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(回答先: 不正経理、新たに6億9千万円=4人免職、2200人処分−千葉県 投稿者 gikou89 日時 2009 年 12 月 20 日 03:53:26)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1218&f=business_1218_147.shtml
菅直人副総理・国家戦略担当大臣は17日午後、総理官邸で会見した。前日、小沢一郎民主党幹事長による、衝撃の「予算重要要点」があっただけに、それへの言及が注目された。だが、それに関しては「最終的にどうするかは、来週に固まる。まだマニフェスト違反といわれるのは早いのではないか」と、余裕とも、苦慮しているとも取れる発言に止まった。現在、閣内には「反小沢、鳩山棚上げ」の「菅・藤井・仙石ブロック」が出来つつあるとの見方が一部にあるが、いずれにしても、来年度の予算編成は菅副総理の所管だけに、ここは政治家としても正念場の筈で、政府・与党内の「内ゲバ」ではなく、経済・財政の政策論議で政局をリードしたいところだろう。
さて、その経済についてだが、菅氏は会見の冒頭、「マーケットは一時ドル円レートが90円を瞬間的につく場面もあって、円安傾向がやや進み、89円台後半という状況だ。従来、多くの企業は90円、あるいは90円台を想定して事業計画を立てているといわれたので、90円に近づいたということで、よかったと思っている。わが国としてのいろいろな対応も、こうした流れをつくることに寄与してきたと思っている」と述べた。
経済財政担当大臣として、直面する経済について発言することは当然だが、為替への言及はいま少し、丁寧にというか専門的に説明する必要があろう。「多くの企業が90円台を想定し」というが、その根拠は曖昧だし、第一、「90円台」では範囲がアバウトで広すぎる。何しろ「2〜3円」の動きで大騒ぎする市場なのだから。
菅氏はさらに、16日に行われた「成長戦略策定会議」の検討チーム会合において、小泉政権で構造改革を推進した竹中・元総務大臣を招いてヒアリングを行ったことを明かし、こう述べた。
「私と竹中元大臣との経済に対する姿勢に鮮明な差が出た。供給が需要を決めるとする竹中元大臣に対して、私は需要があって初めて供給が可能になるとの考え方に立っており、この差がまさに小泉竹中路線の失敗と、通常私が第三の道と名づけた道の最大の差である。供給が需要を決めるというのはアダム・スミスの時代とか、戦後の焼け野原で何もない時代に、『お米があれば食べたい』『洋服があればほしい』と(いうように)、基本的に常に需用があるなかで、供給が足らないときの経済論だ。少なくとも1929年のアメリカ、あるいはこの20年間の日本のなかで、供給不足で不況になったわけではない。需要がないから不況になったのである。にもかかわらず、供給側の競争力を強める、あるいは供給側の効率を強めるのは、ひとつの企業にとっては部分的にはいいが、社会全体の生産性を高めるのには繋がらない。供給サイドの経済が間違ったのが小泉竹中路線だと従来から申し上げていたが、その差が極めて明確に出たと思っている」。
これによって、菅氏自身は、持論の「第三の道」の妥当性が明らかになり、それが今の日本にとって的確な道であるということを強調したいのだろうが、果たして、その程度の「理論武装」で、この経済難局を乗り切れるかどうか。まずは年末に至る予算編成の捌きと内容をとくと見てみたい。
株式マーケットでは、「需要」と「供給」の問題は切っても切れない問題。今、日本には「40兆円もの需給ギャップがある」とみられている。ご両人に、この問題についても語ってもらいたかった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)