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1月21日11時0分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100121-00000008-mailo-hok
丸井今井室蘭店が20日閉店した。石炭の積出港として発展し、鉄の町として繁栄した室蘭の商業界の中心として、地元や近郊住民に「まるいさん」と親しみを込めて呼ばれた老舗百貨店は、1891(明治24)年の開店以来続けてきた118年の歴史を閉じた。午後6時半過ぎ、丸山芳男店長は「長きにわたり、ご支援、ご愛顧をありがとうございました」とあいさつし、最後まで残っていた客らに深々と頭を下げた。
最後の日には買い物客が殺到し、営業開始(午前10時)前には350人が列をつくった。登別市の無職、佐々木キクエさん(88)は「60年以上利用してきた。夫の衣類はここでそろえていた」と残念がる。小学生の母親という主婦(33)は「子どものブランド品はここだけ。閉店はもったいない」と話した。一方で、無職の男性(78)のように「時代の流れ」と冷静に振り返る人もいた。
約1万人が詰めかけた最終日の売り上げは、09年11月18日から始まった閉店セール中2番目に多い6640万円だった。
◇進まぬ売却交渉、従業員の再就職
閉店後の問題は山積している。店舗売却交渉は進まず、運営会社・北海道丸井今井の国方克彦社長は「あくまで売却が第一だが、商業施設としての再活用にはこだわってはいない」との方針だ。室蘭市の新宮正志市長は20日の記者会見で、「空き店舗として長く放置されることはまちづくりに影響がある。売却交渉の推移を見守るが、解体撤去も一つの選択肢」と語る。
離職する従業員の再就職も急務。北海道丸井今井の社員97人にテナントの従業員などを含めた計320人のうち、再就職先が決まったのは20人に過ぎない。丸山店長は「ハローワークなど関係機関と連携し最大限支援したい」と語り、室蘭商工会議所の天里勝成会頭も、「商業機能の損失を抑え、新たな魅力の提供につながるよう雇用対策や空き店舗活用など、全市一丸となった取り組みが必要。会議所もその一翼を担う」とのコメントを出した。
【新庄順一】
1月21日朝刊