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【コラム】ゴールドマン、銃購入にみる先見性−シュローダー(訂正)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=asO2jxG5Uaak
(原題と原文のリンクを差し替え、第2段落中の「銃を所有している」を「銃所有の許可を得ている」に訂正します)
【コラムニスト:Alice Schroeder】 12月1日(ブルームバーグ):「生まれて初めて銃購入許可のための推薦状を書いた」と友人が言う。銃購入の許可を申請しているのはゴールドマン・サックス・グループのバンカーだという。地元の警察に許可を願い出たこのバンカーは私の友人に、ゴールドマンの幹部たちはこぞって銃を買っており、同社が襲撃される事態になっても自衛の準備はできていると語ったという。
ゴールドマンの幹部たちが怒れる群衆から身を守るために銃の必要性を感じているというのが本当かどうか確かめようと、私は同社の広報担当者、ルーカス・バンプラーグ氏に電話をかけた。不在だった同氏から私への返信はないが、ニューヨークの警察は「予備的情報」として、私が名前を挙げたバンカーの何人かが銃所有の許可を得ていると考えていると答えた。ただ、名前を確認するには時間がかかると付け加えた。
私が答えを待っている間に、ゴールドマンは資産家ウォーレン・バフェット氏とともに5億ドル(約440億円)規模の中小企業支援プログラムを立ち上げると発表。イメージアップ作戦に出た。バンカーの生業を「神の仕事」とうそぶいていたロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)も、「明らかに正しくない」仕事に手を染めたと先月、謝罪した。
事態はそこまで進んでいたのか。ゴールドマンが謝罪するとは、よくよくのことだ。同社のバンカーが武装しているという話はばかばかしく聞こえるが、つまりウォール街最強のバンカーたちがどれほど一般大衆の怒りの標的になっているかを示す逸話ではある。
無用
常識的に考えれば、銃を買うことはあまり役に立たないだろう。夜中に自宅に侵入されたとして、金庫の鍵を開けて銃を取り出し、弾丸を装てんし終えたころには、既に愛犬は人質に取られ、銃は用をなさなくなっているだろう。実弾を装てんした銃を持ち歩くのは問題外だ。ニューヨークや周辺州で一般市民が銃を隠して携行する許可を得るのはほぼ不可能だからだ。
つまり、少しばかりの謙虚さと反省を表に出した方が安全だということだ。誰にでも分かるこのことが、数週間前までゴールドマンにだけは分からなかった。
ゴールドマンは先見性と不遜さが持ち味だ。これを体現し、ブランクフェインCEOは金融危機の初期の段階で、身の安全を確保する対策を強化していた。同氏は高級避暑地ハンプトンズ近郊に別荘を持っているが、ここは外部から比較的侵入しやすい構造になっている。同氏は金融危機が現出しつつあった2007年に、周囲の注意を引きつけずに別の家を買おうとしたが、この試みは米紙ニューヨーク・ポストにすっぱ抜かれて頓挫した。そこでブランクフェイン氏は、自宅にセキュリティーゲートを設ける許可を地元当局から取り付けた。ベアー・スターンズが倒れる2カ月前のことだった。
先見性
これこそが、名高いゴールドマンの先見性だ。ブランクフェイン氏はどういうわけか、バンカーが近く世間の非難の的となることを予測していた。もちろん、何人もガードマンを雇える同CEOは銃を入れた金庫の鍵を枕の下に置いて寝たりはしていないが、他のゴールドマン幹部は銃を買っているらしい。何か思い当たることがあるのだろうか。
ゴールドマンを含む金融機関の救済を取りまとめたヘンリー・ポールソン前米財務長官は昨年の夏の議会証言で、「富の配分の大きな不均衡」に人々は不満を抱いているともらした。ゴールドマンのCEOからホワイトハウス入りしたポールソン氏は、国民は基本的な資本システムを少なくとも信頼していると前置きした上で、「しかしながら完全なシステム崩壊となれば、その根本的な基盤を国民に問われることになるだろう」として金融機関を救済する必要性を説明した。
ゴールドマンの今年1−9月のトレーディング収入は過去最高の270億ドルとなった。不況で懐が寂しい一般大衆を尻目に、ゴールドマンは税金を元手に稼いだ利益で従業員にボーナスを支払おうとさえしている。
