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(回答先: イギリスのガス供給大手ナショナル・グリッド、異例の寒波で供給停止を懸念。 【日経ネット】 投稿者 hou 日時 2010 年 1 月 17 日 11:15:14)
株価が回復しているのでその影響も加味してほしいところ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100114-00000395-reu-bus_all
英中銀の量的緩和終了を見据え、国債売りの動きが活発化
1月14日14時33分配信 ロイター
[ロンドン 13日 ロイター] イングランド銀行(英中銀)が来月、債券買い入れを終了するとの見方に加えて、英国の赤字をめぐる警戒感や景気回復の兆候を背景に、弱気筋は国債売りを加速させている。
この10年間の英国債の値動きを見ると、昨年12月は同年1月に次いで、パフォーマンスが悪かった。今年に入っても改善の兆しはない。
向こう1年の英国債発行計画を見ると、それが何故だか一目瞭然だ。
英中銀は過去9カ月間、発行ペースとほぼ同様の規模で、国債の買い入れを行ってきた。量的緩和プログラムが終了すると市場が予想している今年2月までには、中銀は1980億ポンド相当の国債を買い入れる見通しだ。これは、すべての国債の流通額のほぼ3分の1に相当する。
09/10年度の国債発行額は過去最高の2250億ポンドだった。
来年度の発行額はまだ公表されていないが、中銀借り入れ見通しを基に計算すると1750億ポンド前後の可能性がある。中銀の買い入れの影響を除くと、7倍増に相当し、過去10年の平均の3倍以上となる。
バークレイズ・キャピタルの国債ストラテジスト、モイーン・イスラーム氏は、08/09年度末に7130億ポンドだった市場規模は14/15年度までに、1兆8000億ポンドに急増すると予想する。
同氏は「5年弱で倍以上になる。先行きは非常に弱い」としている。
<ファンドが撤退>
政府の借り入れが正常水準に戻るよりずっと早く、中銀の買い入れが終了することへの懸念を背景に、世界最大の債券ファンドであるパシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)は、英国債へのエクスポージャーを縮小。スタンダード・ライフ・インベストメンツやブラックロックなども、弱気の見方を示している。
機動性の高いファンドは、英中銀の先を行く戦略をとっており、ヘンダーソンのアナリスト、サイモン・ワード氏によると、ヘッジファンドやディーラーは、中銀の買い入れ開始後まもなく、国債を売り始めた。
同氏が中銀や債務管理庁(DMO)のデータを利用して算出したところでは、保険会社と年金基金は昨年4─9月にネットで120億ポンドの英国債を購入した。それに対して、銀行や住宅金融組合を除く金融機関(投資信託、ヘッジファンドなど)は、350億ポンドを売却した。
10年物英国債の独連邦債に対するスプレッドは昨年3月、2001年以来初めて消滅した。しかしスプレッドはその後72ベーシスポイント(bp)と、1年超ぶりの水準に上昇した。
<新流動性規制が支援要因になる可能性も>
一方で、新たな流動性規制によって、英国に本拠を置く銀行による英国債購入が増え、英中銀の穴を埋める役割を果たす、との見方もある。
英金融サービス機構(FSA)は、流動性規制に基づき、銀行は質が高く流動性にすぐれた資産をおよそ1100億ポンド積み増す必要がある、と試算している。ただこれは推測の域を出ず、予想額のレンジもゼロから6200億ポンドと幅広い。それにFSAは景気回復が確実になるまでは、流動性規制への完全な順守は見込んでいない、としている。
銀行が英国債の購入を増やしていることを示す証拠はある。英中銀のデータによると、銀行は09年11月、ネットベースで70億ポンドの英国債を購入、1月以来の高水準となった。またディーラーは、このところの短期の英国債入札で、銀行が強い関心を示したと報告している。
しかし、この流動性基準を満たす資産は、英国債だけではない。また流動性規制導入に関するFSAのタイムテーブルが確定していないため、英国債の押し上げ効果は、限定的にとどまる可能性がある。
ドイツ銀行のストラテジスト、モヒ・クマー氏は、現在4%の10年物利回りは年末までに1%ポイント程度上昇する可能性があると指摘。
「銀行による英国債の購入は今後数カ月で増加するだろうが、市場に流れ込む供給を吸収するには十分でない」とし「英中銀の買い入れ終了は、需給バランスが弱気方向に大きく傾くことを意味する」と述べた。
(ロイターニュース 原文:Christina Fincher、翻訳:吉川 彩)