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早島正雄の「導引術」の本に、人間の体はどこもくまなく差別せずにきれいにしておくのが健康の秘訣とあった。
鼻の穴もよく掃除をしておくのが良いと。十数年めえ、片方づつ鼻穴から水を吸い込み口から出す業法をやったところ、喉に雑菌がついたらしく風邪引いちまって、以来やってねえ。
最近、足指あたりが痒いんで、一本一本、手の指で洗うことを始めた。水かきのところは、指先でタオルを押し込んで洗う。
洗って感じたのは、足指のギコチなさとブキッチョさじゃ。こんな感度が悪りい指でも、咄嗟のときゃ〜、体を交わして危険から身を守ったり、乗り物の床や地面が揺れるときにゃあ、ふんばって体の姿勢を保ってくれちょる。
ギゴチねえがフシギな足指じゃ。普段歯牙にもかけていねがったが、これからは気いつけて大切に扱かった方がええのと違うかと思うようになった。足指の感度が上がるようなごとなれば、悪いことじゃあなかんべ〜。老化防止にもつながるかねえ〜。
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