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カネミ油症救済法案 今国会で成立へ / 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/316460
2012年8月3日 13:23 カテゴリー:社会 九州 > 長崎
福岡県や長崎県など西日本一帯で発生した国内最大の食品公害「カネミ油症」の被害者救済を目指す超党派の国会議員連盟(会長=坂口力元厚生労働相)は3日、東京都内で総会を開き、政府・民主党がまとめた救済法案を今国会で議員提案し、成立させる方針で合意した。今後、各党で党内の了承を得る手続きに入る。
総会には与野党の国会議員のほか被害者団体メンバーが参加し、民主党側から被害者に対する総合的な支援策について説明。健康実態調査の協力に対する「支援金(19万円)」など、国と原因企業カネミ倉庫(北九州市)が1人当たり年間24万円を支給することや、同社が被害者に安定的に医療費を支給できるよう国が経営支援を行うことを明らかにした。その上で支援策の継続的な実施を担保するために国の責務などを明記した法案を示し、理解を求めた。
政府・民主案は、議連が当初提出を目指した案より金額などの面で後退した部分がある。それでも、被害者からは法案の今国会成立に期待する声が相次いだ。長崎県五島市の被害者でつくる「カネミ油症五島市の会」の宿輪敏子事務局長は「医療費の国の直接負担が盛り込まれず、がっかりしたが、(立法化は)大きな前進。これをより良きものにしてほしい」と述べた。
また、法案に関して議員から「3年をめどに検証することを法案の付則に盛り込むべきだ」などの意見が出されたため、今後、調整を図る。
=2012/08/03付 西日本新聞夕刊=
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