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http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/51335294.html
■オンライン通販大手のアマゾン・コムは先月30日、電子ブックリーダーのキンドル(Kindle)が11月の月間ベストセラーになったことを発表した。アマゾン・コムの全製品カテゴリーの中で、259ドルのキンドルは単にベストセラー商品というだけでなく、欲しい人が最も多く、ギフトに使われることも多い商品になっている。同社は具体的な販売台数は明らかにしていない。
キンドルを担当するイアン・フリード氏は「キンドルは書籍愛読者への素晴らしいギフト商品となっており、当社で最も売れ行きがいい商品になっています。友人や家族へのギフトとして、多くのお客様がキンドルを1個から数個購入したり、従業員や顧客のために、多くの企業や団体がキンドルを大量購入していることを目にしています」と語った。
全米出版社協会の調査によると、アメリカ国内の電子書籍売上は9月、1,590万ドルに達し、前年同月比で171%もアップしたという。調査会社フォレスト・リサーチでは、電子ブックリーダーは今年300万台販売され、来年には600万台になると見込んでいる。
トップ動画:アマゾン・キンドルの直近のテレビコマーシャル。キンドルは女性をターゲットにしていることがわかる。最後にある「60秒の本(Books in 60 seconds)」とは手に入れる(ダウンロード)時間は60秒程度という意味。
09年11月29日 - 【バーンズ&ノーブル】、クリスマス商戦にヌックがない!対岸の火事ではない?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、書籍大手チェーンバーンズ&ノーブルの電子ブックリーダー『ヌック(nook)』が、在庫切れとなりクリスマス商戦中に出荷できないことを取り上げました。プレゼントとして電子ブックリーダーが人気を得ている最中に、販売できないのはなんとも残念なことですが、先にヌックを手にした方からのヌック評価も「残念感」が多い内容となっています。ヌックはキンドルと違い、タッチパネル方式のナビゲーション・スクリーンを導入し興味を引いたのですが、課題はスピードが「遅い」ということだそうです。
09年10月22日 - 【バーンズ&ノーブル】、電子ブック発表!ユーザーを書店に集客する2つの特典とは?
⇒ページをめくるのもキンドルより遅く、シャットダウンからヌックをオンにするとスタートに1分50秒!もかかるということです。したがってヌックを使っていないときはスリープモードにしているとか。ちなみにキンドルは立ち上げに3秒程度だそうです。バーンズ&ノーブルもこの問題を確認しており、修正したソフトウェアを送信する予定ということだそうですが、出荷もできず製品評価も低いとなると先行きはとっても暗いです。キンドルは販売から2年経過していることもあり、現在も「在庫あり」の状態で出荷に問題はありません。機能的にも大きな課題もないです。
⇒アマゾン・コムにとっては現行のライバル機種より、気になる動きが2つあります。ひとつはアップル。アップルは来年春に電子ブック対応型のアイフォン?を発売するとのうわさが立っていることです。報告によると、アップルは現在、タブレット型パソコンを来年3月か4月に市場投入する準備を進めていて、パートナーとなる製造企業は月間最大100万台のサプライチェーン体制を整えているとか。同時に電子書籍のコンテンツを得るために新聞社や出版社にアプローチしているそうです。まだうわさの段階ですが、これらをひとつにすると、まさに「キンドル・キラー」の製品が浮かび上がってきます。
⇒そして、もうひとつの気になる動きは大手出版社です。キンドルやヌック、ソニーのeブックの電子書籍の販売価格は10ドル〜12ドルです。アメリカではハードカバー本の価格は25ドル前後。出版社側にとってハードカバーはドル箱なんですが、電子ブックリーダーが普及すると、消費者に「本=10ドル前後」となってしまいハードカバーが割高で売れなくなります。で、大手出版社のハーパーコリンズやサイモン&シャスター、アシェット・ブックグループ社は、来年からハードカバーの電子書籍化を4週間〜10週間、遅らせるテストを行うと相次いで発表しました。どの出版社も電子書籍の普及は不可避だ感じていますが、いまいち対応がわからないといったところです。
流通の巨人であるウォルマートが電子書籍市場をうかがっていることは間違いなく、アマゾン・コムにとっては一番怖いところでしょうね。