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1999年9月30日に起こった,JCO核臨界事故で,事故後「人体放射化」を前提とした被ばく線量の計測が政府側機関(旧動燃,日本原子力研究所など)により行われました。
とかくトンデモ扱いされる「(新) 日本の黒い霧」ですが,少なくとも中性子線による人体放射化は紛れもない事実のようです。
以下,「原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識」(広瀬隆,藤田祐幸著 200年東京書籍)より…
P233より一部抜粋(強調は引用者による)
事故から一カ月が過ぎた十一月四日、事故調査委員会は中間報告をあきらかにした。そこには、それまで知らされていなかった新たなデータがあきらかにされていた。事故が発生した転換試験棟の近くの第一加工棟粉末貯蔵室に設置されていたガンマ線測定器(エリアモニタ)の記録である〔図4-3〕。この資料はガンマ線の測定結果であり、中性子線の強度を直接表しているものではないが、至近距離で強い中性子線を浴びて周辺の様々な物が放射化してガンマ線を出すようになっていたため、このガンマ線の強度は間接的に中性子線の強度を示している。
P236, 237より一部抜粋(強調は引用者による)十月二十二日になって、旧動燃(核燃料サイクル開発機構)と日本原子力研究所などが、事故後JCO社員、東海村消防署員、JCO近傍作業者、および周辺住民など百四十五人のホールボディー・カウンターによる被曝線量の評価の結果をあきらかにした。
この測定は、中性子線を浴びた結果、体内のナトリウム元素が放射性ナトリウム(Na24)に変化していることを利用し、体内からどれだけの放射線が放出されているかを測定して、被曝線量を推定しようとするものである。
放射性ナトリウムは半減期が十四時間と短いため、実際に測定されたのは、ごく一部の人々にすぎなかった。測定されたのは、JCOの社員が七十七名で、検出限界以上の値が検出されたのは五十一名、東海村消防署員九名のうち、三名から検出、ゴルフ場で作業をしていた七名の全員から検出、周辺住民および核燃料サイクル開発機構などの職員八十五名は測定されたが、検出された者はいなかった、ということになっている。
検出限界以上の放射線が測定された六十一名について、その被曝線量のデータをまとめたのが〔図4−4〕である。上からの七人は現場近くのゴルフ場で作業をしていた人々で、次の三人は大内久さんら三人の重症者を収容するため駆けつけた消防署員である。その下に並ぶのは、深夜の決死隊やホウ散水注入のため現場に突入した方々を含むJCOの労働者である。被曝の大部分が中性子線によるものであることが見て取れる。他ページで説明されているように,放射化した人が周りの人に悪影響のある放射能を浴びせることはまず考えられないでしょうが(この点は「(新) 日本の黒い霧」の見解とは異なりますが),放射化した本人には甚大なる放射能障害の危険性があると投稿者は考えます。
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