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(回答先: PIMCO:投資家は国債を売るだろう−記録的増発による低迷見込み 投稿者 gikou89 日時 2009 年 12 月 02 日 01:21:38)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=adawalUVUVBg
12月1日(ブルームバーグ):約14年ぶりの記録的な円高が、日本企業による海外企業のM&A(合併・買収)を加速させることになりそうだ。バンカーやアナリストらは、前週末に1ドル=84円台を突破した円高が、もともと潤沢な内部留保を持つ日本企業の資金力を増幅し、積極的なM&Aを後押しする要因になるとみている。
M&Aアドバイザリーのカチタスの平井宏治社長は、円高は日本の自動車部品メーカーや医薬関連企業が、海外での買収を加速する原動力となりうると述べた。その一方で、円高が続けば、日本の輸出関連企業はスリム化やリストラを余儀なくされるため、国内でのM&Aも増加するだろうとの見方を示した。
円が過去2年間に対ドルで30%上昇した中、日本企業はクロスボーダーでのM&Aを拡大。ブルームバーグ・データによると、海外ですでに800件を超える買収を実施しており、総額は908億ドル(約7兆8431億円)に上っている。また、日本企業の利益剰余金は2008年3月末現在約280兆円と前年比で4%増え、10年前から倍増した。
自動車調査会社カノラマのアジア・ディレクター、宮尾健氏は「M&Aは起こると思う。円高を利用した収益構造になるようなビジネスモデルに変換していく必要がある。欧米系の経済危機に見舞われ、財政的に弱っている企業を買収することは十分考えられる」と語った。
1657社で構成されるMSCIワールド指数は過去2年間で29%下落。手元資金の抱負な企業が割安な企業を探しやすくなっている。日本企業の海外資産買収額2009年のトップはキリンホールディングス。46億ドルを投じてオーストラリアのビール醸造会社ライオンネイサンを完全子会社化、フィリピンのサンミゲルビールの約半分を買収した。
武田薬品工業、曙ブレーキ工業
カチタスの平井社長は、「円高は医薬や自動車部品など欧米でシナジーのある相手を安く買収できるきっかけとなる」とし、「アジア、特に中国進出で、M&Aに限らず部分的なリスクテイクなど含めた動きが加速するだろう」と分析する。平井社長は東欧での買収案件で現在自身が助言している日本の自動車部品メーカの具体名には言及を避けた。
武田薬品工業の長谷川閑史社長は11月30日、南米での買収を検討する可能性があり、後発医薬品(ジェネリック)事業の拡大に関心があると述べた。同社による08年の米ミレニアム・ファーマシューティカルズ買収(89億ドル)は2008年の日本企業による海外M&A441件で金額首位だった。
自動車部品メーカーの曙ブレーキ工業は、同業でドイツのロバート・ボッシュの北米ブレーキ事業買収を年末までに完了させる見通し。
国内要因
円の対ドル相場は2008年の平均が1ドル=103円37銭だったが、ことしは平均93円95銭に上昇している。ブルームバーグが集計したオプションのデータによると、円が1995年7月以来の高値84円83銭を突破し、3月末までに84円50銭に上昇する確率は80%に上昇している。
こうした円高はソニーやトヨタ自動車などの輸出企業の利益を脅かす。富国生命投資顧問の桜井祐記社長は、利益減少や年金コスト増加で企業は手元資金をM&Aに使わない可能性もあるという。「リーマンショック以降、日本企業は流動性維持のためにキャッシュを手元に持つことを重視したが、そのキャッシュを使うかどうかは疑問だ」と語った。
日本企業が関わった09年のM&A助言業務ランキング(公表ベース)は、以下の通り(12月1日現在、ブルームバーグ・データ)。