの喉頭がんが発見されるまでに9ヶ月もかかったことも明かしてくれた。ダグラス氏は歯茎の痛みと体の状態を医者に9ヶ月訴えたところで、医者はレベル4の喉頭がんだと伝えてきたそうだ。治療の過程で使われた薬によって45lbs(約20キロ)も体重が落ちた。しかし、彼は「この喉頭がんの経験が今回の映画で演じるリベラーチェを、より真実味のあるものにしてくれた」とも語ってくれた。

なんて事だ、お楽しみ行為の一つがこんなにもリスキーだったなんて。(Motor)

http://gcero.net/archives/27963078.html


末期の咽頭がんから見事生還し、俳優復帰まで果たしたマイケル・ダグラス。新作テレビ映画『Behind the Candelabra』では、ヌードになったマット・デイモンとの男同士のキスシーンをセクシーにこなすなど、体当たりの演技が大絶賛されている。

妻であるキャサリン・ゼタ=ジョーンズの双極性障害のリハビリ治療も無事終了して、ホッとしたのか、マイケルは先日受けたインタビューで、「オレがかかった咽頭がんの原因はクンニで感染したHPV(ヒトパピローマウイルス)」だと激白。「HPVに感染したら、クンニしまくるのが一番。そうすれば治る」と熱弁し、ネットで大きな話題となっている。

 ハリウッドの“ちょいワルオヤジ”のような存在だったマイケルが、末期の咽頭がんであることを発表したのは、2010年8月のこと。舌の根元にクルミほどの大きさに成長したがんが発見されたときはすでにステージ4になっており、すぐに8週間にわたる抗がん剤治療と放射線治療を開始した。食欲がなくなるため、医師は胃管などの栄養チューブを入れるよう勧めたが、マイケルは断固拒否。流動食に頼り、体重は20キロ以上落ちた。骨と皮だけの姿でフラフラ歩くマイケルのパパラッチ写真は、世間に大きな衝撃を与え、妻のキャサリンが泣きはらした目で空港を歩く姿が目撃されたこともあり、もう長くはないだろうと囁かれた。

 しかし、マイケルは11年1月16日に開催されたゴールデン・グローブ賞授賞式にキャサリンと共に出席。メディアのインタビューにもしっかりとした口調で答え、不死鳥のように蘇った。その後、体重も順調に戻り、今では6カ月おきに検査するのみで、至って元気な様子。本人いわく、「オレのかかったがんは、95%再発しないから」。どこまでも強気だ。

 マイケルが咽頭がんにかかった時、世間は、タバコとアルコールが原因に違いないと書き立てた。彼は、長年にわたり喫煙・飲酒をしており、映画『氷の微笑』が公開された直後の1992年9月には、施設に入院し30日間の集中リハビリ治療を受けたこともある。当初、リハビリはセックス依存症を治すためだと報道されたが、本人は否定し、アルコール依存を克服するためと発表。アルコールだけでなく、薬物依存の治療も受けたようだとみられており、長年にわたる荒れた生活がガンを引き起こしたといわれた。

 しかし、末期がんを克服したことで自信をつけたマイケルは、「タバコもアルコールもがんとは無関係」だと断言。がんの原因は、クンニにより感染したウイルスが原因だと明かしたのだ。

 『Behind the Candelabra』のプロモーションで、英大手新聞「ガーディアン」の取材を受けたマイケルは、インタビュアーから「長年にわたり、喫煙や飲酒してきたことを後悔しているか」と聞かれ、「ノー」ときっぱり否定。「だって、このがんはHPVが原因だから。クンニしたことで感染しちまったんだよ」と激白。咽頭がんや口腔内のがんの原因は喫煙や飲酒、声の出しすぎや、口腔内の不衛生などが発生と関係があるとされているが、マイケルはクンニのやり過ぎで感染したHPVが原因だと断言した。

 マイケルは続けて、「(覚せい剤を販売目的で所持していた)息子が投獄されたことがストレスで、引き金になったんじゃないかと心配したんだけどね。ま、原因は確実に性感染症だから。あとさ、この病にかかった時の一番の治療法は、懲りずにクンニすることなんだぜ」と、ぶっ飛んだ持論を展開。HPVを持った男性が女性をクンニしても、感染させてしまうだけで、治ることはないのではと思わず突っ込んでしまいたくなるが、マイケルは大真面目で語っていたという。

 頭頸部外科が専門のロンドン在住の医師マヘーシュ・クマーは、同紙の取材に対して、「若年層の喉頭ガン/口内のガンの患者の57%がHPV16型だったという報告がある」と述べ、「HPV16型が喉頭ガン/口内のガンの原因である言っても過言ではない」とコメント。「実は、HPV16型に感染していた、喉頭ガン/口内のガン患者の完治度は高く、治りも早いという報告もある」と証言した。

 マイケルは咽頭がんだと診断されたとき、すでにステージ4の末期であり、「1年ももたないのではないか」という空気が流れた。しかし、生存率は80%だと発表され、実際にマイケルもメキメキと回復し、見事復活を成し遂げた。末期だったのにも関わらずこれだけ治りが早いのは、クマー医師の説明するように「HPVが原因」だからなのかもしれない。

 とはいえ、クマー医師は「マイケルの咽頭ガンの原因がHPVだけだったとは考えにくい」という見解を示し、タバコの吸いすぎやアルコールの飲みすぎなども原因だろうと示唆した。また、「クンニで感染したHPVを、クンニで治す」というマイケルの持論には「驚いた」と発言。「ウイルスにはウイルスで、免疫力をあげるという意味で(HPV感染者にクンニするという意味で)言ったのだろうか。医学的には、意味不明だが」と完全に否定している。

 ネットでは、「クンニが原因で咽頭がんになるなんて、マジか!?」と半信半疑な声、「事実だとしても知りたくなかった」という声、「悲しいことだが、おそらく事実だろう」などさまざまな意見が飛び交っており、人々の関心度の高さがうかがえる。

 HPVは子宮頸がんを引き起こす原因だとされており、性交渉により感染するとして、医師たちは「無防備なセックスをしないように」と警鐘を鳴らしている。感染しても、すぐに消えてしまうものだそうだが、免疫力が低下している時やストレスでホルモンバランスが崩れている時などに感染すると、悪性化し、子宮頸ガンになってしまうことが多いとされている。

 マイケルの妻キャサリンは、今年4月に双極性障害を治療するため、2年ぶりにリハビリ施設での入院治療を受けた。ネットでは、「マイケルからクンニが原因、クンニが悪い、でもクンニすれば治る」という持論を聞かされ続けて、心が壊れてしまったのではないかという声も上がっている。「キャサリンがかわいそう」「10歳と12歳になる、年頃の子どもたちもいるのに。家でもクンニ、クンニと連呼してるんじゃないか」「離婚するんじゃないか」という意見も飛び交っており、キャサリンに同情する声が大半のようだ。

 自分の病を公にし、原因や治療についてオープンに語ることはとても勇気がいること。今回のマイケルの発言を支持する声も多い。だが、来年で70歳になるマイケルが「クンニでがんにかかった」と公言することに、違和感を覚えた人が大勢いることは紛れもない事実であり、生々しいトークはもう聞きたくないという声が多く出ている。
http://www.cyzowoman.com/2013/06/post_8854.html

「お口で奉仕していると、お口がガンになる」可能性が高いらしい


HIVとよく似た略称のHPVというウイルスがある。ヒト乳頭腫ウイルス(Human Papilloma Virus)の略称である。尖圭コンジロームと呼ばれる性感染症を引き起こす。さらに、最近では、ほとんどの子宮頸がんの原因はHPVウィルスではないかと考えられている。


HPVウィルスは、性器から性器に感染するほか、性器から口にも感染する。したがって、お口ですることが多い人は、お口がHPVウィルスに感染するリスクが高い。子宮頸がんを引き起こすウィルスである。お口の中は大丈夫なのだろうか?

スウェーデンのマルモー大学歯学部が行った研究によると、口腔性交を通じて高リスク型HPVウィルス(HPVには、インフルエンザ・ウィルスと同じように、いくつかの“型”がある)に接触する人は、口腔ガンになるリスクがかなり高いことがわかった。

この研究を指揮したカースティン・ロセンクィスト女史は、「お口でするのは避けるべきですわ」と話している。

この研究では、口腔ガンにかかっている132人の患者を320人の健康な人たちと比較した。その結果、健康者におけるHPVキャリア(保菌者)率はたったの1パーセントにすぎないのに対し、口腔ガン患者の36パーセントがHPVキャリアであることが判明した。

口腔ガンは、従来、中高年に患者の多い病気であり、喫煙や飲酒が主な発病要因だとされてきた。このことに同意しながらも、ロセンクィストさんはスウェーデンのニュースエージェンシーTTの記者にこう話した。

「しかし、最近では、若年層の間にも口腔ガンが増えてきているのです。今のところ、その理由ははっきりしていません。でも、このウィルスが原因の1つだと考えることができるでしょう」

もっとも、HPVが口腔ガンの原因になっている可能性があることを示すデータは、近年、世界各国の研究者たちから発表されている。マルモー大学歯学部の研究は、これらの先行する研究結果を追認したということになろう。

さて、筆者には口腔外科で働いている知人がいるのだが、若いのに口腔ガンになる人が増えてきているという話をついこの前、聞いたところである。

HPVが若年層における口腔ガンの原因になっているとすると、日本でも、お口ですることが多い人たちは、口腔ガンにかかるリスクが高いことになる。特に、お口で奉仕することを職業としている女性たちは大丈夫なのだろうか?

いや実を言うと、日本でもそのデータが出されている。日経BPが提供しているMedWaveというサイトに次のような記事が出ている(日付は2年も前の2003.12.8)。なお、下記の研究では、あくまで“オーラルサービス”とHPV感染の関連を調べている。口腔ガンとの関連を調べたわけではない。


【性感染症学会速報】
オーラルサービス提供する性風俗従事女性の3割に咽頭のHPV感染

 口腔を用いた性風俗サービス(オーラルサービス)を提供する性風俗従事女性171人を対象として、ヒトパピロマウイルス(HPV)の感染を調べたところ、約3割の女性で咽頭部のHPV感染が確認された。

全体の約22%の女性では子宮頚部と咽頭の双方にHPV感染が見られたが、同じ型のウイルスによる感染は少なく、咽頭については性風俗サービスを提供した客から感染した可能性があるという。 金沢大学医学部保健学科の笹川寿之氏が、12月6日の一般口演「HPV」で明らかにした。

 笹川氏らの研究グループは、 2002年8月と2003年2月に共同研究医療機関を受診した18歳から38歳までのオーラルサービスを行う性風俗従事女性のうち、同意を得た171人の咽頭と子宮頚部の擦過細胞を採取した。このうち27人は6カ月の間隔で2度検体を採取し、持続感染の有無について調べた。

 DNAチップを用いて採取した検体のHPVウイルス検出と型の同定を行ったところ、咽頭の感染率は28%、子宮頚部の感染率は56%だった。両部位に同時感染している対象者も22%おり、69%がいずれかの部位に感染していた。(後略)


咽頭にHPVが感染している性風俗従事女性が口腔ガンになるかどうかはともかく、彼女らのサービスを受けた男性がHPVをもらうリスクはかなり高そうだ。HPVをもらった男性は、大切な女性をHPVに感染させてしまうかもしれない。

そしてその大切な女性がガンになるかもしれない。口腔ガンになる可能性はもとより、子宮頸ガンになる可能性が高い。肛門ガンなどもHPVが大きな原因の1つだと言われている。
http://rate.livedoor.biz/archives/50106293.html


オーラルセックスがガンの原因に 英

fellatio_cancer.jpg【Straitstimes】この度、英国の科学者らが行った研究によると、オーラルセックスが口腔ガン発現の原因となる可能性が明らかになったとのこと。

研究団の発表によれば、これまでも性的交渉によるパピローマウィルス(腫瘍性ウィルス)感染で子宮頸ガンが発現するという可能性は示唆されてきたものの、この研究により性的交渉だけでなく、オーラルセックスによって口腔内にガン性の腫瘍性ウィルスが感染し、口腔癌発現のきっかけとなる可能性が明らかになったという。

また今回の研究にあたっては、ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、キューバ、スーダン他多くの国々から集められた1,600人の口腔ガン患者、更に1,700人以上の健康な人々を研究対象として調査した結果、オーラルセックス(フェラチオ、クンニリングス)の経験がある被験者はオーラルセックスの経験がない被験者よりも、HPV16と呼ばれる腫瘍性ウィルスの保有率が三倍以上高い事が明らかになったため、オーラルセックスが腫瘍性ウィルスの感染経路となっていると結論づけたのである。

研究に当たった細菌学者のラファエル・ヴィシディ博士は今回の研究によりオーラルセックスと腫瘍ウィルスの関係性が立証されたと語る。「これは非常に重大な発見だと思います。十分に納得し得る結果だと思いますね。」

またこれまで口腔癌の原因はその75〜90%がタバコや飲酒によるものとされている。重度のタバコと飲酒依存者は口腔癌発現率が非常に高いとのこと。
http://x51.org/x/04/02/2658.php

オーラルセックスと口腔咽頭がん・HPVウィルス感染 2007年 05月 11日

咽頭癌と、ヒトパピローマウィルス(HPV)感染、オーラルセックスと関連があることは次第に知られるようになってきた。より確実なエビデンスがNew Engl J med.で紹介されている。

日本の口腔がん・咽頭がんは罹患率、死亡率は、ともに男性のほうが高く、女性の約3倍。死亡率の年次推移は、1960年から2000年まで増加傾向


例のHPVワクチンとの関係が今後注目されるようである。


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HPVの性感染はすべての頚部がんの実質的原因となる(下記NEJM論文から)。

 分子学的なエビデンスから、HPV、特にHPV-16の役割が支持され、頭頸部の扁平上皮がんのある一群でも病因となりえるという。

 頭頸部全扁平上皮がんの発がん性HPVDNAの存在は約26%だが、分子学的なエビデスンスは厳格で、一致性のあるもので、viral integrationとウィルス性の発がん遺伝子E6 と E7) の発現が示されている。

HPVと頚部癌の相関は高リスク性行為とHPV被爆・感染はほかのHPV原因のリスク増加をもたらすというあらたなるエビデンスが報告された。


Case–Control Study of Human Papillomavirus and Oropharyngeal Cancer
New Engl J Med. Volume 356:1944-1956 May 10, 2007 Number 19

HPV口腔内感染と口腔内咽頭癌の強い相関のpersuasive evidenceがもたらされた。性行為により口腔内へのウィルスが広がるということが示される。


生涯膣性行為パートナー数(26以上)は口腔咽頭癌と相関

(オッズ比 3.1; 95% CI 1.5 〜 6.5)
生涯オーラルセックスパートナー数(6以上)は口腔咽頭癌と相関
(オッズ比 3.4; 95% CI, 1.3 〜 8.8)

生涯膣性行為パートナー数、生涯オーラルセックスパートナー数の相関性が高い。
(P values for trend, 0.002 and 0.009, respectively)

口腔咽頭癌の相関

口腔HPVタイプ(HPV-16)とのオッズ比 14.6 95%CI 6.3-36.6)
HPV-16の37種類どれかとの相関オッズ比:12.3; 95% CI, 5.4 - 26.4)
HPV-16 L1 カプシド蛋白とのオッズ比:32.2; 95% CI, 14.6 - 71.3


HPV-16DNA検出は100のパラフィン包埋腫瘍切片の72%

HPV-16のoncoprotein E6、E7のいずれか陽性患者は癌の64%で血清陽性

HPV-16 L1 血清学的所見は重度喫煙歴やアルコール歴と相関がある(オッズ比 19.4 95%CI 3.3-113.9)で、たばこ・アルコール歴いずれもない場合はオッズ比33.6(95%CI 13.3-84.8)。たばこ・アルコール歴にかかわらず口腔HPV-16感染との相関が同様である。

故に、たばこ、アルコール、両者ともHPVと口腔咽頭癌への関連を強くするものではなかった。


口とりというオーラルセックスのは江戸時代からあったようだが、さほど盛んであったとは思えない行為が一般的になったのはアダルトビデオのためか?

