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http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
2009年12月03日
激減した設備投資
財務省が発表しました【設備投資:7−9月期】ですが、製造業は<−40.7%>と激減しており、過去最大の減少となっています。
これだけの落ち込みをしていながらGDP成長はプラスということ事態、おかしなことですが、今や企業は『設備投資』をするよりは『設備破棄』をする時期に来ており、今後設備投資を増やすとすればそれは企業にとり『自殺行為』になります。
何故なら、今でもGDP統計上50兆円近いギャップがあり、これを解消するには『設備破棄』しかないからです。
設備があまっている今、設備投資を行えばそれだけ自分の首を絞めることになるのです。
ところが、企業は『設備廃棄・除去』が出来ません。
何故なら膨大な除去損が出るからです。
今でも赤字になっているところに設備除去損を計上すれば自己資本比率が下がり格付けにも影響し金融機関の態度によっては融資引きあげ・倒産という事態になりかねません。
結果、そのまま設備を温存することになります。
【トヨタ】がその良い事例になります。
設備は1,000万台ありますが生産に使う分は700万台分と言われており、
300万台分が必要ないのです。
本来なら設備廃棄損を計上するべきでしょうが、そのようなことをすれば赤字の拡大・自己資本の毀損を招きます。
結果、そのまま温存することになります。
日本企業は遊休設備を大量に保有していますが、これらを正式に破棄し除去損として計上出来ない財務内容になっているところが多く、これでは景気の悪化が進む中、体力が尽きて倒産する企業が来年には多発することになります。
表面的な株価の上昇と実態悪化が<極点>に達した時、大崩壊が市場を襲います。
株高と2番底
株式市場は先物主導で368円余り上昇しほぼ全面高になっていましたが、主要銘柄で例外は以下の銘柄です。
【ユニクロ】−150円
【任天堂】 − 70円
両銘柄とも安値からは戻していましたが、それでもプラス圏になるまでは回復しませんでした。
この両銘柄に共通事項はなんでしょうか?
『消費関連』ということです。
この『消費関連』で今日の日経に以下のような記事がありました。
『外食産業は10月以降、2番底に入った。減税やエコポイント制度で車や家電の耐久消費財の買い替えが進み、外食まで回らなくなった』
『(バブル崩壊後にはガストを出しいち早く消費者の支持を集めたが)今回はかつてない価格引き下げ圧力を感じる』
『生き残るには更なる低価格に移行するしかない』
≪すかいらーく 谷社長談≫
チェーン展開する大手外食産業が軒並み不振に陥っていますが、中小の飲食店も客の減少・単価の減少で赤字に陥っているのです。
東京都内の駅のホームにあります【天然ジューススタンド】も一率30円(約20%)引きをするとのチラシをここまで貼るかという位貼って客の呼び込みをしていましたが、このような安売りをするようになれば『終わり』と見て間違いありません。
苦し紛れに安売りをしているのでしょうが、今や若いOL相手のこのような健康ジューススタンドも苦境に立たされているのです。
大手ラーメンチェーン店も105円餃子を出してみたりしていますが、これでは一般の店はとても太刀打ちできません。
お客様からは、名古屋の有名な焼き鳥店も一年前は予約しなくては入れなかったものが閑古鳥が鳴いていたとも言われていましたが、日本国中どこもかしこも景気が悪化してきているのです。
タクシーしかり、飲食店しかり、サウナしかり・・。
にも拘わらず株式市場は10兆円のボーナスで買い捲っています。
これが正常な姿でしょうか?
今の民主党政権は『株安・円安批判』を受けてこのような政策を採っていますが、一般国民からすれば全く関係ない話であり、かえってしらけてしまいます。
とにかく、今の民主党政権はバラバラに動いており、日経の報道では、鳩山総理は『ちゃぶ台をひっくり返した』と報じており、重要な決断は先送りする事に徹しており、国会もまともに議論されておらず、一体日本政府はどうなっているのか、と誰もが心配するようになってきています。
『10兆円のボーナス』を貰った金融市場は楽しいかも知れませんが、実態経済の悪化を前にして果たしていつまで【宴】が続けられるでしょうか?
