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「うつ病治療ゲーム」にカウンセリングと同効果、ニュージーランド研究
2012年04月20日 16:28 発信地:オークランド/ニュージーランド
ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)で開催されたITイベント「第5回キャンパスパーティー(Campus Party)」にて、ノートパソコンを使ってゲームで遊ぶ男の子(2012年2月11日撮影、資料写真)。(c)AFP/Yasuyoshi CHIBA
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【4月20日 AFP】子どものうつ病治療用に設計されたコンピューターゲームに、1対1の対人カウンセリングと同程度の治療効果があるとの実験結果が、19日の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)に発表された。
ニュージーランド。オークランド大学(University of Auckland)のサリー・メリー(Sally Merry)准教授率いる研究チームは、うつ病と診断された平均年齢15.5歳の子どもたち94人を対象に、ファンタジーを題材とした3Dゲーム「SPARX」の効果を調べる実験を行った。
SPARXは4〜7週間かけて7つの課題に挑戦するゲームで、その過程でプレーヤーは怒りや傷心への対処方法と、否定的思考をいかに前向きな気持ちへと変えていくかを学んでいく。
3か月間このゲームで遊んでもらった後に、うつ病の程度を複数の指標を用いて測ったところ、少なくとも対面式カウンセリングと同程度の効果があることが判明した。
さらに、7つの挑戦のうち4つ以上を完了した子どもの44%が、うつ病を完全に克服した。一方、従来の治療法を続けたグループでは、完治率は26%だった。
論文は、ゲームによって「うつ症状や不安、絶望感が減少することが臨床的に有意なレベルで確認され、生活の質が向上した」と結論付けている。
なお、被験者の80%が他の人にもこのゲームを勧めたいと答えたが、従来の治療も同じくらい高い割合の支持を得ている。(c)AFP
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