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米国と中国の人件費を比較したら、どうみても米国の方が高い。というわけで、米国ご自慢の市場原理主義を適用すると、こうなる。
China State Construction nets $100m US subway deal
(中国国有建設会社、米国地下鉄の1億ドルの取引)
http://www.chinadaily.com.cn/bizchina/2009-11/24/content_9028469.htm
記事による、この国有建設会社の米国との契約額は、今年だけで20億ドルにのぼるらしい。
The company has signed more than $2 billion worth of contracts in the US this year. [China Daily]
まあ、ここまで中国企業に発注するのは、単に人件費だけの問題じゃないんだろう。中国がドルを支え続けるという裏取引とかもあると思われる。とはいえ、失業率が上がりっぱなしで、仕事そのものがなくなっている中で、これをやっちゃったとなると、米国はすでに実体経済のてこ入れをする気がないってことじゃないかなあ。つまり、オバマ政権が宣伝している景気刺激策とやらは米国民向けの建前。
しかし、不思議なのは、こんな報道がアメリカでも日本でもまるで表に出てこないことだよね。
確か、この記事で紹介した米軍基地とか訓練施設とかもほぼペンタゴンの側が現地の業者に発注するって形じゃなかったかなあ。少なくともブッシュ政権でのイラクのときように自国の企業に発注して、その企業が現地企業に下請けさせるという形じゃなかったような。
中東で増強され続ける米軍基地は何のため?
http://ootw-corner.asablo.jp/blog/2009/11/26/4721738