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菅財務相:「90円台半ば」発言 苦言、相次ぐ 菅氏は反論 市場、不安視【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100109ddm002010123000c.html
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR 経済>
菅直人財務相が7日の就任会見で、望ましい為替相場の水準を「1ドル=90円台半ば」と示した発言の波紋が広がっている。
鳩山由紀夫首相らが慎重な対応を求める一方、亀井静香金融・郵政担当相は菅発言を支持。
菅氏も8日の会見で、輸出企業が円高に苦しんでいることを引き合いに「マイナスを与えたとは思っていない」と反論した。
市場関係者からは「財務相発言が市場の不安定要因になりかねない」(大手証券)との懸念も出ている。
「基本的に為替をマーケットに任せるのは当然だが、いざというときに行動をとることは財務相の権能だ」。
「円安誘導発言」を鳩山首相らにたしなめられた菅氏だが、8日の会見では、急激な円高に対しては市場介入も辞さない姿勢を強くアピールした。
景気回復とデフレ脱却を重視する菅氏にとって、円安は追い風になるためだ。
8日の東京外国為替市場は菅発言を受け、円売りが加速。
円相場は一時1ドル=93円70銭台と約4カ月半ぶりの水準まで下落した。
その後、鳩山発言で下げ幅を縮めたものの、午後5時時点でも前日比48銭円安・ドル高の1ドル=93円27〜29銭と、93円台のまま大方の取引を終えた。
東京株式市場の日経平均株価終値も、円安で輸出企業の業績が回復するとの期待感から、前日比116円66銭高の1万798円32銭と昨年来高値を更新した。
だが、菅発言に対しては、鳩山首相のほかにも閣内から「レートの高い、安いを言わない方がいい」(仙谷由人国家戦略担当相)との指摘が相次いだ。
元財務相の谷垣禎一・自民党総裁も「財務相としての発言はもっと脇を締めるべきではないか」と批判した。
苦言の背景には、政府の意向で円安誘導した場合、国際社会から「不当な輸出支援」との反発を受けかねないことがある。
野村証券の木内登英氏は「あからさまな円安誘導発言は、『自国のことしか考えていない』ととられ、国際金融の世界ででの評価を下げることになる」とみる。
円安が増益につながる輸出企業からの反応もさまざま。
電機大手幹部は「想定為替レートを1ドル=90円にしているので、90円台半ばになればありがたい」。
大手自動車幹部も「円安が追い風になるのは事実」と話す。
同時に「反動で一気に円高に転じかねない」「急な動きでは計画を立てにくい。
財務相は相場の安定に努めてほしい」との声も聞かれた。
債券市場では「緊縮財政にしていいとは思っていない」との菅氏の前日の発言から国債増発観測が広がった。
長期金利の指標となる10年物国債の利回りは一時、前日終値比0・02ポイント高の1・365%と約2カ月ぶりの高水準をつけた。
【坂井隆之、宮崎泰宏、宇都宮裕一】
◇過去に「口先介入」も
為替介入の権限を持つ財務相(蔵相)発言は、これまでもしばしば外国為替市場に大きな影響を与えてきた。
藤井裕久前財務相は、就任直後の昨年9月、「緩やかな動きなら介入には反対」と発言。
市場から「新財務相は円高容認」と受け止められ、円相場は一時、政権発足前より3円近くも円高・ドル安の1ドル=88円台前半まで急騰した。
小泉内閣の02年12月には、塩川正十郎財務相が「世界水準でみれば1ドル=150〜160円が適正」と述べ、122円台だった東京市場の円相場は2日後、前日比1円以上円安・ドル高の1ドル=124円台後半に急落した。
塩川氏は01年末にも「(円が)現在のように高めに評価されているのであれば、安めの方向に誘導するよう努力すべきだ」と指摘。
言葉で円売りをちらつかせて市場を円安方向に動かそうとする「口先介入」を繰り返した。
米国では03年3月、就任したばかりのスノー財務長官が、外為市場のドル安傾向について「特に懸念していない」と発言。
市場関係者に「米国が強いドル政策を放棄した」と取られ、ロンドン市場などで一時、4年ぶりのドル安水準に。
スノー氏が翌日、「強いドルを支持する」と慌ててアピールする騒ぎになった。
【秋本裕子】
【地には平和を】円安誘導をしてもいいのではないか?低所得者救済国債を発行して低所得者に給付金を配りマネーサプライを増やす事によってデフレ脱却と円安を誘導できればなおベター。
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為替:菅財務相「マイナスと思わぬ」
東京円:一時93円台後半 菅氏発言受け
毎日新聞 2010年1月9日 東京朝刊