USでは1973年以来扁桃および舌根のがんが増加増加し、十代のオーラルセックスの増加がこの原因として考えられるとのこと

HPV-16感染の予防にワクチンが有効なら今後アメリカではこの病気の減少がみられることだろう。


アメリカではculture warの様相を呈しているとのことでなかなか難しい局面もあるようである。
頸部癌の70%の原因とされるHPV種の感染予防に有効であるGW社のCervarixの導入に関してもCDCで11歳・12歳以上のワクチン接種推奨しているが、なかなか州によっては難しい問題を含むようである。
http://intmed.exblog.jp/5566719

舐め犬物語 クンニと性感染症(性病)

クンニだけでも性感染症にかかるって知っていましたか?

性感染症(性病とは今は言いません)は特別な人がかかる特別な恥ずかしい病気ではなく、誰でもが感染する普通の病気だそうです。

まったく健康に過ごしている普通の20代30代の男女の5%が知らないうちにクラミジアに感染しているというデータもあります。
またこの日本では、一日に3.7人がHIVに感染しています。
こちら⇒http://redribbon.yahoo.co.jp/know/03.html

その理由はオーラルセックスの普及。
フェラチオとクンニが一般的になったから性感染症が増加しているのです。


もう一度書きます。

クンニは性感染症を増加させる原因のひとつです。

だから、インターネットなどでパートナーを見つける際には、とっても気をつけなくてはいけません。


私は、この舐め犬物語が存在することで、性感染症が増加している、なんていうことは絶対に避けたい!!
と思っています。
ですから、ここでみなさんに正しい知識を手に入れて欲しいと思います。

クンニに関する性感染症のポイントをまとめると・・・・

■男性は

愛液が口の中に入ってきます。相手を慎重に選ばないと感染しますよ。

@クンニをする相手を選ぶとき、「セックスフレンド」がいたり、「出会いサイトでSEXしている」女性は、感染している可能性が高いといえます。会う前に「セックスフレンドがいますか?」とか「出会いサイトでHしたことありますか」とメールで質問をして必ず確かめましょう。女性は感染しても男性よりも自覚症状がありません。気をつけてください。
もちろん検査をしている女性なら大丈夫です。

A会った後、相手の性器と周辺をよく見ます。赤い発疹や水ぶくれがあるようならヘルペスの可能性あります。膣口に米粒のようなイボがあれば尖形コンジロームの可能性。また、異臭がしたら淋病の可能性があります。絶対に舐めないように!
自覚が無いのがほとんどですから、正直に「ごめんなさい。・・・・だから舐められない」と伝えましょう。相手に教えてあげるのが本当の親切です。
写真はこちら⇒http://www.takahashi-clinic.msn.gr.jp/senmon/std.html

B風俗でコンドームなしでフェラチオしてもらうとかなりの確率で感染します。風俗へは行かないほうがイイですね。もしウミとかかゆみを感じたらすぐに病院へ。

C「生で入れてもいいよ」「中で出して」こんな風に言われたらどうしますか?理性を保っていられるでしょうか?
こういう女性はあなたの他にも同じような行為をしている可能性が高いといえます。つまり、性感染症を持っていてもなんら不思議でないのです。相手の女性に「感染させちゃえ」なんていう悪意はないでしょう。ただ、意識が低いのです。
感染者と性交渉を持てばかなりの確率で感染することを忘れてはいけません。

Dフェラチオも同様です。「舐めてあげる」「おちんちん舐めさせて」と言われて拒否できる男性は少ないでしょう。
生挿入と同じようにゴムなしのフェラチオは相手が感染者であれば感染してしまうことを頭に入れておいてください。


■女性は
クンニのみでも性感染症になる危険はあります。
しかも、性感染症は男性よりも女性に大きなダメージを与えます。
不妊症や子宮外妊娠の原因になります。

クンニだけではなく、SEXやフェラチオをしたときも危険です。舐め犬と出会ってSEXやフェラチオをせがまれたり、自分がしたくなってしまうこともあるかと思います。その場合は以下のことに気をつけましょう。

@クラミジアはほとんど自覚症状がない。
クラミジアの潜伏期間は1〜3週間です。男性は症状が出ても軽い尿道炎くらいです。
でも、女性は子宮頚管炎になり、腹膜炎・流産・不妊症の原因になります。
クンニによって、男性は咽頭感染(のどから感染すること)します。
その男性にクンニされると、女性もクラミジアに感染します。
淋病もクンニやフェラチオから感染します。
女性の場合は、ほとんど自覚しないまま病気は進行するので治療が遅れ、取り返しが付かないことになります。


A相手を見極める
一般的に感染している男女の割合は5%です。20人に一人です。
正直なところ、このホームページの掲示板で募集している男性は、一般的な男性よりも感染している確率が高いでしょう。
だから、女性のあなたにはまず、今のパートナーにクンニしてもらうことを強く勧めます。
こちらに方法と体験談を書いています。
⇒パートナーにクンニをしてもらう方法

また、相手と出会ったら性器を観察しましょう。
⇒感染したペニスの画像(高橋クリニック)

Bコンドームなしでフェラチオはしない。
フェラチオは口内に小さな傷がつきやすいので相手が感染者であれば、感染する確率がとても高いです。
もし、相手が感染していないと確信できればもちろんしてあげて構いません。また、感染してもいい、という覚悟があればするのはあなたの自由です。

CコンドームなしでSEXはしない。
上と同じです。安全日だから、ピルを飲んでいるからといって、コンドームなしでの挿入は性感染症に無防備になります。性感染症は珍しいものではないことを忘れてはいけません。もし、あなたが感染していることに気がつかなければ、夫や恋人に病気を撒き散らすことになってしまいます。

D感染しても女性はほとんど症状がありません。あなたの彼氏や夫は一度風俗に行ったことがあるかもしれません。もしそうであればあなたも感染しているかもしれません。定期的に婦人科検診を受けましょう。おりものが異臭がしたり、黄緑色だったり、ウミが出たり、強いかゆみがある場合は、放っておかないで婦人科へ!子供が産めない体になりますよ!
http://mastershun.fc2web.com/for_safe.html

フェラチオと咽頭ガン フェラチオをしたり精液をのんだりすることで、咽頭ガンのリスクが高くなるという噂を聞いたことがあるでしょうか?

今日はこの噂の真偽についてです。


この噂は、2年ほど前のアメリカの医学研究所の発表が元になっています。
ジョンズ・ホプキンス大学という、アメリカではハーバードと1、2を争う医学の名門校ですね。

かなりの権威なので、信憑性はかなり高いと言えるでしょう。

研究内容は咽頭ガン患者と健常者を比較したもので、内容を簡単に言うと「HPV(ヒトパピローマウイルス)が咽頭ガンのリスクを高めている」ということです。

HPVにはいくつもの型があって、そのいくつかが子宮頸ガンのリスクを飛躍的に高めることはかなり有名ですよね。

このことを知っていれば、一部のHPVが咽頭ガンのリスクも高めると発表されても「それは想定される内容だ」としか思いません。

そして「やっぱりHPVをはじめとする性病は怖いから、感染しないように気をつけよう」と思っておしまいです。

ところが、これについて「オーラルセックスでガンに感染する」というような表現で一部のマスコミが発表したせいで、知識のない人がそれを見て、そのまま「フェラは咽頭ガンになる!」と思い込み、そのまま噂が一人歩きしていった…ということです。

もともとマスコミはついつい読みたくなるように表現するものですから、そのままを信じるのは危険です。

もちろん記事の中ではちゃんとHPVについて書かれていたと思いますが、知識のない人はHPVの存在自体知りませんから読んでも分からないでしょうし、中にはタイトルだけを見て信じてしまった人もいるでしょう。


当然のことながら、HPVに感染していない人同士がフェラしたところでHPVは感染しませんから、発ガンリスクには影響がありません。

あくまでも

「フェラする」→「HPVの感染リスクが高まる」→「発ガンリスクも高まる」

という話なんですね。大事なのはHPVに感染しないように気をつけることであって、フェラの回数を減らすということではありません。

もちろん、性病にさえかかっていなければ、精液を飲んでも特にリスクはありません。(気管に入ってむせるとかのリスクはありますが。笑)


ただ、フェラが流行したことで性病が広まったのも否定できません。
セックスは怖いけど口でなら…と安易にする人は多いですよね。
特に風俗などだと、生でフェラするようなところが多いです。

こうなると性病は感染し放題ですからね。
風俗に1度でも行ったことがある人は、その時点で何らかの性病の感染を疑ったほうがいいです。

ちなみに、HPV以外にも淋病やクラミジアも咽頭感染します。
例えばクラミジアに感染した場合、HIVの感染リスクは5倍以上に跳ね上がりますよね。

そして、クラミジアの感染確率は30%以上とも50%以上とも言われており、生でしたらかなりの確率で感染すると思ってもらって構いません。
つまり、HIV感染のフリーパスを手に入れるようなものなんですね(笑)

クラミジア、淋病、HPVといった感染しやすい性病は、本人が気づいていないだけで、かなりの人数が感染しています。

通常の健康診断や献血などではひっかかりませんので、それ専用の検査を受けるまでは分からないままです。

クラミジアの検査をして「陰性」でも、淋病やHIVも陰性とは限らないんですね。

サイドバーに性病検査キットのリンクがありますが、6つとか8つとかでセットになっているのはそういう意味なんです。

可能性が高いものをひとまとめにして検査しないと意味が無いんですね。

HIVだけ検査して安心しても、フリーパスになるような性病を持った状態でセックスしていけば、感染リスクは非常に高いですからね。


なお、風俗が怖いのも複数の性病が存在するからです。

例えばAという性病が20%の確率だとしたら、5回に1回は感染しますよね。

でも、性病はたくさんあるので、B,C,Dがそれぞれ10%なら、全部で50%の確率になってしまいます。

単純に足すことはできませんが、性病の数だけリスクが高まることは分かってもらえると思います。

淋病、HPV、梅毒、ウイルス肝炎、HIV、尖形コンジローマ、トリコモナス、T細胞白血病、軟性下疳…などなど、他にも性病はたくさんありますし、風俗にはそれらほぼ全ての性病が混在している状態ですから、いかに危険性が高いかが分かると思います。

まぁ本人がリスクを承知で行く分は全然構わないと思いますが、恋人や夫婦間で感染させられてはたまったものではないですから、パートナーがそういうことをしている場合はくれぐれも注意してください。


というわけで、フェラがいいとか悪いとかいう安易な問題ではなくて、根本は性病に気をつけるべきだということです。

お互い初めての相手でない限りはそういったリスクがあることを肝に銘じてセックスするようにしたいですね。
もちろん、相手の怪しい動向にもちゃんと目を見張るようにしておきましょう(笑)
http://kyouyablog.blog105.fc2.com/blog-entry-367.html


29. 2013年6月16日 16:03:24 : Fp8YFTlQXs
私の経験だけど、誰にも読まれもしない無駄を長々と垂れ流す人と、他に誰も書き込まないのに何処までもただひとりで延々と我流の論を書き耽る人って大体ロクナ者じゃない。


30. 中川隆 2013年6月17日 11:25:22 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

阿修羅はメモ帳として文章の保存に使うのに便利なのさ

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不要な治療を避け、天寿を全うする前立腺がんの待機療法

定期的に血液検査を行いがんの増殖を予測、治療を施さずにがんと共存する方法

90年代後半からPSA(前立腺特異抗原)検査が普及し、ごく早期のがんが見つかる患者が増えている。

早くから治療を始めることができるという利点の一方で、以前であればがんが見つからずに天寿を全うできた可能性のある患者が、早期のがんが発見されてしまったばかりに、体に負担のかかる治療を受けなければならないという矛盾が生じている。

こうした問題に対応し、登場したのが、前立腺がんの待機療法である。

血中のPSA値の動きを注意深く見守り、可能な限り無治療で経過を観察する方法だ。

手術や放射線のような治療をすれば、性機能障害や尿失禁などの副作用が心配される。

待機療法では、こうした副作用の心配がないのが大きな利点だ。
血液検査で経過を観察して進行を見極め

写真

前立腺がん検診で発見された早期がん患者にぜひ知ってもらいたい情報がある。このような早期がんはあわてて治療しないことだ。ひょっとすると無用な治療かもしれないからだ。ただちに治療せず、当面は経過を観察していくという新しい形の治療が最近になって始まっている。待機療法と呼ばれる治療だ。腫瘍が増大すれば治療するが、顕著な変化が見られないときは経過観察を続ける。その結果、無治療のまま天寿を全うしてもらうという患者サイドに立った治療法だ。

「日本で待機療法が生まれた背景には、近年、年を追うごとに急増している検診による早期前立腺がんの発見があります」

と指摘するのは東京厚生年金病院泌尿器科部長の赤倉功一郎さんだ。

検診ではPSA検査と針生検によってがん細胞が確認されるため、ほとんどの患者は手術による切除や放射線治療、あるいは内分泌療法(ホルモン療法)を受ける。しかし、検診で発見された早期がんの中には、治療を必要としないものが少なくない。しかし、検診によってがん細胞が確認されたほとんどの患者になんらかの治療が勧められる。事前に、あらかじめ治療が必要な早期がんと、治療が不要な早期がんを明確に区別できないからだ。

[前立腺がんに対する針生検]
図:前立腺がんに対する針生検
直腸壁(1)か会陰(2)のどちらか一方から6〜12本の針を前立腺に刺し入れ、採取した組織を顕微鏡で調べてがん細胞の有無を確認する

手術は勃起不全(インポテンス)や尿失禁(尿漏れ)を患者にもたらし、放射線治療は直腸炎や下血、尿道狭窄、インポテンス、尿失禁などの障害を招くことがある。さらにホルモン療法は性欲減退やインポテンス、浮腫、発熱、女性化乳房などの副作用を伴う。患者の多くがそれでもあえて治療を受けるのは、それがすべての早期がんに必要であると説得されるからだ。

患者の側にしてみれば、がんが発見されたこと自体、衝撃的だ。しかし、実は治療が不要な早期がんも少なくないという事実は、患者の気持ちをさらに波立たせるのに十分といえるだろう。

「検診による早期がんの発見の急増は、いいことばかりではありません。それによって本来、治療が必要のない早期がんを治療し、障害や副作用からQOL(生活の質)の低下を招く患者さんもいます。そうした現実を克服するための治療法として登場してきたのが待機療法なのです」(赤倉さん)

[針生検に使用する器具]
写真:針生検に使用する器具
(写真はBIOPTYTM バード社製)

[超音波検査に使用するプローベ]
写真:超音波検査に使用するプローベ
直腸へ挿入した発信器(プローベ)から前立腺に超音波を当て、その中を映し出すことでがんの有無を確認する
治療の必要ない潜在がんを判別して過剰な治療を行わない

では、前立腺がん検診で発見されても、治療が必要のない早期がんとはなんだろうか。専門的にはラテントがんと呼ばれる、潜在がんである。

「ラテントがん、すなわち潜在がんはがん以外の原因で亡くなった人を解剖したときに、初めて発見される微小がんのことです。当然、存命中は前立腺がんが発病していないから、がんの症状も現れていないし、本人もがんであったことなど気づいていません」(赤倉さん)

潜在がんの頻度は非常に高い。50歳を超える男性の20パーセントが有し、歳を重ねるごとに増えていき、80歳以上の男性の35〜45パーセントが潜在がんを持っている。

前立腺の潜在がんが検診で発見されるようになったのは、ひとえにPSA検査の開発と普及によるものといえる。

PSA検査は前立腺がんから分泌され、血液中に流出した前立腺特異抗原(PSA)という糖タンパクを測定し、がんの有無や進行度などの診断に役立つ腫瘍マーカー検査の一つだ。

「PSA検査は非常に感度が高いことから、潜在がんのような微小がんの存在が推測可能となり、針生検による確認ができるようになったのです」(赤倉さん)

しかし、そもそも潜在がんは、病気としてのがんを発病させることはない。従って、潜在がんへの治療はすべて過剰治療となり、検診で発見されたそれへの治療はすべて患者にとって不要な負担なのである。
http://www.gsic.jp/cancer/cc_14/ysc01/

前立腺がんにおける待機療法の適応対象

[がんの悪性度を見るグリソン分類]
図:がんの悪性度を見るグリソン分類
生検で採取した細胞を顕微鏡で見て判定し、構造と増殖パターンにより5段階に分類する。これをもとにグリソンスコア(2〜10までの9段階)を算出し、治療方針を決める。点数が高いほど悪性度は高くなる

前立腺がんの待機療法は、検診で発見された早期がんが潜在がんか否かを判別する治療法といえる。ただし、すべての早期がんが待機療法の対象となるわけではない。

「直腸指診や超音波検査で確認することはなかったものの、PSA検査の値が正常範囲の4を超え、針生検によってがん細胞を確認できた早期がんが待機療法の対象となります。TNM分類による臨床病期でT1cに該当する早期がんです」(赤倉さん)

