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米国のないアジア、アジアのない米国
http://www.asyura2.com/09/hasan66/msg/904.html
投稿者 gikou89 日時 2010 年 1 月 25 日 10:04:47: xbuVR8gI6Txyk
 

(回答先: 全日空への影響 リポートを発表…米ムーディーズ 投稿者 gikou89 日時 2010 年 1 月 25 日 10:02:55)

http://news.livedoor.com/article/detail/4558853/

米国のクリントン国務長官は今年も最初の外遊先としてアジア太平洋地域を選んだ。昨年2月の就任後、最初の訪問国として韓国、日本、中国を訪問したのに続き、今年も最初の歴訪地として、アジア太平洋地域への訪問計画を発表した。歴代の国務長官らがまずは欧州から訪問していたのとは異なり、アジア訪問を優先させることについて、クリントン長官は「外交の半分は自らの存在を示すことにある」と述べた。

 しかし、クリントン長官がハワイに立ち寄った直後にハイチで地震が起こったため、オーストラリアやニュージーランドなどへの訪問計画は中止となった。その一方で、ハワイにあるイーストウエストセンターで行った講演では、アジアへの愛情を強調することは忘れなかった。演説でクリントン長官は、「米国がアジアに戻ったという事実に疑いの余地はない。今後も引き続きとどまり続けるために戻ってきた」と述べた。ゲーツ国防長官も最近、「米国はアジアにしばらく立ち寄るのではなく、引き続きとどまり続けるだろう」と発言している。

 米国は19世紀後半以降、実際にはアジアから背を向けたことはない。それなのに今回、米国の国務長官と国防長官があえてこのような発言を行った理由は、一体どこにあるのだろうか。それを理解するには、日本列島の南端に位置する沖縄に目を向けなければならない。55年前の沖縄はまさに悲劇の地だった。1945年4月1日に勃発した83日間の沖縄戦で、米軍1万2000人、日本軍11万人が戦死し、また15万人の民間人が命を失った。悲劇の島・沖縄は、その後55年間にわたり、日米同盟のシンボルとなってきた。米軍は72年に沖縄を日本に返還するまで直接管理し、現在も在日米軍基地の74%がこの島に存在する。最近、日米両国が基地移転問題で対立している米海兵隊の飛行場が位置する普天間基地も、その一つだ。沖縄に駐屯する米軍は、韓半島(朝鮮半島)有事の際、最初に投入される機動軍として配備されており、韓半島の安保にも大きく関係している。

 米軍基地が存在する地域では、現地住民との摩擦も相次いでいる。米軍による飛行機事故や暴行事件などの犯罪も絶えない。日米両国は10年にわたり交渉を続け、2006年に普天間基地を同じ沖縄にあるキャンプ・シュワブ周辺に移転させることで合意した。しかし、昨年9月に政権の座に就いた民主党中心の鳩山政権は、この合意に対して全面的な再検討を行うと表明し、米軍基地を沖縄県外へと移転させる案にまで言及している。

http://www.chosunonline.com/news/20100120000038

「まさか」と思っていた米国側は激怒した。昨年末にワシントンでは、日米同盟の将来のためにも、この機会に日本の動向を修正させるべき、という強硬論が力を得た。かつてホワイトハウスでアジア局長を務めたジョージタウン大学のビクター・チャ教授は、鳩山内閣を韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権に例え、「明確な政略や代案もないまま日米同盟を揺るがせてしまうと、日本の安保だけでなく、経済にまで不幸な結果をもたらすだろう」と警告した。これに対し知日派たちは、「基地の移転問題だけで日米同盟を失うわけにはいかない」と反論した。オバマ大統領が掲げる「ソフトパワー」の理論的根拠を提供したハーバード大学のジョセフ・ナイ教授らが、その代表的な論客だ。


 普天間基地問題以上に米国を刺激したのが、鳩山首相が提唱した「東アジア共同体」と「東アジア首脳会議」の構想だ。特にこれらの枠組みから米国を外す方向で日本が動き出したからだ。クリントン国務長官とゲーツ国防長官が互いに口を揃え、「米国はアジアに戻り、今後もアジアにとどまり続けるだろう」と強調したのは、「米国の存在しないアジア、アジアの存在しない米国」について言及することさえ容認しないという警告でもある。


 普天間問題に端を発する日米同盟の歪みが一時的なもので終わるのか、あるいは55年間維持されてきた東アジア外交・安保の枠組み全体を揺るがすものとなるのかは、今のところ予測するのは難しい。しかし最近の東アジアで、過去には想像もできなかったことが起こり始めているのは明らかだ。永遠に続くと思われていた日米同盟が揺らいでいるかと思えば、20世紀前半には常に戦争を続けてきた中国と日本が合同軍事訓練を行うことで合意した。東アジアで見られるこれら一連の変化の原因を探るとすれば、世界の覇権までうかがおうとするほどに成長した中国という存在に行き着く。


 過去に韓半島は東アジアの枠組みが揺らぐたびに、大小さまざまな変化に巻き込まれてきた。中国の王朝が変わる度に、あるいは日本で新たな秩序を打ち立てようとする動きが出る度に、韓半島は常に第一線でその激しい変化と向かい合わねばならなかった。そしてこうした激変が起こるたびに、この地の権力者たちは国際情勢に目と耳を塞いだまま、「井戸の中の政治」で歳月を無駄に過ごし、自ら災いを大きくしてきた。世宗市問題などで表面化した韓国政治のレベルを目にすると、そのような過去の悪夢が決して繰り返されないと断言するのは難しそうだ。


朴斗植(パク・トゥシク)論説委員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版  

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