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http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/51330295.html
【ブラックフライデー】、客数増も客単価が8%下落!SCでは12メートルから落下?
■全米小売業協会(NRF)は29日、感謝祭から週末までの4日間(26日〜29日)、お店やオンライン通販への客足が昨年の1.72億人から1.95億人に増加したと発表した。同時に買い物客の平均購入額は昨年の一人当たり372.57ドルから、今年は343.31ドルと8%近く減少したことも伝えた。
4,985人を対象にした調査ではディスティネーション(買い物先)についても訊かれており、トップは約半数(49.4%)が訪れたデパートメントストアで、昨年から11%もアップした。次は、ディスカウントストアの43.2%で昨年とほぼ同じ、そしてアウトレットの7.8%という結果となった。また買い物客は家電専門店(29.0%)、アパレルストア(22.9%)、スーパーマーケットなどの食品店(19.6%)にも訪れており、オンライン通販で買い物をした人の割合は4人に一人(28.5%)となっている。同協会のCEOトレーシー・マリン氏は「デパートメントストアは、消費者の予算を反映し、低価格で高品質の商品ですばらしい結果をだしました」と述べた。
商品カテゴリーの調査では、3分の1にあたる人(32.2%)が玩具を購入したと答えており、昨年(12.9%)から大幅に伸びる結果となった。また、スポーツ用品(昨年の11.4%から12.6%の伸び)、HBA商品(19.0%から22.4%へ)、そしてギフトカード(18.7%から21.2%へ)もそれぞれ伸びている。
また、買い物客は昨年に比べて暗いうちから買い物に出かける傾向も顕著となっている。早朝5時までにお店に到着した人は3人に一人の31.2%で、昨年の4人に一人(23.3%)から増加した。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログにて数日前、ショッピングセンターが集客のために数々のイベントを行っていると書きました。ビバリーセンターSCではクリスマス期間の毎週末、アクロバティックショーを行っています。今朝のロスアンゼルス・タイムズ紙では、先週の土曜日、その演技中に女性パフォーマーが12メートルの高さ!から落下し病院に担ぎ込まれたとのありました。幸い軽傷で済んだようですが、なんとも幸先の悪い事故です。ただ今週の金曜日から再びショーを行うようで、テレビ等のメディアが一斉に取り上げれば事故も「サルも木から落ちる」と集客に一役買いそうです。
画質は悪いが、パフォーマーが落下するところが映っている。
⇒落ちたのはプロのパフォーマーばかりではありません。ブラックフライデー週末の客単価(お客の一人当たりの支出)も前年比で8%近くも落ちました。ブラックフライデーに後藤が早朝から夕方まで現場を視察していて感じたことと一致しました。目撃したのはウォルマートやターゲットで、薄型テレビが売れ残っていた件です。特にウォルマートでは早朝、2,000人以上が並んでいたにもかかわらず、ドアバスターのセール品となっていた薄型テレビが残っていたのです。それから、レジに並んでいるお客のショッピングカートを調べていると、昨年に見られたような家電製品は少なく、単価の低い商品(実用衣料等)が目立っていることにも気づきました。
⇒昨年の今頃はリーマンショックによる金融恐慌で、将来に不安をもつ消費者が買い控えしていました。今年は金融に対する不安はないものの(それでも120行が破綻している!)、雇用不安でクリスマス商戦は昨年と同じになるとの調査があります。昨年11月の失業率は6.7%、12月は7.2%でした。今年10月の失業率が10.2%でした。今週金曜日に11月の雇用統計が発表される予定ですが、雇用が急に改善するとは思えません。ブラックフライデーの結果からもわかるように、今年のクリスマス商戦は昨年より財布のヒモが固くなりそうです。したがって、大手チェーンは苦戦しながらも大胆なセールを続けるのではと思います。
今日は(業界が仕掛けた)サイバーマンデー。1億人近くがオンラインで買い物をするといわれていて、オンライン販売は伸びるでしょう。しかし、失業率二桁からの落下でお店は軽傷ということになりそうです。