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昭和17年6月6日(土曜日)夕刊 大磯小磯(城南隠士)
悧巧に立廻るか 単調に猛進するか
株式市場は取組みの増大から漸次警戒気分が濃厚になつて来たようだ、かかる空気は既に数回表面化したが、結果はいつも逆となって、警戒はしばしば杞憂に終つた、然らば今度の警戒は杞憂に終るであらうか、せれとも先覚者として立派な憂慮であつたことが証明される結果となるであろうか
これは一概に論断出来ないと思ふ何となれば諺にあるやうに佛の面も三度で、これでもかこれでもかとやつても成功しないことでも、三度四度と度重なると遂に成功することもある、また二度も三度も失敗すれば攻撃勢の態度は彌(嫌)が上にも慎重になり、守る側の立場は軽佻になることを免れない、さういふところへ生憎弱材料でも現れようものなら、遂にたたきつけられるといふことも有り得る
しかし、体勢は、僕が馬鹿の一つ覚え式に半年間同じことを繰返して居るように、悪いことを考える余地の無いものだ、偶々(たまたま)弱気材料が一つや二つ現れたとしても、株価の位置が他の物価とは比較にならぬ低いところに抑えられて居るだけに、大いに低落するといふやうな慣れの無い状態に在る
しかも内外の情勢を達観すると好材料は続出しさうな形勢であつて、反対にこれという悪材料は考へ得られない、だから目先の市場関係は少々考慮するがよからう、
たとえば玉整理とか何とかいふやうな点を、しかし根本的には依然として平々凡々に強気を持して、その見地から凡ゆる機会をねらふといふことでなければ成功を勝ち得ることは出来まい
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昭和17年6月5日 日本標準時間
0七二三 第一次機動部隊「加賀」四弾命中
0七二四 「赤城」二弾命中
0七二五 「蒼竜」三弾命中
一四0三 「飛竜」四弾命中
一六一0カラ
一六二五 「蒼竜」「加賀」誘爆・沈没
明けて
昭和16年6月6日
0二00 「赤城」味方駆逐艦により電撃処分
0二一0 「加賀」 同上
大本営発表
ワガ損害ハ、航空母艦 一