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日銀総裁:短期の物価だけ見ると中長期的な物価安定損なう(Update2) 12月22日
(ブルームバーグ):
日本銀行の白川方明総裁は22日午後、都内で講演し、物価安定は中央銀行にとって非常に重要な政策目標ではあるが、「短期的な物価動向だけ見て金融政策を運営すると、経済の大きな変動を招き、結果として中長期的に見て物価安定が損なわれる事態が発生する」と語った。
白川総裁は「金融政策の目的は、物価の安定を通じて持続的な成長の実現に貢献することだ」とした上で、過去四半世紀の世界の物価動向を振り返ると、「物価上昇率は徐々に低下し、物価の安定という面では、多くの中央銀行は成功を収めたと言ってよい」と語った。
しかし、金融システムの安定という面では「バブルや金融危機の発生頻度は高まっている」と指摘。しかも、「皮肉なことに、バブルはいずれも低インフレの下で発生している」と述べた。その上で「金融緩和だけでバブルが発生するとは思っていないが、長期にわたって金融緩和が続くとの予想が過剰なレバレッジや期間ミスマッチを通じて、バブルを加速したことは否定できないように思う」と述べた。
日銀は18日開いた金融政策決定会合で、「中長期的な物価安定の理解」について検討し、「消費者物価指数の前年比で2%以下のプラスの領域にあり、委員の大勢は1%程度を中心と考えている」として、これまでの「0−2%程度」から修正。「委員会として、ゼロ%以下のマイナスの値は許容していない」ことを新たに表明した。
白川総裁は同日の会見で「先行きの金融政策運営について何らかのコミットメントを行うという意味での時間軸政策とは異なる」としながらも、物価安定に関する日銀の考え方が一層浸透することで「金利形成にも相応の影響がある」と指摘。「これを広い意味で時間軸的な効果というふうに呼ぶのであれば、そうした効果はある」と述べた。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920009&sid=ay357yQAG.44