直腸指診は指を肛門から直腸へ挿入し、直腸に隣接する前立腺への指の感触によってがんの有無を診断する方法だ。超音波検査は、直腸へ挿入した発信器(プローベ)から前立腺に超音波を当て、その中を映し出すことでがんの有無を確認する検査である。一方、前立腺がんに対する針生検は、直腸壁か会陰のどちらか一方から6〜12本の針を前立腺に刺し入れ、採取した組織を顕微鏡で調べてがん細胞の有無を確認する検査である。

待機療法の対象となる実際の早期がんは、もう少し厳密に限定される。次の5つの条件に該当した患者のみに、初めて待機療法を行うことになる。

(1)PSA値が4を超えるが、20以下。

(2)前立腺組織の異常構造の程度からがんの悪性度を診るグリソンスコアが6以下。

(3)針生検でがん細胞の見つかる針(陽性コア)が2本以下。

(4)陽性コアの中のがんの占める割合が50パーセント以下。

「なぜここまで待機療法の対象を厳密に限定するのかというと、診断直後に手術等の積極的治療の機会を逃し、がん死を招くリスクが当然あるからです」(赤倉さん)

待機療法を受ける患者も、もちろん同じようなリスクを負うことになるので、そのことは十分にインフォームド・コンセントしてから始めるのが原則である。

[早期前立腺がんの治療法]
図:早期前立腺がんの治療法

臨床試験を受けた半数がQOLを落とさずに生活

待機療法は最初の6カ月間は2カ月ごとにPSA検査を行い、その後は3カ月ごとにPSA値を調べていく。同時に、測定したPSA値をもとに、PSA値が2倍になるのに要すると推定される時間(PSA倍加時間)を計算する。

PSA値が2倍になるまでの時間の算出は、がんの悪性度をはかる目安となる。PSAの増加とがんの分裂・増殖スピードは相関しているから、PSA値が2倍になるまでの時間が長いほどがんの悪性度は低く、その時間が短いほどがんの悪性度は高いと判別できる。6カ月ごとに直近の1年間と、全観察期間の2種類のPSA倍加時間を算出する。

待機療法の継続か中止(=治療開始)か、その判断基準は2年だ。

「PSA値が2倍になるまでの時間が2年以下ならば、がんの分裂・増殖のスピードは速く、悪性度の高いがんと判断し、ただちに手術等の治療を受けるように勧めます。しかし、その時間が2年以上ならば、がんの分裂・増殖のスピードは緩やかで、悪性度の低いがんと判断し、無治療のまま経過観察を続行するのです」(赤倉さん)

日本の待機療法のパイオニアである香川医科大学教授の筧善行さんが行ったパイロットスタディでは、50人の早期前立腺がん患者が待機療法を受けた。

2000〜20001年の間にスタートし、最初の6カ月間にPSA値が2倍になるまでの時間が2年以下となり、ただちに治療を受けたのは8人(16パーセント)だった。残りの患者は待機療法を続行し、現在も経過観察のみで過ごしている。

驚くのはPSA値が2倍になるまでの時間が10年以上に達する患者が、50人中25人にのぼったことだ。通常なら早期がんの診断直後、ただちに手術や放射線治療などを受けたはずの患者の半数が、一抹の不安を感じることもなく無治療のまま過ごしている。ほとんどPSA値も上がらず、腫瘍の増大も認められないからだ。待機療法の優れた有効性を予兆させる結果といえるだろう。

パイロットスタディに続き、2002年から200人の早期前立腺がん患者を対象とした待機療法の臨床試験もスタートした。

「待機療法が受けられる患者の選択基準や、継続・中止の適正な基準を確立するのが目的です。ほかに待機療法を受けた患者と受けずに積極的治療を選んだ患者のQOLや無病生存期間、生存期間などを長期に比較検討し、待機療法の有効性を明らかにすることも、臨床試験の目的として掲げられています」(赤倉さん)

先述した待機療法の具体的なやり方は、この臨床試験の方法、手順に則ったものである。


無用な治療をさけ、多くの患者に恩恵をもたらす治療法

なお、前立腺がんの発生頻度は、民族間や人種間によって大きく異なっている。もっとも発生頻度が高いのはアメリカの黒人で、人口10万人あたり(以下同)67〜77人にのぼる。アメリカの白人は36〜45人、南米のコロンビア人は20人と二桁台だが、日本人は5人と一桁台の発生率にとどまる。黒人や白人と比べると、中国人や韓国人、日本人などの黄色人種は発生頻度が極端に低い。

一方、潜在がんの発生頻度は民族間、人種間に大きな有意差はなく、20パーセント前後であることが知られている。従って、前立腺がんの中で占める潜在がんの比率は、発生頻度の低い国ほど高くなる。

つまり、前立腺がん検診で発見される潜在がんは、欧米より日本のほうが圧倒的に多い。だからこそ日本人の前立腺がん患者にとって、無用な治療を回避できる待機療法は、欧米と比べられないほど大きなメリットがあるといえるだろう。

前立腺がんの待機療法は、ようやく始まったばかりの新たな治療法だ。いまは右のわずかな病院でしか行われていないが、きわめて大きなメリットを患者にもたらすことから、広く普及していくにちがいない。早急な普及が強く望まれている。

[前立腺がんの待機療法を行っている病院]
・北海道大学医学部付属病院泌尿器科
・札幌厚生病院泌尿器科
・秋田大学医学部付属病院泌尿器科
・千葉大学医学部付属病院泌尿器科
・東京厚生年金病院泌尿器科
・国立がんセンター中央病院泌尿器科
・群馬県立がんセンター泌尿器科
・京都大学医学部付属病院泌尿器科
・大阪府立成人病センター泌尿器科
・倉敷中央病院泌尿器科
・香川医科大学付属病院泌尿器科
・四国がんセンター泌尿器科
http://www.gsic.jp/cancer/cc_14/ysc01/02.html


31. 中川隆 2013年6月23日 23:28:39 : 3bF/xW6Ehzs4I : W18zBTaIM6

医者に聞いても分からない「治るがん」と「治らないがん」「死ぬがん」と「死なないがん」ここが分かれ目です

2013年06月23日(日) 週刊現代  :現代ビジネス


 進行がんで発見されても完治する人もいれば、早期に発見されたのに死に至る人もいる。がんの大きさだけでは分からない境界線はどこにあるのか。医者はなぜ真実を語ってくれないのだろうか。

■結果は最初から決まっている

 毎年70万人が新たにがんにかかり、35万人ががんで死んでいる。治療技術は日々進歩し、新薬や新たな治療法が開発されているものの、人類ががんを克服するには程遠い。

 そもそも、最新治療を尽くしたのに亡くなってしまう人が大勢いる一方で、治療を拒否したのに生き続ける人もいる。いったい、なぜそのようなことが起こるのか。じつは、これには患者が知らない「がんの特性」が関わっているという。

「治るか治らないかは、発見されたときの大きさには必ずしも関係なく、発生したときから持っているがん細胞の性質で決まっているのです」

 そう話すのは、元消化器外科医で現在は日の出ヶ丘病院のホスピス医である小野寺時夫医師だ。これまでに5000人以上のがん患者を治療し、2500人以上のがん死に接する中で、このような結論に至ったという。小野寺医師が続ける。

「ゆっくりと大きくなるが、周囲の組織に浸潤することも転移することもない"のんびり型"と、小さいうちから浸潤や転移をする"せっかち型"があるのです。のんびり型は放置しても症状も出にくく、命とりにもならないのですが、せっかち型は、早い時期から浸潤や転移を起こしているので治療をしても治癒することがなく、残念ながら長生きもできない。

 さらに言えば、せっかち型を手術するとより悪性度が高まって、急速に再発進行して命とりになることがある。これは、私自身、外科医時代に何度も経験しています。1cmほどのすい臓がんを発見された患者さんがいました。私がそれを切除し、長生きすることを期待していたのですが、再発し、9ヵ月後に亡くなってしまったのです。手術をしなければ、もう少し長く生きられたかもしれません。

 手術をして完治するのは、のんびり型がほとんどなのです。これは極端な例ですが、70歳の女性で乳がんが見つかった方がいました。外科医からは手術を勧められたのですが、『もうこの年だし、手術はしません』と決断された。その後、少しずつがんは大きくなっていったのですが、結局、何も治療はせずに92歳まで生きて、彼女は老衰で亡くなったのです」

■患者には説明しない

 最初から治るか治らないか決まっているのであれば説明してほしいし、逆に手術で悪化してしまうのであれば無駄な治療はしてほしくない。でも、医者からはそんな話、聞いたこともない―そう憤る人も多いだろう。しかし、残念ながらいまのところ、がんの性質を最初に調べる術がなく、医者にもそれが「のんびり型」か「せっかち型」かすぐには分からないのだという。

「のんびり型かせっかち型かを見分けるには、数ヵ月から何年か、経過を見るしかないのです。放っておいて、あまり大きくならず転移もしなければのんびり型で、浸潤や転移を起こせばせっかち型ということ。結果論で判断するしかないのです。

 さらにやっかいなことに、最初はのんびり型でも、5~20年経過したあとに何らかの影響で急にせっかち型に変質することもある。急いで手術する必要のないがんも切除していると思いますが、医者も経過してみないと分からないから、患者さんには説明できないのです」(小野寺医師)

 患者にとっても、がんが身体の中にあると分かっている状態で、「のんびり型かもしれないからしばらく放置しよう」と思うか、転移を恐れてすぐに手術を希望するかは分かれるところだろう。

 一般にがんの進行度は、がんの大きさや転移の状態をもとにした「ステージ」で表される。T~Wの大きく4段階あり、Ąは早期、Ľに近づくほど進行がんとなる。たとえばステージTの胃がんの場合、5年生存率は約99%。がんの場合、例外はあるが治療後5年再発しなければ治ったとみなされることが多いので、ほとんどの人が助かることになる。

■数字を信じてはいけない

 この「ステージ」によって「治るがん、治らないがん」「死ぬがん、死なないがん」がある程度見極められるようにも思うが、ことはそう単純でもない。

 5年生存率というのは、同じ病状の患者が発症5年後にどの程度生存しているかの統計を取って示したもので、患者一人ひとりを見た場合、自分が99%の確率で治るというものではないからだ。

「医者は、5年生存率の数字を出して患者さんに説明することが多いですが、実際はその医者の経験によっても予後は大きく異なってきます。一般的に言われている数値だけで決められるものではない。医者の経験によって、見立ても変わってくるのです」

 都立駒込病院名誉院長の森武生医師はこう話す。たとえば、ステージVbの直腸がんの場合、5年生存率は欧米では30%程度。だが、これまでに5000例以上の手術を受け持ってきた森医師の実績だと、5年生存率は60%を超える。逆に考えると、経験が浅い医者が手術を行えば、5年生存率はさらに下がる可能性ももちろんあるというわけだ。

 患者は提示される数字にとらわれてしまいがちだが、治るか治らないかの分かれ目は医者の「経験」と「腕」にも大きく左右される。

 また、ステージだけでは表せないがんの「悪性度」というものが存在する。自治医科大学附属病院病理診断部部長の福嶋敬宜医師が解説する。

「よく『がんの顔つき』と言いますが、がん細胞を調べることで、そのがんの悪性度を知ることができます。組織の乱れ具合やほかの組織への浸潤状況、増殖のスピードなどを予測できる。評価方法はがんの種類によっても異なっており、非常に複雑なのですが、悪性度を知ることで、そのがんの予後を予測することができるのです」

 スキルス性胃がん、小細胞肺がんなどは、一般的に悪性度の高いがんとして知られるが、がんができた臓器や場所などによっても治る可能性は異なってくる。

「がんと一口に言っても、さまざまな種類がありますから、ステージの分類だけ見ていてもだめなのです。がん治療に携わる医者にも多様な知識が必要となっているのが現状です」(化学療法研究所附属病院副院長・小中千守医師)

 医者にとっても複雑ながんの性質。それをたとえば医学知識のない高齢患者に、すべて説明して理解を求めるかといえば、そうする医者は多くはいないだろう。その場合、医者は経験上、完治せずに亡くなる確率がかなり高いと知りながら、「全力で治療に当たります」としか言わないということも起きる。

 患者に説明するかどうかは別として、医者たちには治るか治らないかを判断する場合に目安にしている基準がある。「他の臓器に転移をしているか」「多数のリンパ節転移があるか」「周辺の組織に深く浸潤しているか」という3つだ。

「他の臓器に転移があっても、転移ががんのそばのリンパ節だけに限られている場合は、手術をして治るケースもあります。しかし、この3つのどれかがあるがんは、原則的にはどんな治療をしようと治ることはありません」(前出・小野寺医師)

 このように「治る、治らない」の傾向が分かっていても、患者にはそれをハッキリと告げられない理由がある。日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之医師はこう言う。

「医療というものに『絶対』はないんです。『治る』というと聞こえはいいですが、100%治るがんなんて一つもない。ステージTだって術後に再発して全身転移で亡くなってしまうこともあれば、どんなに進行したがんの患者さんであっても、自然治癒で治ることもあるのですから」

 治らないだろうという予測が外れて治るのであれば喜ばしいが、治ると思っていたのに治らなかった場合は、裁判にも発展しかねない。患者が医者を訴える事例も増えているため、患者よりも自らの保身に走る医者も増えている。前出の森医師が言う。

「生存率が97%という状態の患者さんを手術する場合でも、最近ではわざわざ『手術をしても3%の確率で死にます』という医者が増えました。

 その患者さんが3%に入るかは誰にも分かりません。それなのに医者はその数字を言い、手術をするかしないかを患者さんに選んでもらうようになっています。医者が責任を回避するような状況が生まれている。そこに、医者と患者との信頼関係は全く存在していないのです」

■医者はなぜウソをつくのか

 すい臓がんを患っている山本雅則さん(仮名・61歳)も、医者に騙されたという感情を抱いている。

「昨年の7月に、人間ドックですい臓がんが見つかりました。すでに肝臓に転移しており、ステージはWbだと医者から淡々と説明を受けた。そして、『精密検査の必要があります。検査は、ご自宅近くの病院でやったほうがいいでしょう』と言われたのです。

 自分の病状はどれほどなのか、家に帰って調べてみたら、すい臓がんのステージWbは、余命半年程度だと知ったんです。頭をハンマーで殴られたような衝撃でした」

 他の病院で検査をしたほうがいいと医者が言ったのにはわけがある。治癒が困難だと分かった患者は、病院にとっては"厄介者"になることもあるからだ。

「大病院は、治せる患者がほしいというのが本音なのです。診察を待っている患者が多く、早くケリをつけたい、完治の見込めない難しい病状の患者さんは来てほしくないのです。

 患者に向かって、『あなたはもう治りません。緩和医療の施設を紹介します』と告げる医者もいます。これは要するに、自分の手には負えないから施設を替えてほしいということを暗に言っているわけです」(日本医療コーディネーター協会代表理事で看護師の嵯峨崎泰子氏)

 もちろん、そんな医者ばかりではないし、治る見込みがどれだけ少なくても何とか患者を救おうと全力を尽くす医者も多い。ただ、そんな医者たちも、厳しい現状を患者にどう伝えるか頭を悩ませている。

「患者さんにとって、どう話すのが適切なのか、そこに正解はありません。一律にするのではなく、個別対応が必要です。自分の病気についてすべてを知っておきたいという人には、細かい病状、再発の可能性などをきちんと話したほうが良いですが、不安が強い人には、慎重にするべきです」

 こう言う前出・勝俣医師も、日々、試行錯誤しながら患者と向き合っている。

「『治らないことは分かっているけど、まだ死にたくないから先生には治ると言ってほしいんです。絶対に治してね』そうおっしゃる患者さんがいます。そこで『大丈夫です』とは言えないから苦しい。

 患者さんには、『最善を期待し、最悪に備えましょう』、そうお話しするようにしています」

 2人に1人ががんになる時代、過度に医者に頼り切ってしまうのも、最初から医者を不信の目で見るのも誤りだろう。患者自らががんを克服するという強い意志を持つこと。それが「治る、治らない」「死ぬ、死なない」の分かれ目になるのかもしれない。

「週刊現代」2013年6月22日号より
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/699.html


