05. 2012年1月16日 04:32:35
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現代の3G携帯というのはCDMA/WCDMAというデジタル通信方式を用いているのだが、 この通信方式はチャンネルの分割が物理的に行なわれていない。 通常のTVやラジオのチャンネルは周波数の違いがチャンネルとして分割されている。 これらは周波数分割方式(FDMA)という。2G,第二世代デジタル携帯電話で利用されている技術は時分割で(TDMA)、一つの 周波数を時間的に区切り多くのチャンネルを確保し多重通信を行なっている。 第三世代携帯電話と呼ばれるCDMA/WCDMA方式は、一つの周波数に対して電磁波が 重なっている。チャンネル分割は電波の指紋のようなパターンで区別する。 そのパターンは一見してランダムだが法則性を持っており、個々の端末を識別 出来る。その識別性を利用してチャンネル分割を行なっている。 電磁波は波なので波のが重なると波のエネルギーは増加する。単純な波の加算の法則だ。 CDMA/WCDMAはチャンネルを物理的に分割せず一つの周波数を使い電波のパターンで区別するから、 必然的に波が重なる。仮に一つの携帯電話が電磁波の出力規制値を満たしていた としても、多くの人が同時に使えば空間中の電磁波は波の合成則により増大する。 これは3G携帯電話の無線上の通話回線が増大すると電磁波レベルが増大する事を 意味する。 実際に携帯電話の基地局や端末の発する電磁波はTVやラジオ、第二世代2G携帯電話 と違い、電磁波の強度は時々刻々変化する。 一方でCDMA/WCDMAは物理的なチャンネル分割を行なっていないから、一つの周波数 に対して接続チャンネルが増えれば、データエラーが増す事になる。 物理的にチャンネルが分割されていないので、私が3G携帯電話を使っている時、 他の人の携帯電話の通信はノイズでしかない。 携帯電話を使う人の数が増えれば一つの周波数で同時に通話するチャンネルが増える。 必然的にノイズと信号の比が悪化する。これはデータ通信速度の悪化にも繋がる。 問題点は他にもある。周波数の問題だ。一般論として通常マイクロ波は直進性が高 く危険性が高い。これはかつては誰もが認識していた事実だ。 国内では1Ghz以上の周波数を用いる公衆無線通信機器が氾濫している。 公衆無線に適した周波数というものはVHF/UHFといわれている。 波の波長がマイクロ波よりも長く反射しない為に市街地での利用に適しているからだ。
マイクロ波は2Ghz付近には電子レンジなどで多く利用されているが、この帯域は ISMバンドと呼ばれ、通常は無線干渉が起こる事を前提として避けなければならない 帯域のはずだった。 ところが世界市場に製品を投入するなどの理由からISMバンドを意図的に利用する 無線通信機器が氾濫した。 電磁レンジなどはマイクロ波を使うから、その周波数帯域は世界的にISMバンド として各国で共通して認識されている。 それらを逆手にとって、ISMバンドを使う製品を設計製造する事で世界市場に 製品を投入しようとする考えがビジネスの世界で生まれた。 世界各国で無線通信の周波数の利用形態は様々に異なり、規制もあるので、 規制や市場開放を求めるよりもISMバンドは合理的な判断だとされたようだ。 ISMバンドは元々マイクロ波や様々な機器の干渉を前提として使用を避けるべき 帯域のはずだった。ところが現時このバンドは世界的に電磁波の渋滞を 引き起こす事態に至っている。 電子レンジは強力なマイクロ波を使うが、それらは食品を加熱する際に効率的な 周波数を使うからでもある。一般に2.4Ghz付近は水分子の振動を大きく振動 させる周波数だといわれている。 電子レンジが使用する周波数、又はそれに近い電磁波を出す機器を現代の私たち はモバイルデジタル機器として日常的に利用している。 心配にならないほうがおかしい。 2.4Ghzは電磁レンジなどが用いる周波数だが、この帯域は無線LAN、Bletooth、 Wifi、などが利用している。 近傍では、2.1Ghzが国内の通信キャリアが全国規模で展開し、2.5GhzはWiMAXが 利用している。 しかも携帯電話は基地局の出力は極めて強い。 このような愚かな通信方式はアナログ時代にも無かったし、出鱈目な通信方式だ。 こういった基本的な問題点すら議論されていない。それだから問題を引き起こすのだ。 3G、第三世代携帯電話と呼ばれるCDMA/WCDMA通信方式は非常に愚かな方式で、 恐らくCDMA/WCDMAが引き起こしている問題は2G、第二世代携帯電話よりも悪い。 データ通信方式としては無線LANやWifi/WiMAXよりも劣るだろう。 悪い事に3G携帯電話となってから基地局のパワー送信機の出力が上がっている。 なぜならCDMA/WCDMAはスペクトル拡散通信方式を採用しており、その最終段の 送信機は数100Wクラスの機材で動作しているからだ。 この原因は、直進性が高く公衆無線に向かない周波数を用いている事や、 国内通信キャリアの全てが、実力が想像以上に無く技術が欠落しており、 繋がらない事が即、電波が弱いと勘違いしてしまう事などのほか、 広帯域デジタル通信と、デジタル通信方式を考慮していないアナログ 通信時代の電波規制法がそのまま現代に適用されている為でもある。 アナログ方式とデジタル方式が本質的に違うのだという事が、管理監督する者も 判っていない。判っていないから現実に合わない法律が適用され認可され、 多くのトラブルを引き起こしている。 あなたがたは電磁レンジの中で日々を暮らしているようなものだ。 空間を漂う電磁波からエネルギーが取り出せるような状況は、電子機器を誤動作 させ、車の電子制御システムは誤動作する。エレベータなどの人命に関わる機器も 誤動作する可能性が高くなる事を意味する。 既に多くそうした誤動作の事故や報告は行なわれている。 電気自動車や車載デジタル機器の高度化にともない、誤動作対策は宇宙ロケット 搭載のような耐障害性を持つデジタルチップと等しいほどの機能を持たせている モノがある しかし電子機器が誤動作するレベルでは、シールドの何の防御もない人体に 影響がないという保証はない。 逆に言えば、電子機器に誤動作を生じさせ、チップに誤動作対策を求められるような 環境下で生身の人間が健康に生活できるのかという事だ。 非常に愚かな事だ。あなた方は経済性や利便性の代償として、かつてないほどの リスクを背負う事になるだろう。 それは放射能汚染と同様、最低限の安全性やガイドラインを守らなかったが為の リスクである。それも放射能汚染などに加え複合的に。
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