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本当のうつ病患者はゴミ置き場を漁る
http://news.livedoor.com/article/detail/6701442/
2012年6月25日 日刊ゲンダイ
うつ病などの精神的疾患で労災と認定された件数が、昨年度、過去最多の325人(申請は1272人)になった。
一方、勤務中だけふさぎ込む“新型うつ”も爆発的に増加中だ。こちらは20代、30代の若い人に多く、「休職中の空いた時間を利用して旅行したり、クラス会を開いたりする」のが特徴。病院の診察でも、自分がいかにうつ病であるかを“的確”に説明できる。
他人から見れば、怠けているとしか思えないが、それを口にするのは、日本ではタブーなのだ。
だが、従来型のうつ病とあまりに症状が違うため、戸惑ってしまうのも事実。うつ病になったら、人はどうなってしまうのか?
自らの凄絶なうつ病体験を基にした「心が折れそうなビジネスマンが読む本」の著者でジャーナリストの中森勇人氏がこう言う。
「私はゴミ置き場を漁りました。そこでビールやジュースの缶を袋から取り出し、飲むのです。その時は恥ずかしいとは思いませんでした。というより、他人の視線が気になるくらいの人なら、そうなる前に自力で何とかできます。本当のうつ病というとヘンですが、最終的には〈食べないと死ぬ〉という防御本能だけしか残りませんでした。ゴミ置き場に行く以外は体が動かないので、後は寝ていました」
クラス会の飲み会など絶対に参加できない。
「サラリーマン時代、同じ会社のC君が2週間ほど行方不明に。通勤途中に最寄り駅で降りられず、そのまま終点まで行って宿でボーッとしていたそうです。彼は膨大な仕事量で心が折れました」
食欲がないのに、ひたすら餓鬼のようにカリン糖だけを食べ続ける人もいるという。体は痩せていくのに、ポッコリ膨れたお腹が悩ましい。
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