32. 2013年7月30日 20:27:49 : W18zBTaIM6

無害腫瘍「がんと呼ばないで」 過剰診療防止へ米研究所


検診で見つかったが、死に至らない腫瘍(しゅよう)を、「がん」と呼ぶべきではない――。

米国立がん研究所の作業部会がそんな見解をまとめ、29日付の米医師会雑誌(JAMA)に発表した。例えば乳がんの1〜2割を占める超早期がんは致死性ではないのに、「がん」という響きが患者に恐怖感を与え、別の呼び方が必要だと指摘した。

 がんには、進行が早く亡くなる可能性が高いものから、進行が遅く無害なものまで様々なタイプがある。見解は、乳がんや前立腺がん、肺がん、甲状腺がんでは、検診により過剰診断につながる例が多いと指摘。特に乳がんの「非浸潤性乳管がん(DCIS)」などは、「がん」と呼ぶにはふさわしくないとした。

 DCISは、乳管内に腫瘍がとどまっている状態で、マンモグラフィー検診の普及により見つかりやすくなった。検診率が70%台の米国では乳がん全体の約2割、30%台の日本でも約1割を占める。腫瘍部分を切除すれば完治する。

 専門家チームは、検診の普及により「がん」と呼ばれる病気の範囲が広がっており、過剰診断や、これに伴う過剰診療を防ぐための対策が必要だとしている。


33. 中川隆 2014年2月23日 14:28:36 : 3bF/xW6Ehzs4I : 2D6PkBxKqI
●医者には診せない 苦しまずに死ねる「自然な最期」

〜ベストセラー医師が明かす大往生の秘訣〜

(出典) 週刊文春 2012/03/29号 P52〜55

(ジャーナリスト) 塩田芳享   

――――――――――――――――――――――――

ベストセラー「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者・中村医師は、老人ホームで末期がんの入居者を数多く看取ってきた体験から、ある一つの確信を得るようになった。がんになっても医療を受けず、「完全放置」すれば、全く苦しむことなくあの世に逝ける――。
―――――――――――――――――――――――――
厚生労働省は二〇一二年度を「新生在宅医療・介護元年」と銘打って、在宅医療・介護の推進を呼びかける。厚労省の調査では、六割以上の人が自宅での最期を希望しながらも、実際は病院で亡くなる人が八割近い。住み慣れた我が家で最期を迎える人はわずか15%に過ぎないのだ。

二月二十五日に放送されたNHKのスペシャルドラマ『家で死ぬということ』は、住み慣れた岐阜県の旧家で最期を迎えたいと願う末期がんの老女の物語だった。しかし老女の希望は簡単に受け入れられない。東京に住む娘夫婦が入院させようと画策するからだ。「がんの末期は大変苦しいものだ。病院に入院しなければ、その苦しみには耐えられないだろう」−−東京の娘夫婦はそう危惧したのだ。

「末期のがんは苦しいもの」−そう考えている人は大変に多い。実際に、日本緩和医療学会の調べでも、がんと診断された時点で痛みを感じる人は30%に対して、末期がんの場合は75%の人が痛みを感じていると報告されている。

しかし、「がんの最期は苦しいもの」という常識に異議を唱える医師が、いま大きな注目を集めている。今年一月に『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎新書)を出版した中村仁一医師(71)だ。わずか一ヵ月半で二十六万部も売れているという。なぜ、この本が多くの読者の心を捉えたのか。それは中村医師が、自ら勤務する老人ホームのデータによって、「自然の最期は苦しまない」「死は恐いものではない」ことを実証してくれたからだ。

「私自身、六十歳でこの老人ホームに来るまでは、がんの最期は苦しいものだと考えていました。そう考えることが医療界の常識でしたし、苦しむがん患者しか診ていませんでしたから」
 
そう語る中村医師は京都大学医学部を卒業後、内科医として京都の民間病院に勤務。介護保険が始まった平成十二年から、京都にある社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所の常勤医となる。「同和園」に来るまでは中村医師も「がんの末期の痛みをとるためには、麻薬を使うのが当たり前」と考えていたという。

「病院に勤務している頃は、胃がん、直腸がん、肺がん、肝臓がんなど、色々ながんを診てきましたが、大なり小なりの差こそあれ、患者さんはみなはっきりと痛みを訴えていました。そして痛みを訴える人には必ず麻薬を使う。それが常識だったのです」

その常識が「同和園」に来て大きく覆されてゆく。実際に「同和園」では、こんなことが起こっていた。「同和園」に入居していた山川悟さん(79、以下患者はすべて仮名)が吐血し、病院に入院することになった。そして精密検査の結果、手遅れの胃がんだと判明する。しかし、山川さんは中等度以上の認知症を患っており、なおかつ七十九歳という高齢。家族は積極的治療を望まず、「同和園」で看取ってほしいと要望する。

普通なら末期のがん患者を医療体制の整っていない老人ホームに戻すことなど考えられないことだという。末期のがん患者のほとんどが激しい痛みを訴えるものと考えられているからだ。しかし、中村医師は家族が望んでいるならと、ホームで看取ることにした。だからといって成算があったわけではなかった。

◎52人全員が痛みがなかった

「このホームには麻薬をおいていなかったので、いくところまでいって、痛みが出たら病院に送ろうと考えていました」
しかしそれは杞憂に終わった。病院でなんの治療もせずにホームに戻った山川さんは、痛みを訴えるどころか、コールタールのような黒い便が普通の便に変わり、食事ももりもり食べるようになった。血液検査をしたところ、貧血も改善し、正常の域に達していった。その後も痛みが出ず、外出するなど普通の生活をすることができるまで回復したという。病院からは、余命はせいぜい二〜三ヵ月と言われた山川さんは結局、一年近くも普通の生活を続け、最後まで苦しむことなく安らかに亡くなったというのだ。

このホームに来るまで、中村医師は「最期まで痛みが出ないがん患者」がいることなど、全く念頭になかったという。山川さんのケースは偶然でなかった。こんなケースもあった。

食欲が落ち、やせてきて、胃腸の具合が思わしくないということで入院した海老原卓二さん(70)は検査の結果、進行性の胃がんで余命三ヵ月と診断された。がん性の腹膜炎を起こしていたが、がんに対して積極的治療の意思がなかった海老原さんは二週間で退院してホームに戻ってきた。痛みは全く訴えなかったが、がん性腹膜炎で腹水が増え、蛙腹がだんだんひどくなっていく。しんどがるようなら、腹水を抜かなくてはと中村医師が思っているうちに傾眠状態となり、口から一滴の水も摂ることができなくなる。その後、海老原さんは何の治療もしなかったが、最後まで痛みを訴えることなく、安らかに息を引き取ったという。驚いたことに、亡くなった時には、あの出っ張った蛙腹がぺしゃんことなり、完全に腹水が消えていたという。

「人間、生きるためには水分が必要です。口から水分を摂れなくなった海老原さんは、身体にある水分を全部使い果たして亡くなったのです。人間の自然の身体の仕組みはこんなにすごいものなのかと、感嘆しました」

中村医師が「同和園」に来て以降、最期まで痛みが出ないがん患者が十人くらい続いたという。これはもはや偶然ではない。中村医師はそう思うようになっていった。十人に共通していたことは、がんが手遅れで発見され、その後、抗がん剤や放射線などの治療をせずに、いわば、がんを「完全放置」していたことだった。これは中村医師が勧めたことではなく、本人や家族が望んだからだという。

彼らを診ていくうちに、中村医師はこのような考えに行き着く。「末期のがん患者はのたうちまわるほど苦しむと思っていたのに、十人の患者の誰一人、がんの痛みで苦しむ人がいなかった。がんが発見されるまでも痛みが出ず、その後、亡くなるまで全く苦しんでいない。がんという病気は、『完全放置』していれば、全然苦しむことはないのかもしれない」

この考えが、どれだけ正しいのか。平成十五年から平成二十二年までの間に「同和園」でがんで亡くなった人の数は五十二名。年齢とがんの種類は様々だが、驚いたことに麻薬を使うほどに痛んだケースは1例もなかったというのだ。五十二名中、ホームで最期まで看取った人は二十七名。それ以外の二十五名は病院で最期を迎えたが、彼らも痛みを訴えたから、入院したわけではない。胃や腸から大量の出血をしたり、肺炎になったり黄疸がでたりしたために、「最期は病院で」という家族の要望があったからだという。

もちろん痛みを訴えた人が、まったくいなかったというわけではない。九十九歳の女性は首に大きなしこりができたので、病院で検査したところ、どこかから転移したがんであると診断される。詳しく知るためには精密検査が必要だったが、高齢であることから、家族は治療も精密検査も望まず、ホームに戻ってきた。

その後、しこりは急に大きくなり、女性は痛みを訴えたのだが、その痛みは、冷却シートを貼るだけで治まってしまったというのだ。「がんの痛みが冷却シートぐらいで治る訳がありませんから、これはがんの痛みではなく、しこりが急速に大きくなったため、皮膚が引っ張られて、それを痛みと感じるようになったんだと思います」

以前は、がん患者が痛みを訴えたら、すぐにそれはがんの痛みと考え、麻薬を使っていたこともあったという中村医師だが、「同和園」に来て、その考えが大きく変わったという。「がんの患者が痛みを訴えると、なんでもがんの影響だと考える傾向が強いような気がします。ここに来て、そのことがよくわかるようになりました。お尻がただれて痛いという患者に麻薬を使う医師がいるほどですから。がん患者の痛みの中には、がんの影響ではないものもかなりあると私は思うようになりました」

◎病院のがん患者との違いは何か

中村医師は十六年前から「自分の死を考える集い」という市民グループを主宰している。
「いまの時代、“死”をタブー視し、遠ざけるあまり、“生″もおかしなものになっている。“自分の死”を考えることは、“死に方”を考えるのではなく、死ぬまでの“生き方”を考えることなのだ」

中村医師のこんな考えに共感した人が全国から集まってくる。なかにはがんと診断された人もいる。検査の結果、肺がんと診断された森野茂一さん(79)もそんな一人。森野さんは診断後、担当医からこう言われたという。

「八十歳なら手術はやらないが、あなたは七十九歳だから手術しよう」なぜ、一歳だけの違いで手術をするかしないかが決まるのか――。そう考えた森野さんは医師に不信感を持つようになる。そして「集い」にやってきて、中村医師の考え方に共感し、その後一切の医療との関わりを絶つことになる。手術の勧めを拒否し、肺がんを「完全放置」した森野さんはその後どうなったか。

なんと、その後四年三ヵ月間も好きな卓球を続けながら、QOL(生活の質)も全く落ちることなく、普通に生活を続けることができたというのだ。さすがに亡くなる1ヵ月前には、へたりこんで力は衰えたというが、最後まで呼吸困難もなく、痛みも全く出なかったという。しかし、亡くなる間際に問題が起きた。どこの医者にもかかっていなかった森野さんには、亡くなった後に死亡診断書を書いてくれる医師がいなかったのだ。そうした場合、「不審死」として警察が入って厄介なことになる。中村医師は森野さんに至急、往診医を探すよう助言する。八方手を尽くしてなんとか往診医を見つけるが、医療との関わりを絶ったがん患者など、普通の医師からすれば常識外だ。往診医から、「入院しろ、検査しろ、点滴しろ」と厳しく迫られたという。

当初は頑なに拒否していた森野さんだが、仕方なく一回だけ点滴注射と血液検査を受けた。そのとき、肺がんの腫瘍マーカーの数値のあまりの高さに医師は驚いたという。だが、最期まで全く痛みを訴えることもなく、苦しむこともなかった。そして、何の治療もしないことに猛反対だった子供たちが、「よくぞ、こんな穏やかな死を見せてくれた」と感謝したほど、森野さんの最期は安らかなものだったという。

前述したように、中村医師は、以前は「がんの最期は苦しむもの」が常識だと考えていた。だが、「同和園」で診た七十人以上のがん患者には、一人も麻薬が必要な人はいなかった。その違いは何なのか?実ははっきりとした違いがあった。「同和園」の人たちは、がんが手遅れで発見され、さらに高齢でほとんどの人が認知症を患っているために、抗がん剤や放射線などの治療を一切していない。

中村医師が以前勤めていた病院で診た患者は、すべて手術をした後か、抗がん剤や放射線の治療をしている人たちだった。「抗がん剤や放射線をした場合の最期が、必ず痛むかどうかはわかりません。しかし、治療をしなかった人は痛まなかったということだけは言えます」

筆者は本誌昨年九月二十九日号の「病院で死なないための『理想の看取り』」という記事で、延命治療などの医療に頼らずに「自然な最期」を迎えた人たちの事例を取り上げた。

東京・世田谷にある特別養護老人ホーム「芦花ホーム」に入居していた武藤公江さん(89)は誤嘸性(ごえんせい)肺炎を起こして救急病院に運ばれた。幸い肺炎はすぐに治まったが、その後医師から「胃ろう」をつけるよう強要される。しかし、これを夫は頑なに拒否した。認知症の妻の体に管を付けて、みじめな姿にさせたくないというのが理由だった。口から食べられないと宣告された公江さんだったが、その後、一日わずか六百キロカロリーという少量のゼリー食を夫が愛情込めて食べさせることで、一年半も元気に生き続けたのだ。息をひきとるときも、大変に安らかなものだったという。

富山県砺波市にある「ナラティブホーム」は終末期の行き場のない人を受け入れる看取りの場である。この施設では延命治療は一切しない。完全に自然な最期だ。そうすると、体はやせ衰えていくが、逆に不思議な現象が色々起こるという。認知症がよくなったり、耳が聞こえるようになったりと、医学では解明できない不思議な現象である。医療に頼らない自然な最期には、本来人間が持っている色々な力が現れてくるのだ。

◎人間には“自然緩和力”がある

そうした事例を知るまでは、筆者も、がんに限らず死ぬときは苦しいものと考えていた。だが、取材を続けていくと、「自然な最期」は驚くほど安らかなものであり、医療に頼らなくても痛みを感じないという“事実”を知るようになった。そんな例をいくつも見ていくうちに、筆者はある確信を得るようになる。

それは、人間には自分で病気を治す“自然治癒力”があるように、安らかに死んでいける力、“自然緩和力”とでも呼ぶべき力が本来備わっているのではないかということだ。このことは、来月上旬出版予定の拙著『医療に頼らない理想の最期』(日新報道刊)に詳しく書いた。

人間は本来安らかに死んでいける力を持っている――数多くのがん患者を診続けてきた中村医師も全く同じ考えを持っていると言う。「死ぬ間際、人間は飢餓状態の場合、エンドルフィンという脳内麻薬が出て気持ちの良い状態になっているのです。呼吸状態がおかしくなっている時は酸欠になりますが、あの酸欠状態の時は脳内モルヒネが出ているのです。人間が死んでいく時は、自然に放っておけば、夢うつつのまどろみの状態で気持ち良くこの世からあの世へ移行できるものなのです。人間は本来、このような力を持っていて、自然な最期は苦しいものではないんです」

だが現在、この“自然緩和力”が使われることはほとんどない。中村医師が言う。「病気ではない“死”に対して、医療が過度に介入するから、人間の本来持っている力が生かされてないのです。人間の持っている自然な力を無駄な医療が邪魔しているのです。医療の本来の役割とは、人間が持っている自然の力を最大限発揮させることなのです」

二人に一人ががんにかかり、三人に一人ががんで死ぬと言われている時代である。治療法は進化し、多種多様になっている。どの治療法を選ぶか悩む人も多いことだろう。だが、そんなときに、「何もしないで完全放置する」という選択肢もあるのではないだろうか。これだけの多くの人が、全く苦しむこともなく、安らかに亡くなっているという“事実”があるのだから。

お奨め→「がん治療のウソ」 (別冊宝島2000号)  
http://www.asyura2.com/09/iryo03/msg/822.html


34. 中川隆 2015年2月10日 12:48:22 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs

インフォームドコンセントの実態

がん:全摘出手術に迷う患者 医師から「治療拒否」同意書

毎日新聞 2015年02月10日 09時44分


「ここにサインをしてもらえますか」

 2013年8月、奈良県内にある公立病院の乳腺外来の廊下。3週間前、この病院で乳がんを告知された玲子さん(68)=仮名=は、看護師からA4判の紙1枚を渡された。

 <今後乳がんに関する□□病院での治療につき自己意思でもって一切受けないことに同意をし、転移・病状の悪化時および緩和治療などの一切の当院での治療については今後受けられないことについても同意するものである>

