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第73回「本物の猫カフェ」(2009/10/26)
週末は満室状態
本稿で以前、猫のコスチュームを着たコスプレカフェを紹介したが、秋葉原には本物の猫が主役のカフェも存在している。「猫カフェにゃんころ」だ。にゃんころは、中央通り沿い末広町近くのAKIBAKOタワーの2階にある。料金は30分800円でフリードリンク。延長は20分300円となっている。
5坪(1坪は約3.3平方メートル)ほどの小さなスペースで、オープンしたのは昨年の9月だ。店が狭いのでお客さんは8人までしか入れない。そのため週末は満室状態が続くという。秋葉原の猫カフェの特徴は男性客が多く、半分くらいはアキバ系の人たちだそうだ。
私は火曜日の午後6時ころ訪ねたのだが、店内には女性3人と男性1人のお客さんがいた。全員がもの静かに、ただひたすら猫と遊んでいる。
玄関の前にはもう一つ柵があり、呼び鈴を押すと、たった1人の店員である若い女性が迎えに出てきてくれた。扉を二重にしているのは、もちろん猫の逃走を防ぐためだ。
ただ、ここの猫はどれもおとなしくて、とても逃げ出すようには見えない。在籍している猫は全部で13匹だが、全員がおとなしいだけでなく、人にも慣れていて、決して人から逃げない。きっと優秀な猫たちなのだろう。実は、我が家も野良出身の猫を4匹飼っているのだが、2匹は臆病で人が近づいただけで逃げてしまうし、1匹はすぐに攻撃してくる。私は寝込みを襲われて、朝起きたら血だらけだったことが何度もある。我が家では、残りの1匹だけが人間を恐れないのだが、人になついているというより、何事にも関心がないだけだ。それと比べると、ここの猫たちは優秀だ。ちゃんと人間と遊ぶし、特に優秀な数匹は、お客さんの膝の上で寝るのだ。膝の上で寝られてしまうと、あまりの可愛さにお客さんはリピーターになってしまうのだそうだ。
メイドカフェの進化形
猫カフェ自体は、秋葉原以外にも全国に広がっているが、秋葉原でも猫カフェが受け入れられた原因は、先行したメイドカフェとの共通点があるからだろう。メイドカフェは19世紀の英国貴族の館が舞台で、ご主人様とメイドさんの秘めた恋を演じるロールプレイングゲームだが、猫カフェも、猫という気まぐれな存在を相手に筋書きのないドラマを演じる舞台だ。猫は犬と違って本当に気まぐれだ。ずっと寝ていたり、人間を無視すると思えば、突然一緒に遊び、そしてすり寄ってくる。メイドカフェで言えば、最も高度な演技力を必要とするツンデレを地でいってしまうのだ。
また、猫カフェにはメイドカフェにはない利点がある。スキンシップが楽しめることだ。猫カフェの利用者で猫をなでない人はいない。それに対してメイドカフェでは、もちろんスキンシップは御法度だ。こうした新機能を考えると、猫カフェというのも、メイドカフェの次を担う進化形のひとつと考えることができるのかもしれない。
猫カフェビジネスが飛躍できるかどうかは、今後は猫自体の演技力にかかっていると思う。猫というのは一匹一匹、ものすごく性格が違う。だから、人間に愛される猫と、それほどでもない猫がいるのだ。猫の演技力を鍛える方法があるのか私には分からないが、仮に天然の演技しかできないとしても、有能な俳優を選び出すことができれば、猫カフェビジネスは、まだまだ広がると思う。
コメント
私もネコは好きです。