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中央銀行の金購入は「最強の売りシグナル」か−過去の相場動向が示唆 12月16日
(ブルームバーグ):
金相場の過去の動向が将来の結果を示唆するとすれば、金の大口の買い手の一部は最も強い売りシグナルを発している可能性がある。
9年連続の強気相場で金が過去最高値に達するなか、これまでに産出された金の約18%を保有する各国・地域の中央銀行は、約20年ぶりに金準備を拡大している。
米調査会社CPMグループの推計によると、中央銀行の金購入は今年、1380万オンス(429トン)、約155億ドル(約1兆4000億円)相当に上り、金準備は1988年以来の純増となりそうだ。金相場は88年に15%下落。スイスや英国などの中央銀行が保有量を減らしたため、値を戻すまでには15年を要した。
金相場が少なくとも1948年以降で最長の上昇相場に近づくなか、インドや中国、ロシアは金準備を積み増している。投資拡大により金連動型ETF(上場投資信託)の金保有量は準備高が上位の中央銀行に匹敵するほどに膨らんでいる。世界最大の商品ヘッジファンドを運用するクライブ・キャピタル(ロンドン)の11月のリターン(投資収益率)は、貴金属相場の上昇にけん引され5月以降で最高となった。
米政府の元経済顧問、米メリーランド大学のピーター・モリチ教授は「金の買いは終盤に入っている。中央銀行は、投資に関する洞察力では知られていない。この状況が反映しているのは、米経済や価値保存手段としてのドルの長期的な耐久性に対する信頼の欠如だ」との見方を示した。
産金会社が出資する業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が集計したデータによると、金相場が前回のピークである1オンス当たり850ドルに達した1980年にも各国は金保有を増やした。
英調査会社GFMSの推計によると、金相場が1999年に20年ぶりの安値である251.95ドルまで下落したことから、各国は同年以降、4880トンを売却。金価格は2001年に回復し始め、今年12月3日に最高値の1226.56ドルに達した。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920011&sid=asQmYvx2_BVM