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ヘッジファンドに業煮やす投資家−10年ぶり好業績でも資金返さず 1月20日
(ブルームバーグ):
ジェーソン・D・パパスタブロウ氏ら投資家は、10年ぶり好業績を上げたヘッジファンド業界に業を煮やしている。
同氏は、複数のヘッジファンドに約2億5000万ドルを投資するARISキャピタル・マネジメントの創業者。同社は2008年に資金を引き揚げようとしたが22のファンドから制限された。1億5500万ドルが戻ってくるのを引き続き待っている状態だ。
パパスタブロウ氏はインタビューで「流動性不足に異議を唱えているわけではない。一部のファンドが状況を悪用し、手数料を稼ぐために投資家の資金を人質のように取っている現状に怒っている」と語った。
クレディ・スイス・トレモント・インデックスによると、DEショーやハービンジャー・キャピタル・パートナーズを含めて金融危機時に顧客資産を凍結したヘッジファンド各社が未返還の投資家資金は計770億ドル程度。株式相場が1930年代以降最大の上昇を演じ、信用市場の記録的な回復で1年前には流動性がないと見なされた一部資産の需要が戻ったにもかかわらずだ。
調査会社ヘッジファンド・リサーチによると、市況回復でヘッジファンド業界のリターンは昨年、一部の売却困難な資産を除き、プラス20%となった。08年は過去最悪のマイナス19%。
カリフォルニア州サンタモニカに拠点を置く投資コンサルタント会社、エンジェルス・インベストメント・アドバイザーズのマイケル・ローゼン最高投資責任者(CIO)は「08年10月や11月に買い手が付かずに資産売却できなかったファンドマネジャーには同情するが、あれから1年余りが経過した現在では言い訳は通用しない」と語る。
クレディ・スイス・トレモント・インデックスによると、昨年末時点のヘッジファンド資産は1兆4000億ドル。このうち引き出しが制限されていたのは約5.5%だった。業界資産が1兆5000億ドルだった08年末時点では11.6%。
カドガン・マネジメントのジョン・B・トランメル最高経営責任者(CEO)は企業の存続と手数料稼ぎを目的に資産を凍結させたままのファンドがあると指摘し、「投資家との関係に打撃を与える高いリスクを冒している」と述べた。同社はヘッジファンドに顧客資産35億ドルを投資している。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aZUV3PAxTLzE