 今後、病院が玲子さんの乳がんに関する一切の治療を行わないことを明記した同意書だった。文書の末尾に、男性主治医の名前と押印があった。

 3週間前、右乳首からの出血が3日間続き、玲子さんはこの病院の乳腺外科を受診した。診察後、すぐに超音波検査(エコー)を受けたが、主治医は画像を見たまま、「右だけでなく、左にもがんがあります」と淡々と告げた。「両側乳がんで、全摘出手術が必要」と診断されたが、全摘出の理由や詳しい治療方針など十分なインフォームドコンセントはなかった。

 ◇方針反対の直後に

 1週間後の再診察。医師は組織検査の結果を告げると、すぐに手術の手続きを進めようとした。日取りもすでに決まっている。拙速な対応に不安を感じた玲子さんは、いったん退室。廊下で夫(68)に相談のメールを送ると、「手術はするな」と返信が届いた。夫と1時間ほどやり取りを続けたが結論は出ず、その日は手術の仮予約だけして帰宅した。

 玲子さんの手術をめぐり、夫や長女(42)、長男(38)、兄弟らが集まり家族会議を開いたが、夫だけが猛反対した。がんの告知後、夫は抗がん剤など従来のがん治療を否定する本を読んでいた。迷った玲子さんは、旧知の乳腺外科の開業医を訪ねた。セカンドオピニオンを受けるつもりではなく、ただ相談しようと思った。開業医はエコー検査後、すぐに手術はせず、経口剤によるホルモン治療で経過観察することを勧めた。

 年齢を考えれば手術は避けたいし、夫の気持ちにも添いたい。開業医の言葉が背中を押した。

 「手術を受けるのはやめようと思います」

 数日後、診察室で玲子さんは主治医に伝えた。夫の反対や、ほかの医師の診察を受けたことも話した。主治医は一瞬、驚いた様子だったが、パソコンに向き直ったまま「廊下で待つように」と言った。

看護師から同意書を渡されたのは、その直後だった。玲子さんは戸惑いながらもサインに応じるしかなかった。「看護師からは何の説明もなかった。同意書を取られる理由も理解できないまま、気がつけばサインをしていました」

 ◇病院に報告なく

 医師はなぜ同意書への署名を求めたのか。

 病院に取材を申し込むと、主治医は退職していた。

 「なぜこんな同意書を取ったのか。当然、患者さんには病院を選び、治療を受ける権利があります」。病院の広報担当者は困惑気味に話す。これまでこうした事例の報告はなかったといい、「主治医は実績のある医師だった。『手術をすれば治癒が見込めるのに、なぜしないのか』と思ったのでは。あるいは別の医師の診断結果を聞かされて腹を立てたのかもしれない。いずれにしても、気の毒なのは患者さんです」と話す。

 告知から約1年半。玲子さんは現在、相談した開業医の治療を月1回受けているが、今のところ進行の兆しはない。病のことは常に頭から離れないが、介護保険認定の審査委員を務めたり、趣味の水彩画や川柳を楽しんだりして過ごしている。

 ◇納得できぬまま

 手術をしなかった自分の選択に後悔はしたくない。一日一日を懸命に生きるだけだ。ただ、主治医の対応には今も割り切れない思いを抱えている。「あのとき、私の目を見て丁寧に説明してもらえれば、夫の反対を振り切ってでも手術したかもしれません。医師には患者の気持ちを分かってほしい。寄り添ってもらいたいのです」【三輪晴美】

◇ 日本人が生涯でがんになる確率は、今や男性の60%、女性の45%に上る(2010年調査)。実に2人に1人ががんになる時代となった。新薬や治療法の研究が進み、国もさまざまな対策を講じているが、果たして「患者が主役」のがん医療は実現しているのか。患者がより良い治療を受けるために、今、必要なことを考える。

インフォームドコンセント  

患者が納得して治療を受けるため、医師が患者に病状や治療法を十分に説明し、両者の話し合いを経て治療法を決めること。

本来は、話し合ったうえでの合意(コンセント)に重きが置かれるが、日本では医師が一方的に治療法を説明するだけ、あるいは説明後、選択は患者に任せる場合が多いのが実情とされる。


患者が治療を受ける際、主治医以外の医師に意見を求めること。

患者は、まず主治医に申し出て、検査結果などの情報を提供してもらう必要がある。

日本では2000年代以降、セカンドオピニオン外来を開設する病院が増え、制度として広く知られるようになった。近年は患者の権利として浸透しつつあるが、主治医への遠慮から「言い出しにくい」という患者もまだ多い。
http://mainichi.jp/select/news/20150210k0000e040166000c.html


35. 2015年2月10日 20:00:33 : b5JdkWvGxs

がん検診の早期発見、利益より不利益の方が多かった
 

医学総合誌MMJ(リンク)の高野聡編集長が、

『がん検診は、がんの早期発見という「利益」だけをもたらすと考えがちだが、実は不利益も伴う。』

と指摘。

がん検診の早期発見の弊害は、専門家の間ではすでに常識になっているようです。


『がん検診の利益が不利益より上回るのは、確実なのは3例だけだった』


毎日新聞2月5日(木)朝刊で同社が発行する医学雑誌編集長・高野聡の『MMJ編集長のニュースな医学』(11)『がん検診 年齢、間隔も需要』とのコラム記事では、

『受験シーズン真っ盛りだ。準備万端整え、その日を迎える人もいれば、「もっと早くから準備すればよかった」と思いながら試験に向かう人もいるだろう。

「先んずれば制す」という言葉のように、日本では早めのスタートを尊ぶ気風が強いようだ。では、「早期発見」が強調されるがん検診はどうだろう。』

『がん検診は、がんの早期発見という「利益」だけをもたらすと考えがちだが、実は不利益も伴う。』

との当然の指摘をした後で、

『現在、利益が不利益を上回る信頼できる根拠が有るのは、

乳がんのマンモグラフィー、大腸がんの便潜血検査、子宮頸がんの細胞診。』


の三つしか医学的に証明されていないと明確に書いているのです。

高野聡MMJ編集長は続けて、

『厚生労働省はこのほか、胃がんのエックス線検診、肺癌のエックス線検診・喀痰細胞診なども死亡率を下げる、として推奨する。』

と書いている。

全部合わせても早期検診が有効なのは、たったの5例である。

前立腺がんのPSA検査などは逆に利益よりも不利益が大きいとして厚生労働省が中止を勧告しているし、肺癌のCTスキャンなども有効性よりも放射線被曝の不利益が大きいとの意見まで有る。

高野編集長は、

『検診年齢や間隔も重要だ。乳がんは20代から増えるが、20〜30代の女性では擬陽性や過剰診断、放射線被曝などの問題があり不利益が上回る。』

今までの一般常識とは正反対に『がん検診は大切だが、早期発見は万能ではない。』と結論付けているのですが、・・・(がん学会などに喧嘩を吹っかけているのだろうか)これが真実ならとんでもないことですよ。

医学総合雑誌編集長の高野聡の『がんの早期発見は万能ではない』が、本物の『真実』なら、もっと速く言って欲しかった。


『今までの常識がコペルニクス的に180度引っくり返る』


前立腺がんのPSA検査程度は知っていたが、それ以外も問題だとは初めて聞いた。

『がんを理解し、向き合い方を考えることも重要だろう。』

との、最後の言葉がなんとも不気味である。

日本では大量死時代の到来で火葬場が足らない『10日待ちも』とのNHKスペシャルが真面目に報じられている昨今である。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=301068


36. 中川隆 2015年10月21日 21:26:32 : 3bF/xW6Ehzs4I : b5JdkWvGxs


初期のがん、治療すべきか―議論促す日米の研究結果

ウォール・ストリート・ジャーナル 10月21日(水)15時7分配信

 がんを治療すべきか、すべきでないかについて、議論が白熱しつつある。

 ごく小さな甲状腺がんにさえ積極的な治療を施す状況が何年も続いているが、米国と日本の有名な研究者たちは論文で、古い慣行を見直すよう勧め、多くの早期がん患者は経過をみながら待つのが効果的かもしれないと述べている。

 米国甲状腺協会の専門誌「Thyroid(甲状腺)」掲載の二つの論文によると、小さな甲状腺がんを持つ患者を検査・診察しながら見守るこの方法は「活発な監視療法」とも呼ばれ、成長したり転移したりしそうにないがんの摘出手術に代わる可能性がある。

 米国がん協会のオーティス・ブローリー最高医療責任者(CMO)は「いつも、がんは恐れる対象であり、全てのがんは悪だと教わってきた。全てのがんは手術すべきだとも教わった」と述べた。だが、今では、前立腺がん、乳がん、甲状腺がんなどいくつかのがんの初期段階に対する治療に対し、かつてないほどの疑問が持たれているという。

 内分泌学を専門とするスローン・ケタリング記念がんセンターのR・マイケル・タトル博士は、甲状腺がんと診断される人の数が米国で「非常に増えている」と述べた。タトル氏は、二つの論文の一方の主執筆者だ。

 新たな症例が年間6万件を超える状況にあって、タトル氏は早期の甲状腺がんについて、「従来の手法では、直ちに甲状腺手術を受けるよう当たり前のように勧めているが、これを見直すことが重要だ」と話す。電子版に掲載されている日本の研究結果によれば、注意しながら待つことを選んだ患者の経過は、手術を受けた患者と同程度に良好だったという。

 大半の甲状腺がんは症状がなく、無関連の検査で偶発的に判明する。通常、首の付け根の甲状腺に小塊の形で表れ、その後に生体検査と手術が続くことが多い。

 だが、一部の手術には正当な理由がないとの声も聞かれそうだ。甲状腺を切除すると疲労や体重増加といった副作用が出ることもある。そのため、手術はもっと慎重にすべきだとタトル氏は主張。「私たちは、技術が自分たちの先を行っていることに気づき始めた」と述べ、「20年前なら見つけられなかっただろう甲状腺がんが見つかっている」とした。

 タトル氏がスローン・ケタリングで数年前に設置したプログラムでは、綿密な超音波検査や医師の定期訪問を伴う経過観察という選択肢を患者に提供している。初期には医師と患者から強い抵抗もあったが、次第に受け入れられて250人の患者が参加しているという。

 甲状腺がん患者のための協会ThyCaは、観察を選択肢に入れることを支持している。だが、経過観察しながら待つことを嫌い、切除を希望する患者もいるという。

 甲状腺がんを注意深く見守るという手法は、より広範な議論の一端だ。米国では、悪影響を受けるリスクがほとんどない、がん以前の病変や初期のがんに対する治療が過剰かどうかが議論されている。

 ダートマス大学医学部のH・ギルバート・ウェルチ教授は、今年出版した著書で、害のない小さな病変の治療ついて、「私たちは行きすぎており、解決する以上に多くの問題を生み出す結果になっている」と書いている。

 一方、観察支持派も含め、一部の医師は過剰治療への反対が行きすぎることを警戒している。前立腺を専門とするカリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部内分泌科のピーター・キャロル博士は「『診断からがんという言葉を除外しよう』という人がいた。それは少し危険だと思う」と述べた。初期の患者は、がんという言葉がなければ警戒しないだろうという。

 がん協会のブローリー氏は、非浸潤性乳管がん(DCIS)が危険な侵襲性乳がんに発展しうる時期についてのデータが不足しているため、正式な実験をしたいとの意向を示した。ダナ・ファーバーがん研究所のアン・パートリッジ医師も同意見で、他機関のスタッフと実験の準備をしているという。


37. 2015年11月01日 22:33:27 : b5JdkWvGxs

日本は欧米で売れなくなった抗がん剤の在庫処分場! 2015/10/16


http://harco-f.blog.jp/archives/44732204.html
『新・晴子の今日のお話し
【プラズマパルサー】日本で、抗がん剤を使う理由は・・・


日本の医療は最先端だと思っていましたが、10年は立ち遅れています。
これは日本を出ないと気付かなかった事です。
向うの末期がんの患者さんは明るいです。
日本の末期の癌患者さんと、アメリカの違いは明るいんです。
なぜなら、治ると思っているから。
特に医療のシステムとガンの治療法が違いますね。

【癌は治らない病気だと教わるのが常識の医師】

日本では癌は治らない病気ということになっている。
日本プラズマ療法研究会の研究員で、元国立がんセンターの初代総長を務めていた島村医師が自分の患者さん6000人について、術後10年後どうなっていたか調べたそうです。
すると、驚いたことに、100%全員亡くなっていた。
そこから、島村先生は限界を感じ、療法を工夫されたそうです。


【日本で抗がん剤が使われる理由】

アメリカ食品医薬品(FDA)は、抗がん剤を禁止しています。
なぜなら、ガンを逆に多発化させるからです。
抗がん剤の正式名称は、「遺伝子合成阻害剤」。
海外ではそう呼ばれているけど、日本では呼ばれていません。
抗がん剤は、癌を多発化させるので使用を禁ずるとあるんです。
15年ほど前からです。
WHOも抗がん剤使用を自粛するように通達しています。
ところが日本では厚生労働省が通知をしていない。
役所にどうして通知しないかと問うと。
「市場在庫があるから」という答えでした。

患者は在庫を処理させられているんです。
その在庫は、日本の在庫ではなく、アメリカの在庫です。
抗がん剤の特許はアメリカ企業で、アメリカで売れなくなったので日本に流しています。』

日本のガンビジネスは、世界的に見ても最凶最悪の醜悪なビジネスです。
ガン患者に、絶望と不安と激痛と死を与えるビジネスなのです。
回転式本部やアメリカのガン患者は、皆明るい。
なぜなら、治ると思っているから。
ガンは、乳酸アシドーシスを改善していけば治る!
ガンは、身体の酸化を還元する、つまり電子を失った身体に電子を与えていけば治る病気です。
だから陶板浴や水素療法やプラズマパルサーやAWGや重曹などで治ってしまうのです。

ハッキリ言えば、ガンはその程度の病気なのです。(←これを言うと嫌われる!)
日本のガンビジネスは、抗がん剤(マスタードガス)などでガン患者を殺し続け、ガンで死んだと信じ込ませるビジネスです。

日本は欧米で毒薬だとバレた薬やワクチンの最終在庫処分場です。

人を殺したり、人に障害を与えるとバレてしまった毒薬を捨てずに、家畜扱いしている日本人に押し付けているのです。

子宮頸がんワクチンや血液製剤、抗がん剤などが、その代表です。
エイズやギランバレー症候群、乳酸アシドーシスになろうが、死のうが、別に日本人ならいいか!という感じです。

日本の医者はバカで無慈悲だから、同胞を殺しまくっても何も感じないし、日本人はおとなしいから文句も言わないだろう!とナメているのです。
日本の医者は自分や身内のガンには抗がん剤を使用しませんが、他人であるガン患者にはバンバン使いまくります。

マスタードガスで患者を殺しまくっても法で罰せられませんし、むしろ国から推奨されています。

最終的に悪事がバレても、「自分たちは知らなかった!」で通すつもりです。
日本では、毎日千人くらいが、病院で殺されています。

日本では、ゴミを路上に捨てたり、浮気したり、飲酒運転したりすれば、極悪人の様に批判されます。
それだけ日本人は潔癖です。

製薬会社や医者のやっている事は、そんな事とはレベルが違います。
医者や薬が病気を治してくれる!と信じている人たちを、騙して殺しているのです!
何百人も、何千人も、何万人も、何十万人も、何百万人も、殺しているのです。
なぜこんな極悪な行為を許しているのか、理解に苦しみます。
これ以上の悪行は思いつきません。

日本の医者の多くは、連続殺人犯など足元にも及ばないほど、ケタ違いに人を殺しています。
洗脳と無知の恐ろしさを、本当に思い知っています。


ガン宣告されても、絶望しないでください。
ガン宣告されても、医者の脅しに屈しないでください。
ガン宣告されても、手術・抗がん剤・放射線被曝をしないでください。

自分は死にたいのだ!という人ならいいですが・・・。

ガンは乳酸アシドーシスなどで、身体が酸化していく病気です。
酸化を止めなければ具合が悪くなり、いずれ死にます。
酸化を止める、酸化を還元するのは、特に難しいわけではありません。
陶板浴・水素・プラズマ・電子治療器・アーシング・食事療法・温熱・光線・テラヘルツ波などを駆使すれば、改善していく可能性が高いのです。
メディカルカッピングで、原始的に乳酸を取り除く方法もあります。

日本のガン患者の多くは、抗がん剤などで殺されています。
ガン治療で殺されているのを、多くの人はガンで死んだ!と信じ込まされているのです。

欧米で有害と暴露された毒薬を、日本人は強制的に投与されて亡くなっているのです。

その最悪な治療を避ければ、かなりの高確率でガンは治ります。
ガンを治す方法は幾つもあるし、それらを組み合わせる事も可能です。
それを知っている治療家やガン患者は、笑いながらガン治療をしています。

