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ご近所のお医者さん:/89 うつ病は専門医に=西山尚志さん /香川
11月10日16時1分配信 毎日新聞
◇全人クリニック(高松市)西山尚志さん(37)
精神科専門医として05年に父親からクリニックを引き継ぎました。患者さんの大半はうつ病やパニック障害などの不安障害です。
最近は定型的でない症状が増えてきているように思います。イライラが強かったり、身体症状や過食症がメーンだったりと、一見するとうつ病に見えない症状です。
特に目立つのは「ディスチミア親和型うつ病」と呼ばれるもの。無気力で何もする気が起こらないというもので、20〜30代の若者の患者が多いです。不登校の大学生などもいます。こうした症状に薬物療法はあまり効果がなく、カウンセリングでじっくりと話を聞く方法をとっています。
症状が多様化する一方で、10年ほど前からSSRIという抗うつ薬が幅広く使われるようになりました。副作用が少ないと言われており、精神科の専門ではない医師も処方しています。
ただ、専門外の医師が安易に処方することが増えており、危ぐを感じています。SSRIには攻撃性や衝動性を高める作用があり、使い方を誤ると、症状を悪化させることもあります。自殺につながるという危険性も指摘されています。
背景には、うつ病の情報があふれ、身近になったことで、患者さんも医師も軽く考えがちということがあります。しかし、症状は細分化し、診断の専門化は進んでいます。患者さんには、うつ病の治療を安易に考えず、専門の医療機関でしっかり治療を受けることを勧めたいです。
趣味は食べ歩き。仕事は一日中座っていることが多く、運動不足になりがちなので、スポーツジムに週2日ほど通っています。ストレスをためないことに気を使っていますね。
【聞き手・松倉佑輔】
11月10日朝刊