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http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/51351597.html
【カリフォルニア州】、失業率が若干改善12.3%!高止まりで高額物件が暴落?
091219失業率推移
■カリフォルニア州雇用開発局(EDD)が18日発表した統計によると、11月の失業率は前月12.5%から0.2%改善し12.3%となった。前月から失業率が改善したのは2ヶ月ぶり。二桁台となる失業率は11ヶ月連続となっている。前年同月の失業率は8.7%だった。
また、全米で最も失業率の高い州はミシガンで前月(15.1%)から減少し14.7%となっている。ワースト2位のロードアイランドも前月(12.9%)から下降し12.7%となっている。ワースト3位はカリフォルニアのほか、前月(13.0%)から減少したネバダ、サウスキャロライナとなっている。
失業率が下降した州は前月の13州から36州へ大幅に増加している。
尚、全米の失業率は11月、前月の10.2%から10.0%に改善している。
09年11月21日 - 【カリフォルニア州】、戦後最悪を更新で失業率12.5%!学生さんは超ビンボーとなる?
09年12月5日 - 【失業率】、若干改善10.0%!高止まりならウォルマートの金融サービスが繁盛する?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。カリフォルニア州や他州の失業率が全米平均と同様に若干ですが改善しています。ただ、企業が採用活動を再び始めたというより、リタイヤしたり職探しをあきらめた人が増えているのではと思います。つまり数字に表れない「影(シャドウ)」の部分があるということ。影といえば、失業率を悪化させた根源である住宅市場で、表に出ていない潜在在庫『シャドウ・インベントリー(Shadow Inventory)』が9月、前年同月比で55%増加し、170万件に達していると発表されました。潜在在庫とは、金融機関が売り物件を増やさないように差し押さえを市場に出さないよう抱えている物件です。
⇒ 一方、住宅調査会社のリアルティ・トラック社によると、2009年の差し押さえ手続き開始(デフォルトないし競売の通告、差し押さえの合計)件数が390 万件!と、2年連続で過去最高を更新するとの見通しを発表しました。今年の1月〜11月の差し押さえ手続き件数は360万件と、調査を開始した05年1月以来、最高を記録したそうです。ちなみに昨年は320万件。それから11月の差し押さえ手続き開始件数は30.7万件と、9ヶ月連続で30万件を超えています。失業率の伸びとともに、毎日1万件強が差し押さえになっています。2年前に流行った歌ではありませんが、「右から来たものを左へ受け流す」ように差し押さえを市場に流していたら、供給過剰で住宅はさらに暴落する可能性がありますね。
⇒売れているのは、住宅でも低価格住宅です。8,000ドルの支援を手にした新規住宅購入者が、差し押さえ多発地帯で買い物をしているのです。逆に売れないのは高額物件。100万ドルを上回るローンを抱えた住宅所有者の債務不履行率が全体のほぼ2倍に上昇している報告がでています。住宅調査会社ファースト・アメリカン・コアロジック社のデータでは9月、100万ドルを上回る住宅ローンの約12%!が90日以上の延滞で、1年前の4.7%を大きく上回ったそうです。この比率は25万ドル未満のローンでは6.3%で、全米の住宅ローン全体では7.4%です。ワシントン州カークランド市で、125万ドルの住宅を55万ドルまで値段を落としている物件もあるとか。金融機関も影で差し押さえを抱えていますから、高額物件に必要な大金は貸せません。高額な物件ほど暴落ですね。
失業率が高止まりする予想がでていますが、これが続けば、高額物件でも1円でも安いものが売れる時代になります。