人類がガンを克服できないのは、支配者・製薬会社・医者が殺人的なニセのガン治療を強制しているからです。

ガンが怖いのではなく、支配者・製薬会社・医者と正規のガン治療が怖いのです。
すべては、詐欺・イカサマ・八百長だったのです。

人類はガンを克服できるのに、克服できないと信じ込まされているだけなのです。
金儲けと人口削減のために・・・。
http://16296315.at.webry.info/201510/article_7.html


38. 中川隆[1094] koaQ7Jey 2015年12月17日 10:05:48 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[308]

がん検診が死亡率高める?過剰な診断・医療が、無駄に犠牲者を増やす危険な現実
2015.12.15 文=岡田正彦/新潟大学名誉教授 Business Journal


 現在、5つのがんに対する集団検診が国によって推進されています。胃、大腸、肺、乳房、それに子宮の各がんです。しかし、どのがん検診も死亡率を下げる効果がないか、むしろ死亡率を高めてしまうものであることは、本連載で述べてきたとおりです。

 検診でがんが見つかれば必ず治療が行われていますから、これは検査だけの問題でなく、治療の方法にも疑義があることを意味します。

 では早期発見・早期治療ができるはずのがん検診で、なぜ死亡率が下がらないのでしょうか。

 「がん=死」というイメージが人々の脳裏に焼きついています。日本では、昭和27年に公開された黒澤明監督作品『生きる』がひとつのきっかけだったように思います。映画の中で、がんを患った主人公を名優・志村喬が演じていましたが、「がんは必ず死ぬ病気」であることが強調されていました。しかし、本当にそうなのでしょうか。

 その昔、がん細胞のかたまりを動物に移植すると、たちまち大きな腫瘍に成長して動物が死んでしまうという研究報告が世界中でなされました。がん=死であることが専門家の共通認識となり、やがて世界中の人々の知るところとなったのです。

 しかし動物にがんを移植しようとしても、普通は拒否反応が起きるため、うまくいきません。もし移植したがんが動物の体内でどんどん大きくなったとすれば、よほどたちの悪いものを選んで実験を行ったと考えられます。動物実験の結果だけから、がんの性質を論ずることはできないのです。

 何も治療せずに、病気を放置した場合にたどる経過を「自然史」といいます。『現代病理学体系−癌の自然史(藤田哲也著)』によれば、ヒトの胃がんや大腸がんは、1個のがん細胞がレントゲン検査や内視鏡検査で発見できるほどの大きさ(直径1センチメートル以上)に成長するまでに、理論上25年くらいかかるのだそうです。しかし現実には個人差も大きく、また、がんが発見されるとほぼ例外なく手術などの治療が行われるため、本当の自然史は誰にもわかっていませんでした。

■放置と最新治療、5年生存率は同じ?

 ところが最近、意外な事実が次々と明るみに出されるようになりました。

 たとえば、CTによる肺がん検診が行われ、小さな変化まで見つかるようになりましたが、ある研究によれば、直径が3センチメートル以下の腫瘍では、サイズとその後の運命、つまり死に至るかどうかとは無関係であることがわかりました。

 乳がんと診断される人の22%くらいは、放置しても自然に消滅してしまう可能性が高いことは、本連載ですでに紹介したとおりです。

 また、海外で行われた調査によると、死亡した人の解剖を行ったところ、たまたま肺がんが見つかった153人のうち、43人は生前に肺がんの診断は受けておらず、症状もいっさいなかったそうです。

 さらに国内で行われた調査によれば、精密検査で胃がんと診断されながら、なんらかの理由で治療をいっさい受けなかった38人の日本人を追跡したところ、5年後に生存していた人が63〜68%もいたというのです。胃がんと診断された時点での「進行度」は不明ですが、平均して2期(正式表記はローマ数字/がんが胃壁に留まる)くらいだったとすれば、最新治療を受けた場合の5年生存率とほぼ同じだったことになります。

 がんは放置すると必ず大きくなり、たちまち死に至るとの神話は、すでに崩れ去っています。がんの悪性度には大きな個体差があり、人畜無害なものから極悪なものまでさまざまなのです。無害ながんを検診でたくさん見つけて治療すれば、5年生存率は高く見えるに決まっています。

 がん検診の専門家は、レントゲン検査をCTや内視鏡に替えて「検診の精度が高まった」と自慢しています。しかし、その努力は過剰な診断(over-diagnosis)を助長し、過剰医療の犠牲者を増やしているだけです。

 がん検診の旗振り役が「日本対がん協会」のようですが、いったい誰が、何を根拠に、どんなことをしているのか、国民にわかる言葉で説明してほしいものです。「ピンクリボン」という名の運動を支援している厚生労働省、東京都、日本医師会、朝日新聞社などは、利益相反の有無も含めて自らの責任を明確にする必要があるでしょう。

 がん検診を推進する組織のホームページは、どれも「受けるのが当然」との前提でつくられていて、筆者には誇大広告か詐欺商法にしか見えません。
(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)

参考文献:Gut 2000;47:618-21.
http://biz-journal.jp/2015/12/post_12878.html


39. 中川隆[1094] koaQ7Jey 2015年12月27日 15:23:23 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[540]

In Deep (旧) アメリカでもヨーロッパでもガン治療の主流が「代替医療」か「治療しない」ことによってガン患者の死亡率がどんどん低下している中で日本は…


WTOの資料によると、先進国では癌の死亡率は横ばいないし減少傾向なのに、医療先進国?日本は癌の死亡率は右肩上がりに増え続けています(^^;

これは、アメリカが30年くらい前から、放射線治療、抗ガン剤治療、手術などの三大治療から脱しはじめて、食事、健康食品、東洋医学、瞑想、音楽療法などをはじめとした「代替医療」の比重を高くすることを、国家プロジェクトとしておこなったためのようです。

「日本の癌治療は、アメリカの20年以上遅れている! 」というサイトには、WHO(世界保健機関)が、医学的根拠があるとして認めている代替え医療、

・栄養免疫学を背景とした食事療法
・機能性食品などのサプリメント療法
・ストレスを減らして免疫力を高める心理療法
・東洋医学(漢方・鍼灸・気功など)
・インド医学(アーユルヴェーダ)

などに関して、現在のアメリカでは、約 60パーセントの医師が代替え医療を推奨しているそうで、その結果は、上のグラフに現れていると思われます。

つまり、抗ガン剤や放射線治療から抜け出したことにより、「ガン死亡者を減らすことにアメリカは成功しつつある」ようなのです。

●カナダのガン治療
肺ガンも、日本では、ほぼ 100%抗ガン剤を盛られ、放射線を当てられ、手術で切られます。
ところが、カナダでは、もっとも多い治療法は「何もしない」なのだ。

なんと「無治療」が 22%。

最近の研究では、「何もしない患者が、もっとも治りやすい」ことが、わかってきたという。

「手術」は、たったの 6% (日本は 17倍)。抗ガン剤は 5%(日本は 20倍)。
「抗ガン剤」と「手術」は 12%(日本は 33倍)。
日本では、国際的レベルにくらべて、抗ガン剤は 20倍、手術は 17倍も多い。
http://oka-jp.seesaa.net/article/419794428.html


40. 中川隆[1102] koaQ7Jey 2016年1月05日 12:15:54 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[716]

不要ながん治療が患者を殺す?がん診断の9割は間違い?治療やめたら治る例も
2015.12.31 文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト Business Journal


 1年がもう少しで終わりますが、今年も芸能界やスポーツ界では多くの人ががんで亡くなりました。すぐに頭に浮かぶ名前を挙げても、歌舞伎役者の坂東三津五郎さん(すい臓がん、59歳)、俳優の今井雅之さん(大腸がん、54歳)、フリーアナウンサーの黒木奈々さん(胃がん、32歳)、女優の川島なお美さん(肝内胆管がん、54歳)、大相撲理事長の北の湖敏満さん(大腸がん、62歳)と多数に上ります。

 もちろん一般の人でもがんで亡くなっているケースは非常に多く、我が国では統計上3人に1人ががんで死亡しています。また、がんを発病している人は2人に1人といわれています。これは、国立がん研究センターが2014年に発表した、男性の60%、女性の45%ががんを発病しているというデータに基づいています。

 ところで、一括りにがんといっても、それらにはさまざまな状態があり、本当にがんといえるのか疑われるケースも多いようです。『医者に殺されない47の心得』(アスコム)の著者である近藤誠医師(元慶應義塾大学医学部講師)は、がんと診断されているケースの多くは「本当のがんではない」、すなわち“がんもどき”であると指摘しています。特に、乳がんと前立腺がんの9割以上は、がんもどきであるといいます。

■がんと腫瘍の違い

 がんとは悪性の腫瘍のことです。腫瘍は正常な機能を失った細胞の塊で、悪性とそうではないものがあり、悪性でない場合は単なる腫瘍です。ちなみに医学界では、「良性腫瘍」という言葉がよく使われていますが、これは「良い腫瘍」とも受け取られ、誤解を招く恐れがあります。腫瘍は正常な機能を失った異常な細胞の塊ですから、「良いもの」ということはあり得ません。ですから、「良性」ではなく「悪性ではない」という表現が正しいといえます。

 腫瘍が生じる原因は、放射線、ウイルス、化学物質、紫外線などであることがわかっています。それらが細胞の遺伝子を壊したり変形させたりすると、細胞分裂の際に突然変異を起こし、異常な細胞になります。これは、本来の細胞の機能を果たすことができないものです。これが腫瘍細胞であり、その塊が腫瘍です。

 ただし、悪性ではない腫瘍は、それほど問題はありません。一定の大きさにとどまり、臓器を機能不全に陥れることはないからです。また転移することもなく、ほかの臓器を侵食することもありません。近藤医師は、この悪性でない腫瘍をがんもどきと呼んでいるのです。

 一方、悪性の腫瘍は際限なく増殖して正常細胞を侵食し、臓器を機能不全に陥れます。また、転移して他の臓器で増殖し、それも機能不全にします。その結果、人を死に追いやるのです。これが、がんです。

 腫瘍が悪性か悪性でないかを判断するのは、なかなか難しいようです。以前岩手県に行った際に開業医の方々と懇談する機会があったのですが、悪性かどうかを判断できるのか質問したところ、内科医は「判断できる」と答えましたが、脳外科医は「判断できない」と答えました。また、近藤医師も「がんの見極めは、とても難しい」と述べています。

■がんではないのに、手術や抗がん剤で命を落とす?

 あるケースを紹介しましょう。知人の元テレビディレクター(男性、54歳)は、東京都内の大学病院で前立腺がんと診断され、検査のために肛門から金属の棒を入れられたところ、翌日から腰に激痛が走り、歩けなくなってしまいました。前日まで普通の生活をしていたにもかかわらずです。そのため、「このままではがん治療で死んでしまう」と考え、その後の治療を拒否しました。そして、自然食を心がけるようにしたところ、体調は回復し、がんは消失したとのことです。

 この知人の場合、実際はがんではなく、悪性ではない腫瘍だった可能性が高いといえます。前述のように近藤医師も、前立腺がんの9割以上はがんもどきであると指摘しています。

 さらに、肝内胆管がんのため54歳という若さで亡くなった川島なお美さんの場合も、本当にがんだったのか疑わしいとの声があります。実は川島さんは、近藤医師にセカンドオピニオンを求めていました。近藤医師は川島さんとのやりとりを、インタビューに答えるかたちで「文藝春秋」(文藝春秋/11月号)で述べています。それによると、川島さんは都内のある病院でのMRI検査で肝臓に2センチほどの影が確認されました。つまり、腫瘍が見つかったわけで、担当医に手術をすすめられたようです。

 しかし、その腫瘍は悪性か悪性でないかわからなかったため、川島さんは手術を拒みました。そして、近藤医師にセカンドオピニオンを求めてきたのです。

 近藤医師は、「川島さんがDVDに入れて僕のところに持ってきた検査画像では転移の所見は認められなかった」と述べています。がんとは、増殖を続けて正常細胞を侵食し、また転移して他の臓器をも侵食する腫瘍のことです。その意味では、「転移がない」ということは、がんではない可能性があるということです。

 そこで近藤医師は、ラジオ波焼灼術という治療法をすすめました。これは、ラジオ波を患部に照射してがんを焼き切ってしまうというものです。しかし結局のところ、川島さんはがんを切除する手術を受けて、その後亡くなってしまったのです。

 冒頭で述べたように、現在2人に1人ががんを発病しているといわれていますが、筆者の知人や川島なお美さん、また近藤医師の指摘を総合すると、それらの多くは実際にはがんではなく、悪性ではない腫瘍の可能性があります。それをがんと診断され、手術や抗がん剤の投与などによって、結果的に命を落としているケースが少なくないのかもしれません。

 健康診断などでがんと診断されても、その言葉を鵜呑みにせずにセカンドオピニオンやサードオピニオンを求め、悪性か悪性でないかを十分に確認する必要があるでしょう。そうしないと、取り返しのつかないことになりかねません。なにしろ直接生死にかかわることですから、慎重の上にも慎重を期すようにしましょう。
http://biz-journal.jp/2015/12/post_13094.html


41. 中川隆[3475] koaQ7Jey 2016年7月31日 10:10:21 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[3829]

高齢者のがんの手術はNG?60歳以上「この手術はやめたほうがいい」決定版リスト 死期を早めないために
2016年07月31日(日) 週刊現代 :現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49242
http://www.asyura2.com/15/health17/msg/825.html

■人間らしい死に方ができない


医師であり東海大学名誉教授の田島知郎氏は「高齢になってからのがんの手術は、慎重に考えなければならない」と語る。


「たとえば、日本人の死因1位を占める肺がんの場合、手術をすること=肺機能を失うことです。そうなるとすぐに息が切れて、階段を昇り降りすることも一苦労になるでしょう。人間が終末期にどれだけ生きられるかは、肺機能にかかっている。手術によって寿命が逆に縮む可能性もあるのです」


もちろん体力のある30代や40代で、早期にがんが発見された場合は、手術によって切ることで根治を目指すこともできる。だが、体力の落ちた高齢者の場合はそう簡単ではない。


医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が言う。


「60歳の人は『まだ現役世代』という認識があるので、体力に自信があり、手術に踏み切る人もいるでしょう。しかし、70歳を超えると手術そのものが即、命の危険につながる可能性があります。


『チュージング・ワイズリー』と呼ばれる無駄な医療撲滅運動において、米国のがん委員会では、がんのタイプやステージに合わせ、術前に抗がん剤や放射線治療の検討もせずに手術に入っていけないと明確に提言しています。が、日本ではまず手術をすすめてくる医者もいるので、特に高齢者は注意が必要です」


残された人生をどう過ごすか—。手術をしたがために寿命を縮めてしまっては元も子もない。そのため年齢によっては、やらないほうがいい手術もある。


がんの中でも特に手術が必要ないと言われるのが、前立腺がんだ。


医師で医療ジャーナリストの富家孝氏は「60歳以上で前立腺がんが見つかっても放置しておいて問題ない」と断言する。


「このがんは非常に進行が遅いので、症状が出る前に寿命を迎える人がほとんどです。実際欧米では、高齢者は基本的に手術をしないのが当たり前になっています。


70歳以上になるとほとんどの人がかかると言われる前立腺肥大症も、よほどのことがない限り経過を見守り、手術はしないほうがいい。


医師は『前立腺がんの可能性があるから』と検査をすすめてきますが、それも注意が必要です。前立腺は血流が豊富な部位で、生検のために何回も針を刺して細胞を取ると、大量出血を起こして、下手をすると腎不全を起こして死に至ることもあります」


がんの中でも特に手術が難しいとされる、膵臓がんはどうか。


「膵臓がんは、発見しづらく元々手術をしても治る確率の低いがんです。手術創の治り方が悪く、縫合不全による合併症を引き起こすことも多々ある。膵臓は胃や十二指腸などに囲まれていて、大がかりな手術になるため、出血も多く、血圧が変動し、高齢者の場合、術後の回復が遅れ死亡してしまうケースもある。


70歳以上で膵臓がんが見つかった場合は、無理に手術をせずに、放射線治療や免疫療法によってQOL(生活の質)を保ったまま、人間らしい生活をして生涯を終える選択肢もあります」(医療法人ふじいやさか ラ・ヴィータ・メディカルクリニックの森嶌淳友院長)