ウォール街にも富の配分の大きな不均衡を問題だと考えている人は数多いが、だからと言って彼らがトレーラーハウスに引っ越して庶民との団結を示すわけではない。ゴールドマン幹部の銃購入は、ウォール街の人々が自分自身に当てはめたいと考えるイメージにぴったり一致する。金融の最前線で銃を片手に戦うクリント・イーストウッド、つまり「荒野の用心棒」だ。ごく普通の報酬を支払われ、群衆に襲われる心配のない生活など、はなから望んでいないということだ。(アリス・シュローダー)
(アリス・シュローダー氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
更新日時: 2009/12/04 05:35 JST
コメント
1年前にこうして指摘しておいたが、
ウォール・ストリートという帝国が大衆の革命によって崩壊する様な印象【豆長者】 08 年 9 月 30 日
http://www.asyura2.com/08/hasan58/msg/605.html
モラルハザード。70兆円もウォール街を罰さずにやってしまって、今後、増税が1円たりともできると思ってるんだろうか? 08 年 10 月 04 日
http://www.asyura2.com/08/hasan58/msg/691.html
72年に出版禁止となったマイケル・ハドソンの著書について、ビル・トッテン氏の指摘「むしられ続ける日本」 01/1/14
http://www.asyura2.com/08/hasan57/msg/499.html
日本は米国債を大量に買うことでおカネを貸し、なぜ米国にこれほど卑屈にならなければならないのか【ビル・トッテン】 08 年 11 月 23 日
http://www.asyura2.com/08/hasan60/msg/114.html
【日本低金利に毒され、政策金利たった1.5%のドルに群がる異常心理】 円高余波で県内でもドル両替に殺到 二日で二か月分 08 年 10 月 28 日
http://www.asyura2.com/08/hasan59/msg/290.html
いまだに円を売ってドルを白痴のように買い続ける日本。円高になった時、国全体の損失に繋がっていく 09 年 10 月 05
http://www.asyura2.com/09/hasan65/msg/294.html
マスゴミがあまり伝えない、アホウ総理による官僚の手当新設と、節度なき公的資本注入の悪政【ダイヤモンド・オンライン】08 年 12 月 13 日
http://www.asyura2.com/08/senkyo56/msg/897.html
2008年当時はまだ、甘い見通しの人間が多かった。「まさかアメリカが衰退する訳がない」と。アメリカが買いなんていうのを薦めている人間もこうしていた。
「米国凋落論」の甘っちょろさ つまづいても素早く立ち直る米国経済のタフネスに学べ 2008年2月6日 竹中 正治
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080205/146435/
さあ、「金持ち父さん」になろう! バブル崩壊がチャンス、世界の不動産を安値で買え 2008年9月12日 竹中 正治
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080909/170038/
米国発の住宅価格のバブル崩壊は、今世界に伝播しつつある。米国の巨大住宅金融公社、ファニーメイ、フレディマックに対して公的資本が注入される見込みとなり、バブル崩壊の物語はクライマックスを迎えたようだ。
>>バブル崩壊の物語はクライマックスを迎えたようだ。
>>バブル崩壊の物語はクライマックスを迎えたようだ。
その最大の誤算をしたのが、ゴールドマンサックスを始めとした連中だった。ブルームバーグでこういう記事が出るようになったらオシマイ。アメリカは独立革命の頃の精神を思い出す様な流れに乗った。
マイケル・ムーア初来日「日本でも犯罪や失業が増えてきたのはセーフティネットを保守的な政府が壊してきたから。米国を真似るな 09 年 12 月 01 日
http://www.asyura2.com/09/senkyo75/msg/460.html
別ソース 【ムーア「日本はアメリカのようになっちゃだめだ」】 09 年 12 月 04 日
http://www.asyura2.com/09/lunchbreak31/msg/621.html
自分たちを正当化するための、都合のいい指標ばかりを用いて経済を語る手法と現実のギャップというのを分かりやすく示してくれるGS↓
ゴールドマン:世界経済は「やや力強い」成長に、2010年4.4%へ 09 年 12 月 03 日
http://www.asyura2.com/09/hasan66/msg/337.html