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短期市場:レポ金利が上昇、TBの資金手当て多い−年末控え警戒感 12月25日
(ブルームバーグ):
短期金融市場では、足元のレポ(現金担保付債券貸借)金利が上昇している。日本銀行の資金供給に対して、国庫短期証券(TB)の在庫を抱えた証券会社の資金手当ての需要が増しているためだ。緩和的な金融調節にもかかわらず、市場では銀行への資金偏在も指摘され、年末を控えて金利上昇への警戒感が出てきた。
レポ市場では、TB3カ月物77回債の発行日にあたる28日の受け渡し分が一時0.15%前後まで上昇。通常の取引水準0.11%を大きく上回った。77回債(償還2010年4月7日)は投資家への販売が進まず、一部の証券会社が在庫を抱えているもよう。
午前の国債買い現先オペは、スポットネクスト物(29日−30日)が2.5兆円に増額されたが、最低金利は前日比1ベーシスポイント(bp)高い0.12%、平均金利は1.7bp上昇の0.127%だった。年末越えのターム物(29日−1月7日)も0.12−0.13%程度で落札された。
国内証券のTBディーラーは、日銀はTBの在庫状況を考慮して、国債買い現先オペをもっと増額しておくべきだったと指摘。年末の金利上昇に警戒感が高まれば、TB利回りにも影響が出る可能性があり、午後1時の追加の資金供給オペに注目しているという。
スポットネクスト物の国債買い現先オペは、25日受け渡し分が1.8兆円まで減額された後、28日分が2兆円、29日分は2.5兆円と、連日増額されている。ただ、TB77回債の発行額5.65兆円の多くは証券会社が在庫として抱えているとの指摘もあり、供給オペの増額では資金が足りない可能性がある。
日銀は年末越えの供給オペを増やして、足元の資金調達の負担を和らげようとしているが、市場では供給額が期待より少ないとの声がある。また、年越えのTBをあまり抱えたくないディーラーは、年末越えよりも翌日物で資金手当てを続けたい意向だとの見方もある。
日銀は午前、TB買い切りオペ4000億円を通知した。在庫が膨らんでいる3カ月物の処分売りが膨らむ可能性がある。
当預高水準も資金偏在
当座預金が15兆円台半ば、準備預金(除くゆうちょ銀)は10兆円台後半と、足元資金の潤沢な状態が続いており、インターバンク市場の無担保コール翌日物は0.08−0.10%で低位安定。準備預金の積みの進ちょく率かい離幅は平均対比プラス5%台と進んでいる。
ただ、市場参加者の業態によって資金の偏りを指摘する声もある。銀行の手元資金が潤沢な一方、証券は資金手当ての需要がおう盛だ。年末が近付くと市場間の資金の流れが鈍る傾向もある。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=agyFnfr1fM74