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「あいうべ体操」で鼻呼吸 考案者・今井一彰医師に聞く
熊本市で3日あった市民向けセミナーで、口の周りの筋肉を鍛えることで口呼吸を鼻呼吸にし、さまざまな病気の改善に役立てるという「あいうべ体操」が披露された。セミナー講師で体操を考案した福岡市の「みらいクリニック」院長の今井一彰医師(内科)に、意義や効果を聞いた。
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あいうべ体操は「あー」で思い切り口を開き、「いー」で横に広げ、「うー」でしっかりとすぼめて、「べー」で舌を思い切り出す。口周辺の筋肉を動かして鍛えることが目的なので、必ずしも声は出さなくてもよい。あごに痛みがある時は、「いー、うー」だけでもよい。「あー、いー、うー、べー」と5秒くらいで行い、1日30セット(約3分間)が目標。
今井医師によると、体操の直接の効果は、舌が上あご(口の中の天井)にぴったりとつく適正な位置に戻ること。舌先が前歯の裏側に当たっていたり、舌の両側に歯形がつくのは舌が下がっている証拠で、そのような人は無意識のうちに、口を開けて口呼吸をしているという。
今井医師は、リウマチの患者に口臭があり、炎症が強くなるほど口臭も強くなることに気づき、「患者の口呼吸と炎症に因果関係があるのではないか」と研究を始めた。2006年から同体操を診療で紹介している。
セミナーでは、あいうべ体操によって、関節リウマチの患者(50代女性)が、約3カ月で免疫抑制剤の量が4分の1に減った事例や、花粉症の患者(30代女性)が2週間で症状が消えた事例を報告。
アトピー性皮膚炎の患者が数カ月から半年間、同体操を続け、症状が消えた例は複数のケースが報告された。
なぜ口を閉じ、鼻呼吸になることで症状が改善するのか。今井医師は「口は外部からものを入れる大切な場所である一方、傷つきやすい。免疫細胞が多く集まっているが、口が開いていると本来潤っているはずの口内が乾燥し、免疫システムが異常を来しているのではないか」と説明する。
今井医師は「口を閉じれば、だ液の分泌が増え潤いが戻り、免疫力が増す。あいうべ体操はいつでもどこでもできるので、ぜひ習慣づけて病気の予防に役立ててほしい」と話している。(東寛明)
●「介護予防にも」期待の声
「あいうべ体操」が披露された第1回笑福セミナーを企画した「くまもと歯っぴーかむカムひごまる協議会」会長で日赤熊本健康管理センターの小山和作名誉所長は、「あいうべ体操が普及して、多くの人が習慣づければ、介護予防にもつながる」と期待している。
小山氏は「だ液の分泌が増えれば、がんや肥満を防止するという研究結果もある。あいうべ体操は効果的。口腔(こうくう)内のことは、内科などの分野と密接につながっている」と話す。
一方で、医学と歯学が分かれていることの弊害を指摘、「日本の医学会はこれまで消化器官の入り口のことであるにもかかわらず、歯科分野のことを、積極的に知ろうとはしていなかった。あいうべ体操の普及は、医科と歯科が、互いを知り合う一つのきっかけにもなる」と話している。
(熊本日日新聞 2011年7月7日朝刊掲載)
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