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<自転車は健康的か?>
重力定量器(重力を正確に測れる機構)である仙陽関節は、上からの重力負荷と下からのはさみ込みによる抗力があってはじめて、そのテーパー・ジョイントとしての機能を発揮する。逆にいえば、上からの重力負荷をなくす(弱める)か、下からのはさみ込みをなくす(弱める)と、テーパーは機能しなくなる。その落とし穴が自転車である。
自転車は「健康的で、環境にやさしい」とされている。しかし、健康的だというにはあまりにも問題が多い。
図は自転車のサドルにまたがったときの、骨盤および仙陽関節の構造的変化を模式化したものである。図をみると、恥骨結合部に左右方向の離間力がはたらき、仙陽関節に隙間が発生しているのがわかる。自転車に乗っているときは、股間接からの抗力が弱いため、テーパーのはさみ込みが弱いままで上体荷重を受けていることになる。つまり、この状態ではテーパー・ジョイントはサドルのくさび作用で破壊され、仙陽関節は重量定量器として機能していないことを意味している。
さらに、ペダルをこぐ動作を分析すると、歩行時とはまったく逆の筋肉の使い方をしているのがわかる。競輪選手のようにこの状態が日常化すると、直立姿勢および歩行に支障をきたすのは明白である。彼らはこれを防ぐため、タイヤのゴムチューブなどを骨盤にギュッと巻きつけ、テーパーのはさみ込みを強くしてトレーニングしている。
自転車は、場合によっては「健康的」どころか、極めて非生理的な運動を強いる可能性をもっているので、注意しなければならない。特に産前・産後で骨盤がゆるんでいる女性は、基本的に自転車に乗ってはならないし、普通の人でも、歩ける距離のところはできるだけ歩いていくようにする。また、自転車に乗ったら、必ず後で歩くことを心がけること。
〔仙陽関節〕:左右の陽骨(骨盤)と仙骨との間にできるテーパー状の関節。仙陽関節は、楔形をした仙骨にかかる上体荷重を、股関節を経由する地面からの抗力で両陽骨がグッと押さえ、はさみ込んでいる構造になっている。これは工学系ではテーパー(はさみ込み面圧)機構と呼ばれ、正確な力学伝達が要求される機械装置などに採用されている。
【出所】『構造医学〜自然治癒のカギは重力にある!』吉田勧持/エンタプライズ‘99年
接骨院で、「自転車は骨盤をゆがめて良くない」と聞いたが?
http://www.asyura2.com/09/health15/msg/404.html
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