80歳を超えて、こんながんが見つかった場合は、なおさら手術はさけたほうがいい。


「80歳を超えて肝臓がんや胆管がんが発見された場合、手術は慎重に考えてください。そもそも肝機能そのものは、がんに相当侵されても寿命までもつのです。体力が落ちた高齢者の場合、無理に手術をするほうがリスクは高い」(前出の田島氏)


では食道がんの場合はどうか。食道がんの手術により、父親(80歳)を亡くした小林啓介さん(仮名)は、こんな後悔の念を吐露する。


「食道がんが見つかった時、医者が手術をすすめたので、私たち家族も父に少しでも長生きしてほしいと手術を了承しました。


手術は何とか成功。ところが術後に食道狭窄が起こり、物が食べられなくなりました。そこで胃瘻(チューブを挿入し直接胃に栄養を送り込む処置)を施したのですが、父はみるみる痩せて衰弱していった。食べたい物も食べられないまま、病院のベッドで逝ってしまった父を見て、手術をすすめたことを今でも後悔しています」


人生の最終期に辛い思いをして手術に踏み切ったのに、それが逆に死期を早めてしまう—。


■70歳以上の人工関節は危険


がん以外にも60歳からは手術をしないほうがいい病気がある。


未破裂脳動脈瘤もその一つ。くも膜下出血を起こす可能性があるとされ、予防的手術をすすめる医者もいるが、安易な手術はすべきではない。


紀和病院名誉院長で脳神経外科医の近藤孝氏が語る。


「以前は脳ドックなどで未破裂脳動脈瘤が見つかったら、積極的に手術で取り除いていましたが、それが原因で亡くなる患者さんも少なくなかった。動脈瘤の大きさが5~7ミリ以上、もしくは首に近いところにある場合は手術したほうがいいですが、そうでない場合は半年に1回程度MRIを撮って、経過を見守ることが推奨されています」


命に直接かかわるわけではないが、その後の生活に大きな支障が出る可能性があり、「60歳以上になると迷う手術」がある。その最たるものが椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの腰痛だ。


「椎間板ヘルニアは、背骨にある椎間板が飛び出し神経を圧迫するために痛む病気ですが、飛び出した椎間板は時間が経てば自然とへこんでいくことが多いので、60歳からはできるだけ手術をしないほうがいい。老化で骨が脆くなり変形したのが痛みの原因ですから、手術しても治癒しないことが多いのです。


もし失敗すれば、下半身に痺れが残ることもあるし、へたすれば車椅子生活になる人もいます。60歳からは一か八か手術をするのではなく、ストレッチや体操などの保存療法を試して、騙し騙し付き合っていったほうがいいでしょう」(前出の富家氏)


さらに70歳を超えたら変形性膝関節症の手術もやめたほうがいい。


「特に女性の場合、70歳以上になると『骨粗鬆症』を抱えている人も多く、手術のリスクはさらに高まります。膝痛に悩む患者が来ると、医者はよく人工関節をすすめますが、骨粗鬆症の人は人工関節を入れても緩んでしまい、痛みが再発する可能性が高い。膝が曲がらなくなったり、足に違和感が残ったりするケースもあります。70歳を超えてから人工関節を入れて後悔している人も少なくありません」(整形外科医)


当然ながら体力が低下する90歳からは、手術のリスクはさらに高まる。自分の年齢と残された人生を計算し、自分にとって一番納得いく治療法を選択するためにも、決して医者の言うままに手術を受けてはいけない。


「週刊現代」2016年7月23日・30日合併号より


42. 中川隆[5076] koaQ7Jey 2016年11月23日 07:58:42 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[5508]

「糖質制限」で末期がん患者の8割が改善 衝撃の研究結果
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161122-00000020-pseven-life
週刊ポスト2016年12月2日号


「三大治療」と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線によるがん治療は日進月歩だが、「末期がん患者の8割が改善された」という衝撃の研究結果が発表された別の治療法がある。意外なことにそれは、最新技術とは一切無縁の食事療法だった。

 主食のご飯やパン、麺など炭水化物に多く含まれる糖質の摂取量を減らす食事法「糖質制限」は、糖尿病患者などに効果があることで知られるが、がん患者への効果を示すエビデンスはこれまで存在しなかった。

 そんな中、糖質の摂取量をゼロに近づける“究極の糖質制限”になると、がん治療にも効果が見られたという臨床研究データが発表された。大腸がんや乳がんなどステージIVの末期がん患者を対象に、世界初の臨床研究を行なったのは多摩南部地域病院外科医の古川健司氏(医学博士)である。古川氏が語る。

「がん細胞は炭水化物から合成されるブドウ糖を栄養源としています。しかも正常細胞の3〜8倍のブドウ糖が必要。ならば、それを断つことでがんの進行を抑制できないかと考え、2015年1月に研究を開始しました。

 19人の末期がん患者に抗がん剤などの既存の治療と、糖質制限による食事療法を3か月続けたところ、予想以上の効果が出た。がんの症状が消失した完全寛解が5人、がんが30%以上消失した部分奏効が2人、進行を制御した例が8人、一方で病状が悪化した例は3人という結果でした。完全寛解率28%、部分奏効や進行制御も含めた病勢コントロール率(治療効果のあった患者割合)は実に83%に達しました」

 患者の大半は三大治療では治る見込みが薄かった末期患者であることを考えると、驚異的な数字といっていいだろう。
 


43. 中川隆[8033] koaQ7Jey 2017年4月26日 13:04:18 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[8525]

がん完全放置 → 全員安楽死 ・うそのような本当の話
http://blog.goo.ne.jp/hs33_002/e/a0fb2c386f47392c57c07bd49fb994be


*いまこの情報を必要としている、身内、友人、知人の方がいませんか?ぜひお知らせください。誤ったがん治療を回避しましょう。

お奨め→「がん治療のウソ」

●医者には診せない 苦しまずに死ねる「自然な最期」

〜ベストセラー医師が明かす大往生の秘訣〜

(出典) 週刊文春 2012/03/29号 P52〜55

(ジャーナリスト) 塩田芳享   

――――――――――――――――――――――――
ベストセラー「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者・中村医師は、老人ホームで末期がんの入居者を数多く看取ってきた体験から、ある一つの確信を得るようになった。がんになっても医療を受けず、「完全放置」すれば、全く苦しむことなくあの世に逝ける――。
―――――――――――――――――――――――――
厚生労働省は二〇一二年度を「新生在宅医療・介護元年」と銘打って、在宅医療・介護の推進を呼びかける。厚労省の調査では、六割以上の人が自宅での最期を希望しながらも、実際は病院で亡くなる人が八割近い。住み慣れた我が家で最期を迎える人はわずか15%に過ぎないのだ。

二月二十五日に放送されたNHKのスペシャルドラマ『家で死ぬということ』は、住み慣れた岐阜県の旧家で最期を迎えたいと願う末期がんの老女の物語だった。しかし老女の希望は簡単に受け入れられない。東京に住む娘夫婦が入院させようと画策するからだ。「がんの末期は大変苦しいものだ。病院に入院しなければ、その苦しみには耐えられないだろう」−−東京の娘夫婦はそう危惧したのだ。

「末期のがんは苦しいもの」−そう考えている人は大変に多い。実際に、日本緩和医療学会の調べでも、がんと診断された時点で痛みを感じる人は30%に対して、末期がんの場合は75%の人が痛みを感じていると報告されている。

しかし、「がんの最期は苦しいもの」という常識に異議を唱える医師が、いま大きな注目を集めている。今年一月に『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎新書)を出版した中村仁一医師(71)だ。わずか一ヵ月半で二十六万部も売れているという。なぜ、この本が多くの読者の心を捉えたのか。それは中村医師が、自ら勤務する老人ホームのデータによって、「自然の最期は苦しまない」「死は恐いものではない」ことを実証してくれたからだ。

「私自身、六十歳でこの老人ホームに来るまでは、がんの最期は苦しいものだと考えていました。そう考えることが医療界の常識でしたし、苦しむがん患者しか診ていませんでしたから」
 
そう語る中村医師は京都大学医学部を卒業後、内科医として京都の民間病院に勤務。介護保険が始まった平成十二年から、京都にある社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所の常勤医となる。「同和園」に来るまでは中村医師も「がんの末期の痛みをとるためには、麻薬を使うのが当たり前」と考えていたという。

「病院に勤務している頃は、胃がん、直腸がん、肺がん、肝臓がんなど、色々ながんを診てきましたが、大なり小なりの差こそあれ、患者さんはみなはっきりと痛みを訴えていました。そして痛みを訴える人には必ず麻薬を使う。それが常識だったのです」

その常識が「同和園」に来て大きく覆されてゆく。実際に「同和園」では、こんなことが起こっていた。「同和園」に入居していた山川悟さん(79、以下患者はすべて仮名)が吐血し、病院に入院することになった。そして精密検査の結果、手遅れの胃がんだと判明する。しかし、山川さんは中等度以上の認知症を患っており、なおかつ七十九歳という高齢。家族は積極的治療を望まず、「同和園」で看取ってほしいと要望する。

普通なら末期のがん患者を医療体制の整っていない老人ホームに戻すことなど考えられないことだという。末期のがん患者のほとんどが激しい痛みを訴えるものと考えられているからだ。しかし、中村医師は家族が望んでいるならと、ホームで看取ることにした。だからといって成算があったわけではなかった。

◎52人全員が痛みがなかった

「このホームには麻薬をおいていなかったので、いくところまでいって、痛みが出たら病院に送ろうと考えていました」
しかしそれは杞憂に終わった。病院でなんの治療もせずにホームに戻った山川さんは、痛みを訴えるどころか、コールタールのような黒い便が普通の便に変わり、食事ももりもり食べるようになった。血液検査をしたところ、貧血も改善し、正常の域に達していった。その後も痛みが出ず、外出するなど普通の生活をすることができるまで回復したという。病院からは、余命はせいぜい二〜三ヵ月と言われた山川さんは結局、一年近くも普通の生活を続け、最後まで苦しむことなく安らかに亡くなったというのだ。

このホームに来るまで、中村医師は「最期まで痛みが出ないがん患者」がいることなど、全く念頭になかったという。山川さんのケースは偶然でなかった。こんなケースもあった。

食欲が落ち、やせてきて、胃腸の具合が思わしくないということで入院した海老原卓二さん(70)は検査の結果、進行性の胃がんで余命三ヵ月と診断された。がん性の腹膜炎を起こしていたが、がんに対して積極的治療の意思がなかった海老原さんは二週間で退院してホームに戻ってきた。痛みは全く訴えなかったが、がん性腹膜炎で腹水が増え、蛙腹がだんだんひどくなっていく。しんどがるようなら、腹水を抜かなくてはと中村医師が思っているうちに傾眠状態となり、口から一滴の水も摂ることができなくなる。その後、海老原さんは何の治療もしなかったが、最後まで痛みを訴えることなく、安らかに息を引き取ったという。驚いたことに、亡くなった時には、あの出っ張った蛙腹がぺしゃんことなり、完全に腹水が消えていたという。

「人間、生きるためには水分が必要です。口から水分を摂れなくなった海老原さんは、身体にある水分を全部使い果たして亡くなったのです。人間の自然の身体の仕組みはこんなにすごいものなのかと、感嘆しました」

中村医師が「同和園」に来て以降、最期まで痛みが出ないがん患者が十人くらい続いたという。これはもはや偶然ではない。中村医師はそう思うようになっていった。十人に共通していたことは、がんが手遅れで発見され、その後、抗がん剤や放射線などの治療をせずに、いわば、がんを「完全放置」していたことだった。これは中村医師が勧めたことではなく、本人や家族が望んだからだという。

彼らを診ていくうちに、中村医師はこのような考えに行き着く。「末期のがん患者はのたうちまわるほど苦しむと思っていたのに、十人の患者の誰一人、がんの痛みで苦しむ人がいなかった。がんが発見されるまでも痛みが出ず、その後、亡くなるまで全く苦しんでいない。がんという病気は、『完全放置』していれば、全然苦しむことはないのかもしれない」

この考えが、どれだけ正しいのか。平成十五年から平成二十二年までの間に「同和園」でがんで亡くなった人の数は五十二名。年齢とがんの種類は様々だが、驚いたことに麻薬を使うほどに痛んだケースは1例もなかったというのだ。五十二名中、ホームで最期まで看取った人は二十七名。それ以外の二十五名は病院で最期を迎えたが、彼らも痛みを訴えたから、入院したわけではない。胃や腸から大量の出血をしたり、肺炎になったり黄疸がでたりしたために、「最期は病院で」という家族の要望があったからだという。

もちろん痛みを訴えた人が、まったくいなかったというわけではない。九十九歳の女性は首に大きなしこりができたので、病院で検査したところ、どこかから転移したがんであると診断される。詳しく知るためには精密検査が必要だったが、高齢であることから、家族は治療も精密検査も望まず、ホームに戻ってきた。

その後、しこりは急に大きくなり、女性は痛みを訴えたのだが、その痛みは、冷却シートを貼るだけで治まってしまったというのだ。「がんの痛みが冷却シートぐらいで治る訳がありませんから、これはがんの痛みではなく、しこりが急速に大きくなったため、皮膚が引っ張られて、それを痛みと感じるようになったんだと思います」

以前は、がん患者が痛みを訴えたら、すぐにそれはがんの痛みと考え、麻薬を使っていたこともあったという中村医師だが、「同和園」に来て、その考えが大きく変わったという。「がんの患者が痛みを訴えると、なんでもがんの影響だと考える傾向が強いような気がします。ここに来て、そのことがよくわかるようになりました。お尻がただれて痛いという患者に麻薬を使う医師がいるほどですから。がん患者の痛みの中には、がんの影響ではないものもかなりあると私は思うようになりました」

◎病院のがん患者との違いは何か

中村医師は十六年前から「自分の死を考える集い」という市民グループを主宰している。
「いまの時代、“死”をタブー視し、遠ざけるあまり、“生″もおかしなものになっている。“自分の死”を考えることは、“死に方”を考えるのではなく、死ぬまでの“生き方”を考えることなのだ」

中村医師のこんな考えに共感した人が全国から集まってくる。なかにはがんと診断された人もいる。検査の結果、肺がんと診断された森野茂一さん(79)もそんな一人。森野さんは診断後、担当医からこう言われたという。

「八十歳なら手術はやらないが、あなたは七十九歳だから手術しよう」なぜ、一歳だけの違いで手術をするかしないかが決まるのか――。そう考えた森野さんは医師に不信感を持つようになる。そして「集い」にやってきて、中村医師の考え方に共感し、その後一切の医療との関わりを絶つことになる。手術の勧めを拒否し、肺がんを「完全放置」した森野さんはその後どうなったか。

なんと、その後四年三ヵ月間も好きな卓球を続けながら、QOL(生活の質)も全く落ちることなく、普通に生活を続けることができたというのだ。さすがに亡くなる1ヵ月前には、へたりこんで力は衰えたというが、最後まで呼吸困難もなく、痛みも全く出なかったという。しかし、亡くなる間際に問題が起きた。どこの医者にもかかっていなかった森野さんには、亡くなった後に死亡診断書を書いてくれる医師がいなかったのだ。そうした場合、「不審死」として警察が入って厄介なことになる。中村医師は森野さんに至急、往診医を探すよう助言する。八方手を尽くしてなんとか往診医を見つけるが、医療との関わりを絶ったがん患者など、普通の医師からすれば常識外だ。往診医から、「入院しろ、検査しろ、点滴しろ」と厳しく迫られたという。

当初は頑なに拒否していた森野さんだが、仕方なく一回だけ点滴注射と血液検査を受けた。そのとき、肺がんの腫瘍マーカーの数値のあまりの高さに医師は驚いたという。だが、最期まで全く痛みを訴えることもなく、苦しむこともなかった。そして、何の治療もしないことに猛反対だった子供たちが、「よくぞ、こんな穏やかな死を見せてくれた」と感謝したほど、森野さんの最期は安らかなものだったという。

前述したように、中村医師は、以前は「がんの最期は苦しむもの」が常識だと考えていた。だが、「同和園」で診た七十人以上のがん患者には、一人も麻薬が必要な人はいなかった。その違いは何なのか?実ははっきりとした違いがあった。「同和園」の人たちは、がんが手遅れで発見され、さらに高齢でほとんどの人が認知症を患っているために、抗がん剤や放射線などの治療を一切していない。

