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【これで私は助かった!】便が細くなったら“大腸がん”の可能性も
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120610/dms1206100750002-n1.htm
2012.06.10 夕刊フジ
成人男性で全長約1・5メートルといわれる大腸。その中でも肛門に近いほどがんができやすく、直腸とS状結腸のがんだけで、大腸がんの半分以上を占めている。そこに発生するがんを早期で見つけるには、微妙な変化を見逃してはならない。
■上田信二さん(45)=仮名)のケース
父も祖父も胃がんで死んでいるので、私も胃には注意をしていました。35歳の時から毎年胃カメラ検査を受けて、そのたびに胃や食道に“荒れ”があることは指摘されていましたが、がんを疑うような病変が見つかることはなく、最近は少し安心する気持ちもわいてきていたところでした。
大腸内視鏡検査も過去には受けたことがありますが、麻酔を使った無痛検査だったのに、あとでお腹が張って苦しい思いをしたことから、リピーターにはなれなかったんです。
異変に気付いたのは、年に一度の胃カメラ検査の時。問診で医師が発したひと言でした。
「特に問題はありませんか? 血便が出たり、便が細くなったり…」
血便は気付きませんでしたが、少し前から便は細くなっていたんです。直径にして鉛筆より少し太い程度の柔らかい便が続いていました。
そのことを話すと、胃だけじゃなく大腸の検査も勧められ、受けることになり、検査の結果、S状結腸に明らかに異変が見つかったのです。紹介された市民病院で精密検査をしたところ、約5センチのS状結腸がんであることがわかりました。
2週間後の開腹手術で腫瘍はきれいに摘出できました。医師の話では「見た限り転移もなさそうだ」とのことで、まずはひと安心。手術後には万一、取り残したがん細胞があった時に備えて、抗がん剤を使った補助療法も受けました。5年後の今も、経過は順調です。
あの時「便の細さ」を訊かれなければ、取り返しのつかない状況に至っていたはず。結果として、胃がんを見つけに行ってS状結腸がんが見つかった−という形になりましたが、定期的な検査の大切さを痛感しました。
■専門医はこう見る
小林医院(大阪市鶴見区)院長・小林経宏医師
大腸がんというと「血便」を頼りにする人がいますが、シグナルはそれだけではありません。「下痢と便秘を繰り返す」という症状もあるし、今回の上田さんのように「便が細くなる」という症状から見つかるケースも、決して珍しいことではありません。
大腸にがんができて便が細くなるのは、がんによって大腸の一部が狭窄しているから。便が細いと、痔のある人には好都合ではありますが、決して喜んでばかりはいられないのです。
上田さんは腹腔鏡ではなく開腹手術でがん組織を摘出されたようですが、手術は、がんの場所、大きさ、周囲の臓器への浸潤、リンパ節転移などから、総合的に判断してベストな方法を選ぶことが大切です。
「腹腔鏡で取れるうちは大丈夫だが、お腹を開くとなるとかなり危ない状況」と考えている人もいますが、無理して腹腔鏡手術にこだわるより、状況によっては開腹手術で確実にがんを切除したほうがいいケースもある。予後が良好であることを考えると、手術した外科医の判断が的確だったといえるでしょう。
消化器系のがんに不安のある人は、胃だけではなく大腸にも目を向けて、定期的な検査を受けることをお勧めします。(構成・長田昭二)
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