10兆円の株買上げ資金
今回の日銀の10兆円の金融緩和は民主党政権背後の外資系金融機関からしますと『10兆円の株買上げ資金供与』となっており、折角の0%金利でもありクリスマス前に買いまくり売り抜けようという動きになっています。
本家本元(アメリカ)は既に儲けを出しており、後はゆっくりクリスマスを迎えればとなっていますが、アジア、特に日本にいるトレーダーはこのままでは来年は自分の席がないとしてなんとしても稼ごうとなっているものです。
上がれば理屈はついてくるのが証券市場であり、とにかく上がっている間は買い捲れとなっているのです。
結果、捨てられた銘柄が【ユニクロ】です。
今日の前場は400円余り下落して終わっています。
ある証券マンは『ユニクロが下げて日経平均が上がっているのだから健全だ』とも述べており、今まで【ユニクロ】を買ってきた個人投資家が聞けば卒倒しそうな話になっていますが、変わり身の早い証券界なら当然といえば当然かも知れません。
今回の証券界への『10兆円のボーナス』は果たしてどのような形でけりがつくのでしょうか?
偽物の【純金 ウルトラ ハイリリーフ金貨】
今、ネット上に偽物の【純金 ウルトラハイリリーフ金貨】が出回っているとの情報が寄せられており、FBI等の捜査が進み今後逮捕等の事態に発展するかも知れませんが、買った個人は全て損をすることになります。
通常あり得ない価格で販売を続けている個人が扱っている物に偽物があったそうで、現物を見たことがある専門家なら騙される筈がないレベルの偽物なようですが、今後、巧妙な偽物も出回る筈であり、購入先をしっかり選ぶ必要があります。
当社は既に2000枚以上取り扱っており一枚一枚検品しており、かつ購入先も専門家だけに絞っていますので、偽物が紛れ込むことはあり得ない体制になっています。
一般に売られています金貨(メイプルリーフ金貨・ウイーン金貨・パンダ金貨等)にも偽物が出回っているといわれており、しっかり鑑定が出来るところから買わないと全てを失うことにもなりかねません。
日本政府発行の10万円金貨も偽物がばら撒かれているとして銀行に持ち込み入金しようとしましても鑑定に時間が掛かるとして入金されるのに数日掛かります。
昔から、骨董品も美術品もまた食料品も服・ブランド品も偽物・偽装が横行しており、安いからと言って飛びつけば安物買いの銭失いという事態になります。
【原油】が下がり【金】が上がる理由
【原油】価格は2.26%安い一バーレル$76.60で終わっていますが、同じ商品である【金】は反対に一オンスあたり$12.80上昇の$1,218.40で終わり、史上最高値で終わっています。
世界がインフレになるのであれば【原油】と【金】は上昇しますが、今は【原油】はじわりじわりと下落してきており、この先【原油】は急落するリスクもあるのです。
詳しくは現在執筆中の【ワールドレポート】にて解説させて頂きますが、ドバイ危機の連鎖は原油・金・天然ガス・銅等全ての商品先物へ影響を与えます。
株式市場はいまだしっかりしていますが、内容を見れば『これでしっかり?』と言える内容になっているのです。
バンクオブアメリカ −1.51%(引け後更に−2.24%)
JPモルガン −0.69%(引け後更に−0.31%)
『ウオール街の住人』は年末のボーナスが急増し、20万ドルの腕時計を買ったり豪華なクリスマス休暇に向かうようですが今年はしっかり稼いだということかも知れませんが、肝心の個人投資家は殆どが膨大な損を抱えたままになっています。
【貴金属】業界、【稀少金貨】業界も空前の売上・利益になっておりますがはしゃぐ姿はありません。
何故なら、来年1月以降の相場が恐ろしい状態になるかも知れず、今は一斉に販売を停止して在庫を積み上げようとしているからです。
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