中村医師が以前勤めていた病院で診た患者は、すべて手術をした後か、抗がん剤や放射線の治療をしている人たちだった。「抗がん剤や放射線をした場合の最期が、必ず痛むかどうかはわかりません。しかし、治療をしなかった人は痛まなかったということだけは言えます」

筆者は本誌昨年九月二十九日号の「病院で死なないための『理想の看取り』」という記事で、延命治療などの医療に頼らずに「自然な最期」を迎えた人たちの事例を取り上げた。

東京・世田谷にある特別養護老人ホーム「芦花ホーム」に入居していた武藤公江さん(89)は誤嘸性(ごえんせい)肺炎を起こして救急病院に運ばれた。幸い肺炎はすぐに治まったが、その後医師から「胃ろう」をつけるよう強要される。しかし、これを夫は頑なに拒否した。認知症の妻の体に管を付けて、みじめな姿にさせたくないというのが理由だった。口から食べられないと宣告された公江さんだったが、その後、一日わずか六百キロカロリーという少量のゼリー食を夫が愛情込めて食べさせることで、一年半も元気に生き続けたのだ。息をひきとるときも、大変に安らかなものだったという。

富山県砺波市にある「ナラティブホーム」は終末期の行き場のない人を受け入れる看取りの場である。この施設では延命治療は一切しない。完全に自然な最期だ。そうすると、体はやせ衰えていくが、逆に不思議な現象が色々起こるという。認知症がよくなったり、耳が聞こえるようになったりと、医学では解明できない不思議な現象である。医療に頼らない自然な最期には、本来人間が持っている色々な力が現れてくるのだ。

◎人間には“自然緩和力”がある

そうした事例を知るまでは、筆者も、がんに限らず死ぬときは苦しいものと考えていた。だが、取材を続けていくと、「自然な最期」は驚くほど安らかなものであり、医療に頼らなくても痛みを感じないという“事実”を知るようになった。そんな例をいくつも見ていくうちに、筆者はある確信を得るようになる。

それは、人間には自分で病気を治す“自然治癒力”があるように、安らかに死んでいける力、“自然緩和力”とでも呼ぶべき力が本来備わっているのではないかということだ。このことは、来月上旬出版予定の拙著『医療に頼らない理想の最期』(日新報道刊)に詳しく書いた。

人間は本来安らかに死んでいける力を持っている――数多くのがん患者を診続けてきた中村医師も全く同じ考えを持っていると言う。「死ぬ間際、人間は飢餓状態の場合、エンドルフィンという脳内麻薬が出て気持ちの良い状態になっているのです。呼吸状態がおかしくなっている時は酸欠になりますが、あの酸欠状態の時は脳内モルヒネが出ているのです。人間が死んでいく時は、自然に放っておけば、夢うつつのまどろみの状態で気持ち良くこの世からあの世へ移行できるものなのです。人間は本来、このような力を持っていて、自然な最期は苦しいものではないんです」

だが現在、この“自然緩和力”が使われることはほとんどない。中村医師が言う。「病気ではない“死”に対して、医療が過度に介入するから、人間の本来持っている力が生かされてないのです。人間の持っている自然な力を無駄な医療が邪魔しているのです。医療の本来の役割とは、人間が持っている自然の力を最大限発揮させることなのです」

二人に一人ががんにかかり、三人に一人ががんで死ぬと言われている時代である。治療法は進化し、多種多様になっている。どの治療法を選ぶか悩む人も多いことだろう。だが、そんなときに、「何もしないで完全放置する」という選択肢もあるのではないだろうか。これだけの多くの人が、全く苦しむこともなく、安らかに亡くなっているという“事実”があるのだから。

お奨め→「がん治療のウソ」 (別冊宝島2000号)  


44. 中川隆[-13565] koaQ7Jey 2018年11月10日 10:29:15 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-20422] 報告
「あなたは乳ガンではないですが、予防のためにすべて切除しましょう」という行為の連鎖を生み出した
「死に至る乳ガン遺伝子変異」の概念が最新の医学研究で完全否定される:2018年3月14日
https://indeep.jp/study-confirms-deadly-breast-cancer-gene-brca-is-myth/


米国の医療系メディアの記事より


ご存じない方はあまり知らないことかもしれないですが、「乳ガン」に関しての最近の医学知識の常識というものがひとつあります。

それは、「乳ガンになりやすい遺伝子の変異があり、それを持っていると、乳ガンになりやすく、生涯の死亡率も高くなる」というものです。

そのために、たとえば「ガンになってもいないのに、乳腺や卵巣を切除する」という医療行為が世界的におこなわれていたり、推奨されています。

これは今の医学の世界でかなり強い確信のようなのですが、今回ご紹介する記事は、

「それは間違っていた」

という可能性を示すものです。

このような問題に私の意見を差し挟む余地はないですので、早速、記事の翻訳をご紹介したいと思いますが、参考までに、記事に出て来るその BRCA という名称の遺伝子と、その変異について、国立がん研究センターのページなどから抜粋しておきます。


国立がん研究センター「BRCA1/2遺伝子検査」より

BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子のいずれかに変異が生じると、乳がんや卵巣がん、前立腺がんにかかるリスクが高くなります。

BRCA1/2遺伝子検査では、血液の採取により、これらの遺伝子の変異の有無を調べることができます。変異陽性者に対しては、がん検診の受診や薬による予防、乳腺や卵巣・卵管の予防的切除などが検討されます。

このように、国立がん研究センターなどの公共的な文言にもそうあります。

ここに、

> 乳腺や卵巣・卵管の予防的切除などが検討されます。

とありますように、検査などでその遺伝子に変異があることがわかった場合は、「ガンにはなっていないですけれど、切除しましょう」という考え方が一般的なこととなっているもののようです。

もちろん、それらを切除した場合、二度と元のように戻ることはありません。

この「予防的切除」というおこないを世界的な広めたのは、アメリカの女優であるアンジェリーナ・ジョリー氏だともいえ、数年前、予防的な切除を自ら希望しておこなったことが世界的に報じられたことによると思われます。

Wikipedia からその部分を抜粋します。


アンジェリーナ・ジョリー - Wikipedia 「乳腺切除と遺伝子」より抜粋

2013年5月に掲載された『ニューヨーク・タイムズ』への寄稿文で、ジョリーは乳癌と卵巣癌の発生が高くなるとされる遺伝子「BRCA1」に変異があるとして、乳癌予防のために両乳腺を切除する手術を受けたことを明かした。

これは、医者から「乳癌になる可能性の確率が87%」だと診断されたことを受けたもので、ジョリーの母も卵巣癌で早逝したことも影響しており、乳癌リスクを抑えるためでもあるとしている。

この手術の公表は世界的に大きなインパクトを与え、「アンジェリーナ効果」と呼ばれた。この手術の影響は著しく、日本でも乳房予防切除手術の倫理申請を行う動きが出ている。

ここに、

> この手術の影響は著しく

とあり、世界中で多くの追随する人々を出したという解釈でいいのだと思いますけれど、今回のランセットの研究が明らかにしたところは、


「乳房予防切除手術での生存率の上昇はなかった」

ということであり、それ以上に、そもそも、


「遺伝子 BRCA に変異がある人とない人の 10年間の「全生存率」は同じだった」

ということなんです。

つまりは、予防的な切除手術も、あるいは「検査自体」が無意味という可能性がとても高くなっています。

根底において、現在の「乳ガン発生の見識や、予防の考え方」そのものが間違っていると考えてもいいのかもしれないのです。

いずれにしても、冒頭のその記事の翻訳をまずは掲載します。論文からの抜粋部分で、あまりにも耳慣れない医学用語は、ある程度わかりやすい言葉に置き換えています。

また、記事に「トリプルネガティブ乳ガン」という医学用語が出てきますが、これは、ガンの分類のことで、詳しいことを書いてもあまり意味がないですが、乳ガン全体の約 10%を占めて「予後不良」とされることが多いとされているものです。

では、ここからです。


The “Deadly Breast Cancer Gene” Is A Myth, Lancet Study Confirms
greenmedinfo.com 2018/01/12

「致死に至る乳ガン遺伝子の存在」は間違った神話だったことが医学誌ランセットに掲載された新たな論文で判明した

最近の医学誌ランセットに掲載された研究によれば、いわゆる「乳ガン感受性遺伝子」( BRCA1 および BRCA2 と呼ばれる)は、実際には、乳ガンを引き起こしていないないことを明らかにした。

女優アンジェリーナ・ジョリーがおこなった予防のための乳腺の切除手術は、つまりは意味のない行為だったことになる。

現在の主流のメディアでは「乳ガン遺伝子」すなわち、BRCA 1 と 2 の変異が、乳ガンと卵巣ガンの発生を高めると広く報じられ続けているが、ランセットに掲載された研究では、これらの乳ガン遺伝子とされているものたちには、乳ガンの成長に関係する証拠がないことが確認された。

この研究は、「若年性乳がん(POSH)における生殖細胞系 BRCA の変異および転帰 (Germline BRCA mutation and outcome in young-onset breast cancer (POSH): a prospective cohort study)」と題されたものだ(ランセットの論文へのリンク)。

論文には以下のようにある。


BRCA1 または BRCA2 の変異を有する患者と、乳ガンと診断された後にこれらの変異がない患者との間には、全生存期間にも無病生存期間にも有意差の差はないことがわかった。

(※訳者注 / これは簡単に書けば「乳ガン遺伝子と呼ばれている BRCA の変異を持つ人と持たない人の間に死亡率の差がない」ということだと思います)

研究が発表された後、英国BBCは、この結果を、記事「乳ガンでの生存には、遺伝子欠損の影響は関係しない」というタイトルの記事で詳細に分析している。

BBC の記事には以下のようにある。


ランセットに掲載されたこの研究は、2000年から 2008年のあいだに英国 127の病院で乳ガン治療を受けた 18歳〜 40歳までの女性 2,733人を対象にしている。そのうちの 12パーセントが BRCA 突然変異を有することを発見した。この女性たちの医療記録は10年間追跡された。

この間、女性たちのうち 651人が乳ガンで死亡したが、その期間の中で、BRCA 変異を有する人たちの死亡率は、遺伝的な変異がない人との比較で、2年後、5年後、10年後、共にすべて同等であった。

BRCA 変異を有する患者の約 3分の1は、ガンと診断された後に両乳房を除去するために、二重の乳房切除術を受けている。 しかし、この乳房切除手術により 10年目の生存率が上昇したことを現す結果はなかった。

この研究は、乳ガンのスクリーニングプログラムの今後と、「乳ガン患者のケア」の基準に強力な意味をもたらしたと言える。

なぜなら現在の医学界では BRCA 遺伝子の変異と乳ガンとの関係への信念が強く、世界中で何百万人もの人々がそれ(乳房の切除などの予防的処置)を実際に考慮している。

これには、アンジェリーナ・ジョリー氏のような有名人が、乳ガンになっていないのにも関わらず、乳房を「予防的に」切除することを選択した出来事が報じられたことも大きく関係している。彼女がこの「危険な神話」を世界中に広めてしまった側面がある。

しかし、アンジェリーナ・ジョリー氏がおこなったその処置は、無意味であるばかりか、この新しいランセットの論文のディスカッション部分では、研究者たちが、BRCA 遺伝子の変異と全乳ガン生存率の因果関係を見つけることができなかっただけでなく、一部の BRCA 変異を持つ人々(このような人々は、トリプルネガティブ乳ガンだと診断される)が、実際には、突然変異体を持たない人たちと比較して、「生存率が良かった」可能性が示されているのだ。

下は論文からのその部分の抜粋だ。


我々は、BRCA1 あるいは BRCA2 生殖細胞系列の変異のいずれかが、乳ガンの全生存期間に有意に影響するという明確な証拠を見出すことはできなかった。このことから、乳ガンのリスクを軽減するための乳房等の切除手術のタイミングに関する決定は、原発腫瘍の予後と患者の希望を考慮に入れるべきだと述べておきたい。

BRCA 変異を持つ人々がトリプルネガティブ乳ガンを発症した場合、診断後の最初の数年間は、持たない人に比べて生存率が良かった可能性が見られた。しかし、(変異が発見された時に)即時に乳房切除手術をおこなうことによって生存率が上がったという利点は見られなかった。(※訳者注 / 切除手術は生存率を上昇させなかったという意味)

これらのデータの分析から、トリプルネガティブ乳ガンを有する患者は、BRCA 変異キャリアの早期の生存の可能性を考慮して慎重に解釈すべきである。

今回の研究による新しい発見は「 BRCA 遺伝子の変異を持つこと」を、まるで死刑判決のようだと確信している人たちにとっては驚きかもしれない。

しかし、過去数年間、これを示唆する証拠は数多くあった。

それでも現実としては、医療の現場で今も何百万人もの女性たちが、腺管ガン(DCIS)のような上皮性起源の非ガン性で無痛性の増殖に対しての過剰診断および過剰治療によって、不必要に体に損傷を負っている。

「 BRCA 遺伝子の変異が乳ガンを引き起こす」という概念もまた、命を救うという大義名分の下に、多くの女性たちに大きな被害と苦痛をもたらしているにも関わらず、「それは真実ではなかった」という例のひとつなのかもしれない。

BRCA 遺伝子による乳ガン検診は、民間および公共のスクリーニングプログラムに活用されているが、その結果は、しばしば「その人たちの苦痛を防ぐ」という目標に反していると思わざるをを得ない。


ここまでです。

当事者の方々にとっては、かなり深刻な問題ですので、感想や意見的なものは書けないのですが、仮にお若い女性で、結婚や出産といったものが「これから」という方々が、偉大な医師からそんな決断を提示されたらどう思うのだろう……とは思いました。

決断というのは、「乳腺と卵巣を切除する」ことを、です。

つらいだろうなと思います。

しかも、どうやら「それには意味がなかった」ということがわかりつつあるという……。

いや、仮に「意味があった」としても、どうなのだろうと思います。

何だか、もう最近の医療というのがひたすら残酷な世界を描き出す場となり続けているような気がして仕方ないですが、このランセットの論文が発表されたのは、今年1月ですけれど、おそらく、これに関しても今後しばらくはあまり変わらないのではないでしょうか。

すでにシステムとしてその検査が構築されているので、よほどのことがない限り、そう簡単には変わることはできないような気がします。

それにしても、人間は、生きる時間を延ばすためには、喜びや楽しみ、あるいは「再生産」という生物として最も重要なこともすり減らすべきなのでしょうか。最近の「治療」という名の様々な行為を見て、本当にそう思うことが多いです。


しかし、こんな重い考え方ではなく、単に「切るのは良くない」という単純な話も重要な気はするのです。

3年ほど前のものですが、以下の記事に、そのことにふれたことがあります。

・人間にとって最も日常的で慈悲深い治療者は「風邪ウイルス」かもしれないこと。そして、薬漬け幼児だった私がその後の十数年経験した「免疫回復戦争」の地獄体験記
 In Deep 2015/04/21

この記事に、日本最初の整体師である野口晴哉さんの著作『風邪の効用』からの抜粋を載せています。

私は野口さんの主張がとても好きなのですけれど、今回は、その部分をご紹介して締めたいと思います。


・野口晴哉(1911 - 1976年)


野口晴哉『風邪の効用』(1962年)より

闘って病を征服するのではない。ただ体の交通整理をして、体のもっている力をスムーズに流れるようにする。早く回復することがよいのではない。自然に流れ、体のもっている力をスムーズに発揮すればそれがよいのである。

人間の体の動きは要求によるのでありますから、痛むから止める、足らぬから補う、困っているから助けるというように、外部から調節することだけを行っていると、体のうちの回復要求を鈍らせてしまう。

最近のように臓器を除られている人が多いと、私のように体の自然なはたらきというものを利用して健康を保っていこうとするものには、とても不便なのです。

まあ心臓がないという人はありませんが、腎臓がなかったり、子宮がなかったり、卵巣がなかったりという人はザラで、そういう人を円満に治そうなどと考えても不可能である。

だからいちいち、どこか切ったところはありませんかと訊かなくてはならない。ひどい人は「胃癌になるといけないから胃袋を除りました」と言う。胃袋さえなければ胃癌にならないと……それなら首を切っておけば万病にならない。

やはり天然のまま傷つけず、むしろそれを鈍らせず、萎縮させず、自然のままの体であるようにするのでなければ、本当の意味の治療とはいえないのではあるまいか。
https://indeep.jp/study-confirms-deadly-breast-cancer-gene-brca-is-myth/

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